ヒロアカ短編集
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
《今日も話せなかった〜どうしたら響香みたいに話せる?》
《ちょ、ストップ!》
《なになに?俺に相談してみなよ》
《え、🌸ちゃん、好きな人おるん!?》
《誰々ー!?》
スマホを見たくなくて放置した。
「どうしてちゃんと確認しなかったんだろ…」
グループを退会しても鳴る通知に、ホーム画面だけ確認する。
響香から、LINEがきていた。グループにも招待し直してくれようだ。
まだ、入る気になれないけど…
『ノックするから開けてね』
のメッセージに、少し泣いてしまった顔を鏡でチェックする。
ちょっと目が赤いけど、響香だしいっか。
コンコン
…響香だ。
「響香ぁ、やっちゃったよー」
そう半泣きでドアを開けたら、立っていたのは響香ではなかった。
「え…?」
「あ、わりぃ…耳郎じゃなくて」
「え、な、な、な…」
なんでと言葉にならず、驚きだけが大きくなっていく。
…なんで上鳴くんが!?やっぱりバレちゃったのかな…
ごめんとか、言われるのかな。ああ、嫌だな。
「__帰って!今は会いたくない。どうして今なの…」
いつもどんなに話したいと思ってたか。
待ち望んでいた瞬間は、
「わりぃ、嫌かもしれないけど、どうしても聞いてほしいんだ!」
そんなに、振りたいんだ。
覚悟を決めて私は頷いた。
そのまま、視線は下におろしたまま。
上鳴くんの声が頭に降ってくる。
「あのさ、俺、🌸に好きな人がいるってわかってるけど、どーしてもさ、諦めきれなくて…
俺、🌸のこと入学してからずっと好きなんだ!」
「え?」
耳を疑い、顔を上げる。
すると、真っ赤な顔の上鳴くんと目が合った。
つられて自分の顔の温度が上がっていくのがわかる。
「好きだよ、🌸」
そういって微笑んだ。いつもと雰囲気の違う、優しい笑顔。
私が何も答えられないでいると、
「っまあ、🌸に好きな人いるってさ、知ってっから…返事はいいよ。ただ、聞いて欲しかったっつーか…」
上鳴くんは、最後に苦しそうな表情を一瞬見せて、身を翻してしまった。
「皆、心配してっから、飯には顔出せよ〜」
いつもの明るい声でそう言うと歩き出してしまう。その声は、上鳴くんの強がりに聞こえた。
「まって!!」
上鳴くんの腕を掴む。
それだけでドキドキが止まらないけど、これから言おうとすることを考えるともっとドキドキしてくる。
__心臓が、ちぎれそう…
こんな思いを、上鳴くんは今してたのかな。
「わ、わ、たしっ…も!」
俯いてる顔を上げる。
「上鳴くんが好きですっ…!」
上鳴くんの目が開かれていく。
上鳴くんから、目を逸らせない。逸らしたくなかった。
え?とか、まじで?とか、言いそうな顔をして、でもそのどれも口に出さないで、上鳴くんは言った。
「俺も🌸のこと大好きだから付き合って…大事にするから」
上鳴くんのこの、目を細めて笑う表情が、愛情の表れなら、私はどんなに幸せものだろう。
きっとそうなんだ。
「うんっ」
さっきとは別の涙を零しながら私は笑い返した。
「ねぇ、🌸ちゃん」
「ん?」
「ぎゅってしていい?」
「…手を出すのが早い!!」
「ちょ、いいかたね!?」
「ふふふ」
「…🌸ちゃんはしたくないの…?」
また初めて見る真剣な表情に、胸が締め付けられる。
「…し、したいです」
「よかった」
そういって、控えめに優しく抱きしめてくれる上鳴くん。
私もそっと手を回して、顔を上鳴くんの胸にうずめる。
思ったよりがっしりしている体に男の子なんだな…と当たり前の感動をする。
「電気くん、大好き」
「ちょ!?なにそれ反則なんだけど!!」
「ふふふ」
「はぁ、まじで可愛い…ちゅーしたい」
「それはまだダメ!」
えーと子犬みたいな顔になる電気くんに、また、笑みがこぼれる。
電気くんとなら、この先ずっと、一緒にいられる気がするよ。
《ちょ、ストップ!》
《なになに?俺に相談してみなよ》
《え、🌸ちゃん、好きな人おるん!?》
《誰々ー!?》
スマホを見たくなくて放置した。
「どうしてちゃんと確認しなかったんだろ…」
グループを退会しても鳴る通知に、ホーム画面だけ確認する。
響香から、LINEがきていた。グループにも招待し直してくれようだ。
まだ、入る気になれないけど…
『ノックするから開けてね』
のメッセージに、少し泣いてしまった顔を鏡でチェックする。
ちょっと目が赤いけど、響香だしいっか。
コンコン
…響香だ。
「響香ぁ、やっちゃったよー」
そう半泣きでドアを開けたら、立っていたのは響香ではなかった。
「え…?」
「あ、わりぃ…耳郎じゃなくて」
「え、な、な、な…」
なんでと言葉にならず、驚きだけが大きくなっていく。
…なんで上鳴くんが!?やっぱりバレちゃったのかな…
ごめんとか、言われるのかな。ああ、嫌だな。
「__帰って!今は会いたくない。どうして今なの…」
いつもどんなに話したいと思ってたか。
待ち望んでいた瞬間は、
「わりぃ、嫌かもしれないけど、どうしても聞いてほしいんだ!」
そんなに、振りたいんだ。
覚悟を決めて私は頷いた。
そのまま、視線は下におろしたまま。
上鳴くんの声が頭に降ってくる。
「あのさ、俺、🌸に好きな人がいるってわかってるけど、どーしてもさ、諦めきれなくて…
俺、🌸のこと入学してからずっと好きなんだ!」
「え?」
耳を疑い、顔を上げる。
すると、真っ赤な顔の上鳴くんと目が合った。
つられて自分の顔の温度が上がっていくのがわかる。
「好きだよ、🌸」
そういって微笑んだ。いつもと雰囲気の違う、優しい笑顔。
私が何も答えられないでいると、
「っまあ、🌸に好きな人いるってさ、知ってっから…返事はいいよ。ただ、聞いて欲しかったっつーか…」
上鳴くんは、最後に苦しそうな表情を一瞬見せて、身を翻してしまった。
「皆、心配してっから、飯には顔出せよ〜」
いつもの明るい声でそう言うと歩き出してしまう。その声は、上鳴くんの強がりに聞こえた。
「まって!!」
上鳴くんの腕を掴む。
それだけでドキドキが止まらないけど、これから言おうとすることを考えるともっとドキドキしてくる。
__心臓が、ちぎれそう…
こんな思いを、上鳴くんは今してたのかな。
「わ、わ、たしっ…も!」
俯いてる顔を上げる。
「上鳴くんが好きですっ…!」
上鳴くんの目が開かれていく。
上鳴くんから、目を逸らせない。逸らしたくなかった。
え?とか、まじで?とか、言いそうな顔をして、でもそのどれも口に出さないで、上鳴くんは言った。
「俺も🌸のこと大好きだから付き合って…大事にするから」
上鳴くんのこの、目を細めて笑う表情が、愛情の表れなら、私はどんなに幸せものだろう。
きっとそうなんだ。
「うんっ」
さっきとは別の涙を零しながら私は笑い返した。
「ねぇ、🌸ちゃん」
「ん?」
「ぎゅってしていい?」
「…手を出すのが早い!!」
「ちょ、いいかたね!?」
「ふふふ」
「…🌸ちゃんはしたくないの…?」
また初めて見る真剣な表情に、胸が締め付けられる。
「…し、したいです」
「よかった」
そういって、控えめに優しく抱きしめてくれる上鳴くん。
私もそっと手を回して、顔を上鳴くんの胸にうずめる。
思ったよりがっしりしている体に男の子なんだな…と当たり前の感動をする。
「電気くん、大好き」
「ちょ!?なにそれ反則なんだけど!!」
「ふふふ」
「はぁ、まじで可愛い…ちゅーしたい」
「それはまだダメ!」
えーと子犬みたいな顔になる電気くんに、また、笑みがこぼれる。
電気くんとなら、この先ずっと、一緒にいられる気がするよ。