第25幕
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『あーー……はは…御機嫌よう…?』
まさかこんなにすぐ再会することになろうとは。
その間まさかの1週間!
大名の護衛というAランク任務を終え報告に向かうと、火影邸にはシスイがいてミナトと共に何かを話していた。
蕎麦屋での邂逅まで一切出会わないどころか話も聞いたことがなかったのに、まさかまさかのあれから1週間で再会するだなんて誰が思う?
勢いよく扉を開ければ振り向いたシスイとばっちり目が合い、とても気まずいながらも挨拶の言葉を絞り出した。
「また会ったな、ミノリ!よろしく頼む!」
『よろし、えっ、何が…?!』
訳が分からないながらもとりあえず任務の報告を手早く済ませば、ついでと言わんばかりの様子でミナトから "霧隠れの部隊の撃退" という、おそらく長期となりそうな任務を言い渡された。
他国の侵攻とか諸々を監視する部隊を各地に派遣しているのだそうだが、思いの他進みが早くこのような急な任務となってしまったのだとか。
いや…まぁ……流石のミナトも今からとか言わないよね…?仮にも娘をそんなしかもAランク任務帰りにシャワーも浴びないまままた任務に駆り出したりだなんてそんなそんな…。
「今から向かえるかい?」
『くッ……!』
膝から崩れ落ちた。
今回ばかりは言わずにはいられない。このピーーーーーーーーーーーがッ!!!!
「お、おいどうしたんだ?!」
『……………お願い……30分待って…』
私は無力だ…。
力が欲しい……!
振りかざされた権力に打ち勝つだけの力が…!!
原作での愚かなる弟 サスケの気持ちが分かったようなそうでないような…。
*
*
*
『お待たせ』
「って髪ぐらい乾かして来いよ…」
『走ってるうちに乾くよ』
そういう問題じゃねえってな。知ってる。
しかしながらな、髪が長いと30分以内にシャワー浴びて乾かすなんてこと、出来ないんだよ。タオルドライで精一杯なんだよ。
「火影様からの情報によると、奴らは湯の国の方から上陸したらしい」
『あれ?水の国ってもっと南東の方になかったっけ』
木ノ葉に攻め入るならば地理的には南東のちょっと飛び出たところから上陸した方が良いのではと思うが、どうやら海を渡り北東の方から頑張って上がってきたのだと。
湯の国は忍の隠れ里というよりは観光地としての方が有名で、だからあっち方面はわりと木ノ葉から派遣した監視部隊が少ないのだ。だからまぁ、発見が遅れてこんなに急な任務になるのも仕方ないっちゃ仕方ない。
北東へと走ること2日強。湯の国との国境付近にて、監視に当たっていた班と合流した。
基本的に監視のみに徹し、戦闘は避けることとなっているため、あまりに危険な地でもない限り監視班は中忍で構成されている。戦闘がなく週1で交代とは言えど常に気を張らなくてはいけないため、合流した彼らの顔には明らかな疲労が伺えた。
私も任務続きで疲れてはいるが、それ以上に疲れた様子で同情せざるを得ない。
『お疲れ様です…』
さて、今回の任務へは私とシスイを含めた
上忍2人に中忍2人。彼らの名はもなか しのぶさん、宇宙 マタタキさん。可愛い名前だよね。2人ともうちらに比べたらおっさんだけど。
にしても、殲滅でなく撃退という任務に上忍2人も駆り出されるとは、大人数の部隊が侵攻してくるのかはたまたかなりの手練がやって来るのか…。いずれにせよ気を引き締めねば。
オビトの言葉を借りれば 仲間は俺が守る ってな。
「奴らは複数の部隊に分かれてこちらへ向かってます。
全ての隊を発見出来たわけではありませんが、おそらく鶴翼の陣かと」
「あぁ、ご苦労さん。後はオレ達に任せろ」
部隊長は班員の強い希望でシスイが務めることになった。推薦した班員?中忍ズと私。つまり全員だよ。
「
シスイと私をリーダーとして2人ずつに分かれ、鶴翼の左右からそれぞれ内側に向かって潰していくこととなった。
『水遁
「ぐぁッ!!」
螺旋丸に水の刃を足しただけの術をぶちかます。
最近作った術で、まだ誰にもお披露目していなかったのでつい調子に乗って使ってしまうよね。
敵の部隊はそれぞれ5~6人、多くても10人いないくらいの少人数で編成されていた。
今ではミナトと遜色ないほどのスピードと精度で使えるようになった飛雷神の術もあるし、それほど苦戦はしなかった。
とは言え、割と敵の部隊数が多くそのせいで時間を食ってしまい、一息つく程度の休憩のみで連戦を続けても、右翼側の隊を全滅させるのに夜が明けてしまった。
「ここは今の奴で最後みたいです」
『おし、じゃあ次行きましょう』
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