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主人公
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深夜、本部。
竜崎が主に使用している部屋を除き、メインルームやベッドルームは明かりを消して皆寝静まっていた。
一番奥の部屋で小さなランプだけを点けて私達は弥について再度調べてみる事にする。
関西出身であり、強盗に入られ両親は目の前で殺害された。その時海砂本人だけ殺されず今も生きている…
「あの時死ぬはずだったと言うのはこの時のことよね?」
「…だと思いますが」
「関西よね?これ…以前気になった心臓麻痺で死んだ男よ」
「この男がその強盗…ではなさそうですね」
「強盗に両親が殺害された時、弥は学生だもの。この男の不自然な心臓麻痺はその数年後。それにこの強盗は報道されているしキラによって殺されている事は弥が発している事柄から見ても明確」
「弥のストーカーと考えても不自然ではありませんね」
「確かにこの頃から弥はモデル活動をはじめていてファン…とか?メディア露出も増え出した訳だし有り得ないこともないわね。」
「この男が死んだ事を考えると弥が殺したと言うのが有力でしょうか。弥が目を覚ましたら本人に問いましょう」
「そうする」
竜崎と肩を並べて弥海砂と謎の心臓麻痺起こし死亡した男について調べ、考察した。
もう一度弥海砂のプロフィールについて目を通す。
(…弥がキラに共感する動機も自分もキラになりたい、キラのためになりたいと思うのも両親の事から…問題はその方法。どうやって能力を手にしたのか…)
私は考察に溺れながらふと意識を手放してしまった。
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珍しく少し疲弊した顔を隠しきれず本部へ戻ったナナ
隠しきれなかったのか、隠す余裕がなかったのかまではわからないが、弥の監禁から始まり3日間、ほぼ睡眠も食事もきちんととれてないとワタリから報告。
それだけこの事件に向き合ってくれているのだと思うと自分だけの熱量ではないと思い気持ちが安らぐと同時に心配や申し訳なさ、いつかもし私だけが生き残りナナだけが殺されたらという不安も押し寄せた。
弥の確保、尋問拘束を嫌な顔一つせず引き受けてくれた時絶対殺さないと言う誓いは自身と交わしたが、不安が全くなかったわけではない。
もちろん彼女も私と同じ様な世界線を生きる人間…慣れている筈だし経験も豊富。
たが相手はキラ。
今回の弥海砂確保、監禁が今までで一番その不安を掻き立てられた。
ルームサービスを済ませたら休ませるつもりだったが、どうしても調べたい事があると言うので止めなかった。
私達のような人種の性分だろう。
3人掛けのソファに少し間を空け、肩を並べて弥について考察を話し合う。
(…)
すぅ…と静まり返った薄暗い部屋に小さな寝息と私が書類を巡る紙の擦れる音。
「…流石に眠ってしまったか」
寝顔まで美しいとはあまりにも残酷だな、
私も一応男であるのだが、警戒というものが無いのかそれとも限界だったのか…私だからなのか。
こんなに無防備な人間ではないことを私はよく知っている。
白いブランケットを一つ持ってくると彼女の肩にふわりとそっと掛けた。
このままにしておくわけにもいかないのでナナの部屋に連れて行くか、奥のベッドまで運ぶか少し悩んでいると私の肩へ持たれ込んだ。
「…危機感をもちなさいと…」
「…ぇる」
「…?」
小さな声で私を呼んだ…?
多分寝言だろうが、自分の心臓が少し反応する。
ナナには元から特別な感情は持っていたがこの事件の協力を仰ぎ、共に行動するようになって芽生え出した、また違った特別な感情に少し戸惑っているのも事実だが今この時間だけはいいだろうと肩にもたれたナナの髪を優しく撫でる。
くすぐったそうな、満足そうな、なんとも男をもどかしくさせる寝顔を見せ私の肩に頬を寄せる。…
今はこれで良いと自身も満足したが結局奥のベットへ運ぶ事にした。
朝、私のベットで慌てるナナも悪く無い。
彼女が目を覚ました時のためにカモミールティーとオレンジを用意する様ルームサービスを手配した。
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「…!?」
「起きましたか」
「…私いつのまに?」
「昨夜…いえ、深夜2時6分には眠りについていましたよ」
「…ほんとに?」
「はい、ソファで座ったまま眠るのでベットに運びました」
「やだ、ごめんなさい…てかあなたそんな力あったの?」
「…私を馬鹿にしているんですか?」
「いや、その細い身体のどこにそんな…」
「いえ、あなたに言われたくありませんね。持ち上げた際あまりにも軽くて少々驚きましたよ。体型からある程度推定していましたが、思っていたより…「推定しないで」
こんなジョークと共に迎える朝、5時23分。
Lが私を持ち上げてベッドへ運んだという事実に驚いた。ホテルのスリッパに足を通すとどうぞとLはテーブルに並んだカットされたオレンジ、そしてカモミールティーを入れてくれた。
「…ほんと、意外と優しいわよね」
「意外は余分です」
こうしてオレンジとカモミールティーから始まった朝。これが大量殺人事件が纏わりついてなければどんなに優雅だったことか。
「今日も弥の方へ行ってくるわ」
「…無理はしないよう」
「ええ。昨日意識を失ったままだもの、放ってもおけないわ」
支度して、そのまま出ることを伝えた。
「行ってくるわね」
「はい、いってらっしゃい」
竜崎は私にヒラヒラと手を振ると弥を拘束している部屋のモニターに電源を入れた。
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探偵達の深夜