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主人公
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エントランスの入口で抱き合う夜神月、弥海砂。
顔がよく見えないが、リュークの姿が見えなくて驚いているでしょうね。
まず、ここで海砂が踵を返したところで模木さんが本部へ連行する手筈になっている。
そして我々はこちらで待機。
夜神月が戻ってくる。
「せっかく海砂さんが来てもここのエントランスで立話。もっと外で自由に恋愛して良いんですよ」
「まだこの時間は終わってないんだ。とても恋愛なんて気分にはなれないよ。」
「あら、先日気持ちが動いたって言ってたじゃない…いいの?」
「あぁ、海砂もここで生活をしたいんだ。きっと彼女も理解してくれるよ。白樺さん」
「…そう。年頃の女の子には少し可哀想ね」
「僕も申し訳ない気持ちだよ」
本当に嘘が上手ね…どれだけそのポーカーフェイスと嘘に騙されて来たのかしら?
「…さて実は月君に話があります」
「なんだ、竜崎」
「……このノート、知っていますか?」
「!!…まさか、デスノート !?2冊目が見つかったのか!いつの間に?」
「私がある所から掘り起こしたのよ。丁寧に埋めて隠してあったわね…俗に言うタイムカプセル?」
「………一体誰が」
「あら、あなたが一旦隠したんでしょ?」
「…僕が?白樺さん、すまないが全く知らないな」
「このノートを発見した時一緒に手紙が入っていたの。これはあなたが海砂に宛てて書いた物で、執筆はあなたの物と既に鑑定済みよ」
「月君、もう一度聞きます。あなたはキラですね?」
「…何言ってるんだ竜崎、僕は13日以上監禁されていた。アリバイは十分じゃないか!」
「あなたは監禁の際、ある手段でノートを破棄して以降自分の手に再度ノートが渡る様仕組んでいました」
「そして、そのノートは今私の手にあります。触れて、リュークさんに聞いてみてください」
「…竜崎、リューク?何を言ってるんだ」
焦りを見せる夜神月。だが冷静を装い知らないフリってわけね。
「…大体おかしいだろう?白樺さんはどうやってこのノートを見つけたんだ。僕を是が非でもキラに仕立てたい君が仕組んだ可能性だってあるだろう?竜崎」
「…証拠があるからこうしてあなたに突きつけているんです。」
腕時計にそっと手をかざす夜神月。
大丈夫、その中にデスノートの切れ端は既にない。
すると海砂を連れた模木さんと夜神さん達も中へ入って来て一度その手を止めた。
「竜崎、まだそんな事を言うのか!」
「これが証拠だと言わず何と言うんですか!」
「13日のルールがあるだろう!」
演技を見せる夜神さんの怒号と竜崎の反論。2人の口論だけがが静かなホールに響いき、離してよ、モッチー!何なの!?と涙を浮かべる海砂。
すると、突然警報。
全てのモニターには All Delete .の文字。
「…な、何!?」
「…分かりません。ワタリには何かあった場合全てのデータを消去する様言ってありますが………」
この騒動に乗じて海砂は模木さんの手を振り解き、逃げる。
「…!待ちなさい、海砂!!」
松田さん、相沢さんが海砂を追っていった。
多分すぐ捕まるだろう。
「…もしもって…まさか…」
「…いえ、そんなはずは……」
「まさか…海砂?」
私と竜崎は敢えて海砂の走り去った方を見て、ワタリのモニタールームへ繋がる通信を掛ける
「…竜崎だめだわ!繋がらない!」
こんな騒ぎの隙、本部のテーブルに設置したノートの為の箱。鍵を掛保管してあるデスノートを器用に取り出す夜神月。敢えて私達は気づいていないフリをした。このノートは偽物だ。
「…ワタリのところへ!」
モニタールームへ駆けつける。ワタリはそこにいなかった。
「どういうことよ!」
「分かりません……そういえば死神は?」
警報の鳴り響く部屋、海砂はエントランスで確保されており、死神を探す私達もエントランスへと降りた。
「ワタリが…次は僕たちが!」
海砂は夜神月へ視線を送る。
「っっライト!!」
「なぜ!?」
…なぜ、海砂がデスノートを持っているのよ!
私はちゃんと本物と偽物を入れ替えたはず…
それにどうやって竜崎の名前を…?…まさかリューク!?
リュークはしらないな、とでも言うように顔を背けた。
「ライト!もう平気だよ!?海砂、ちゃんと書いたから…!!」
顔を伏せながらばっとノートを広げた。乱雑に書かれた、スペル……まさか。竜崎の…?
「………どう、いうこと?」
何がどうなっているのか、分からない。
ふわ、と竜崎の体が宙を舞う様、私の視界から消えた。
「……竜崎?竜崎!?…竜崎ーーーっっ!」
-----どさ、
鈍い音を立て、次第に目を閉じる。
………死んだ、の?
「竜崎!!!」
「よくやった!海砂!」
「…っ、、らいと…」
大粒の涙を浮かべる海砂。
「海砂、あとはこいつらの名前を書くだけだ…」
松田さんが海砂の手のノートを、涙を浮かべ奪う。
「信じてたのに…」
「ははっ、!キラに賛成する様な発言をしていたじゃないか!犯罪率が減ったと」
「よく聞け、L。僕の勝ちだ。お前は新世界の神に背いた、だから殺された。」
----ッアハハハハハハ…!!
夜神月の狂った笑い声。
…最早死神と思わせる姿に全員が言葉を失った。
これが夜神月の本性だった。
「…次は君だ。竜崎とは違い、デスノートの最長時間で殺してやるよ。」
「…海砂……」
海砂は少し躊躇った、だが、ポケットに手を入れ取り出した紙にペンを走らせる。慌てて松田さんと夜神さんが海砂の手を押さえた。
なぜ なぜ、、なぜ名前を…
海砂は、死神の目を再度手にしたの?
どこに狂いがあったのか、レム?それともリューク?誰が…私の頭の中はパニックさながら動き出す。が、もう思考が追いつけない…そして夜神月は竜崎の身体を抱き抱える私に歩み寄って私の耳元へ顔を寄せ、小さな声で、誰にも聞こえない様口を開いた。
「君達の負けだ」
-----思考が止まる。
本当にLは…死んだの…?
…私は負けたの?
----------何が原因だったのか。敗因は……
私はまだ、Lに言えてないことが沢山あった。
怒りという感情だけが私を支配した。
「だから言ったじゃない!最初の最初から!Lが夜神月がキラだと!!何度も調べるタイミングはあった!その度にあなた達が竜崎を否定して…!!」
「っっ……Lは間違ってなんかいなかったのよ!」
本部員達は苦渋とも、罪悪感とも、何とも分からない顔を見せた。
「……いい?夜神月。犯罪者を裁こうなんて何もかも間違ってるのよ。犯罪者を無差別に殺せば良くなる?それは良くなるわよ、ただそれは恐怖での支配。何の意味もないわね。
犯罪者というのは罪の重さや被害者達の意思…それらに合わせた然るべき処罰を与えなくては意味がないのよ。」
「…馬鹿だな。ガッカリだよ」
「あなたは人々や被害者達の神だなんて思ってるでしょうけどただの殺人犯。あなたが裁いてきたつもりの人々と同じよ
…私の両親は犯罪者だった。
……そして、あなたに殺されたのよ。」
「「「っな!?」」」
全員が驚いた。
「私の両親は犯罪者だった。…もちろん私は幼少期、両親から暴行を受けて育ったのよ。ある人物によって私は助けられ、両親は刑務所へ。でも、自分の子供で初犯だものねぇ?2年程で釈放されたわね。それからと言うもの窃盗や暴行を繰り返して刑務所へ出ては入ってを繰り返した。
私は然るべき処罰を与えられるだけの力を手にしたかった。
私の様な子供、海砂の様な人々を救うために。」
「……だから弥をやけに気にかけていたのか」
「…ユリさん」
みさは肩を震わせてその場にヘタレ込んだ。
本部員達は重い空気に口を閉ざした。
「キラに身を救われた人間…復讐を代わりにしてもらったはずの人間でも残念ながらあなたに対して何とも思わない人間もいる。…あなたに対してその程度の考えでしかない人間もいるわ。
私は両親を殺されたから許せないなんて事は思っていないけど、私の代わりにキラが殺してくれたとも思ってないわね。まあ強いて言えば然るべき処罰を自分の手で与えられることなく終わった
あなたは神でもなんでもない、ただの犯罪者よ。」
「…君は冷静で頭もいい。君がキラさえ理解すれば新世界の女神になれたはずだ。非常に残念だよ」
「…結構よ。お断りね」
「…僕が殺人犯?犯罪者?…いやよく聞け。僕は…キラは新世界の神だ。この世を心の優しい、真面目な人間だけで再構築し、戦争すら無い世界の頂点に君臨する神だ!」
「…呆れるわね。馬鹿はあなたじゃない」
「強気な態度も嫌いじゃないね。…いいだろう。君は神への冒涜を犯した。最も辛い死に方を与えてやるよ。そして竜崎と両親の元へ送ろう。キラに歯向かった罪は重い。」
海砂の書き切れなかったデスノートの切れ端を見たのか、私の名前を自分の手にするノートに書く。それは火口から押さえた方のノートだ。
素早く書き終えると私含め全員の名前を書いたのか、しきりに壊れた様に笑い出す。
「そ、そんな、僕たち…殺される!?」
「ライト…!」
38秒
「さようなら。」
39、40……
41
「!?」
「あら?何故死なないか、って顔ね?」
「っっっどういう!?」
「そのノートは竜崎が作った偽物…彼から最後のあなたへの贈り物よ?本物は竜崎が隠したから私も知らないわ」
「なん……だと!?」
「で、あなたさっき自白したわね?」
海砂は観念した様に捕まったが夜神月は逃げ出した。
------ バァン
白い仄かな煙と焦げた火薬の匂い。
なんと夜神さんが足下へ拳銃を撃った。父親としてなのか、刑事局長としてなのか…
-----それとも両方か。
竜崎の好きな白。真っ白なタイルの床は鮮血が飛び散る。
「ライト!観念しろ!!
お前はもう無理だ。彼女の…Lの言う様に自白と取れる発言。お前の負けだ。」
「な、何馬鹿なこと言ってるんだ!!これでいいのか!?
世界の犯罪率は7割減少、世界中で起こる戦争や紛争は止まった。
僕を…キラを本当に捕まえていいのか!」
「えぇ、いいわよ。殺人という脅迫の上で成り立っている平和なんて平和とは言わないのよ。無意味ね。…皆さん、確保を」
「っっやめろ!来るな!!!
くるなーーー!!」
出血を押さえ、暴れる夜神月。
白い床は血で汚れていく。
…やっと終わった。
竜崎………
世界は、私は…Lを代償にキラ事件は静かに幕を閉じようとした。
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探偵達の決別