私のヒーローアカデミア
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
時は流れ六月最終週____
期末テストまで残すところ1週間を切っていた。
上鳴「まったく勉強してねー!!」
全くではないけど、私もあんまりしてない教科ある…
上鳴「体育祭やら職場体験やらでまったく勉強してねー!!」成績 21/21位
芦戸「あっはっはっは」20/21
常闇「確かに」15/21
砂藤「期末は中間と違って…」13/21
峰田「演習試験もあるのが辛えとこだよな」9/21
上鳴/芦戸「「……………」」
芦戸「あんたは同族だと思ってた!!」
上鳴「お前みたいなやつはバカで初めて愛嬌でるんだろうが…!どこに需要あんだよ…!!」
峰田「”世界”かな」
緑谷「芦戸さん、上鳴くん!が…頑張ろうよ!
やっぱ全員で林間合宿行きたいもん!ね!」4/21
ああ、林間合宿…行きたいいいい……
飯田「うむ!」2/21
轟「普通に授業受けてれりゃ赤点は出ねぇだろ」5/21
上鳴「言葉には気をつけろ!!」
八百万「お二人とも、座学なら私お力添え出来るかもしれません」1/21
芦戸/上鳴「ヤオモモーーー!!!」
八百万「演習の方はからっきしでしょうけど…」フッ
轟「?」
百ちゃん、なんか暗い…?
耳郎「お二人じゃないけど…ウチもいいかな?二次関数ちょっと応用つまずいちゃってて」7/21
瀬呂「わりぃ、俺も!八百万古文わかる?」18/21
尾白「おれもー」8/21
八百万「え え 良いデストモ!!」
百ちゃんすっごく嬉しそうな顔してる。よかった。
さっきの表情は気のせいかな?
切島「この人徳の差よ」16/21
爆豪「俺もあるわ てめェ教え殺したろか!」3/21
切島「おお!頼む!」
!
『かつくん、私も…!教えてほしい』10/21
爆豪「あ?」
『ぜひとも、教え殺してください…!』
緑谷「てんちゃんって、そんな順位悪くないよね?」
『順位じたいは10位だけど、ちょっと……英語があの……』
爆豪「言ってみろ」
『前回中間で15点………』
上鳴「てんちゃんの意外な一面!!」
芦戸「私より低いよー!?」
緑谷「その点数取ってるのに10位なの!?」
麗日「てんちゃんに中間の時のテスト見せてもらったんだけど、英語以外が全部80点超えてるし、国語科目なんか100点だったよ」14/21
切島「なんちゅー、点数割…」
『英語以外は問題ないと思うんだけど、昔から英語が苦手で……』
耳郎「苦手って言葉で片付けていいもんなのか…」
『先生のいう合格点って言うのがどういうものかわからないけど、もし教科ごとにあったら私…林間合宿行けない……』シュン
全員(((すっごいシュンてしてる……)))
爆豪「おい、てん」
『わぁっ』
かつくんが私の髪をクシャクシャにしてくる。
爆豪「俺が教えたるわ。だから、そんな顔すんな」
『うん…!』パァァ
上鳴(だから、イチャつかないでもらっていいですか!?)
耳郎(もう諦めるしかないよ上鳴)
爆豪「てん、どれくらい出来るか見てぇから昼休み勉強するぞ」
『わかった。じゃあ、お茶子ちゃんたちに別行動するって言ってくる』
切島「爆豪、俺は!」
爆豪「お前はだいたいできねぇっわかってるからいい」
切島「ひでぇな!!」
_____________
…………
『お茶子ちゃん、昼休みかつくんと勉強するから、今日は一緒にご飯食べれない』
麗日「うん、わかった!頑張ってね!!色んな意味で…!」
そう言って、親指を立ててぐっ!としてくる。
『どーいう…あ』
麗日「やっぱり、意識してないんだろうなーとは思ったよ〜」
『まだ、す、好きな人としてより”かつくん”って捉え方しちゃう…』
麗日「てんちゃんらしくて、いいと思うよ!
爆豪くんがてんちゃんにとって大切ってことは変わらないでしょ?」
『うん…!』
いい友達もったな。
『私、お茶子ちゃんと友達になれて良かったな。
色々と、頑張ってくるね…!』
麗日「うん!!」
親指をあげ、ぐっとさっきのお茶子ちゃんの真似をすると、お茶子ちゃんもまた返してくれた。
_________________
…………………
早めにご飯を食べて、かつくんと切島くんと教室で勉強する。
爆豪「結局お前も来るんか」
切島「いいだろー、どーせ勉強するんだから」
爆豪「チッ」
切島「あ〜、それともあれかー?てんちゃんと2人が良かったんだろ!」
爆豪「おい、ぶっ殺すぞ!!」
『できた!かつくん、見てみて、プリント全部解いたよ』
そう言って自信満々にかつくんにプリントを渡す。
すると…
爆豪「おい、てん…」
『ん?』
爆豪「全然あってねー、どころか…全部間違えてんぞ……」
『えっそんなはずは…』
切島「てんちゃんの英語の苦手具合は本物だな」
し、真剣に解いたのに……
爆豪「てん、お前は今日から…」
『はいっ』
爆豪「俺と1週間みっちり勉強地獄だアホが!!!」
『うわーん…』
こうして、かつくんとの地獄の英語強化ウィークが始まることが決定したのでした。
その日の放課後____
上鳴「んだよロボならラクチンだぜ!!」
演習試験が対ロボ戦という話で教室は盛り上がっていた。
ロボットか、私そもそも対人授業ほとんど受けてなかったし、ロボットも初めてだ…大丈夫かな……
そんなことを1人考えこんでいたら、気づくと教室が険悪な雰囲気になっていた。
爆豪「完膚なきまでに差ァつけて、てめェぶち殺してやる!」
そういずくくんにかつくんが啖呵を切っていた。
爆豪「轟ィ…!!てめェもなァ!!」
轟くんにも…
ガン!!!
『あ、かつくんまって…!』
そして、ドアをすごい勢いで開けて出ていってしまった。
切島「…久々にガチなバクゴーだ…」
常闇「焦燥…?あるいは憎悪……」
私は急いでかつくんを追いかけた。
相澤(爆豪……思った以上にこじれてんな)
『かつくん、まっ…わ!相澤先生!?』
相澤「てんか」
『な、なんでこんなとこに』
相澤「ちょっとな…そうだてん、期末の勉強してるか?英語」
『うっ……し、してます………』
相澤「ほんとか?赤点は勘弁してくれよ。やま…プレゼントマイクが嘆いてたぞ。あんなに熱心に授業聞いてくれてるのになんでこの点数なんだって」
『はは…あっ、そうならない為にかつくんに勉強を教えてもらうんでした…!失礼します!!』
相澤「ああ…」
そうして、相澤の元を後にした。
……
相澤「お前らは…アイツらみたいにならないでくれよ……」
____________________
……………
下駄箱でやっとかつくんに追いついた。
『かつくん…!まってよ、勉強教えてくれるんでしょ?』
爆豪「てん!わりぃ…」
『かつくん?』
爆豪「なんでもねぇ、行くぞ」
『うん』
聞いても、教えてくれなそうだ。
今回は黙っておこう。
私は人の心配より今は自分の心配をすべきだと、先生との会話で悟った……
『あ、そうだかつくん。どこで勉強するの?』
そういうとかつくんの動きが止まった。
『もしかして、考えてなかったの?』
そう言って笑うと、
爆豪「うるせぇ、笑ってんじゃねぇ、お前が馬鹿すぎてどーやって教えるかしか頭になかったんだよ」
と言ってほっぺをひっぱられた。
『いひゃいよ』
爆豪「ふっ、マヌケ面」
そう言ってかつくんは笑った。
ずるいな、その顔。
『ひどいよ、かつくん』
口ではそう言ったけど、嫌だなんて1ミリも思ってなくて、もっと触ってほしいななんて…思ったりして。
これが、好きってことだよね。
お茶子ちゃん、私、やばいかもしれません。
爆豪「てん、どうした?」
かつくんが私の顔を覗き込んでくる。
『………しかえしだ!』
爆豪「なっ、おい!!」
私はかつくんの顔を両手で挟んで思いっきりつぶした。
『うふふ、かわいい』
私はそう言って笑った。
だけど、かつくんの反応がなくて心配になる。
『かつくん?あの、ごめ……』
ガシッ
『へ』
かつくんに両手首をつかまれてしまった。
そして、かつくんの顔から手を離される。
力、強いな。男の子だなって感じる。
どうしよう、なんかドキドキする…
爆豪「………いのは、……ぇだろうが……」
『え?』
自分の心臓の音がうるさくて、なんて言ってるか聞こえなかった。
爆豪「だから、かわいいのはてめェだろっつったんだよ!!!」
『えっ』
自分でも理解できないくらい、顔に熱が集まっていくのがわかる。
心臓の音も、ドンドン大きくなる。
今、私…どんな顔してる…?
かつくんは…どんな顔してた?
爆豪「行くぞ」
かつくんの言葉で思考が停止していた脳が動き出す。
顔を上げるとかつくんはもう前を向いていて、表情を伺うことはできなかった。
『あ、…手』
さっきかつくんに掴まれた手は離されることはなく、繋がれたままだった。
爆豪「これでさっきみてぇなことは出来ねぇだろ。
アホてんが。
あと、迷子防止だ」
『迷子なんかならないもん』
爆豪「どーだかな。そういや昔、どっかの誰かさんは迷子になって公園で泣いてたな」
『むぅ…』
爆豪「お前は俺が見ててやらねぇとな。
……どこにも行くなよ、てん」
『?行かないよ?』
返事はなかった。
だけど、勘違いかもしれないけど、
かつくんの私を握る手が、少し強くなった気がした。
私もそっと、かつくんの手を握り返した。
その後、近くのカフェでしっかり勉強をした。
それを1週間毎日………
そして、筆記試験当日_
『なんとか…自己採点30点こえてる……!!』
麗日「よかったね、てんちゃん!!」
『うん!かつくん、ありがとう』
爆豪「俺が教えたのにその点数しか取れなかったんかアホが」
『言葉もありません……』
爆豪「次は2週間前からだな」
『!!ありがとう』
そして次は___…演習試験の時間です。
期末テストまで残すところ1週間を切っていた。
上鳴「まったく勉強してねー!!」
全くではないけど、私もあんまりしてない教科ある…
上鳴「体育祭やら職場体験やらでまったく勉強してねー!!」成績 21/21位
芦戸「あっはっはっは」20/21
常闇「確かに」15/21
砂藤「期末は中間と違って…」13/21
峰田「演習試験もあるのが辛えとこだよな」9/21
上鳴/芦戸「「……………」」
芦戸「あんたは同族だと思ってた!!」
上鳴「お前みたいなやつはバカで初めて愛嬌でるんだろうが…!どこに需要あんだよ…!!」
峰田「”世界”かな」
緑谷「芦戸さん、上鳴くん!が…頑張ろうよ!
やっぱ全員で林間合宿行きたいもん!ね!」4/21
ああ、林間合宿…行きたいいいい……
飯田「うむ!」2/21
轟「普通に授業受けてれりゃ赤点は出ねぇだろ」5/21
上鳴「言葉には気をつけろ!!」
八百万「お二人とも、座学なら私お力添え出来るかもしれません」1/21
芦戸/上鳴「ヤオモモーーー!!!」
八百万「演習の方はからっきしでしょうけど…」フッ
轟「?」
百ちゃん、なんか暗い…?
耳郎「お二人じゃないけど…ウチもいいかな?二次関数ちょっと応用つまずいちゃってて」7/21
瀬呂「わりぃ、俺も!八百万古文わかる?」18/21
尾白「おれもー」8/21
八百万「え え 良いデストモ!!」
百ちゃんすっごく嬉しそうな顔してる。よかった。
さっきの表情は気のせいかな?
切島「この人徳の差よ」16/21
爆豪「俺もあるわ てめェ教え殺したろか!」3/21
切島「おお!頼む!」
!
『かつくん、私も…!教えてほしい』10/21
爆豪「あ?」
『ぜひとも、教え殺してください…!』
緑谷「てんちゃんって、そんな順位悪くないよね?」
『順位じたいは10位だけど、ちょっと……英語があの……』
爆豪「言ってみろ」
『前回中間で15点………』
上鳴「てんちゃんの意外な一面!!」
芦戸「私より低いよー!?」
緑谷「その点数取ってるのに10位なの!?」
麗日「てんちゃんに中間の時のテスト見せてもらったんだけど、英語以外が全部80点超えてるし、国語科目なんか100点だったよ」14/21
切島「なんちゅー、点数割…」
『英語以外は問題ないと思うんだけど、昔から英語が苦手で……』
耳郎「苦手って言葉で片付けていいもんなのか…」
『先生のいう合格点って言うのがどういうものかわからないけど、もし教科ごとにあったら私…林間合宿行けない……』シュン
全員(((すっごいシュンてしてる……)))
爆豪「おい、てん」
『わぁっ』
かつくんが私の髪をクシャクシャにしてくる。
爆豪「俺が教えたるわ。だから、そんな顔すんな」
『うん…!』パァァ
上鳴(だから、イチャつかないでもらっていいですか!?)
耳郎(もう諦めるしかないよ上鳴)
爆豪「てん、どれくらい出来るか見てぇから昼休み勉強するぞ」
『わかった。じゃあ、お茶子ちゃんたちに別行動するって言ってくる』
切島「爆豪、俺は!」
爆豪「お前はだいたいできねぇっわかってるからいい」
切島「ひでぇな!!」
_____________
…………
『お茶子ちゃん、昼休みかつくんと勉強するから、今日は一緒にご飯食べれない』
麗日「うん、わかった!頑張ってね!!色んな意味で…!」
そう言って、親指を立ててぐっ!としてくる。
『どーいう…あ』
麗日「やっぱり、意識してないんだろうなーとは思ったよ〜」
『まだ、す、好きな人としてより”かつくん”って捉え方しちゃう…』
麗日「てんちゃんらしくて、いいと思うよ!
爆豪くんがてんちゃんにとって大切ってことは変わらないでしょ?」
『うん…!』
いい友達もったな。
『私、お茶子ちゃんと友達になれて良かったな。
色々と、頑張ってくるね…!』
麗日「うん!!」
親指をあげ、ぐっとさっきのお茶子ちゃんの真似をすると、お茶子ちゃんもまた返してくれた。
_________________
…………………
早めにご飯を食べて、かつくんと切島くんと教室で勉強する。
爆豪「結局お前も来るんか」
切島「いいだろー、どーせ勉強するんだから」
爆豪「チッ」
切島「あ〜、それともあれかー?てんちゃんと2人が良かったんだろ!」
爆豪「おい、ぶっ殺すぞ!!」
『できた!かつくん、見てみて、プリント全部解いたよ』
そう言って自信満々にかつくんにプリントを渡す。
すると…
爆豪「おい、てん…」
『ん?』
爆豪「全然あってねー、どころか…全部間違えてんぞ……」
『えっそんなはずは…』
切島「てんちゃんの英語の苦手具合は本物だな」
し、真剣に解いたのに……
爆豪「てん、お前は今日から…」
『はいっ』
爆豪「俺と1週間みっちり勉強地獄だアホが!!!」
『うわーん…』
こうして、かつくんとの地獄の英語強化ウィークが始まることが決定したのでした。
その日の放課後____
上鳴「んだよロボならラクチンだぜ!!」
演習試験が対ロボ戦という話で教室は盛り上がっていた。
ロボットか、私そもそも対人授業ほとんど受けてなかったし、ロボットも初めてだ…大丈夫かな……
そんなことを1人考えこんでいたら、気づくと教室が険悪な雰囲気になっていた。
爆豪「完膚なきまでに差ァつけて、てめェぶち殺してやる!」
そういずくくんにかつくんが啖呵を切っていた。
爆豪「轟ィ…!!てめェもなァ!!」
轟くんにも…
ガン!!!
『あ、かつくんまって…!』
そして、ドアをすごい勢いで開けて出ていってしまった。
切島「…久々にガチなバクゴーだ…」
常闇「焦燥…?あるいは憎悪……」
私は急いでかつくんを追いかけた。
相澤(爆豪……思った以上にこじれてんな)
『かつくん、まっ…わ!相澤先生!?』
相澤「てんか」
『な、なんでこんなとこに』
相澤「ちょっとな…そうだてん、期末の勉強してるか?英語」
『うっ……し、してます………』
相澤「ほんとか?赤点は勘弁してくれよ。やま…プレゼントマイクが嘆いてたぞ。あんなに熱心に授業聞いてくれてるのになんでこの点数なんだって」
『はは…あっ、そうならない為にかつくんに勉強を教えてもらうんでした…!失礼します!!』
相澤「ああ…」
そうして、相澤の元を後にした。
……
相澤「お前らは…アイツらみたいにならないでくれよ……」
____________________
……………
下駄箱でやっとかつくんに追いついた。
『かつくん…!まってよ、勉強教えてくれるんでしょ?』
爆豪「てん!わりぃ…」
『かつくん?』
爆豪「なんでもねぇ、行くぞ」
『うん』
聞いても、教えてくれなそうだ。
今回は黙っておこう。
私は人の心配より今は自分の心配をすべきだと、先生との会話で悟った……
『あ、そうだかつくん。どこで勉強するの?』
そういうとかつくんの動きが止まった。
『もしかして、考えてなかったの?』
そう言って笑うと、
爆豪「うるせぇ、笑ってんじゃねぇ、お前が馬鹿すぎてどーやって教えるかしか頭になかったんだよ」
と言ってほっぺをひっぱられた。
『いひゃいよ』
爆豪「ふっ、マヌケ面」
そう言ってかつくんは笑った。
ずるいな、その顔。
『ひどいよ、かつくん』
口ではそう言ったけど、嫌だなんて1ミリも思ってなくて、もっと触ってほしいななんて…思ったりして。
これが、好きってことだよね。
お茶子ちゃん、私、やばいかもしれません。
爆豪「てん、どうした?」
かつくんが私の顔を覗き込んでくる。
『………しかえしだ!』
爆豪「なっ、おい!!」
私はかつくんの顔を両手で挟んで思いっきりつぶした。
『うふふ、かわいい』
私はそう言って笑った。
だけど、かつくんの反応がなくて心配になる。
『かつくん?あの、ごめ……』
ガシッ
『へ』
かつくんに両手首をつかまれてしまった。
そして、かつくんの顔から手を離される。
力、強いな。男の子だなって感じる。
どうしよう、なんかドキドキする…
爆豪「………いのは、……ぇだろうが……」
『え?』
自分の心臓の音がうるさくて、なんて言ってるか聞こえなかった。
爆豪「だから、かわいいのはてめェだろっつったんだよ!!!」
『えっ』
自分でも理解できないくらい、顔に熱が集まっていくのがわかる。
心臓の音も、ドンドン大きくなる。
今、私…どんな顔してる…?
かつくんは…どんな顔してた?
爆豪「行くぞ」
かつくんの言葉で思考が停止していた脳が動き出す。
顔を上げるとかつくんはもう前を向いていて、表情を伺うことはできなかった。
『あ、…手』
さっきかつくんに掴まれた手は離されることはなく、繋がれたままだった。
爆豪「これでさっきみてぇなことは出来ねぇだろ。
アホてんが。
あと、迷子防止だ」
『迷子なんかならないもん』
爆豪「どーだかな。そういや昔、どっかの誰かさんは迷子になって公園で泣いてたな」
『むぅ…』
爆豪「お前は俺が見ててやらねぇとな。
……どこにも行くなよ、てん」
『?行かないよ?』
返事はなかった。
だけど、勘違いかもしれないけど、
かつくんの私を握る手が、少し強くなった気がした。
私もそっと、かつくんの手を握り返した。
その後、近くのカフェでしっかり勉強をした。
それを1週間毎日………
そして、筆記試験当日_
『なんとか…自己採点30点こえてる……!!』
麗日「よかったね、てんちゃん!!」
『うん!かつくん、ありがとう』
爆豪「俺が教えたのにその点数しか取れなかったんかアホが」
『言葉もありません……』
爆豪「次は2週間前からだな」
『!!ありがとう』
そして次は___…演習試験の時間です。