第25幕
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『わ、早いなぁシスイ君』
「オレ達も今着いたとこさ」
各々で各隊を撃破していき、おそらく最後の部隊の遥か前方に再度4人で集まった。
シスイ達の方は知らないけれど、私達が倒してきた中にそこまで強い敵はいなかったから、きっとこの最後の隊に手練がいるのではなかろうか。
「待て、少し数を減らす」
『うん?』
先手を打つべく遥か遠くのまだ見ぬ敵へ飛雷神のクナイを投げようとすれば、クナイを掴んだその手をガシッと掴まれた。
シスイが写輪眼を発動させると、ちょっと私の視力では全く見えないからよくは分からないんだけど、どうやら敵は撤退していったらしい。な…何故…?
「何人かを幻術に嵌めたんだ。
隊のリーダーらしき人物が彼らを連れて撤退した」
「やっぱうちは一の瞳術使いと呼ばれるだけあってすごいなぁ!」
「流石シスイさんだ!」
ぇ…こんな遠距離で幻術嵌められるの…?凄すぎない??うちはこわっ…え…こわ…でもすごっ…でもやっぱこわっ……。
てか…このカリスマ性もすごいよな…。ほんとに私より年下?オビトの次に火影になってほしいくらい。
というのは冗談いや割と本気として、仲間としても里の忍としても、そして友達としても彼を失いたくはないと改めて思った。
これからの里に絶対必要だから。
「奴らが撤退してったってことは、もうこの任務は終わりってことですよね!」
「あぁそうだな。里に帰って火影様に報告しよう」
『ワッツ??』
ちょと待てちょと待てお兄さん。里に帰って報告ってなんでですのん。
こんな観光大国湯の国を目の前にして何もせず帰ると言うのか?!嘘だろ!!?
「何を言ってんだあんたは…」
『いいじゃん!どうせ帰りは私の飛雷神で一瞬よ?』
本当にめんどくさいとか疲れたとか以外はあんま任務帰りに飛雷神を使ったりはしないが、どーーーしても温泉に入りたいんだよこっちは。うん、絶っっ対に入りたい。たとえミナトに怒られてでも入りたい。
『頼むよォー!!1日!いや、もう温泉入ったら即帰るでいいから…!!後生だよォオオ……』
苦笑するもなかさん達2人の生温い視線に見守られながらシスイの背中にタックルをかます。絶対に離してなるものか…!…そんな必死の思いで縋り付くも、ほぼ同年齢とは言え男女の体格差により虚しく引き摺られる上忍1名。
年上の威厳?そんなもん前前前世に置いてきたね!!!
「お前なぁ…嫁入り前の娘が気安く男に抱きつくなよな…」
『いやシスイ君もか弱い乙女を引き摺って歩くのやめようぜ』
あぁ言えばこう言う。それが私。
いやさ、何度でも言うけど必死なんだよこっちは!!
どうしても!温泉に!入りたいの!!わかる??!!!
自分勝手な行動が過ぎるアホな大名をさぁ!!護衛するという曲がりなりにもAランクのね!!???任務を完遂してきたわけだよ私はさぁ!!!
そりゃさ、他の皆も疲れてるのかもしれないよ?でも知るかそんなもん!!!!皆の疲れは皆にしか分かんないし、私の疲れも私にしか分からんのだよ!!!
なんてことを脳内で爆発はさせども、口から飛び出すことはなけなしの理性が止めた。
「い、1日くらいならいいんじゃないですかね…。…や、やっぱ駄目ですかね…はは…」
絶賛困っているシスイとそんな彼に無言でしがみつく私に、もなかさん達も困り果てついには徐々に、そしてやんわりと私の味方をしてくれた。
その結果、めっちゃめちゃ大きなため息をつかれはしたものの、見事湯の国温泉宿1泊権を勝ち取ったわけだ。
Foooooo⤴︎︎⤴︎︎⤴︎︎⤴︎︎
「やれやれ…本当に1泊だけだからな」
『分かってるよ、ありがと』
.