可愛い×平凡
「あ、そうそう俺彼女できた!」
「裏切り者め」
中庭の少し日陰になっているところで僕らはよく昼休みを過ごす。
「酷いなお前」
「嘘だよ。バイト先の子でしょ?和真ずっと片想いしてたもんね。おめでとうクソが」
「オイてめぇ」
「あっ!」
「、、、え?」
そうそう、いま僕が男に好意を寄せられてる話をするの和真のせいで忘れてたや。
ごめんごめん。
なんでそんな自意識過剰な事を言うかっていうと、それはこの中庭と関係があるわけ。
僕らが今いるこの日陰になってる場所は中庭の中心で大きな桜の木があるわけ。
そこから少し離れた所には誰も使わない第二図書室がよく見えるんだよね。
その図書室に時々こっちを見てる奴がいてさ。多分本を取るついでとかに窓際から外を見てるんだろうけど、そいつとなんか目が合う気がしてずっと気になってたんだよね。
どっかで見たことあるなぁって思ったら隣のクラスの長谷川成海って奴だった。
隣のクラスの友達に聞いてみると印象としては大人しくて地味な感じ。
見た目ものっぺり塩顔。背も普通。でも何故か長谷川の事がきになる。
気になるから、最近彼を観察しだしたんだけど、それはそれは、面白いくらい彼と目が合うわけよ。しかも少しびっくりした様子で目を逸らしたりしてさ。
うーん、そんな初な反応をされると、まぁ不思議と悪い気はしない。お姉ちゃんに相談したらそれは黒だと言っていた。女の勘は割と当たるからな。でも僕の感じ違いという可能性は大いにあるわけで。
一人悩んでいると昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
「あ、平岡帰ろーや」
「あーっなんか気になって来た!聞いてくる」
「は?っておい?!」
いても立ってもいられず、和真を無視して僕はカバンを持って走り出した。
「僕 図書室よってから行くから先帰って!」
「はぁ〜〜?!」
走る足を止めずに、僕は彼が居るであろう図書室へ向った。
このもやもやした気持ちが、彼と話せば分かるかもしれない。そう、期待して。
「裏切り者め」
中庭の少し日陰になっているところで僕らはよく昼休みを過ごす。
「酷いなお前」
「嘘だよ。バイト先の子でしょ?和真ずっと片想いしてたもんね。おめでとうクソが」
「オイてめぇ」
「あっ!」
「、、、え?」
そうそう、いま僕が男に好意を寄せられてる話をするの和真のせいで忘れてたや。
ごめんごめん。
なんでそんな自意識過剰な事を言うかっていうと、それはこの中庭と関係があるわけ。
僕らが今いるこの日陰になってる場所は中庭の中心で大きな桜の木があるわけ。
そこから少し離れた所には誰も使わない第二図書室がよく見えるんだよね。
その図書室に時々こっちを見てる奴がいてさ。多分本を取るついでとかに窓際から外を見てるんだろうけど、そいつとなんか目が合う気がしてずっと気になってたんだよね。
どっかで見たことあるなぁって思ったら隣のクラスの長谷川成海って奴だった。
隣のクラスの友達に聞いてみると印象としては大人しくて地味な感じ。
見た目ものっぺり塩顔。背も普通。でも何故か長谷川の事がきになる。
気になるから、最近彼を観察しだしたんだけど、それはそれは、面白いくらい彼と目が合うわけよ。しかも少しびっくりした様子で目を逸らしたりしてさ。
うーん、そんな初な反応をされると、まぁ不思議と悪い気はしない。お姉ちゃんに相談したらそれは黒だと言っていた。女の勘は割と当たるからな。でも僕の感じ違いという可能性は大いにあるわけで。
一人悩んでいると昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
「あ、平岡帰ろーや」
「あーっなんか気になって来た!聞いてくる」
「は?っておい?!」
いても立ってもいられず、和真を無視して僕はカバンを持って走り出した。
「僕 図書室よってから行くから先帰って!」
「はぁ〜〜?!」
走る足を止めずに、僕は彼が居るであろう図書室へ向った。
このもやもやした気持ちが、彼と話せば分かるかもしれない。そう、期待して。
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