私のヒーローアカデミア
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『爆豪くん!!まって!』
爆豪「てん?」
振り向いて立ち止まってくれた。
ほら、やっぱり、優しい。
入学の日、なんでそう感じたのか分からないけど、あってた。
爆豪「おまえ、走ったりして大丈夫なのか?訓練見学してたろ」
『だ、大丈夫だよこのくらいは!』
いがいと心配性なのね…
爆豪「どうしたんだ?クラスのやつらの反省会参加しなかったんか」
『あ、うん。そもそも私は実際にやってないから客観的なことしか言えないし…あの、爆豪くんに聞きたいことがあって……』
爆豪「なんだ?」
『あの、私たち…
どこかで会ったことある?』
そう言うと、爆豪くんは驚いたような、
でも分かっていたような顔をして、
優しい顔で、
そして悲しそうに微笑んだ。
爆豪「おぼえて、ねぇのか」
『?』
覚えてねぇのかってことは、爆豪くんは何か知ってる?
やっぱり、
『会ったことあるんだね』
爆豪「着いてこいよ」
『うん…!』
どこへ行くのだろうかと、後ろを着いてっていると、
爆豪「横、こい。歩くスピード分かんねぇんだよ」
と手招きしてくれる。
なんだか、
『前にもこんなことがあった気がする…』
爆豪くんは、私の言葉を聞くとまた微笑んだ。
爆豪「思い出すのが遅せぇよ」
______________
………………
雄英から結構離れたと思うけど…
『どこまで行くの?』
爆豪「次の角右に曲がったら目的地だ」
『ここは、小さい時よく行ってた…公園?』
そっか。
雄英って教会からわりと近いところにあったんだ。
ここが、雄英と教会の中間地点ってとこかな。
爆豪「そうだ。俺たち、会ったことある。
覚えてねぇか?てん」
爆豪くんは、公園の入口で立ち止まった。
爆豪くんと公園が重なって、
私の中の幼い日の思い出が少しずつパズルみたいに思い出されていく。
『おぼ、えてる。
私が勝手に教会を飛び出して…迷子になって…
どこかの公園で泣いていたら、”かつくん”って男の子が…』
爆豪「それ、俺」
その瞬間強く風が吹いて、あの日と繋がった。
『ずぅっと、会いたいなって…思っててっ…』
涙が、自然と溢れた。
爆豪「会えたんだから泣くなよ。てん」
『うんっ…』
それから、私が落ち着くまで待ってくれて家まで送ってくれた。
『送ってくれてありがとう。教会知ってるってことはこの家の事とか、私のこと知ってるんだよね』
爆豪「ああ」
そういって目をそらす爆豪くん。
『そっか…』
爆豪「お前はひとりじゃない。頼れよ。俺のこと。」
『うん、ありがとうかつくん。あっ!爆豪くんっ』
爆豪「……くんでいい…」
『え?』
爆豪「かつくんで言いっつったんだ!!…よ」
照れてる…
『えへ、かつくん、ありがとう』
そう言うと、かつくんが一瞬止まった。
『どうしたの?』
爆豪「いや、おまえを入学の日初めて見た時、あのてんなんじゃないかって思ったんだ。
だけど、記憶の中のお前と今のお前の雰囲気が違うから、人違いかもって思ってた。
だけど、今のお前の顔、昔のお前と重なる。
やっぱりお前はてんだ」
『ははっ、てんだよ。
私昔から、かつくんの前以外はあんまり笑えないの』
爆豪「知ってる。
だけど、学校で、笑ってたじゃねぇか」
『そりゃあ、少しくらいは笑いますよ。それにね、なんだか今までと違って、雄英の皆は、なんだかあったかいんだ。
それに、約束もあるしね』
爆豪「ああ。って、てん、俺のことは忘れてたのに約束は覚えてなかったのかよ」
『かつくんって分かんなかっただけで忘れてはなかったもん』
爆豪「はいはい、わかったよ」
『私、かつくんがいるならこれから頑張れそう。お友達もできそうだし』
爆豪「ったく、俺はお前のなんなんだよ」
そんなの決まってる…
『かつくんは、今も昔も、私のヒーローってことだよ』
そう言って、
”あの頃”以来の満面の笑みが自然と顔に浮かんだのだ。
爆豪「チッ。恥ずかしいこと言ってんじゃねぇよ」
言葉はトゲトゲしてるけど、照れ隠しなんだって知ってる。
だって君は誰よりも優しい私のヒーローだから。
爆豪「てん?」
振り向いて立ち止まってくれた。
ほら、やっぱり、優しい。
入学の日、なんでそう感じたのか分からないけど、あってた。
爆豪「おまえ、走ったりして大丈夫なのか?訓練見学してたろ」
『だ、大丈夫だよこのくらいは!』
いがいと心配性なのね…
爆豪「どうしたんだ?クラスのやつらの反省会参加しなかったんか」
『あ、うん。そもそも私は実際にやってないから客観的なことしか言えないし…あの、爆豪くんに聞きたいことがあって……』
爆豪「なんだ?」
『あの、私たち…
どこかで会ったことある?』
そう言うと、爆豪くんは驚いたような、
でも分かっていたような顔をして、
優しい顔で、
そして悲しそうに微笑んだ。
爆豪「おぼえて、ねぇのか」
『?』
覚えてねぇのかってことは、爆豪くんは何か知ってる?
やっぱり、
『会ったことあるんだね』
爆豪「着いてこいよ」
『うん…!』
どこへ行くのだろうかと、後ろを着いてっていると、
爆豪「横、こい。歩くスピード分かんねぇんだよ」
と手招きしてくれる。
なんだか、
『前にもこんなことがあった気がする…』
爆豪くんは、私の言葉を聞くとまた微笑んだ。
爆豪「思い出すのが遅せぇよ」
______________
………………
雄英から結構離れたと思うけど…
『どこまで行くの?』
爆豪「次の角右に曲がったら目的地だ」
『ここは、小さい時よく行ってた…公園?』
そっか。
雄英って教会からわりと近いところにあったんだ。
ここが、雄英と教会の中間地点ってとこかな。
爆豪「そうだ。俺たち、会ったことある。
覚えてねぇか?てん」
爆豪くんは、公園の入口で立ち止まった。
爆豪くんと公園が重なって、
私の中の幼い日の思い出が少しずつパズルみたいに思い出されていく。
『おぼ、えてる。
私が勝手に教会を飛び出して…迷子になって…
どこかの公園で泣いていたら、”かつくん”って男の子が…』
爆豪「それ、俺」
その瞬間強く風が吹いて、あの日と繋がった。
『ずぅっと、会いたいなって…思っててっ…』
涙が、自然と溢れた。
爆豪「会えたんだから泣くなよ。てん」
『うんっ…』
それから、私が落ち着くまで待ってくれて家まで送ってくれた。
『送ってくれてありがとう。教会知ってるってことはこの家の事とか、私のこと知ってるんだよね』
爆豪「ああ」
そういって目をそらす爆豪くん。
『そっか…』
爆豪「お前はひとりじゃない。頼れよ。俺のこと。」
『うん、ありがとうかつくん。あっ!爆豪くんっ』
爆豪「……くんでいい…」
『え?』
爆豪「かつくんで言いっつったんだ!!…よ」
照れてる…
『えへ、かつくん、ありがとう』
そう言うと、かつくんが一瞬止まった。
『どうしたの?』
爆豪「いや、おまえを入学の日初めて見た時、あのてんなんじゃないかって思ったんだ。
だけど、記憶の中のお前と今のお前の雰囲気が違うから、人違いかもって思ってた。
だけど、今のお前の顔、昔のお前と重なる。
やっぱりお前はてんだ」
『ははっ、てんだよ。
私昔から、かつくんの前以外はあんまり笑えないの』
爆豪「知ってる。
だけど、学校で、笑ってたじゃねぇか」
『そりゃあ、少しくらいは笑いますよ。それにね、なんだか今までと違って、雄英の皆は、なんだかあったかいんだ。
それに、約束もあるしね』
爆豪「ああ。って、てん、俺のことは忘れてたのに約束は覚えてなかったのかよ」
『かつくんって分かんなかっただけで忘れてはなかったもん』
爆豪「はいはい、わかったよ」
『私、かつくんがいるならこれから頑張れそう。お友達もできそうだし』
爆豪「ったく、俺はお前のなんなんだよ」
そんなの決まってる…
『かつくんは、今も昔も、私のヒーローってことだよ』
そう言って、
”あの頃”以来の満面の笑みが自然と顔に浮かんだのだ。
爆豪「チッ。恥ずかしいこと言ってんじゃねぇよ」
言葉はトゲトゲしてるけど、照れ隠しなんだって知ってる。
だって君は誰よりも優しい私のヒーローだから。