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※百合
なにやら〇〇が熱っぽい視線で私を見つめていることに気づけば、〇〇の指先が髪に触れた。彼女の可憐な指に私の髪が絡んで纏わりくその光景は私に些細な征服感を与えたようで、普段の冷静さは何処へ、甘ったるい独占欲に脳を溶かされた。
「ふふ、孔明さま、きれいで、いいにおいして、お花みたい」
酔っているような、ふわふわした言葉を紡ぐ彼女の唇を、ごく自然な所作で塞ぐ。〇〇もその行為にうっとりと目を細め、衣服の隔てがもどかしいほどに身体を密着させてくる。
〇〇がこちらに体重を掛けるので大人しく押し倒されるが、些細な抵抗として重力に従い垂れる〇〇の髪に指を滑らせた。さらさらと逃れていくそれを捕まえて、それでも尚逃れていく。
ゆっくりと、名残惜しげに〇〇の唇が離れて、私と彼女の唾液で艷めくそれが緩く弧を描いていくのを見て漸く理解する。
その蝶よ花よと言わんばかりに私を称える愛おしい唇は、この私を年甲斐も節操も無いヒエラルキーの最下層に落している。
桔梗の花言葉:永遠の愛、気品
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