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主人公
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「毛」
「スナック菓子食べカス」
第二のキラからの郵送物のテープ類に付着していた物的証拠品。これを一つずつわざとらしく確認している竜崎。そしてビデオテープから採取された指紋は関西に住んでいる若い女性の物とわかったが、この子には疑う理由がまるでなかった。
そしてもう1人の女性のプロフィール書類。
--------- 弥 海 砂 ---------
「夜神さーん、近日中に私が死んだら息子さんがキラです」
「ワタリを自由に使える様にしておきますし、ユリも逮捕に協力すると約束してくれていますからユリが統率を取れるでしょう。」
「…疑いが晴れたんじゃなかったのか!?
私は竜崎の本心がわからない。一体本心ではどこまで息子を疑っているのか」
「私も私の本心が分かりません…」
「…」
こんなやりとりを横目に若い女子達に大人気の雑誌をパラパラと捲る。そしてあるページの見開きに大々的に映る1人の女性。
(…こんな子がねぇ)
しかしキラを崇拝する理由もしっかりある。強盗に両親を殺害され、恨みを晴らしてくれたと言う点は少しだけ同情するが本当にこの子が第二のキラなのだとしたら同情もしていられない。なにより物的証拠が出てしまっている事は覆せない。
茂木さんの尾行によって、昨夜も会っていた事は分かっている。
それでもどうやって出会ってどこで知り合ったか、接点は何か…肝心な事は分からなかった。
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夜、2人で話がしたいと言うので仮眠している本部員を置いて私の部屋へ移動した。
「…賭けに出ます」
「夜神と弥?」
「…はい。繋がりはもう確実ですから、弥に顔を見られたら私は終わりでしょう。」
「…物的証拠があるんだから確保に移りましょう。彼女から吐かせる、そして本当に繋がりがあるのだとしたら夜神月の方も迂闊には手は出せない」
「そのつもりです。が、もしもがあった場合の前に伝えておくことが…
何か言いかけた時、竜崎の電話が鳴った。
「竜崎、手配はすべて整っています。明日にでも」
「………あぁ」
何か言おうとして遮られた。もしくはワタリが敢えて遮ったのかもしれない。私には分からないけど追及しない方がいい気がして何も聞かなかった。
「今のは忘れてください。…頼みがあります。」
「…ええ、何?」
こうして策を伝えられた。明日、大学へ出向くそうだ。
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弥のスケジュール的に東応大学のすぐ近くに現れるのが今日。彼女は夜神月に会いに大学へ現れるだろうか。私と茂木さん、ワタリは顔を覆い車で待機している。竜崎からの通信があれば弥と接触しているはず。万が一現れなければマネージャーの車を追ってタイミングを測るしかないわね…と抜けのない様再度頭の中で組み立てていると
----ピピピッ
「来たわね」
パソコンが小さな電子音を立てた。
竜崎は夜神月、弥海砂と接触した…!
と言う事は竜崎の顔を見られた…心臓が跳ねる。私の様子に気がついたのかワタリが私を見て横でゆっくり頷く。
必ず……殺させはしない。
危険など、私も竜崎も百も承知だ。
「茂木さん、用意はいいですね?」
「いつでも」
大学の校門を出て少し曲がった所。これならいける。
「弥海砂を確認。確保へ…!」
マネージャーをワタリが、弥本人には目隠しをかけると同時に彼女にだけ聞こえる様
「第二のキラ容疑で同行してもらうわ」
と伝えらと同時に両手を押さえ車へと乗せる。対抗する様子もなく、大人しく観念した様子だった。
表にはマネージャーの麻薬所持任意同行としての確保だった。
ワタリと茂木さんはそのまま極秘に設けた地下牢へ向かい、私は竜崎の元へ向かった。
「…あら夜神君、キャンパスでは久々ね」
「…白樺さんどう言う事だ」
ちょうど私が竜崎へ確保の電話を入れた後、弥の携帯らしきものを夜神月へ返した後だったらしい。その様子をみて、竜崎も上手くやったのだと悟った。弥を確保したことも聞いたのだろう。
「そのままよ?多数の証拠が出た以上仕方ないわ。私の統率の元彼女を押さえたの」
「…っ」
さて、今後あなたはどう出るかしら。
夜神月と一旦別れ、竜崎を本部へ送り届ける。
「…弥はどうでしたか」
「対抗する様子もなく大人しく捕まったわよ」
「そうか」
本部を置いているホテルのエントランス前まで車を一旦着ける。
「ではそちらは頼みます。」
「了解」
私は弥を監禁している施設へと車を走らせた。
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「ワタリ、映像をこちらに」
音声越しに聞こえる本部の様子。
「こ、これは…」
「いくらなんでもやりすぎだ!」
狼狽える本部の人間達。無理もない…
「第二のキラとして捕まえたんです。このくらい当然です。」
拘束服に手脚を縛られ、目隠しされた状態に置かれた弥海砂。
辺り一面コンクリートの壁で、縛られており今のところ返事一つしない。
私が到着すると、竜崎は音声をこちらにも聞こえる様質問を投げかけるよう指示をした。
配慮なのか、気を許すと考えたのか…真意は分からないが弥に関する事は女性同士である私に一任した竜崎。
----ガチャリ
重々しいドアの鍵を外し、弥のすぐそばへ寄る。
「初めまして弥海砂、私の声は聞こえるわね?」
「…」
こくり、とかろうじて小さく頷いた。
「あなたが私の質問に答えてくれればすぐに放してあげる。だから正直に答えて」
左耳のイヤホンからは本部の音声。何かあった場合の竜崎の指示が聞こえる様にしてある。
「キラを知っている?知っているならば誰かしら?」
「…」
何の反応も示さない。
「手荒な事はする気ないの。だから正直に答えて。」
「夜神月とどうやって知り合ったの?」
…沈黙。
絶対に口は割らないように指示をされているのか、それともキラとの約束であるのか?それを守ろうと頑なに口を閉じ、どこか必死な様にも見えた。幾度か時間を置き、キラについて、夜神月について問いただしてみたが、最初に声が聞こえるかと言う質問以降、身一つ動かさなかった。
「さくらテレビに自身がキラであると言った内容のテープを送ったのはあなたで間違いないわね?」
視界を奪われた状態での大きな音や脅迫まがいなことを言っても全く口を開く様子がなかった。
一度鍵を戻し、弥から離れる。
「竜崎?見えてると思うけど全く口を開こうとしない…キラの指示としか思えないわね。」
「そうか…少し時間を置き夜神月を脅迫材料にしてみましょう」
「了解」
こうして弥の監禁初日が幕を開けた。
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…
「流石に心が痛みますか?」
「ワタリ…こちらにいたのね。ハタチそこそこの女の子には少々苦しいかなって思うと…ね
正直に吐いてくれれば楽にしてあげられるんだけど」
ワタリが私に甘いココアを差し出してくれた。
「…もう子供じゃないのよ」
「好きだったでしょう?」
「好きだったけど」
「今件、Lと共に来てくれてありがとう」
「…ワタリ。さ、もう一仕事してくるわ」
半分程ココアを飲んで、再度弥の元へ足を運んだ。
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探偵達の危険