short用
主人公
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…流石に疲れたわね、海砂?」
「うん…ちょっと長かった〜」
「やっと帰ってきた!」
はぁー疲れたぁ〜と言うと、赤いチェックのミニスカートをヒラヒラさせ、夜神月の膝の上に腰を下ろした海砂。
サイズ感で言うと夜神月より1.5回り、下手したら2回りくらい小さくてちょっと可愛く見えた。
「ヨツバは海砂の本格採用を決め、プライベートな誘いの誘導や連絡交換を私も海砂も何名か成功したわよ」
すると竜崎が三角座りした自分の膝の間を開け座りますかと言わんばかりに間をパシパシ、と叩いた。
「えーーーーー!やっぱそう言う関係だったの!?」
「違うわよ…。竜崎、紛らわしいことしないでくれる?」
「素直になっていいんですよ?」
「さて…この誘いに乗っていって喋らせるわ。私的には火口がかなり怪しいんだけど、ねぇ海砂」
「うん!そうなの!1番しつこく連絡してくるんだよ!?」
「…その策はなくなりました」
「…?」
「あぁ、この策は海砂が危険なんだ。模木さん白樺さんに守ってもらい、タレントとしてだけ活動するんだ。r
と海砂の両肩に手を添えて、目を見て言う夜神月。
「なっ!……ライトがそうしろって言うならそうする。」
((?))
「じゃ、海砂明日も撮影で早いから寝るねー!ユリさん、一緒にお風呂入ろうよ〜」
「入らなくていいです。」
「何で竜崎さんが答えるのー!ライト、一緒に寝ない?」
照れなくていいってー!と言いながら自室へと戻っていく海砂。
(様子が変ね……。いつもなら絶対ここまできて!?と食ってかかるところを)
「で、竜崎。私の方は?」
「…それも中止です」
「?そうなの…?まぁ、竜崎がいいなら良いけど、大企業の上層と言えど男ね。すぐに口は割らせられると思うけど」
「……中止で」
(……一体どうしたのよ?)
----------------------------------
翌日。
今日はヨツバへの動向ではないので海砂は模木さんと共に早朝から映画の撮影へと出掛けて行き、私は本部。
「…しつこいわね」
「どうしました?」
「火口よ、みて」
「お誘いですか」
「ええ、建前上麻薬所持疑惑としてLに任意同行を要求された第二のキラ容疑者弥海砂のマネージャーだもの。あなたを是が非でも殺したい彼らならそうするでしょうね」
「…それだけじゃない気がしますが」
「竜崎、模木さんがベルトでサインを送ってきています。」
「…どうした?」
「模木さんに繋ぎます」
「竜崎ですか。海砂の撮影が終わり病院のトイレを借りるとのことで待っていたところ、逃げられました。予め待機させていた女性とすり替わり…
彼女曰くはデートに行ったそうです」
「…デートですか」
「…嫌な予感だわ。模木さん、私が捜索に行きますから、本部へ戻ってください」
「手掛かりでもあるんですか?」
「…ええ、万が一と思ってGPSを持たせたの」
「遊びたい盛りですし分からなくもないですが…。ユリ、お願いします。念の為通信機器を」
竜崎に手渡された小型マイクとイヤホンを身につける
「白樺さん…海砂の事頼んだよ」
夜神月が申し訳ないと言うように言った。
-------------------
バイクの鍵とヘルメットを二つ手に取り私はすぐ本部を後にした。
以前渡したあのコンパクトにGPSも仕込んでおいてよかった。仕込んだ時は少し迷ったが正解だった。自分の端末でGPSを確認する。移動速度的に車…か。
(…首都高の真上か。嫌な予感ね)
海砂の方にはとくに執着して誘っていたみたいだし、まさか火口かしら?
海砂が第二のキラなのだとしたら何としてでも自分のそばに置きたがるはず。海砂がLに拘束された事は奴も昨日知った事だし、彼が熱心に海砂に誘いの連絡をしていた事から読み取れる。夜神月のためなら、本当にどこまででもしかねない。
私が以前火口が1番怪しいと睨んでいる事を仄めかした事もあって海砂は火口との接触を試みたのだとしたら…
私のせいだわ
焦りからアクセルを蒸す。
とりあえず首都高に乗り、GPSの向かう方向と同じ方面に向かって走る。
(火口の所有している車は全6台だったわね。女の子を落とそうとするならきっと1番高級車で迎えに行くでしょうね、奴の見栄っ張りなせいかくをかんがえても間違い無いでしょうし…赤色のポルシェか)
…あの待避所に止まっているの、赤いポルシェ?
やっぱり火口だったのね。
少し先に赤く艶めいたポルシェを見つけ減速。
ここで突入するのもおかしな話だし、このままだと通り過ぎる。こんな人目のつくところで流石に殺人なんて馬鹿な事はしないでしょうし、彼女が第二のキラの可能性があると考えていれば殺す意味はない…多分海砂は無事ね。
追い越してしまいそうなところで、右にウィンカーを出したので譲った。
…よし、タイミング完璧よ。
「…竜崎!聞こえる?おそらく海砂は火口と接触中。車で移動中よ、既に発見したから後を追うわね!」
「…!そうですか。くれぐれも慎重に」
「えぇ、出来れば私は接触せず済ませるようにするわ!」
「はい、そうしてください。」
こうして火口の運転する赤いポルシェは高速道路を降りて料金所を通過したので、バレないよう距離を置きつつ追尾すると、最寄りの駅で海砂を下ろし自分は去って行った。
…てっきり食事などに誘い込むか、家に連れ込むと思ったけど、意外と慎重なのね。
まあ、火口からしたら今悪印象は与えたく無い…ってことかも。
海砂は多分、変装して模木さんの目を掻い潜ったのだろう。ナース服を着ていた。
「…看護師のお姉さん?今1人かしら」
「えぇー!?ユリさん!」
「全く!何やってるのよ!?」
思わず抱きしめてしまった。
小さくて小動物を思わせる程小さな体が少し震えた。
「全く、心配したのよ?」
「…ミサのこと心配してきてくれたの?」
「そうよ、万が一を考えてGPSを仕込んでおいたのよ。もちろん監視の為じゃなくて、何かあった場合のためね?」
「…そっか。ありがとう!ユリさん!!」
小さな体が私を抱きしめ返した。
「ほら、ヘルメットして。行くわよ」
「ミサ、バイクって初めてー!!」
きらっと目を輝かせてヘルメットを着けるので、人差し指を海砂の口元に当てて、通信を繋ぐ。
まだ追尾しているとだけ竜崎に報告して無線を切った。もしかしたら竜崎は何か気が付いたのか、やけに優しい声色で
「そうか、慎重に追ってください」
とだけ言った。
「さ、飛ばすわよ?」
「やっほー!!!」
---------------------------------------------------------------
探偵達の慈愛