第26幕
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『シスイ君、君一体何考えてるの?』
火影邸から出てきたシスイを捕まえて路地裏へと引き込む。
今日はシスイがうちはの動きについて報告しに来るとミナトから聞いていたため待ち伏せをしていたのだ。
影分身を総動員し、予め周囲に監視含めた誰もいないことは確認済だ。
「何のことだ?」
『………』
「………」
しらばっくれるシスイの目を無言で見つめる。
真顔で見つめ返してきていたシスイはやがて折れるようにため息をつき、そして苦笑した。
「ほんと、イタチにもだが、お前にも嘘がつけねぇよなぁ…」
『ねぇ1人で何をする気だったの?』
シスイは沈黙したが、それでも私が見つめ続けると、また大きなため息をつきそして話し出した。
「…オレの万華鏡写輪眼を使う」
『万華鏡…?』
うちはの最強幻術と言われるその瞳術は、目を合わさなくとも相手に幻術をかけることができ、さらに、"幻術にかかっている" という認識を相手に与えずに思うがまま操ることが出来るのだそうだ。
あぁそういえば、穢土転生されたイタチがシスイの形見の目を使って自分自身にかけていたな。
「この目を使い、オレはフガク隊長に幻術をかける。…クーデターを平和的に収めるにはこの方法しかない…」
『………そっか…』
「止めるなよミノリ。…オレの友ならば」
やはり、あの
自分の一族の長を幻術に嵌めるだなんて業を背負うつもりなのか…。
『…止めないよ』
一族に背く覚悟を背負った友人を誰が止められるだろうか。
『でも、バックアップは任せて欲しい』
私はうちはではないけれど、全てを1人で背負わせるわけにはいかない。誰か1人が傷付いて得た平和なんて、そんなの長く続くわけないんだから。
だからせめて、その作戦を成功させるための糧にくらいはなりたい。
「……気持ちだけ受け取っておくよ。
これはオレ1人にしかできないことだ」
『いやそうなんだけどさ』
いやそうなんだけどさ(2度目)
確かに目を見なくとも幻術をかけられるのならば最強だし、かけたらそれで終わりかもしれないけれど、あなた自分の一族の長舐めすぎじゃない?
何故そんなに成功すると信じて疑わないのか。
「このことはお前と四代目、相談役の人しか知らない。イタチにすら言ってないことだから、どうかお前も知らないふりをしていてくれ」
『…………………ん?』
待って。
今、なんかとても聞こえてきちゃいけないというか聞きたくないワードが耳に飛び込んできたんだが?
ちょっと待ってよ……相談役……?
『お前………ダンゾウにも伝えたの………?』
動揺しすぎて語尾がカスカスになってしまった。
あのダンゾウに…?
あの、ダンゾウに…?
「あ?あぁ、あの場にはダンゾウ様もいたが…」
『…そういうことだったのか…』
実を言うと、NARUTOのアニメも漫画も見てはいたけれど、そんな毎週欠かさず見てたわけではないし、そんなに死ぬほど読み返したわけでもないのでところどころ知識や記憶が曖昧なところがある。
ダンゾウがシスイを邪魔したのはなんでかって、ずっと疑問だったことは別天神のことを聞いて解決はした。
では何故そんな極秘情報をダンゾウが知っていたのか。
……まさか本人から伝わったことだったとは思わないでしょ。
『シスイ君、その作戦の決行日は?』
「えっ?ああ、明日のうちはの会合後に決行するつもりだが…」
『それ、絶対私を連れてって』
ダンゾウは必ずシスイを狙ってくるはず。
止めなければ。
あの老害を止めなければ確実にクーデターが決行されるだろう。
シスイの作戦が成功するかどうかは分からないが、やる前から邪魔されるわけにはいかないんだよ。
それでも尚渋るためさらに釘を刺し、帰路へとついたシスイを見送った。
『さて…』
ダンゾウの強さは未知数だ。
原作でサスケが戦って勝ったことはまぁ覚えてるけど、あの2人が嫌い過ぎてそのシーンの読み返しは一っっ切しなかったのでどんな術を使うとかは覚えてない。
そんな中あいつに1人で挑むほど私も無謀ではないので、大人しく仲間を募りに行くことにする。
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