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主人公
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夜神月が加わり、彼は今本物のキラとして第二のキラに向けたビデオを作るべく原稿を作っている最中。
その間私は別室でもう一度第二のキラが捌いたであろう犯罪者を調べてみる事にした。
名前の報道はされず、顔写真のみや映像のみで報道された者。ニュースや新聞に大々的に取り上げられなかったが掲示板を始めネットで写真が晒しあげられた者や漢字が誤報道された者など今までのキラに出来なかった者達。
(…明らかに第二のキラの方が能力だけで言えば上な気がする。でもどうやって名前を?“顔”と“名前”…
ん?)
ふとそこで目に止まった1人の人間。
…道端で心臓麻痺…?急に?
場所は関西か。病気だったとか?しかしこの男の検死からは何も出ていない…
…横たわる遺体は手に刃物を持っていた!?
(安易な考えだけど銃刀法違反でたまたま刃物を?いやないな。しかし犯罪歴史も逮捕歴もないし、大きな報道をされた形跡もなさそうね…刃物を持った男が夜道で偶然の心臓麻痺で死亡??)
警視庁の極秘のデータページを眺めていると、横から声が聞こえた。
「…また難しい顔をしてますね」
「ちょっと気になることが」
「どうしたんです?」
ちらり、と夜神月のいる部屋を見て察した竜崎
「…後程2人きりになってから聞きましょう」
最近やけにこんな言い方をしてくることが増えた。つい心臓がだからとしまう自分も少し嫌になる
えぇ、と返事をすると夜神月が原稿ができたと言う。
早速竜崎が読み、その後私も読んだ。
(Lは殺していいが…ね、演じさせているだけなのに本心かしら)
「すごくよくできています。が、Lは殺していいがと言うのは…私が死にます」
「はは、キラの気持ちになりきったらこう言うかなって。ジョークだ、その部分は適当に直してくれ」
随分と余裕そうな表情を見せ、冗談と言った。
笑えないわよ…
「白樺さん、ちょっといいかな」
「どうしたの?」
「実は大学の僕の友人達なんだけど君と仲良くなりたいって子が多いんだ。また大学に来ることがあれば声をかけてくれないかな?
なんでも首席のミステリアスな美人って君の事で持ちきりだよ。」
「…」
じっと、気に入らなさそうな視線を感じるがその手は原稿の修正をしている。
「そうなの…中々本部のことで忙しくてごめんなさい。また行く時は声をかける様にするわ。」
「いいんだ、なんとなくそうかなって思ってたから。」
なんて事ない他愛無い会話だろう。
普通の大学生の会話だったら至って普通なのだろうが、これはただの世間話。本部員達の目を気にした会話。確実に私について探ってきている…
「最近講義に出ていないしついていけるか不安ね」
「白樺さんなら余裕だよ。そんなに難しい内容じゃないさ。君なら問題ないとは思うけどもし何か困った事があれば僕が助けるよ」
「光栄ね、ありがとう夜神君」
「相原さん。原稿できました。」
普段より強めな竜崎の声色に夜神月との会話は区切られ、役目を終えた夜神月は早々に帰宅していく。
こうしてキラ捜査本部の仕立て上げたキラの映像がまたさくらテレビによって放映される事になった。
番組はすぐにでも始まる。
『これがキラなのか、これもキラなのか…
まずはビデオをご覧ください。』
キャスターがやや煽る様に、視聴者に語りかける様に繋いだ後流れた映像。中々良くできてるわね。
「相沢さん中々手が込んでますね。クオリティも相まって本物っぽいです」
「お、おう」
どうも、と少し照れ臭そうにした。
夜神さんもだけどこういう、情熱に溢れた人はどうも嫌いじゃない。
番組も終わり、あとは第二の方、もしくは本物が動くのを待つのみ。夜神さん松田さんは仮眠すると言い、別室へ。子供の小さい相沢さんは久々に帰宅するとそれぞれの束の間の休息へ向かった為私とL、久々の2人きりになってしまった。
最近の彼の言動等もあって少し気まずいというか、くすぐったいと言うか、感じたことのない感情が少し動く。
「…あちらはどう出てくるかしらね?」
「どうでしょうね…」
なんだか不機嫌そう。
「どうしたのよ」
「…大学でモテモテみたいですね」
「何言ってるのよ…相手は学生よ?」
「あなたも学生です」
「まあ、そうだけど私はもう少しお姉さんです」
わざとらしく隣に座り脚を組んだ。
「……そういう色っぽい仕草が学生共に刺さるのでしょうね」
「そんなつもりはないんだけど?」
「そうでしょうね。だから余計です。現にわたし…
先程の件は?」
「…何を言いかけたの〜」
「先程の件、なんでしたか」
「そうね、少し気になることが…」
ノートパソコンを取りに行き、先程見つけたファイルを開いてみせる。
「…男が刃物を持って心臓麻痺?」
「えぇ。で、さらにこの男を調べたの。見て」
「犯罪歴無しこれと言って報道もされていない。検死、異常無し…原因不明か。」
「そうなの、何かあると思わない?」
「本物であればまず殺さないでしょうね」
「そう。だから第二のキラと関係があると踏んでるんだけど?例えば…第二のキラの実験に使われたとか、力の検証とか?」
「…これは何かの手掛かりになるかもしれませんね。調べる価値はあるかもしれません。」
こうして同時にソファの背もたれにもたれると、手が重なってしまった。
「失礼」
「ごめん」
………沈黙。
でもなんだか悪い気はしない。
沈黙を破ったのはLだった。
「こういう時間も悪くないですね」
「…そうね」
ふと私の手を見る。
「忙しくさせていますね、ポリッシュが少し剥がれています」
艶のあるピンクベージュが少し剥がれた左手の人差し指の爪を、Lの手がそっと撫でた。
「…よく気付いたわね」
「よく見てますから。どこにあります?」
「え?私の部屋。バニティボックスに入ってるんだけど」
「開けますよ」
私の部屋は本部として使っている隣の部屋で、一度私の部屋は入り戻ってきたかと思えば箱ごと持ってきたL。
「何度目か忘れたけどなんでルームキー持ってるのよ」
「私はLですから」
バニティボックスを開けると除光液をコットンに含ませ、ネイルポリッシュを一本ずつ丁寧に落とす。人にしてもらう事が無いのでくすぐったい…。けど悪くはなくて…ただ相手がLとなると少し気恥ずかしくなる。
「何色に?」
「あなたが決めて」
「白にします」
パールっぽいような、ラメの入った様な白いポリッシュを選んだL。
「意外と優しいよね」
「私はこう見えてジェントルマンです」
丁寧に私の指を右手で持ち、左手で色を塗っていく。
「…随分慣れた事で」
「こう見えて器用です」
「…知ってる。昔キーピッキングを教えてくれたのはLよ?」
クスクス2人で笑いあった。
「子供の頃の話はやめてください」
「あなた昔から変わらないよね」
「ナナもです」
こんな話をしながら、人差し指、中指、と何故か私のネイルを塗り直してくれるL。
「これが終わったらお茶でもしません?」
「マカロンを用意してくれるならいいわよ」
「容易いです。なんならマカロンタワーでも」
「あれ見た事ないのよね、」
「できましたよ」
「乾くのまってよ」
「そこにいてください」
何故かタイミングよくワタリが手前の部屋まで彩りの良いマカロンとフルーツ、ビスケット等をワゴンに乗せて持ってきて、こちらの部屋へはLが持ってきた。爽やかな紅茶の香りが漂う。…カモミールティーだわ。
「まだ乾かないわよ」
「先に食べてますからご心配なく」
「ちょっと!」
また口に入れられたけど今回は以前の様な飴のようではなく優しく丁寧に。まるでプリンセスの様な扱い。…どうしたのかしら
「ん、甘い」
唇についたクリームを小さく舌を出してぺろりと舐める。
「…だからそれです。良くありません。」
「もぅ…なによ!」
やっと乾いたポリッシュ。もう触っても大丈夫そうね…いつもされてばかりだし仕返しでもしてみようと白いマカロンを手に取ってLの口へ入れようとするが体を支えていた反対の手を滑らせてしまい、私がLの上に乗っかる様な形で2人して倒れ込んでしまった。
「きゃ!」
つまり私がLを押し倒している。
「…随分と大胆ですね」
「…やだ失礼…ッ事故よ」
「事故には処理が必要です。免責証明の発行を要求します。」
などふざけた事を言いながら私の体に両腕を回した。つまりLの両腕が私の身体を離さないようにしている。
「…ッあなたも動いていたんだから完全免責はありえないわ」
「可愛い。顔、赤いですよ」
「〜〜〜もうっ」
そう言って私の左手の白いマカロンを一口齧る。
羞恥であんまり良く聞こえないのか、私の心臓が煩くて聞こえないのかわからなかったが、先程の不機嫌な顔とは打って変わって満足そうな表情を見せ、パッと手を離した。
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探偵達の事故