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主人公
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夜神月から奈南川への電話が入り、火蓋が切って落とされる。
奈南川は皆で見届けると言ったそうだ。
私は既にバイクに跨り、火口の家のすぐ角で待機。
竜崎から通信
-----大丈夫か。
「えぇ。…でももし万が一があれば、あなただけでも生きるのよ」
-----冗談はやめるよう…
「死んでからじゃ遅いでしょ。…あの頃からありがとう。」
…もしかしたら何か手違いやハプニングも起こる可能性だってないわけではない。Lには伝えられていないことが一つあったが仕方がない。
あれからあなた海砂とも話ができなかったし、後悔は二つだった。
今の通信はLにだけ繋がる様になっている方のマイク。一度切る。耳元には竜崎の声
「何かあれば必ず通信を。最悪逃げるんだ」
-----はいはい。
そして今度は夜神月からの連絡だ。
「みんな、奈南川から火口へ連絡が入った。もうすぐ動くだろう。特に白樺さん。十分注意を」
「任せて、上手くやるわ」
程なくして、火口の家の自動シャッターが、まるで幕を上げるかの様にガシャンと音を立て開いた。高級車のエンジン音が、高級住宅街に轟く。
-----きたわね?
「火口確認!車両赤色のポルシェナンバーは911。所持品はハンドバックのみ。追うわ」
バイクのエンジンを勢いよくかけ、後を追った。
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「…ユリさん大丈夫かな」
「…大丈夫です。絶対死なせません!」
----竜崎?火口の車内はどう?
「さくらテレビを見ています」
「この方角だとヨシダプロね
アイバー、おそらくそっちへ向かってるわよ」
「了解」
「“レム”どう思う?」
「…レム?」
「どうやら、何か喋っているみたいだ。」
「あそこで誰かと会話しているなら、死神ですかね?」
そして火口から海砂に電話が入った。
当然海砂は出ない。次に私…は出られないのでパスよ。次に模木さんにも電話が入る。
「さぁ。私は面識がないので、そう言うことでしたら社長宛に…」
こうして電話を切り、ヨシダプロの社長へと電話を鳴らす火口。
「ふざけるな!雇った人間の名前くらい覚えておけ…!」
「なんですその言い方…事務所には履歴書もあるし問題ないでしょ?」
「じゃあ戻って教えろ!」
「それこそ無理ですよ、こっちは2年ぶりの社員旅行なんですよ!?」
「もうすぐヨシダプロに着くわよ!」
ヨシダプロの社長は暗所番号を教えると言い、事務所内への侵入を躊躇いなく許可する。疑う事を知らないのね全く…
そうこうしているうちに、火口の車はヨシダプロの真ん前に止まり、荒っぽく車を降りて、ヨシダプロの中へ早足に駆け込んだ。
「火口、中へ行ったわよ。変ね…わざわざバックを持って入ったわ?注意を!」
「…火口確認。竜崎いつでも押さえる準備はできています。いつでも指示を」
通信によれば火口は履歴書の名前を控え、丁寧に履歴書を引き出しに戻したそうだ。
数分後も経たない間に模木さん。
「火口確認押さえますか?」
「まだ殺し方が断定出来てません。もう少し様子を見ます」
私もバイクを少し離れたところに止め、様子を伺う。慌てて中へ飛び込んだと思えば今度は悠長に出てきて、先程の態度とは一変する様に車へ乗り込んだ。
だがしかし、事態は一変する。
「くそ!!死なない!」
「死なない!?竜崎どういうこと?」
「履歴書の名前を書き控え、車へと戻りました。…名前を書くことが殺しの行動なのか?ユリ、火口の様子は?」
「動きそうにないわ。…海砂でしょ?」
「あたりー!」
「なんで出ないんだ!!」
声を荒げる火口。
すると火口は低い声で言う。
「…レム、取引だ」
「さっきから言ってるレムってなんなんだ?」
「まだ泳がせるのか?」
「まだ何かありそうですし、殺し方が断定していません」
「そうね、もう少し動かしましょう」
まさか……死神なんて者が実在するとでも言うの?
走行しているうちに気を狂わせ出した火口が荒々しくアクセルを踏み走り出した。
「火口動いたわ、引き続き追うわよ」
「はい!行ってください!」
少し走ると、火口は白バイに止められ、慌ててブレーキをかけた。
「竜崎!番組は後どのくらい?」
「2時間ほどです。」
「火口、白バイに捕まったわ。少し離れたところで私も停…あっ!ちょっと!?」
「どうした!ユリ!」
「なんて荒いのよ…白バイを振り切って逃げたわ!」
慌てて私もアクセルを回し込んで追いかける。
「ユリ、追いついたよ」
「アイバー了か…何事!?」
「た、大破!?り、竜崎、火口が振り切った白バイ隊員がバイクごと大破…!!」
「火口はどうやって隊員の名前を知ったの?…竜崎!もしかして」
「はい!皆さん!火口をこれ以上動かすのは危険だと考え、火口の確保に移ります!!
しかし火口は第二のキラ同様、顔だけで殺せるキラになった、この考えの元での確保です!」
「…全員必ず顔を隠すのよ!夜神さん、ウエディこの調子だとヨツバ本社へ向かってる。その後にそっちよ。」
「わかったわ/了解だ」
「アイバー、模木さん。さくらテレビで押さえます!先回りし、夜神さんとウェディに合流を!」
「ユリ!」
「何!」
「ヨツバの監視カメラ、処理していますよね?」
「えぇ、完璧よ」
「ではそのまま追従をお願いします」
そうこうしてヨツバ到着。慌ててモニター室へ駆け込んで行った火口。…残念だけどここに松田さんの映っている映像はもうないわよ。
しばらくすると火口はビルから慌てて飛び出して、また車に乗り込んだ。車のドアを閉める勢いがどんどん強くなり、荒々しい。
さぁ、いよいよさくらテレビね…迫る緊張と焦りが。だが今はもう荒れた運転を追うことに集中しなくては…
「火口、ヨツバからうごくわ。多分、さくらテレビね」
さくらテレビの中継は松田さん、司会者がマネキンとすり替えられ、事前に録音したテープに切り替わる。夜神さん指示の元、あたかも番組は続いている様にみせかけられた。
一方火口は焦りが生じているのが目に見えてわかる…。スピード違反などお構いなしと言わんばかりに車を飛ばす火口。だんだんスピード上がってるじゃないの…。こうして私もアクセルを開け、スピードを上げる他なかった。
「さくらテレビ到着よ!私は逃げられた時のために待機するわ、頼んだわよ」
バイクに跨ったまましばらく待機…
ここで押さえれば私も中へ、逃げられたら追って追い込むしかない、か。でもどこに?どうやって?
「観念するのよ!火口!」
ウェディの声の少し後、銃声が鳴り響いた。
…まさか。
「火口!銃を所持!Mr.夜神が撃たれたわ!!」
「まさか、拳銃まで持っていたの?」
「火口逃走!ユリ!」
「OK、ウエディ、夜神さんの止血を!
理由!火口確認、再度追うわよ!」
「はい!」
「…だめだ、混んでいてこちらは進まない!」
「大丈夫、後から追いついて。竜崎、上からいけるわよね?火口高速へ向かってるわ!」
無理矢理な運転で、一般車を潜り抜けてどうにか高速道路の料金所へと突き進んだ火口。料金所のバーを突き破った逃走する。
「…まったく、ガサツな男ねぇ?」
高速道路は上がり、しばらく追いかけている。
(竜崎のヘリが到着するまでは現状を保ちたい。)
っていうか、思いっきり料金所突き破ったのついてきちゃったけど、どうなるのかしら。なんてことを考えながら走っていると正面が眩しかった。
(な、なに?)
フルスモのパトカーが一斉に逆走してきており、道を塞いだ。そちら側は壁一面になっていても、こちらはバイク一台、すり抜けられてしまう…
…竜崎のヘリは少しまだ距離がある
「竜崎!急いで!」
火口はこちら側なら抜けられると考えたのだろう、車のリアを滑らせ向きを変えるとこちら側、私の傍側を狙ってアクセルを踏む。
……拳銃で狙ってもいいが、私はあまり腕がない
ここで逃がす訳にもいかないし、ここはもうやるしかない!
思いっきりバイクのアクセルのスロットルを全開にし、火口が横を通った隙にバイク事放り投げ、自分は逃げる。
これしかない…わね。
大型バイクだ、私の腕力ではそこまで扱い切れるかも正直よくわからない。
最悪自分の身体ごと持っていかれ、火口の車、もしくは高速道路の壁面とバイクに挟まれるかも…
ここで逃げられてまた追いかけっこじゃ、そのうち一般市民の犠牲も出かねない…
火口は、左側へ来る様、ハンドルを切る。
私のバイクも回転数があがる。
ブーーーーーー
ガシャーーーーーン!!!!
キキキキー!!!!
「っっきゃあぁっ!」
私が放り投げたバイクは見事、火口のポルシェに的中した、厳密に言えば放ったバイクが倒れ、横向きに回転し、火口の車と当たった様で大きなスティール音を立てて止まった。
そして、低空飛行まで辿り着いた竜崎の操縦するヘリはワタリのライフルによって右前のタイヤが撃たれパンク状態に。完全に動けない状態となった。
「…り!ユリ!ユリ!!無事か!?ユリ!!」
一瞬意識を失いかけたが、竜崎の慌てる呼びかけにはっとした。
「っっ痛、…っ…ひ、火口確保に…」
やっとの思いでと立ち上がると私は左脚のホルダーから拳銃を取り出した。念の為の武器の一部としてハイヒールを履いているのだけれど今回ばかりは裏目に出てしまったみたいだ。…痛い…。
夜神さん等も到着するが、腕を打たれかけた夜神さん、模木さんに支えられて車から降りる。
私は火口のポルシェに近付き、警察官等を背中に火口に拳銃を突きつける。
「火口卿介!観念してでてきなさい!」
火口にすかさず手錠をかけ、海砂の時と同じ様に目隠しを掛けた。
「っはぁっ…これでヘルメットはいらないはずね。」
そしてしゃがみ込んでまた火口に銃口を突き付ける。
「火口、どうやって殺した?」
問いかけながら耳にヘッドホンをつけ、竜崎と対話できる様にする。
「…ノートだ」
「「ノート?」」
「…あぁ、信じられないだろうが、顔を知っている人間の名前を書くとその人間を殺せるノートだ」
「ユリ」
「…えぇ」
私は火口の身柄を夜神さん、模木さんにお願いし、助手席のバッグを押収。中には拳銃と一冊のノート、あとはペン、火口の携帯。中身はこれだけだった。
これが一体なんだというのだろうか…
強く打ちつけた右脚が非常に痛んだ。
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探偵等の追跡