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主人公
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「やめろ、、!!捕まるのは僕じゃ無い!!
キラは!この世から消し去られるのはキラじゃない!!」
夜神月は暴れ、もがき、抗った。
「……そろそろ負けを認めたらどうです?」
…決別を覚悟したはずの好きだった愛しい声色。
--!?
その場にいた全員が驚いた。
…無理もない。
なぜか死んだ筈の竜崎が、起き上がり床にしゃがんでいる。そして私の頭にぽんと手を置くと竜崎は膝を起こして立ち上がり、床にへたれこんだ私を立ち上がらせた。
ぽんぽん、と私の頭に手を置くと竜崎は口を開いた。
「残念ながら、私は死んでいません。」
「なっ!?どういう…」
「本物はここです。」
自分のシャツの中から本部の押さえたレムのノート、そして私が掘り出したリュークのノート。2冊引っ張り出した。
「残念ながら、こちらが本物の2冊です。」
「うほ!俺のノート、お前が持ってたのかよ!」
「ど、どういうことだ!?リューク知っていたのか!!!」
「はい、リュークさん。そして弥海砂の手にあるノートも私の作った偽物です」
竜崎は右手に2冊のデスノートを持ち、夜神局長、そして相沢さんに取り押さえられる夜神月に歩み寄った。
「残念ですが夜神月…いや、キラ。私の…Lの勝ちです。」
いつもと変わらない表情だが、その瞳に濁りはなかった。
「っっっ!!!!」
「…なぜ、とでも言いたそうですね。…私はお前の自白がどうしても欲しかった。だから敢えて殺されるフリをする必要がありました。あなたか弥のどちらかがノートに名前を書く瞬間を押さえること。そして私への勝ちを明確に宣言させこと。これが私の策です。…時間もなく、そのタイミングが来てしまったので皆さんにはお伝え出来ませんでした。」
「あなたの幼稚で負けず嫌いな性格を逆手に取った策です。が、万が一を考え、確実に2冊のノートをダミーにしておく必要がありました。」
「……でも私は海砂の方のノート。偽のページを付け加えた本物を私は埋めたわよ?」
「はい、確かに埋めて貰いましたがその後にまた偽物に入れ替えています。夜神さんの手配した偽の犯罪者の死亡報道。それを確認した弥はすぐにここへキラ再開の夜神月に報告へ来るとはず。その為再度弥がノートを掘り出しに来ると睨んで偽物に変えておきました。本当のノートを月君に渡す可能性も考えたので。…ユリが埋めた後、ワタリが入れ替えています。」
「リュークは余程の快楽主義。弥と目の取引をする事も加味していました。正直なところ、ノートを入れ替えておけばどちらでも良かったんですが」
「…やっぱりリューク、目の取引をしたのね?」
バサ、バサ、と黒い羽を翻すリューク。
「だからおれじゃねーっての!」
「…そして残念ながら、弥の書いた名前は偽名です。ユリの名前も。その証拠に私もユリも死んでいません。そして死神の目は持っていないでしょう?海砂さん。」
海砂を睨む夜神月。顔を逸らす海砂。
「…み、ミサ!!!裏切ったのか!!」
「ち、ちがう…!!」
「…所有権がユリにありますから海砂さんの前に死神は現れず、記憶だけを取り戻した。だから目の取引もできなかった。そして、月君の言う指示を受けられない…それを悟られたくない海砂さんは目の事を話していないのでしょう。対して月君は海砂さんが目の取引をリュークさんと交わしていると思い込んでいた。」
「そして海砂さんはもう分かっているでしょう?
月君の実筆から、私の作った手紙を偽ノートと一緒に忍ばせました
内容はこうです。「竜崎、白樺の名前が分かった。ここに記すから僕の指示するタイミングで君のノートに書き葬って欲しい。携帯や僕のデバイスは全てLに筒抜けだ。こうして手紙をたまにここへ置きに来る。だから、僕の指示に従ってくれ。」です。
海砂さんは月君を疑わず愛し尽くしている。ノートを持っていない月君…だから必ず騙されてくれると踏んでの事。まんまとかかってくれました」
「な、…なぜ「何故か?
全ては、死神レムと、弥海砂との信頼を築いたユリのお陰です。レムさんはユリの取引に応じた。海砂の幸せと安全を約束する代わりにノートについて教えてくれと、だから目の事、切れ端で殺す事ができる事、そして13日のルールも嘘である事を確認しました。そして、2冊目のノートの隠された場所もです。
レムとの約束を守るため、弥海砂の幸せを守る為、走り、命を賭けたユリの行動、思考力、判断力があったからです。……言ったでしょう?彼女もLの1人だと。そして、命を賭けた日本警視庁の皆さんのお陰です。私1人では勝てなかったでしょう。」
「竜崎…」
夜神さんが小さく呟いた。
「夜神月、お前は人を欺き、騙し、利用する事だけを考えた。だから負けた。それだけの事です。」
「私はあなた達2人を抹殺する気も始末する気はありません。私はキラを倒す事。そして、レムさんとの約束…海砂さんの幸せは守らなくてはいけません。…日本警察のみなさん、後はお伝えしている通りお願いします。」
今度はバサ、バサ、と白い羽を羽ばたかせたレムが現れる。
「レム…」
「…お前の負けだ。夜神月。…ミサ、まだ夜神月と共に生きたいか?」
無言で頷いた。
「…そうか」
もしかしたら、首を横に振ればレムの手で殺していたかもしれない。
だが海砂はこれでも夜神月と生きる事を望んだ。
海砂はレムの声を聞き、涙を流した。
これは死神に愛された人間の末路なのだろうか?
「…皆さん。あとは手筈通りお願いします。」
2人は目隠し、手錠を掛けられた。夜神月は最後まで暴れたので口を塞がれる。最後、キラは勇敢な刑事達によって連行された。
極秘に捕まった2人のキラは一度日本警察が確保した後、処罰や監視についてをLへ一任すると言う事になっている。過去協力を要請した国やキラ反対を支持する国からの承諾も出ており、その内、他の国やキラを支援するとまで言いかけた国の首脳達、国家機関も首を縦に振ったそうだ。
Lでなければレムの約束は守れない。Lがキラの
最後は手配できていると言ったのはこれだ。
そして、Lの管理下で設立される予定の極秘のキラ収容施設が完成するまでは、日本警察によって2人の身柄は確保される事になっている。
事件というものは、いつも、どんな事件でも終われば呆気ない。
「…終わりましたね。」
「………そうね。そんなことよりL…?」
「……分かってますよ」
あからさまにげ、とでもいう様な顔を見せた。
「…任意同行を願います。よろしいわよねぇ?」
呆れた顔で私はLにそう言った。
堪忍した顔で両手を私に差し出すので私は念の為、と持っていた手錠を掛けた。
…これでやっと終わった。
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探偵達の終焉