私たちの担任だという相澤先生から色々言われて、私たちA組の生徒はグラウンドにでてきた。


そして、なんやかんやで、個性把握テストが始まった

トータル成績最下位位は除籍。

私、大丈夫なんだろうか…



相澤「てん、お前、個性まだ使っちゃダメ何だったな」


『あ、はい、そうです…』


相澤「じゃあ、何もしなくていい。除籍もしない」


『はい』


よ、よかった。これで除籍は無くなった…


私はよかったけど、さっきからいずくくんの表情が暗い…大丈夫、かな。



相澤「そうだ。てん、あとで話があるから授業終わったら職員室に顔出せ」

『わかりました』


なんだろう。入学のこととかの説明かな。あまり詳しく聞いてないし。



皆は次々と種目をこなし、テストは終わった。


体力テストの結果はいずくくんが最下位位だったけど、除籍処分はなしだった。


よかった…


初めてお友達ができそうなのに、居なくなったら、寂しい。



寂しい…？こんな気持ちを抱くのもいつぶりだろう…


寂しいだなんて。思う日がまた来るとは。



それより、いずくくんと爆豪くんが何か揉めそうだった。

先生が止めたけど…




なぜだかわからないけど、爆豪くんを初めて見た時、怖い…だけじゃなくて、

なぜか懐かしい気持ちを一瞬感じた。


それから暖かくて優しくて…


あの険しい表情の中に一瞬、ほんとに一瞬。
優しい面影を感じた。


なんでなんだろう。



相澤「てん、着替えてそのまま職員室行ってくれ。あ、言い忘れてたが、話があるのは俺じゃない。ま、職員室で名乗ってくれ」


『はい、わかりました』


初日に職員室…緊張する。


いずくくんとお話したかったけど、保健室か。


あ、爆豪くん…話しかけてみようかな…

話せば、さっき感じたことの理由がわかるかも。


『あの、爆豪くん…』


爆豪「あ！？モブが俺に話しかけてんじゃね……あ？」


後ろから話しかけたらすごい勢いで振り向かれながら怒鳴られたああああ！！


『ごめんなさい！』


反射的に目をつぶって逃げてしまった。
ひ、久しぶりにこんな大きな声だした…！


爆豪「あ、おい、まて！お前…」


なんか言ってるけどダメだ今日はキャパオーバーだ、爆豪くんには悪いけど…逃げよう！！





爆豪「あいつ、あの時の…」



爆豪くんの言葉は私には聞こえていなかった。



でも、たしかに、私の物語は動き出していた。