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flower


「す、すみません。。」

少し頬を赤らめて、おずおずと身を離す彼女。

「ありがとうございます。ごめんなさい。私、おっちょこちょいで、、」

綺麗にラッピングされたリースを紙袋にいれて、

「プレゼント、喜んで頂けるといいですね。」

少し照れた表情のままの彼女に、この人の相手が羨ましいな。という感情が湧き上がる。

「こちらこそ。勧めて頂いて助かりました。母も喜んでくれると思います。」

まだ抱きとめた時の柔らかな感触を忘れられない俺は、鼻の下が伸びてないだろうか、などと考えを巡らせながらなんとか口にする。

「あ、お母様へだったんですね。てっきり、彼女さんへかと。」

少し驚いた表情の彼女は、今日は母の日ですもんね。と続けた。

「はは。いつか、彼女ができたら、また寄らせてもらいます。」

なるだけにこやかに、そう言って店先をでようとすると

「じゃあ、私にもまだ望みがありますね」

その言葉にピクリと体が止まった。

「え、」

思わず彼女の手元を見返した俺に気づいたのか、そうじゃないのか。

「また、会いに来てくださいね。ありがとうございました!」

フッと一瞬妖艶な笑みを見せた彼女に送り出される。


「ーーっ」

(さっきのは、、まさか、わざと、、?)

足早に牛丼屋に向かいながら、自分の顔が熱くなっているのを自覚していたのだった。



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