今日は、雄英高校入学の日。


私は入試受けた訳ではなく、特別入学という形で学校側から直接声がかかった。



『特例ということしか、説明を受けててわからなかった…』



入試受けてないし、見学とかパンフレット？とか見てないし、、どんな雰囲気なのかも全然わかんない…



不安だ…



いや、そんなこと思ってはだめ。

大丈夫、今まで通りなんとかしなくちゃ。



『できる…私ならできる…』



昔から唱え続けてきた言葉を呟く。



雄英でも、あの新しい家でも…一人で頑張らなきゃ行けない。


ﾄﾞﾝｯ

『うぁっ…』

？「わっ！ご、ごめんなさい！！大丈夫ですか！？」


考え事してたら人にぶつかった…


『だ、大丈夫です！ごめんなさい考え事してて…』

そう言って頭を下げると、

？「いや！！！僕の方こそ色々考えてて！！ほんと申し訳ない！！」


『うふふ』


？「え、僕変なこと言ったかな？」


『ううん、変なこと言ってないけど面白かった』


だめだ、勢いがすごくてツボにはいった。




笑ったのっていつぶりだったかな。


なんか、懐かしいな。この人なんだか暖かい。



私の…好きな暖かさに似てる。



？「ぼ、僕は緑谷出久です！制服新しいし、君も1年だよね？」


『うん、そうだよ。1年A組のあま…あ、いや、日向てんです…てんって呼んでください』


まだ苗字、慣れないな…


緑「1年A組！僕と同じだ！よかった、一人で行くの緊張してたんだ。よかったら一緒に行かない？ひ、いや、てんちゃん！」


『うん、行こう』


私も不安だった…ついそう言ってしまいそうになるほど優しさを感じる。


でも、ダメだ。人に頼っても、いい事なんてないんだから…



私はいずくくんと、教室へ向かった。