short用
主人公
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デスノートについてHOW TO USE意外から新たにわかったこと。
デスノートには所有権があり、その所有権が無くなると使用した記憶が無くなる。そして再度触れれば記憶が蘇る。
デスノートは文字として認識できれば何で書いても効果はある。例えば血や化粧品なども対象内だとか、死因をかけば可能である事であればそのように殺せる事、所有者で無くても書けば効力もある。
細かく使用方法があるそうだが、死神は大抵名前しか書かないらしい。これは事件そのものには関係ないが死神は名前を書いた人間の残りの寿命が加算されるそうで、そうやって死神は生きているんだとか。
中でも1番大きな収穫。切ったノートでも使用できる事実と切れ端でも死神の姿が見えるようになる事。
……相当いろんな使い方で私達の目を欺いてくれたみたいね。
レムからデスノートについてを聞いて、竜崎も私も策を練っていた傍ら、敢えてこんなやりとりをしていた。申し訳ないけど本部員達にはまだ言えない。ましてや夜神月に絶対気付かれてはいけないので私達は芝居を打った。レムが協力してくれたのは海砂の幸せの為…。レムの協力は全て海砂の為だった。
”キラ”逮捕は”第二のキラ”ありきだった。
「…レムさん。このノートは誰が書いても効力がありますか」
「さぁ?」
レムと竜崎はこんなやり取りを続ける。
何を聞いてもレムはさぁ?知らないな、と答え続けた。
(うまいじゃない、レム)
きっと夜神月は知らないフリを続けるレムに安堵しているだろう。
最後まで…今もなお息子はキラではないと信じてやまない夜神局長は気の毒だけど、レムの話で”L”の疑惑は確信へと変わってしまった以上もう捕まえるしかない。
そして夕方、海砂がここを去る時間を迎えた。
「……ユリさん!」
「気をつけるのよ、海砂」
「うん!ありがとう、ユリさん」
目尻には涙を浮かべ私へと寄る。
たまには会える?連絡取れる?と私の前に擦り寄って見上げる海砂の頭にぽんぽんと手を置く。
ほら、夜神君が待ってるわと夜神月の方を見てはっとして夜神月に抱き付いた。
そしてレムは側にいた。私はレムへと目配せする。
夜神月もレムが海砂を特別視しているのは承知なのだろう、ここにいても不思議じゃない。彼がレムを追い払うのも不自然だ。
「さ、邪魔者は退散しましょう?」
レムへウィンクを送ると誰に見られることも無く小さく頷いた。
レムは夜神月が海砂をどうするつもりなのか自分の目で確かめたかったのだろう。
私はこの監視カメラや盗聴器の張り巡る本部で夜神月が海砂になんらかの指示を出すタイミングはここしか無いと思うと伝えたら、私が確かめると言うのでそうさせた。
その内容によっては、レムがより私達に協力してくれると踏んだからだ。
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深夜、私は森の中にいた。
-----白い死神と一緒に。
「私と一緒に来て平気なの?」
「あぁ、少し離れるくらいは問題ないだろう」
「…そう」
所有者に取り憑いていなければならないという死神側のルールを確認したら少しなら良いそうだ。
海砂の方はというとマネージャーは模木さんにもう少し続けてもらうよう話を通した。
理由は後で伝えるが、外へ出ても暫くは行動を確認し、報告して欲しいと伝えると快く引き受けてくれたお陰で一足早くたどり着いた。
やはり夜神月は海砂にノートを持たせる気だったようで、ここへ来てノートを掘り出すよう命じたとレムは言う。
「……この木だ」
暫く歩くとレムはぴたりと止まり長い爪を立て、一本の木を指差した。
「…ここに隠したのね」
その木の元を掘り起こすと、ブリキの缶が出てきてその中には密閉した袋の中には火口から押収した物とは違った表紙のデスノート 。
「へぇ、こっちは英語なのね」
「ノートによって様々だ」
袋を丁寧に開けると、黒い羽がひらりと私の目の前に落ちる。
「……今度の死神は黒いのね」
「…ククククク、」
「…また凄いルックスね」
「あれ?お前あの女じゃねーか」
「あら、初めましてなのに知ってるの?」
「げ、ばれた」
私はバックから赤いツヤツヤの林檎を取り出す。
「…林檎を食べる死神はあなたかしら?」
「うぉー!!気が効くじゃねえか!?」
はい、と手渡すと黒く怪しく光る爪を立て林檎を受け取った。
「…レムとタイプ違うのね」
「死神も色々だ」
「黒い方の死神は…人間のイメージする死神に近いわね」
「リュークだ」
「へぇ、リュークね?」
もう一つ林檎を出すと私の手の林檎を奪う。
「あなたが元々”キラ”に取り憑いていた死神ね?」
「あぁ」
「随分と簡単に答えるわね」
「俺は口が裂けてるからな…と言いたいところだが、あいつは前の所有者で今の俺のノートの所有権はお前だ。俺には関係ない」
シャクシャク、と林檎を貪る。
「…私が所有者なの?」
「あぁ、だってそのノートは今所有者いねーし、前の所有者はそのノートを捨てると言ったし…「で、その所有者がこのノートを捨てた事で所有権を持つ者が不在になったこのノートに1番最初に触れたのが私だからって事ね?」
「お前、前所有者と同じくらい頭良いな」
「…ありがとう」
パラパラパラ、とノートを捲るとひらり、何か落ちる。
……手紙だ。
海砂へ宛てた。
内容をレムと一緒に確認すると、レムは怒りを露わにした。
「夜神月…なんて奴だ!」
「レム、お前って死神らしくねーな」
内容はこうだ、ノートを手にした海砂は記憶を取り戻したことを前提とした内容だ。
身動きの取れない自分に代わりに犯罪者を葬って欲しい
そして、大学で見た流河早樹の名前を思い出してノートに名前を書いて欲しい。
すれば一生愛する。
「…筆跡を残すのは随分な余裕ね。キラ…いや夜神月。」
「リューク。夜神月が前の所有者って事よね?」
「あぁ、そうだな」
「随分と簡単に言うのね」
「その手紙が見つかってる時点でそうじゃねーか」
すぐに筆跡鑑定へ回しましょうか。
手紙とデスノートをバックへ入れた。
唇を噛み締め、左手を握り締めるレム。
「…レム?」
「当時目を待っていたミサには五万、いやもっとだろうな。人の名前と寿命が見えていただろう。ミサは流河早樹をLだと思ってなかっただろうし当然奴の名前など覚えているはずがない。…もう一度リュークと目の取引をさせる為にリュークのノートをミサヘ渡す計画だったのか」
「2度目の取引ねぇ…1度半分にした寿命をまた半分にするってことになるわね。…レムは海砂を想って取引に応じない。でもリュークなら簡単に応じると睨んだ?」
「……お前”目”の事を知っているのか」
「……残念ながら大体知ってるわね」
「ほぅ……」
妙な動きで黒い羽をひらつかせてゲラゲラと笑い派手に飛び回るリューク。
「こいつはまた面白い奴に拾われたな……お前に憑くのも面白そうだ」
「…快楽主義なのね、あなた」
こうして私は黒い死神と白い死神を連れて本部へ戻った。
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本部へ戻ると、竜崎は私の戻りを待っていた。
メッセージが1通入っていて”私の部屋で待っています”と入っていたので竜崎の部屋へ向かう。
「…ただいま」
「おかえりなさい。レムさんもありがとうございます」
竜崎は用意していたのかカモミールティを注いでくれたので私は早速バックの中の押収品2つをテーブルの上に差し出した。
ノートにちら、と一瞬目を向けて先に手紙を読んだ竜崎。
「…あれだけ女性の気持ちは無下には出来ないと言っておきながら…とんだ話ですね。」
「全くよ」
「…夜神月が記憶を失っていた間この手紙を書いた記憶もなくしているのよね?」
「…おそらくそうだろう。所有権を放棄した時点でデスノートに関与する記憶は全て無くなる。デスノートに関わる事が書いてあるのだとしたら当然無くなると考えて良い」
死神達は記憶がなくなるとか、所有権が誰だとかあまりないのだろうから正直はっきりとは分からなさそうなことも実際多かった。
人間が人間を殺す為にノートを使う事と死神が人間を殺す為にノートを使う事は、同じように見えても実際にはかなりの相違があるのだろう。
レムはちら、とリュークを見たがリュークは俺は知らないなと言う。それよりも本部内を探索したそうだった。
「ところで竜崎、林檎を用意できない?」
「林檎ですか?」
「えぇ…切らなくていいわよ」
「…まさか!」
「そうよ、林檎しか食べない死神のお出ましよ」
すぐワタリへ連絡すると、バスケットに山盛り林檎を持ってきたワタリ。
竜崎はすぐさまテーブルの上のノートに触れた。
「うぉ!こんなにいいのか!?」
「どうぞ。全てあなたに差し上げます」
「…お前良い奴だな!」
「……お腹壊さないの?」
「死神にそんな概念はない」
呆れたようなレム。
「そんなに林檎が美味しいかしら?」
「人間界の林檎はジューシーっての?とにかくうまい。で、これが死神界の林檎だ」
首元のファー…とも羽…とも言えない所から腐敗したような、カサッとした何か植物のような物を一つ取り出して私に見せた。
「一口食う?」
「…遠慮しとくわね」
リュークはそうそう!と宙に浮きながら膝をついて何か閃いたように私に問いかけた。
レムとは違って随分カジュアルというか、ラフなのねリュークは…色々衝撃的な事はあったがとりあえずリュークの話を聞くことにした。
「で、お前だろ?白樺ユリ。お前もライトのモノなのか?」
「…何よそれ」
「ライトのヤツ、随分お前を欲しがってたな。なんでも理想の女だ、とか、女神っつーの?なんとかなんとか…」
「リュークさん。それは間違いなく夜神月が言ったんですね?」
「…お前怖いな。あ、あぁ…ライトが言った。」
「ミサがいるのにか?」
「あ、あぁ…なんだよお前ら」
死神リュークが現れて、さらに激化する現状…
これなら勝てるとは思うが色々少々不安が残る。怒りを露わにするレムと竜崎、困り果てるリュークが少しおかしくて、横目で眺めつつ香りの良いカモミールティーを啜った。
(人生で死神を尋問する日が来るなんて思わなかったわね)
さあ、パズルのピースは殆ど揃っただろう。
-----あとはキラ…夜神月だ。
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探偵達の尋問