ヒロアカ短編集
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盛大に誤爆し、好きな人がクラス全員にバレるという失態を犯した私。
…たぶん、轟くん本人にはバレてない……
と思うので、意を決してロビーに降りてきた。
コソッと壁からロビーの様子を伺う。
すると、
「🌸さん!」
「百ちゃーん…」
そういって百ちゃんに抱きつく私。
「はっ!轟くんは…!?」
「轟さんなら自室のようです。こちらにはいませんわ」
ほっと、胸を撫で下ろす。
ロビーにいるのは、上鳴くん、爆豪くん、峰田くん、百ちゃん、三奈ちゃん、透ちゃん、か。
「さっきは悪ノリしてごめんなぁ!」
「まさか、本人が言うとは予想外だったね…」
「はっ!半分野郎がアホなだけだわ」
「あたしら、🌸ちゃんのこと応援するから!」
「轟にも言わないから大丈夫!安心して!」
皆がからかわないでくれて有難い…唯一の救いだ…A組に感謝…!
「それにしても、轟の天然ぶりはどうなってんだよ…」
「知るかァ!」
「お、今日は会話に積極的だねかっちゃん♪」
「てめェがかっちゃん言うなや…!」
「ねーねー!轟を落とす作戦立てよーよ!」
「そうですわね。私だけでは力不足と思っていたので!」
「まず、あの天然にどう意識させるかだね…」
バレた時はこの世の終わりだと思ったけど、意外と、最初から話していてもよかったかもと思うくらい、皆の態度が嬉しい。
皆でワイワイガヤガヤしてると、
「お、楽しそうだな。何してるんだ?」
一瞬でその場が凍りついた。彼は個性を使っていないのに。
「と、轟ぃ」
「いやぁ、ね?」
私は緊張で声が出せなくなった。
バレてないと思うけど、でもバレてたらどうしよう…!
「上鳴のやらかした話してたのよ!」
「ちょ、俺ぇ!?て、あ、そうそう!!」
「ぶっ」
上鳴くん…
「そうなのか、俺も入れてくれ」
言葉には出なかったが、みんなの顔つきが変わったのがわかった。
(これって…)
(チャンスじゃね?)
「轟、ここ座りなよ!」
私の隣に座っていた三奈ちゃんが、私との間にスペースをつくる。
「えっ、ちょ、三奈ちゃん…!」
「大丈夫大丈夫〜」
他の人には聞こえない音量で抗議しようとするが、あしらわれる。
「ああ、じゃあ…」
轟くんは、ストンと私の横に腰を下ろした。
えっ、いきなり隣!?普段あんまり話もしないのに…
俯いて黙ってしまった私を、察したのか、みんなが話し始めてくれる。
「それでさっきの上鳴の話しさー」
「13点はないよな」
「ちょ!点数公開しないでくれる!?ていうかなんで知ってんの!!」
何か私も話そうと考えれば考えるほど、何も出てこなくなる。
轟くんは、どうしてるかな、と横をチラッと盗みみれば、皆の話を聞いているようだった。
黙って聞いてる横顔ですら、かっこよくてドキドキしてしまう。
皆の話を聞きながら、「お」ってなったり、少し微笑んでるのがすごく可愛い。
「?🌸…どうした?」
しまった、見つめすぎて目が合っちゃった。
「あ、いや…!」
みんなこちらの様子に気づいたようだけど、あえて話を続けてくれる。
私と轟くんが2人で話す空気になる。
「🌸、俺の事嫌いなのか…?」
「へ?」
想像していた追求とは逆の言葉が轟くんの口から出てきて間抜けな声が出てしまう。
「俺と話す時は、八百万と話す時みたいに笑ってくれねぇだろ?」
「そっ、それは、緊張しちゃって…」
嘘はついてない。嘘はついてないぞ…!
「じゃあ、さっきのは俺ともっと話したいって意味でいいんだな」
「ほぁ?」
さっきよりもっと間抜けな声が出てしまった。
__え?今なんて……まさか!
「LINEで言ってただろ?」
「あっ、あれは違くて…!」
「どう違うんだ?やっぱり、俺と話したくないのか?」
「違うよ!!」
…そう強く言い切ると、轟くんはフッと微笑んだ。
「そうか、俺も、🌸ともっとはなしてぇ。お前のこと好きなんだ」
初めて見る轟くんの真っ直ぐな笑顔に心臓が持っていかれそうになる。
だけど、ネガティブな精神が顔を出す。
__あの轟くんだ。好きって、友達としてだよね。
「轟くんの好きと、私の好きは違うね…」
なんでこんなこと言ってるんだろ。こんなの、好きですって言ってるようなものじゃないか。
いや、天然な轟くんなら、伝わらないかな。
__ああ、やだな。どうして自分はこんなにも醜いんだろう。
「そうか…やっぱり、俺だけが🌸のこと、異性として好きなんだよな」
え…という言葉も出ずに、俯いて目に溜まった涙を隠していた顔を反射的にあげる。
切なそうな顔をした轟くんが、見つめている。
「俺、お前が、俺のことを綺麗だって言ってくれてから、お前のことが好きなんだ。ずっと目で追ってて、控えめに笑う笑顔とか、誰にでも優しいとことか、飯食べてる時幸せそうな顔してるとことか、あと、道端に咲いてる花に…」
「ちょちょちょ、ストップ!」
「わりぃ、何とも思ってないやつにこんなこと言われても、困るよな。お前を困らせたいんじゃなくて、俺は…」
「私も好きだから…!」
1番、素直になれた瞬間だと思う。
自信がなくて、かっこいいって、好きだなって、遠くから見てるだけで何も行動を起こさなかった自分。
だけど、今は今だけは、勇気をだして…
「轟くんのこと、異性として好きです…」
「ほんとか?」
こくんと頷くと、轟くんは抱きしめてきた。
「🌸、好きだ。ぜってぇ離さねぇ」
そういって抱きしめる力が強くなる。
「俺の、彼女になってくれ」
「うんっ…!」
私もそっと、轟くんを抱きしめ返す。
すると……
「おいお前ら!オイラたちのこと忘れてるだろぉ…!?」
「くうー!お二人さんお熱いねぇ」
「チッ、他所でやれや…!」
「きゃー!!」
「まさか、ハグするとは!轟も案外隅に置けないね」
「🌸さん…!よかったですわ……!」
わ、わすれてた。
みんなに見られた羞恥心で顔に熱が集まる。
「と、轟くんっ!離れよ…?」
「嫌なのか…?」
「…嫌とかじゃなくて……」
「なら、このままでいいだろ?」
「うぅ…」
離れる代わりに、恥ずかしさを轟くんの胸に顔をうずめて隠す。
彼と一緒にいると、素直にならざるをおえないみたい。
「なぁ、俺のどこが好きなんだ?教えてくれ」
「こっ、今度ね…!」
「いやだ、今知りてぇ。教えてくれないとキスしそうだ」
「へっ!?」
「もう、勝手にやってくれ…オイラはしらねぇ……」
雄英の有名なバカップルになりましたとさ。
…たぶん、轟くん本人にはバレてない……
と思うので、意を決してロビーに降りてきた。
コソッと壁からロビーの様子を伺う。
すると、
「🌸さん!」
「百ちゃーん…」
そういって百ちゃんに抱きつく私。
「はっ!轟くんは…!?」
「轟さんなら自室のようです。こちらにはいませんわ」
ほっと、胸を撫で下ろす。
ロビーにいるのは、上鳴くん、爆豪くん、峰田くん、百ちゃん、三奈ちゃん、透ちゃん、か。
「さっきは悪ノリしてごめんなぁ!」
「まさか、本人が言うとは予想外だったね…」
「はっ!半分野郎がアホなだけだわ」
「あたしら、🌸ちゃんのこと応援するから!」
「轟にも言わないから大丈夫!安心して!」
皆がからかわないでくれて有難い…唯一の救いだ…A組に感謝…!
「それにしても、轟の天然ぶりはどうなってんだよ…」
「知るかァ!」
「お、今日は会話に積極的だねかっちゃん♪」
「てめェがかっちゃん言うなや…!」
「ねーねー!轟を落とす作戦立てよーよ!」
「そうですわね。私だけでは力不足と思っていたので!」
「まず、あの天然にどう意識させるかだね…」
バレた時はこの世の終わりだと思ったけど、意外と、最初から話していてもよかったかもと思うくらい、皆の態度が嬉しい。
皆でワイワイガヤガヤしてると、
「お、楽しそうだな。何してるんだ?」
一瞬でその場が凍りついた。彼は個性を使っていないのに。
「と、轟ぃ」
「いやぁ、ね?」
私は緊張で声が出せなくなった。
バレてないと思うけど、でもバレてたらどうしよう…!
「上鳴のやらかした話してたのよ!」
「ちょ、俺ぇ!?て、あ、そうそう!!」
「ぶっ」
上鳴くん…
「そうなのか、俺も入れてくれ」
言葉には出なかったが、みんなの顔つきが変わったのがわかった。
(これって…)
(チャンスじゃね?)
「轟、ここ座りなよ!」
私の隣に座っていた三奈ちゃんが、私との間にスペースをつくる。
「えっ、ちょ、三奈ちゃん…!」
「大丈夫大丈夫〜」
他の人には聞こえない音量で抗議しようとするが、あしらわれる。
「ああ、じゃあ…」
轟くんは、ストンと私の横に腰を下ろした。
えっ、いきなり隣!?普段あんまり話もしないのに…
俯いて黙ってしまった私を、察したのか、みんなが話し始めてくれる。
「それでさっきの上鳴の話しさー」
「13点はないよな」
「ちょ!点数公開しないでくれる!?ていうかなんで知ってんの!!」
何か私も話そうと考えれば考えるほど、何も出てこなくなる。
轟くんは、どうしてるかな、と横をチラッと盗みみれば、皆の話を聞いているようだった。
黙って聞いてる横顔ですら、かっこよくてドキドキしてしまう。
皆の話を聞きながら、「お」ってなったり、少し微笑んでるのがすごく可愛い。
「?🌸…どうした?」
しまった、見つめすぎて目が合っちゃった。
「あ、いや…!」
みんなこちらの様子に気づいたようだけど、あえて話を続けてくれる。
私と轟くんが2人で話す空気になる。
「🌸、俺の事嫌いなのか…?」
「へ?」
想像していた追求とは逆の言葉が轟くんの口から出てきて間抜けな声が出てしまう。
「俺と話す時は、八百万と話す時みたいに笑ってくれねぇだろ?」
「そっ、それは、緊張しちゃって…」
嘘はついてない。嘘はついてないぞ…!
「じゃあ、さっきのは俺ともっと話したいって意味でいいんだな」
「ほぁ?」
さっきよりもっと間抜けな声が出てしまった。
__え?今なんて……まさか!
「LINEで言ってただろ?」
「あっ、あれは違くて…!」
「どう違うんだ?やっぱり、俺と話したくないのか?」
「違うよ!!」
…そう強く言い切ると、轟くんはフッと微笑んだ。
「そうか、俺も、🌸ともっとはなしてぇ。お前のこと好きなんだ」
初めて見る轟くんの真っ直ぐな笑顔に心臓が持っていかれそうになる。
だけど、ネガティブな精神が顔を出す。
__あの轟くんだ。好きって、友達としてだよね。
「轟くんの好きと、私の好きは違うね…」
なんでこんなこと言ってるんだろ。こんなの、好きですって言ってるようなものじゃないか。
いや、天然な轟くんなら、伝わらないかな。
__ああ、やだな。どうして自分はこんなにも醜いんだろう。
「そうか…やっぱり、俺だけが🌸のこと、異性として好きなんだよな」
え…という言葉も出ずに、俯いて目に溜まった涙を隠していた顔を反射的にあげる。
切なそうな顔をした轟くんが、見つめている。
「俺、お前が、俺のことを綺麗だって言ってくれてから、お前のことが好きなんだ。ずっと目で追ってて、控えめに笑う笑顔とか、誰にでも優しいとことか、飯食べてる時幸せそうな顔してるとことか、あと、道端に咲いてる花に…」
「ちょちょちょ、ストップ!」
「わりぃ、何とも思ってないやつにこんなこと言われても、困るよな。お前を困らせたいんじゃなくて、俺は…」
「私も好きだから…!」
1番、素直になれた瞬間だと思う。
自信がなくて、かっこいいって、好きだなって、遠くから見てるだけで何も行動を起こさなかった自分。
だけど、今は今だけは、勇気をだして…
「轟くんのこと、異性として好きです…」
「ほんとか?」
こくんと頷くと、轟くんは抱きしめてきた。
「🌸、好きだ。ぜってぇ離さねぇ」
そういって抱きしめる力が強くなる。
「俺の、彼女になってくれ」
「うんっ…!」
私もそっと、轟くんを抱きしめ返す。
すると……
「おいお前ら!オイラたちのこと忘れてるだろぉ…!?」
「くうー!お二人さんお熱いねぇ」
「チッ、他所でやれや…!」
「きゃー!!」
「まさか、ハグするとは!轟も案外隅に置けないね」
「🌸さん…!よかったですわ……!」
わ、わすれてた。
みんなに見られた羞恥心で顔に熱が集まる。
「と、轟くんっ!離れよ…?」
「嫌なのか…?」
「…嫌とかじゃなくて……」
「なら、このままでいいだろ?」
「うぅ…」
離れる代わりに、恥ずかしさを轟くんの胸に顔をうずめて隠す。
彼と一緒にいると、素直にならざるをおえないみたい。
「なぁ、俺のどこが好きなんだ?教えてくれ」
「こっ、今度ね…!」
「いやだ、今知りてぇ。教えてくれないとキスしそうだ」
「へっ!?」
「もう、勝手にやってくれ…オイラはしらねぇ……」
雄英の有名なバカップルになりましたとさ。