私のヒーローアカデミア
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PM5:20
?2「やーーっと来たにゃん」
『うぅ、やっと…ごめんねかつくん』
私はかつくんのおんぶされていた。
爆豪「気にすんな。全員回復しながら進んでたんだからてんが1番疲れてるんだよ」
『そんなことないよ…みんなが頑張ってくれたから』
最後まで回復し続けてあげることができなかった…
力不足だ。
結果、みんなボロボロだし、かつくんにおぶらせる始末……
気絶までは行かなかったけど、自分で歩けないほど力が入らなくなるとは…
相澤先生に自身のエネルギーは使ってないはずと言われたのにこの有様。
感情を生み出すというところで体力を使ってしまっているのかもしれない。
そうすると無敵の個性というわけでもないな。
そんなことをフラフラな頭で考えていると、話はどんどん進んでいて……
なぜかいずくくんが少年_洸汰くんに殴られていた…
飯田「おのれ従甥!なぜ緑谷くんの陰嚢を!!」
洸汰「ヒーローになりたいなんて連中とつるむ気はねえよ」
飯田「つるむ!?いくつだ君!!」
爆豪「マセガキ」
轟「お前に似てねぇか?」
『ふっ』
爆豪「あ?似てねぇよつうかてめェ喋ってんじゃねぇよ舐めプ野郎」
轟「悪い」
相澤「茶番はいい。バスから荷物降ろせ。
部屋に荷物を運んだら、食堂にて夕食。その後入浴で就寝だ。
本格的なスタートは明日からだ。さァ早くしろ」
______………
「「「いただきます!!」」」
わぁ、すごい。
お魚もお肉もお野菜も、全部ある…!
すごい食事だ。おいしそう…
皆はマシンガントークしながら、もくもくと自分の口にご飯を入れていく。
とくに、切島くんと、上鳴くんのテンションが……
すごい、おいしそうだけど、私はちょっと疲れすぎて胃もたれが……
爆豪「おい、てん食べねぇんか?」
隣ですごい勢いでお肉を頬張っていたかつくんが疑問に思って聞いてくる。
『ちょっと、疲れすぎて食欲なくなっちゃった…』
緑谷「そうなの!?大丈夫?個性の反動大きいんだっけ?ずっと、僕らを回復してくれてたから…」
『ううん、大丈夫大丈夫!』
いずくくんにも心配されちゃった…
ふぅ…食べなきゃ…
爆豪「てん」
『ん?』
爆豪「ほら、口開けろ。あー」
『あー』
ついつられて口を開けると、
爆豪「ん」
『んん』モグモグ
口にサラダを入れられ、反射的に食べてしまった。
爆豪「サラダとか、軽いもんなら食えんだろ。ほんとは肉とか食った方がいいけどよ」
『うん』
そして、少しずつ胃が落ち着いてきた私はどんどんお腹がすいてきて、結局沢山食べた。
『あ、かつくんそのお肉私も食べたい』
爆豪「これか?」
『うん。あー』
爆豪「あ?」
『もう食べさせてくれないの…?』
爆豪「自分でもう食えるだろうが」
『だってかつくんに食べさせてもらった方が美味しいんだもん…』
嬉しいし…
爆豪「ったく、しょうがねぇな。ほら、てん」
『あーむっ…おいしい』
爆豪「よかったな」
『ふふ』
何だかんだ甘やかしてくれるかつくんに甘えてるな…
私が好きだと伝えたら、この関係も終わってしまうのかな。
嫌だな。
『どこにも行かないでね……』
爆豪「てん、なんか言ったか?」
『ううん、お料理おいしいなーって思ってただけだよ』
爆豪「そうか……よかったな」
『うん』
今は、いい。
もう少しこの時間を、君と過ごしていたい。
____________________
………………
ご飯が終わって、お風呂の時間。
麗日「フゥ〜、気持ちぃー」
八百万「ほんとですわね」
蛙水「温泉あるなんて最高だわ」
『こんなに、大きいお風呂初めて…』
葉隠「ほぉら、水かけちゃうよー!」
耳郎「わぁ!ちょっとー」
『へへへ』
和む……
________………
男子side 上鳴視点
峰田「求められてるのはこの壁の向こうなんすよ…」
緑谷「一人で何言ってんの峰田くん…」
峰田「ホラ…いるんスよ…今日日男女の入浴時間ずらさないなんて事故…そうもう…これは事故なんスよ」
「「「………………!!」」」
上鳴「お前…まさか!!」
さすが、峰田だぜ…!
飯田「峰田くんやめたまえ!君のしていることは己も女性陣も貶める恥ずべき行為だ!!」
峰田「やかましいんスよ…」
カポーン
峰田「壁とは超える為にある!プルスウルトラ!!」
上鳴「速!!」
飯田「校訓を穢すんじゃないよ!!」
峰田(この時のため…この時のためにオイラは…!)
峰田が壁をのぼりきろうとしたその時、
バッ!
緑谷「!洸汰くん…!?」
洸汰「ヒーロー以前にヒトのあれこれから学び直せ」
ドンッ
そういうと、峰田を容赦なく叩き落とした。
峰田「くそガキィィィ!!?」
蛙水「やっぱり峰田ちゃん、サイテーね」
芦戸「ありがと洸汰くーん!」
『ありがとう…!』
洸汰「わっ……!!あ……」
グラッ
緑谷『「危ない…!」』
緑谷が間一髪のところでキャッチした。
切島「うぉお!緑谷ナイスキャッチ!危なかったな!」
緑谷「気を失ってる…!僕、マンダレイの所に行ってくる!!」
切島「おお、気をつけろよ!」
なんか…
上鳴「…女子の方騒がしくない?」
麗日「うわぁぁぁ!てんちゃん落ち着いて!!」
『洸汰くんが、落っこちちゃった…!助けに行かないと』
耳郎「あっちは男子風呂だよ!?」
八百万「自分の今のお姿を考えてくださいまし!」
葉隠「大丈夫だよ!誰かが助けてるって!」
『でも、もしどこかぶつけてたら私の個性じゃないと…!』
芦戸「とりあえず、羽しまおうか!?羽!!」
なんか…大変なことになってそうだな…
峰田「神はオイラを見放さなかった…!カモン!!俺のてんし…」
爆豪「おい……」
げっ、やべぇ…
爆豪「てめェ、死ぬ覚悟は出来てんだろうなァ!?寝言は寝て死ね!!!」
峰田「ぎゃあああああああ!!」
飯田「うむ!自業自得だな!」
切島「てんちゃんに対するその発言は死亡行為だろ峰田…お前もブレねぇな…」
上鳴「だなー」
ドボン!
ザパーッ
上鳴「ん?」
切島「なんか女子の方すごい音しなかったか?」
麗日「ぎゃーーーーー!!!」
蛙水「大変だわ!力いっぱい引きすぎちゃったみたいね…」
八百万「てんさん!大丈夫ですか!?」
耳郎「まってよ、てんちゃんって水苦手だよね…」
葉隠「ちょっとまって…気失ってない!?」
上鳴「おいおい、大丈夫なのかよ…」
切島「おーーい!大丈夫かー!!」
ってか、、こっちも大丈夫かよ…チラ
爆豪「おぃ、アホどもは何してんだァ…?ぶっ殺すぞ…!!」
やっぱり全然大丈夫じゃねぇ…!
八百万「水を飲んでしまったのかしら…」
芦戸「うわーん、どおしよー!」
爆豪「どおしよーじゃねー!アホども!てんが死んだら……」
爆豪…ほんとにてんちゃんが好きなんだな…
こんな爆豪の切ない表情、見たことねぇぞ。
爆豪「クソが!モタモタしてんと俺がそっち行くぞ!!!」
あっ、一瞬でいつもの顔だ。
さっきのは見なかったことにしよう…
峰田「あっ、ずりぃぞ爆豪!!」
芦戸「あ!それいいじゃん!」
八百万「いや、さすがにそれは…」
芦戸「爆豪なら絶対あたしらに目もくれないよ」
耳郎「てんバカだもんね」
麗日「てんちゃん大好きマンだもんね」
蛙水「たしかにいつもてんちゃんしか、見てないものね」
爆豪「おい、てめぇら聞こえてんぞ…!!しかもよくねぇだろもっと自分大事にしろやコラ」
なんか、色々こんがらがって爆豪いい人になってんだけど!?
『ゲホッゲホッ』
麗日「てんちゃん!?」
八百万「てんさん!!」
耳郎「大丈夫?」
『あれ…みんな…?私……』
切島「意識戻ったのか!?」
爆豪「おいてん!聞こえるか?大丈夫なんか!?」
『かつくん…大丈夫…?』
上鳴「はー、よかったぁ」
爆豪「おい!丸顔!!てんのこと着替えさせて風呂の入口まで連れてこい!!」
麗日「丸顔ってウチのことだよね…」
爆豪「チッ…!」
切島「おい、バクゴー、俺も着いてくか!?」
爆豪「いらねー!!」
そういうと爆豪はさっさと風呂を出ていった。
上鳴「爆豪、てんちゃんのこととなると本当すげーよな」
瀬呂「あの二人の異様な仲の良さはなんなのよ。あれで付き合ってないてどゆこと?」
切島「それなー!まぁ、爆豪はてんちゃんのいないとこで告白してたけどよ!」
障子「そういえばそんなこともあったな…」
上鳴「二人の話聞きてぇよな!なぁ?今日の夜聞いてみねぇ!?」
切島「いいなそれ!!!」
と、勢いよく風呂をでた俺たちだったが、補習組は夜に別で授業があったのだった……___
___________
………
麗日視点
ガララ
麗日「あ!爆豪くん!言われた通りてんちゃん連れてきたよ」
爆豪「てん!大丈夫か」
『うん…』
てんちゃん、頑張って笑顔作ってるけど、ちょっと辛そう…
悪いことしたな…
麗日「じゃあ爆豪くんあとはお願いね。てんちゃん任せたわ」
そういって、部屋に戻ろうとすると、
爆豪「おい、麗日…あんがとよ…」
麗日「ええ!?爆豪くんがお礼!?」
爆豪「べつにそんくらい言うはクソが!!」
麗日「逆ギレ……」
それだけ言うと、爆豪くんはてん支えて歩いていってしまった。
ほんとに、てんちゃんにはすっごく優しいんだよなぁ。
てんちゃん、好きな人と、両想いなんや…
いいなぁ……
って!違う違う!ウチは何考えてるんや!!
また、、青山くんに言われたこと思い出してしまってる。
てんちゃんが言ってくれたようにウチも、てんちゃんに、打ち明けられたら…
”お茶子ちゃん!”
”大好きだから、言わなきゃって思って…”
てんちゃんが、笑ってくれたこと、言ってくれたことを思い出す。
麗日「ウチもちゃんと、言葉にして言おう」
___________
…………
爆豪「おい、ほんとに先生たちにみせにいかなくて大丈夫なんか?」
『うん、こんくらいで迷惑かけたくないし、特に異常もないから大丈夫だよ』
私たちは、休憩スペースのソファに座っていた。
爆豪「俺が急かしたから髪も乾かさんで出てきたんか」
私の濡れたままの髪の毛を触りながらかつくんが言う。
『大丈夫だよ、すぐ乾くよ』
爆豪「だめだ、ちゃんと乾かさないと風邪ひくだろ」
かつくんは私のお母さんですか?と言いたかったけど、確実に怒られるのでやめた。
そうかなーと、返していると、いつもの
爆豪「ん」
がきた。
今回はなんだ…?と思っていると、
爆豪「俺が拭いてやるからタオルかせ」
と言われた。
『いいの?』
爆豪「こんくらい楽勝だわ」
『ふふ、じゃあお願いします』
かつくんが優しく髪の毛を拭いてくれる。
爆豪「ったく、おめェは本当に心配ばっかかけやがって」
『うぅ、ごめんなさい…
私も、何かあったらかつくんのこと助けるよ
いつもありがとう』
爆豪「てんは何もしなくていいんだよ…」
『ええー』
なんでよーと笑っていると、
爆豪「そばにいてくれれば、それでいい…」ボソ
かつくんが何か言った気がした。
『ん?何か言っ…うわ!』
ガシガシ
いきなりかつくんの私の髪の毛を拭く力が強くなった。
『きゃーやめてー!あははっ』
爆豪「こんくらい余裕で耐えろやヒーローになるんだろ!!」
『どーゆー理屈…?』
もう!と少しむくれていると強さが元に戻った。
『こんな時間までかつくんや皆と一緒にいれるなんて、なんだか不思議な気分だなー。
この時間が、ずっと続けばいいのに…』
それで…もっともっとかつくんと一緒にいたいな。
爆豪「俺も…」
かつくんの手が止まるので、反射的にかつくんの方を振り向く。
爆豪「俺も、てんとずっと一緒にいたい」
かつくんの少し赤らんだ頬、
細めた目、
下がった眉、
きゅっと結ばれた端が少しだけ上に上がった唇、
静かで少し低くて、なのに優しい響きの声、
かつくんの全てが、私の思考を止めた。
私はたまらなくこの人が好きなんだと痛感する。
そして、、、
徐々に我に返っていくのであった。。
ちょちょっとまって、え、私”かつくんとずっと一緒にいたい”って声に出したっけ…!?
え、だしてた!?だしてたのかな…恥ずかしい…
もう待って分からなくなってきたあああああ
爆豪「他の奴らはうるせぇしムカつくからな、てめぇだけで充分だわアホてん」
そうして髪を拭くのを再開する。
あっ、そういうことか…!
なんだ、だよね。
じゃないと、変な意味になっちゃうもんね。
私の、早とちりか…
少し、残念がってる自分がいるのに気づいてしまう。
だけど、今はしまっておこう。
この瞬間が大切だから。
壊れるのは嫌だから。
あ……
『そうだ、かつくん。あのね、最近必ず夢?を見るんだけど、必ず同じ女の人の声がするの。
最初は声だけだったんだけど、最近はぼんやりと姿も見えてきてて、
何かを私に言ってるんだけど、毎回内容は覚えてなくて…
それがさっき、気を失った時も聞こえたの。
やっぱりなんて言ってたかは思い出せないんだけど…』
爆豪「なんだそりゃぁ」
『うーん、わかんないけど、何か大切なことを伝えようとしてる気がする。』
爆豪「………てんがそういうのならそうかもしれねぇな。そいつが何もんなんかわかったらおれにも教えろ」
『うん、わかった』
そしてその後、私たちは他愛もないことを話して、就寝時間前に部屋に戻った。
この時間がずっと続けばいいのに…
それを私が、願ったのがいけなかったのだろうか。
?2「やーーっと来たにゃん」
『うぅ、やっと…ごめんねかつくん』
私はかつくんのおんぶされていた。
爆豪「気にすんな。全員回復しながら進んでたんだからてんが1番疲れてるんだよ」
『そんなことないよ…みんなが頑張ってくれたから』
最後まで回復し続けてあげることができなかった…
力不足だ。
結果、みんなボロボロだし、かつくんにおぶらせる始末……
気絶までは行かなかったけど、自分で歩けないほど力が入らなくなるとは…
相澤先生に自身のエネルギーは使ってないはずと言われたのにこの有様。
感情を生み出すというところで体力を使ってしまっているのかもしれない。
そうすると無敵の個性というわけでもないな。
そんなことをフラフラな頭で考えていると、話はどんどん進んでいて……
なぜかいずくくんが少年_洸汰くんに殴られていた…
飯田「おのれ従甥!なぜ緑谷くんの陰嚢を!!」
洸汰「ヒーローになりたいなんて連中とつるむ気はねえよ」
飯田「つるむ!?いくつだ君!!」
爆豪「マセガキ」
轟「お前に似てねぇか?」
『ふっ』
爆豪「あ?似てねぇよつうかてめェ喋ってんじゃねぇよ舐めプ野郎」
轟「悪い」
相澤「茶番はいい。バスから荷物降ろせ。
部屋に荷物を運んだら、食堂にて夕食。その後入浴で就寝だ。
本格的なスタートは明日からだ。さァ早くしろ」
______………
「「「いただきます!!」」」
わぁ、すごい。
お魚もお肉もお野菜も、全部ある…!
すごい食事だ。おいしそう…
皆はマシンガントークしながら、もくもくと自分の口にご飯を入れていく。
とくに、切島くんと、上鳴くんのテンションが……
すごい、おいしそうだけど、私はちょっと疲れすぎて胃もたれが……
爆豪「おい、てん食べねぇんか?」
隣ですごい勢いでお肉を頬張っていたかつくんが疑問に思って聞いてくる。
『ちょっと、疲れすぎて食欲なくなっちゃった…』
緑谷「そうなの!?大丈夫?個性の反動大きいんだっけ?ずっと、僕らを回復してくれてたから…」
『ううん、大丈夫大丈夫!』
いずくくんにも心配されちゃった…
ふぅ…食べなきゃ…
爆豪「てん」
『ん?』
爆豪「ほら、口開けろ。あー」
『あー』
ついつられて口を開けると、
爆豪「ん」
『んん』モグモグ
口にサラダを入れられ、反射的に食べてしまった。
爆豪「サラダとか、軽いもんなら食えんだろ。ほんとは肉とか食った方がいいけどよ」
『うん』
そして、少しずつ胃が落ち着いてきた私はどんどんお腹がすいてきて、結局沢山食べた。
『あ、かつくんそのお肉私も食べたい』
爆豪「これか?」
『うん。あー』
爆豪「あ?」
『もう食べさせてくれないの…?』
爆豪「自分でもう食えるだろうが」
『だってかつくんに食べさせてもらった方が美味しいんだもん…』
嬉しいし…
爆豪「ったく、しょうがねぇな。ほら、てん」
『あーむっ…おいしい』
爆豪「よかったな」
『ふふ』
何だかんだ甘やかしてくれるかつくんに甘えてるな…
私が好きだと伝えたら、この関係も終わってしまうのかな。
嫌だな。
『どこにも行かないでね……』
爆豪「てん、なんか言ったか?」
『ううん、お料理おいしいなーって思ってただけだよ』
爆豪「そうか……よかったな」
『うん』
今は、いい。
もう少しこの時間を、君と過ごしていたい。
____________________
………………
ご飯が終わって、お風呂の時間。
麗日「フゥ〜、気持ちぃー」
八百万「ほんとですわね」
蛙水「温泉あるなんて最高だわ」
『こんなに、大きいお風呂初めて…』
葉隠「ほぉら、水かけちゃうよー!」
耳郎「わぁ!ちょっとー」
『へへへ』
和む……
________………
男子side 上鳴視点
峰田「求められてるのはこの壁の向こうなんすよ…」
緑谷「一人で何言ってんの峰田くん…」
峰田「ホラ…いるんスよ…今日日男女の入浴時間ずらさないなんて事故…そうもう…これは事故なんスよ」
「「「………………!!」」」
上鳴「お前…まさか!!」
さすが、峰田だぜ…!
飯田「峰田くんやめたまえ!君のしていることは己も女性陣も貶める恥ずべき行為だ!!」
峰田「やかましいんスよ…」
カポーン
峰田「壁とは超える為にある!プルスウルトラ!!」
上鳴「速!!」
飯田「校訓を穢すんじゃないよ!!」
峰田(この時のため…この時のためにオイラは…!)
峰田が壁をのぼりきろうとしたその時、
バッ!
緑谷「!洸汰くん…!?」
洸汰「ヒーロー以前にヒトのあれこれから学び直せ」
ドンッ
そういうと、峰田を容赦なく叩き落とした。
峰田「くそガキィィィ!!?」
蛙水「やっぱり峰田ちゃん、サイテーね」
芦戸「ありがと洸汰くーん!」
『ありがとう…!』
洸汰「わっ……!!あ……」
グラッ
緑谷『「危ない…!」』
緑谷が間一髪のところでキャッチした。
切島「うぉお!緑谷ナイスキャッチ!危なかったな!」
緑谷「気を失ってる…!僕、マンダレイの所に行ってくる!!」
切島「おお、気をつけろよ!」
なんか…
上鳴「…女子の方騒がしくない?」
麗日「うわぁぁぁ!てんちゃん落ち着いて!!」
『洸汰くんが、落っこちちゃった…!助けに行かないと』
耳郎「あっちは男子風呂だよ!?」
八百万「自分の今のお姿を考えてくださいまし!」
葉隠「大丈夫だよ!誰かが助けてるって!」
『でも、もしどこかぶつけてたら私の個性じゃないと…!』
芦戸「とりあえず、羽しまおうか!?羽!!」
なんか…大変なことになってそうだな…
峰田「神はオイラを見放さなかった…!カモン!!俺のてんし…」
爆豪「おい……」
げっ、やべぇ…
爆豪「てめェ、死ぬ覚悟は出来てんだろうなァ!?寝言は寝て死ね!!!」
峰田「ぎゃあああああああ!!」
飯田「うむ!自業自得だな!」
切島「てんちゃんに対するその発言は死亡行為だろ峰田…お前もブレねぇな…」
上鳴「だなー」
ドボン!
ザパーッ
上鳴「ん?」
切島「なんか女子の方すごい音しなかったか?」
麗日「ぎゃーーーーー!!!」
蛙水「大変だわ!力いっぱい引きすぎちゃったみたいね…」
八百万「てんさん!大丈夫ですか!?」
耳郎「まってよ、てんちゃんって水苦手だよね…」
葉隠「ちょっとまって…気失ってない!?」
上鳴「おいおい、大丈夫なのかよ…」
切島「おーーい!大丈夫かー!!」
ってか、、こっちも大丈夫かよ…チラ
爆豪「おぃ、アホどもは何してんだァ…?ぶっ殺すぞ…!!」
やっぱり全然大丈夫じゃねぇ…!
八百万「水を飲んでしまったのかしら…」
芦戸「うわーん、どおしよー!」
爆豪「どおしよーじゃねー!アホども!てんが死んだら……」
爆豪…ほんとにてんちゃんが好きなんだな…
こんな爆豪の切ない表情、見たことねぇぞ。
爆豪「クソが!モタモタしてんと俺がそっち行くぞ!!!」
あっ、一瞬でいつもの顔だ。
さっきのは見なかったことにしよう…
峰田「あっ、ずりぃぞ爆豪!!」
芦戸「あ!それいいじゃん!」
八百万「いや、さすがにそれは…」
芦戸「爆豪なら絶対あたしらに目もくれないよ」
耳郎「てんバカだもんね」
麗日「てんちゃん大好きマンだもんね」
蛙水「たしかにいつもてんちゃんしか、見てないものね」
爆豪「おい、てめぇら聞こえてんぞ…!!しかもよくねぇだろもっと自分大事にしろやコラ」
なんか、色々こんがらがって爆豪いい人になってんだけど!?
『ゲホッゲホッ』
麗日「てんちゃん!?」
八百万「てんさん!!」
耳郎「大丈夫?」
『あれ…みんな…?私……』
切島「意識戻ったのか!?」
爆豪「おいてん!聞こえるか?大丈夫なんか!?」
『かつくん…大丈夫…?』
上鳴「はー、よかったぁ」
爆豪「おい!丸顔!!てんのこと着替えさせて風呂の入口まで連れてこい!!」
麗日「丸顔ってウチのことだよね…」
爆豪「チッ…!」
切島「おい、バクゴー、俺も着いてくか!?」
爆豪「いらねー!!」
そういうと爆豪はさっさと風呂を出ていった。
上鳴「爆豪、てんちゃんのこととなると本当すげーよな」
瀬呂「あの二人の異様な仲の良さはなんなのよ。あれで付き合ってないてどゆこと?」
切島「それなー!まぁ、爆豪はてんちゃんのいないとこで告白してたけどよ!」
障子「そういえばそんなこともあったな…」
上鳴「二人の話聞きてぇよな!なぁ?今日の夜聞いてみねぇ!?」
切島「いいなそれ!!!」
と、勢いよく風呂をでた俺たちだったが、補習組は夜に別で授業があったのだった……___
___________
………
麗日視点
ガララ
麗日「あ!爆豪くん!言われた通りてんちゃん連れてきたよ」
爆豪「てん!大丈夫か」
『うん…』
てんちゃん、頑張って笑顔作ってるけど、ちょっと辛そう…
悪いことしたな…
麗日「じゃあ爆豪くんあとはお願いね。てんちゃん任せたわ」
そういって、部屋に戻ろうとすると、
爆豪「おい、麗日…あんがとよ…」
麗日「ええ!?爆豪くんがお礼!?」
爆豪「べつにそんくらい言うはクソが!!」
麗日「逆ギレ……」
それだけ言うと、爆豪くんはてん支えて歩いていってしまった。
ほんとに、てんちゃんにはすっごく優しいんだよなぁ。
てんちゃん、好きな人と、両想いなんや…
いいなぁ……
って!違う違う!ウチは何考えてるんや!!
また、、青山くんに言われたこと思い出してしまってる。
てんちゃんが言ってくれたようにウチも、てんちゃんに、打ち明けられたら…
”お茶子ちゃん!”
”大好きだから、言わなきゃって思って…”
てんちゃんが、笑ってくれたこと、言ってくれたことを思い出す。
麗日「ウチもちゃんと、言葉にして言おう」
___________
…………
爆豪「おい、ほんとに先生たちにみせにいかなくて大丈夫なんか?」
『うん、こんくらいで迷惑かけたくないし、特に異常もないから大丈夫だよ』
私たちは、休憩スペースのソファに座っていた。
爆豪「俺が急かしたから髪も乾かさんで出てきたんか」
私の濡れたままの髪の毛を触りながらかつくんが言う。
『大丈夫だよ、すぐ乾くよ』
爆豪「だめだ、ちゃんと乾かさないと風邪ひくだろ」
かつくんは私のお母さんですか?と言いたかったけど、確実に怒られるのでやめた。
そうかなーと、返していると、いつもの
爆豪「ん」
がきた。
今回はなんだ…?と思っていると、
爆豪「俺が拭いてやるからタオルかせ」
と言われた。
『いいの?』
爆豪「こんくらい楽勝だわ」
『ふふ、じゃあお願いします』
かつくんが優しく髪の毛を拭いてくれる。
爆豪「ったく、おめェは本当に心配ばっかかけやがって」
『うぅ、ごめんなさい…
私も、何かあったらかつくんのこと助けるよ
いつもありがとう』
爆豪「てんは何もしなくていいんだよ…」
『ええー』
なんでよーと笑っていると、
爆豪「そばにいてくれれば、それでいい…」ボソ
かつくんが何か言った気がした。
『ん?何か言っ…うわ!』
ガシガシ
いきなりかつくんの私の髪の毛を拭く力が強くなった。
『きゃーやめてー!あははっ』
爆豪「こんくらい余裕で耐えろやヒーローになるんだろ!!」
『どーゆー理屈…?』
もう!と少しむくれていると強さが元に戻った。
『こんな時間までかつくんや皆と一緒にいれるなんて、なんだか不思議な気分だなー。
この時間が、ずっと続けばいいのに…』
それで…もっともっとかつくんと一緒にいたいな。
爆豪「俺も…」
かつくんの手が止まるので、反射的にかつくんの方を振り向く。
爆豪「俺も、てんとずっと一緒にいたい」
かつくんの少し赤らんだ頬、
細めた目、
下がった眉、
きゅっと結ばれた端が少しだけ上に上がった唇、
静かで少し低くて、なのに優しい響きの声、
かつくんの全てが、私の思考を止めた。
私はたまらなくこの人が好きなんだと痛感する。
そして、、、
徐々に我に返っていくのであった。。
ちょちょっとまって、え、私”かつくんとずっと一緒にいたい”って声に出したっけ…!?
え、だしてた!?だしてたのかな…恥ずかしい…
もう待って分からなくなってきたあああああ
爆豪「他の奴らはうるせぇしムカつくからな、てめぇだけで充分だわアホてん」
そうして髪を拭くのを再開する。
あっ、そういうことか…!
なんだ、だよね。
じゃないと、変な意味になっちゃうもんね。
私の、早とちりか…
少し、残念がってる自分がいるのに気づいてしまう。
だけど、今はしまっておこう。
この瞬間が大切だから。
壊れるのは嫌だから。
あ……
『そうだ、かつくん。あのね、最近必ず夢?を見るんだけど、必ず同じ女の人の声がするの。
最初は声だけだったんだけど、最近はぼんやりと姿も見えてきてて、
何かを私に言ってるんだけど、毎回内容は覚えてなくて…
それがさっき、気を失った時も聞こえたの。
やっぱりなんて言ってたかは思い出せないんだけど…』
爆豪「なんだそりゃぁ」
『うーん、わかんないけど、何か大切なことを伝えようとしてる気がする。』
爆豪「………てんがそういうのならそうかもしれねぇな。そいつが何もんなんかわかったらおれにも教えろ」
『うん、わかった』
そしてその後、私たちは他愛もないことを話して、就寝時間前に部屋に戻った。
この時間がずっと続けばいいのに…
それを私が、願ったのがいけなかったのだろうか。