鋭百
百々人、と声をかけられ振り向けば珍しくその人は緊張した面持ちで、いや今日は待ち合わせから緊張してる様子だったが今は一層強く感じられた。
「どうだった、だろうか」
「面白い映画だったよ。さすがマユミくんのオススメだなあって」
「そうか。良かったら百々人の感想をーーー」彼の緊張が綻ぶ様子が、なんだか、とても。
「うん、僕も話すから、マユミくんの感想も聞きたい
な」
たくさんの気持ちを内側に押さえ込んでいるのが、綻びから見えた気がした。きっと僕の話を聞きながら溢れ出しそうなそれらを押し込めるつもりなんだろう。
本当は自分が一番聞いて欲しいはずなのに。僕が笑って促せば、一息ちいさく呑み込んでそれから。
「……長くなるぞ。いいのか」
喉元で言葉を堰き止めてますというような顔をして、まだ躊躇うか。
そんなキミも含めて今日は全部が楽しいだなんて、言えるわけがなく笑ってその栓を抜いた。
「どうだった、だろうか」
「面白い映画だったよ。さすがマユミくんのオススメだなあって」
「そうか。良かったら百々人の感想をーーー」彼の緊張が綻ぶ様子が、なんだか、とても。
「うん、僕も話すから、マユミくんの感想も聞きたい
な」
たくさんの気持ちを内側に押さえ込んでいるのが、綻びから見えた気がした。きっと僕の話を聞きながら溢れ出しそうなそれらを押し込めるつもりなんだろう。
本当は自分が一番聞いて欲しいはずなのに。僕が笑って促せば、一息ちいさく呑み込んでそれから。
「……長くなるぞ。いいのか」
喉元で言葉を堰き止めてますというような顔をして、まだ躊躇うか。
そんなキミも含めて今日は全部が楽しいだなんて、言えるわけがなく笑ってその栓を抜いた。