私のヒーローアカデミア
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『……ん』
オ「うおおお!てん少女、よかった…」
相澤「あんたは本当に加減ってもんを覚えてください」
『かつくん…かつくんは…!?』
八百万「こ、ここにいますわ!こちらのベッドに!」
バッ
『かつくん…』
よかった。寝てるだけみたいだ。
オ「あああ!そんなに急に動いたら危ないぞ!!大人しくしていないと…!」
相澤「まったく、人の心配するより自分の心配もしろ。お前は無理しすぎるところがある。
後遺症残ってもおかしくない強力な個性なんだから」
『はい…すみません……』シュン
オ(めちゃめちゃシュンてしてる…!!)
『ん、いずくくんは…?』
オ「緑谷少年なら、リカバリーガールのところで他の生徒の試験風景を見学しているぞ!」
『無事なんですね…いずくくん、大分腰に入ったように見えましたけど、オールマイトの技…』
オ「ははは…リカバリーガールに怒られたよ……」
そういうレベルか……
オ「君にも、つい不意をつかれて、強めの一撃が入ってしまった、すまない!!」
『大丈夫ですよ、あれくらい想定内です。
たぶん、私が気を失ったのは個性の使いすぎだと思います。まだ体が慣れてないので』
轟「オールマイトの不意をついたのか?」
八百万「てんさん、すごいですわ!!」
『ついたっていっても、それを狙うことに集中してたから…』
ガードレールを抜け出したあと、ビルの屋上から、3人の動きを確認して、オールマイトの動きをなるべく邪魔をして、最後は絶好の機会を近くの建物内から狙っていた。
『途中、2人がボコボコにされるのを見て何度飛び出しそうになったか……』
八百万「ボコボコ…」
オ「ははは」
『試験はどんな感じですか?皆合格しました?』
轟「ここにいる俺たち以外にも何人かクリアしてる奴らがいる。」
八百万「あと残ってるのが、切島さんと砂藤さん、芦戸さんと上鳴さん、麗日さんと青山さんのペアですわ」
『結構クリアしてるんだね!あと少しだ…』
轟「別の部屋で待機してる奴らもいるからな」
八百万「ええ、私たちも、他の方がこちらにきても大丈夫なように移動いたしましょう」
轟「ああ、そうだな。てんはどうする?」
『私は…かつくんが起きるまでここにいるね』
轟「わかった。行こう八百万」
八百万「ええ!てんさん、またあとで!」
『うん、百ちゃん、轟くん、あとでね』
相澤「俺も別のやつらの様子を見てくる。てん、今度個性を実際に使ってどうだったかの話をしよう」
『はい、お願いします』
オ「私も邪魔かな…?」
『そんな乙女みたいな顔しないでください…』
オ「してないよ!!」
『ずっと、気になってたことがあるんですけど、オールマイトといずくくん……
___いや、なんでもないです』
これは、聞いてはいけない気がする。
そうだ…
『オールマイト、無理してないですか?』
オ「なんでだい?」
『なんか、伝わってくるんです。個性の特訓初めてから、そういう感覚が敏感になってるみたいで…
休んできてください。私がかつくんのこと責任もって見ておくので』
オ(この子には敵わないな…)
?オールマイト、どうしたんだろう。
オ「じゃあ、お言葉に甘えて休憩してくるよ!!全員の試験が終わるころには戻ってくるからな!!」
『はい、行ってらっしゃい』
いつものオールマイト…か。
オールマイト先生も部屋を出ていって、私とかつくん2人だけになった。
『静かだ』
かつくんの息の音だけが聞こえる。
なんだろう、居心地がいいな。
私は、かつくんのベッドの横に轟くんが置いてくれた椅子に座り、かつくんの手を握る。
『早く起きて、かつくん』
起きて、てんって言って、笑ってよ。
『すき…』
いつか、面と向かって言える日が来るかな。
ずっと、平穏な毎日が続けばいいのにな。
それで、かつくんと、ずっと一緒にいられたらな…
____________
…………
爆豪視点
爆豪「………あ?」
ここは、どこだ。
そうだ、試験でオールマイトと戦ってて、俺、意識を失ったんだ。
結果はどうなった?
それより、気を失う寸前、てんの声が聞こえた気がした。
爆豪「そうだ!てん!!」
てんは大丈夫なのか!?
『…ん?なぁに……』
!!
爆豪「てん!んなとこで何してんだ」
寝ぼけた顔のてんが、顔を起こす。
『何してんだって、かつくんが目を覚ますの待って…かつくん!起きたの!!よかった!!』
ギュー
爆豪「なっ!?」
てんが俺に思い切り抱きついてくる。
『無事でよかった…かつくんが、オールマイトに顔を地面に叩きつけられた時、どうにかなっちゃいそうだった』
そんなに俺が心配だったんか?
そう自惚れたくなる。
たまらなく愛しいこいつも俺と同じ気持ちだったらと、何度思ったことか。
てんを優しく抱き締め返す。
大切なものにそっと触れるように。
爆豪「てんも無事でよかった」
『死んじゃうかと思ったぁ……』
爆豪「ばァか、試験で死ぬわけねぇだろアホてん」
『そんなのわからないよ!何が起こるかなんて…誰にも分からないんだから……』
そうして俺に抱きつく力をギュッと強めてくる。
この時のてんの言葉が、現実となって、俺の前に降りかかるとは、この時の俺は微塵も考えてなかった。
爆豪「ああ、わぁったよ。心配してくれてあんがとよ、てん」
そうして、背中に回していた手でポンポンと寝中を叩く。
『うん…かつくん、もう少しだけ、こうやってぎゅってしてたい…ダメかな…?』
……そういう、可愛いこと簡単に言ってんじゃねぇよ
アホてんが
爆豪「しょーがねーな」
『へへ、ありがとう』
好きだ。
てんが、好きだ。
こいつのこの天然な発言に、ちょっとでも下心があったらなんて、考えちまう。
俺の事だけ考えて欲しい。
俺の事を、好きだと言って欲しい。
そう言えば夢でさっき…
こいつが「好き」って言ってくる夢を見たことを、俺はぼんやりと思い出した。