short用
主人公
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「リュークはそんなことしなさそうですね」
「あなたが人に恋は、考えられないわねぇ」
「うほ!お前ら死神の俺に容赦ないな!」
こんなやり取りをして、リュークは言う。
「お前らがそのノートをどうしようが構わないぜ。俺はそのノートを返されると死神界帰らなきゃいけねーし、他のやつに回すでもお前らが使うでも」
「では、所有権を夜神月に返し、私が預かるとしましょう。所有者の一生は私の管轄下で生きる事になりますから、あなたは月君といてもいいし、自由にすれば良い…これでどうですか」
「まじかよ!お前いいやつだな!」
「条件がありますが」
「な、なんだよ」
「彼にノートを渡さないこと」
「あぁ、俺は自分のノートしか持ってねぇしこれは他人に渡せねーからいいぜ」
やったー!と喜ぶリューク。
よほど死神界は退屈なんだろうか?
「決まりましたね。では、行きましょうか」
「…私もいこう」
こうして犯人2人の収容される極秘施設へと向かった。
「夜神、面会だ。」
「…お久しぶりですね。月君」
「そんなに久しぶりではないだろ」
「あなたにノートの所有権を返却します」
こちらに指先を出してくださいと、透明なアクリルパネルの小さな穴から人差し指を出す様言った。案外おとなしく言う事を聞いた。
こうしてこちらのノートは私から夜神月へと渡った。
「では、もう一冊。こちらを放棄してください」
「……なんだ?」
「いいから」
「っ…所有権を放棄」
デスノートを使いこなしていただけあって、よく理解しているのだろう。説明も求めずすんなりだった。
容疑者…犯人として
「何をしようとしている」
「あなたがキラとしての記憶を失わない様、そしてリュークが人間界に残りノートを使用した人間の末路を見届ける為です。敗者は勝者の言う通りにしてください。」
「…お前のそう言うところが無性に僕を腹立たせるんだよ」
「はい、わざと言っています」
「…君は本当にこの男で良いのか」
私に視線を送る夜神月
「残念ながら私のものです。あなたは敗者です」
わざとらしく私の肩に腕を回すL
「…呆れたわね」
「そうでしょうか?私は事実を述べているだけですよ?」
「お前といて幸せになれるのか分からないな」
「少なくとも殺人犯のあたなよりは幸せにできます」
全く2人とも幼稚ねぇ……。
ではまた、と声を掛けて立ち去った。
わざとらしく私の腰に手を回して後ろ姿をまるで見せつける様にするL。
夜神月が新世界の女神が何とかと言う発言、余程許せなかったんでしょうね。
---------------------------------------
レムとも話をし、ミサにも同様ノートの所有権を返した。
レムはリュークとは違って最後感謝を述べたが、海砂は私を殺そうとした事でバツが悪いのか私の方を見せなかったが仕方ないだろう。
特段彼女に怒りも何もなかったが、何か一つ、申し訳なさや気まずさや、何でも良い、人としての道徳を持っていてくれればそれでよかった。
レムにはまた会いましょうと言うと、あぁと返事をしてくれ、施設を後にした私とL。
夜神さんとは施設で分かれ、私たちは本部へと一度戻った。
ここの明け渡しももう近い、最後荷物を纏めた後はまたしばらくホテル生活になりますとLは言っている。私は自室の荷物を大方纏め、レムと取引し、Lに自分の気持ちを…返事をした最上階のフロアにいた。
-----もうここともお別れか。
曇り一つないガラス張りの窓から1人夕陽を見ていた。
毎日毎日、Lと過ごした時間。
私を追って、私のホテルのルームカードを手にしてまで探しに来た日からずっとずっと一緒に過ごしてきた。これでLと離れまた1人に戻る日々は少々寂しさを感じていた。
(…どうしようかしらね)
日本に来た時、関東に潜んでいると突き詰めた時、大学生になった時、この事件のレポートを頭に書くかの如く思い返した。
この事件がなければ、Lとは恋人になっていないだろう。しかし、ワイミーズハウスを出た後私は何の為に探偵になったのか。
どこか暗い夕陽に1人、追いかける。
-----幼少期の記憶の片隅にある罵声、食器の割れる音。
そして痛い、冷たい雨の記憶。
私の様な子供を救う為…
罪を犯した者達への然るべき処罰を与えられる人間になる為…
-----Lを追って。
---------- Lのようになりたくて。
ワタリ、幼いLに救われた私の命は……
私はまだ出来る事があるのだろうか?
いや、見つけなくてはいけない。
後ろ髪を引かれる様な気持ちは押し殺した。
--------------------
Lの自室。小さなテーブルを囲ってお茶をしていだ私とL。
「…そうですか。少し寂しい気持ちもしますが仕方ないです」
「…ごめんなさい。私はまだあなたと一緒に行けるほどあなたと同等の力に達してないもの」
「十分ですよ」
切ないような、顔を見せるL
「たまには会いましょう」
「もちろん」
「…一緒に過ごせる時間も僅かです。…何かしたい事はありませんか?」
「そうねぇ」
Lは日本から南の方に小さな諸島…プライベートビーチを持っていると言う、特にしたい事が無ければそこへいってみますかと提案したのでそうすると返事した。
「恋人らしいことを、ナナとしてみたいんです」
こうして翌日、私達はその島へと向かった。
東京から2時間ほど飛行機で飛んだ所にその島は存在した、ハワイよりはのどかで静かなビーチで人の気配も全くなかった。
「…綺麗な島!…でもあなたどうやってこんな島を?」
「私自身初めて来ましたから知りませんでした。以前、土地に関して少々問題のあったアジアのある国同士の首脳会談に助言をしたことで、近隣国に感謝され…それを理由に私にこの島が受け渡されました。正直私には必要なかったんですが、あなたが喜ぶなら受領しておいてよかったです」
「…それは随分なスケールの話ね」
「はい、キラ収容施設を建設する島もそんな所です」
砂浜沿いに南の島に良く似合う白いコテージが建てられており、ここを使用するのだと言う。
煌びやかな庭にはビーチがすぐ目の前にあるというのにプールまで備え付けられていた。
「…一生あなたに敵わなさそう」
「そうですか?むしろ私はあなたにだけは勝てない」
そういい、互いを見て笑いあった。
部屋に入って、荷物を下ろし涼しげな服に着替える。
庭に広げたパラソルとガーデンテーブルに、冷たいアイスティ、甘いスイーツを並べてティータイムとする事にした、昼下がり。私もLもキラ事件から読書すらする時間もなかったので、本を読む事にした。
「…ねぇL?」
「はい、何でしょう?」
「推理小説なら私達の方が書けそうね…」
「私も昔考えたことがあります。」
「…探偵を辞めてミステリー小説家にでもなろうかしら」
「悪くないです。が、セキュリティや、デジタル面での能力を考えると少し惜しいですね」
「…なら泥棒?」
「それなら私が捕まえます」
「っふ、もう捕まってるじゃない」
は、とLは自分の椅子をおり、私の背後に回って、後ろから私の体に両腕を回した。
「…あなたを捕まえる、か。悪くないですね」
「しかし、さすがの私でもあなたの美しさには敵わないので易々逃してしまいそうです」
「…探偵失格じゃない」
「弘法も筆の誤りです。…せっかくですし、海にでも入りますか?」
「そうね」
一度室内へ戻り、着替えを済ませて部屋を出ると水着に着替えたLが椅子に座り待っていた。
「……なんだか、新鮮ね」
「…下着姿もそれを脱がせた姿も非常に良いんですが、これはこれで……目に毒です」
レオタードタイプの、ウエスト部分が一部開いた物を持ってきた。
「行きましょうか」
サンダルに足を通し、手を繋いで外へ出ると燦々とした日差しが眩しかった。
つばの広い帽子は優しい風に靡かれた。
---------------------------------------------------------------
探偵達と休暇