私のヒーローアカデミア
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物心ついた時から、両親というものはいなかった。
私は、教会で暮らしていた。
自分のことを可哀想だと思ったこともなかったし、教会での暮らしも、別に嫌ではなかった。
はずだった…
あの日、私は教会を飛び出していた。
小学校に上がったばかりの学校で、クラスメイトに両親がいないことをバカにされた。
教会に戻って、
「どうして私にはお母さんとお父さんがいないの」
と、言っても仕方の無いことを繰り返した。
父と母はヒーローだった。
私が物心着く前に、殉職したことも知っていた。
だけど、小さな子供の頭でそれを理解出来るわけはない。
クラスメイトにバカにされて、悔しかったけど、そうじゃなかった。
さみしかった。
私は、両親の愛というのを知らなかった。
もちろん、教会のみんなも、やさしくしてくれたし、尽くしてくれた。
愛をくれた。
でも、それじゃあ、私は足りなかった。
幼いながらに胸に積もらせた感情が爆発し、その日、教会を飛びだした。
ほんとんど、教会から出たことのなかった私に土地感覚など全く無かった。
走って、走って、走って、行き着いたのは知らない公園。
『ううっ……うぁぁ』
私は、泣いた。
今まで溜まっていたもの、全て吐き出しながら泣いた。
?「おい、なんで泣いてんだよ」
『え?』
すると、泣いている私に声をかけてくる男の子がいた。
同い年位の男の子。
私が泣くのをやめて、その子を見つめると、彼は一瞬動きが止まった。
?「な、泣くなんて弱っちいやつだな!母ちゃんにバカにされるぞ!!」
『お母さん…いない……』
?「はぐれたのか?」
『ちがっう…お母さんと、お父さんは、いないっの…ぅぅ、死んじゃったから…!!』
言葉にするとまた涙が出てきた。
幼いながらもさすがに不味いことを聞いたとわかったのか、男の子は慌てだした。
?「泣くなよ!!お前の悲しいことなんて俺がぶっ飛ばしてやる!!」
『……ほんと?』
?「ああ!俺は強いんだぜ!!
お前のこと泣かすやつは俺がぶっ飛ばす!!」
『!!』
その時、私は___…嬉しかったんだ。
そんなこと言われたの、初めてだったから。
?「で、お前はなんで今泣いてんだよ」
『さみしいから…』
?「俺がきたんだからさみしがるなよ」
『…!!うん』
?「お前、名前は?」
『私は、天慈(あまじ)てん…」
?「てんな。俺は爆豪勝己」
『かつ…くん?』
爆豪「なんだその、呼び方」
『だめ…?』
爆豪「べつにいいけど…」
『えへへ、やったぁ!』
爆豪「やっと、笑ったな」
なんで、あの時、かつくんが私にこんな親切にしてくれたのかはわからない。
だけど、間違いなく私にとってかつくんとの出会いは運命で、
かつくんのくれた優しさが全てで、
かつくんは私のヒーローだった。
もしかしたら、あの時私は恋に落ちていたのかな。
それから毎日、私はその公園に行った。
かつくんと、どんどん仲良くなって、今はおばあちゃんの家に遊びに来ているだけで、本当の家は違うとこにあることを知った。
そして、かつくんが帰る日。
『行っちゃうんだね…かつくん……』グスッ
爆豪「泣くなよ、てん。また会える」
『絶対だよ。絶対絶対絶対だからね』
爆豪「ああ。なぁ、てん、俺と約束してくれ」
『なぁに?』
爆豪「次会った時も、俺に笑ってくれ」
『?当たり前だよ?』
爆豪「それで……おれの……」
『うん…?』
爆豪「いや…。
お前のこと泣かすやつは、俺がぶっ飛ばしてやる。
だから、前だけ向いて生きてろよ」
『…うん!!』
そして、かつくんとは別れた。
私はそれからも何度か、もしかしたら会えるかもしれないと思って公園に行ったけど、結局1回も会うことはできなかった。
そして、、、
春___雄英に入学して、高校生になったかつくんと再会した。
_____________
…………
『それからはもう、みんなの知ってる通りだよ。
私、かつくんのこと、ほんとに大好きなんだ…
私の、すべてだから』
って……
『みんな泣いてる…!?なんで』
葉隠「そんなことがあったなんて……」
八百万「爆豪さんの過保護ぶりも頷けますわ」
耳郎「てか、爆豪マセガキすぎ」
蛙水「色々、辛い思いをしてきたのね」
芦戸「てか、ほんとに2人はやくくっついてほしい!」
麗日「ウチ、2人には幸せになって欲しい…」
「「「うんうん」」」
『フフ、みんな息ピッタリだね。
………私ね、入学した頃とかそうだったと思うけど、人前で笑うことってほとんどなかったの。
小学校のさっきの出来事がトラウマで、クラスメイトと距離をとってきた。
だから、かつくんの前でしか笑ったことってほとんど無くて、
だけど、今は、皆がいて…皆が大好きで……
だから私、素直な自分で居ようって思えるんだ
ありがとう。雄英に来てよかった』
八百万「ま、また泣いてしまいますわ!!」
蛙水「てんちゃんの笑っている顔、大好きよ」
芦戸「もっと楽しい思い出皆で増やしていこうね!」
麗日「これからも、ずっと友達だよ!てんちゃん!!」
『うん!!』
幸せだな。
自分を、受け入れてくれる人達がいること。
ああ、かつくんとの昔のこと思い出したら会いたくなって来ちゃったな…
はやく、明日にならないかな。
私は、教会で暮らしていた。
自分のことを可哀想だと思ったこともなかったし、教会での暮らしも、別に嫌ではなかった。
はずだった…
あの日、私は教会を飛び出していた。
小学校に上がったばかりの学校で、クラスメイトに両親がいないことをバカにされた。
教会に戻って、
「どうして私にはお母さんとお父さんがいないの」
と、言っても仕方の無いことを繰り返した。
父と母はヒーローだった。
私が物心着く前に、殉職したことも知っていた。
だけど、小さな子供の頭でそれを理解出来るわけはない。
クラスメイトにバカにされて、悔しかったけど、そうじゃなかった。
さみしかった。
私は、両親の愛というのを知らなかった。
もちろん、教会のみんなも、やさしくしてくれたし、尽くしてくれた。
愛をくれた。
でも、それじゃあ、私は足りなかった。
幼いながらに胸に積もらせた感情が爆発し、その日、教会を飛びだした。
ほんとんど、教会から出たことのなかった私に土地感覚など全く無かった。
走って、走って、走って、行き着いたのは知らない公園。
『ううっ……うぁぁ』
私は、泣いた。
今まで溜まっていたもの、全て吐き出しながら泣いた。
?「おい、なんで泣いてんだよ」
『え?』
すると、泣いている私に声をかけてくる男の子がいた。
同い年位の男の子。
私が泣くのをやめて、その子を見つめると、彼は一瞬動きが止まった。
?「な、泣くなんて弱っちいやつだな!母ちゃんにバカにされるぞ!!」
『お母さん…いない……』
?「はぐれたのか?」
『ちがっう…お母さんと、お父さんは、いないっの…ぅぅ、死んじゃったから…!!』
言葉にするとまた涙が出てきた。
幼いながらもさすがに不味いことを聞いたとわかったのか、男の子は慌てだした。
?「泣くなよ!!お前の悲しいことなんて俺がぶっ飛ばしてやる!!」
『……ほんと?』
?「ああ!俺は強いんだぜ!!
お前のこと泣かすやつは俺がぶっ飛ばす!!」
『!!』
その時、私は___…嬉しかったんだ。
そんなこと言われたの、初めてだったから。
?「で、お前はなんで今泣いてんだよ」
『さみしいから…』
?「俺がきたんだからさみしがるなよ」
『…!!うん』
?「お前、名前は?」
『私は、天慈(あまじ)てん…」
?「てんな。俺は爆豪勝己」
『かつ…くん?』
爆豪「なんだその、呼び方」
『だめ…?』
爆豪「べつにいいけど…」
『えへへ、やったぁ!』
爆豪「やっと、笑ったな」
なんで、あの時、かつくんが私にこんな親切にしてくれたのかはわからない。
だけど、間違いなく私にとってかつくんとの出会いは運命で、
かつくんのくれた優しさが全てで、
かつくんは私のヒーローだった。
もしかしたら、あの時私は恋に落ちていたのかな。
それから毎日、私はその公園に行った。
かつくんと、どんどん仲良くなって、今はおばあちゃんの家に遊びに来ているだけで、本当の家は違うとこにあることを知った。
そして、かつくんが帰る日。
『行っちゃうんだね…かつくん……』グスッ
爆豪「泣くなよ、てん。また会える」
『絶対だよ。絶対絶対絶対だからね』
爆豪「ああ。なぁ、てん、俺と約束してくれ」
『なぁに?』
爆豪「次会った時も、俺に笑ってくれ」
『?当たり前だよ?』
爆豪「それで……おれの……」
『うん…?』
爆豪「いや…。
お前のこと泣かすやつは、俺がぶっ飛ばしてやる。
だから、前だけ向いて生きてろよ」
『…うん!!』
そして、かつくんとは別れた。
私はそれからも何度か、もしかしたら会えるかもしれないと思って公園に行ったけど、結局1回も会うことはできなかった。
そして、、、
春___雄英に入学して、高校生になったかつくんと再会した。
_____________
…………
『それからはもう、みんなの知ってる通りだよ。
私、かつくんのこと、ほんとに大好きなんだ…
私の、すべてだから』
って……
『みんな泣いてる…!?なんで』
葉隠「そんなことがあったなんて……」
八百万「爆豪さんの過保護ぶりも頷けますわ」
耳郎「てか、爆豪マセガキすぎ」
蛙水「色々、辛い思いをしてきたのね」
芦戸「てか、ほんとに2人はやくくっついてほしい!」
麗日「ウチ、2人には幸せになって欲しい…」
「「「うんうん」」」
『フフ、みんな息ピッタリだね。
………私ね、入学した頃とかそうだったと思うけど、人前で笑うことってほとんどなかったの。
小学校のさっきの出来事がトラウマで、クラスメイトと距離をとってきた。
だから、かつくんの前でしか笑ったことってほとんど無くて、
だけど、今は、皆がいて…皆が大好きで……
だから私、素直な自分で居ようって思えるんだ
ありがとう。雄英に来てよかった』
八百万「ま、また泣いてしまいますわ!!」
蛙水「てんちゃんの笑っている顔、大好きよ」
芦戸「もっと楽しい思い出皆で増やしていこうね!」
麗日「これからも、ずっと友達だよ!てんちゃん!!」
『うん!!』
幸せだな。
自分を、受け入れてくれる人達がいること。
ああ、かつくんとの昔のこと思い出したら会いたくなって来ちゃったな…
はやく、明日にならないかな。