αなんてだいきらい【暗殺チーム】
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「えっ、これって間違いなの?」
「あたりめーだろ。そんなのも分かんねーのかお前。あーあーこれだから馬鹿はいいよなあ楽そうで」
「…イルーゾォって彼女に振られたんだっけ?最近。よかったね」
「!!関係ねーだろクソ女!」
「怒鳴らないでよっ」
「…なんか仲良くなってるのか?」
「……うぜー」
リビングで喧嘩を始める二人を遠巻きに、メローネとギアッチョが話す。
なんだか最近あの二人は仲が良い。それこそ他人に分かってしまうくらいには。
なにかあったのか…それともただ仲良くなった
だけか。だが周りのやつらは気に食わなかった。
「…イルーゾォのやつやっと素直になったのかよ?」
「いや…イルーゾォは素直にはなってないだろう。アリスからなにか変化があったらしいな…なんだ?」
「…クソッ気に食わねえ…!」
「…アンタもそろそろなにか手を打つべきかもな、ギアッチョ。アリスは容姿も性格もいい。そろそろ誰かの物になるな。もしかしたら俺のものになるか、ぐはっ」
「テメーは黙ってろクソ変態野朗」
「ナンパァ〜?」
「ああ。俺とギアッチョとアンタでナンパに行かないか?女と別れたばっかりなんだろう?」
「別れたんじゃねーよ。俺が飽きたんだ。…もうそーいうのはいらねーんだよ。このイルーゾォは下らねーことに時間を使ってる暇はねーからな」
以前なら面倒そうだがこの手の誘いには乗っていたイルーゾォに、メローネは驚いたように目を見開く。
「…まさかアンタ本命が出来たのか?」
「…は!?出来てねーよ」
「……そうか」
…これは相当やばいぞギアッチョ。
この男…イルーゾォはガチだ。
アリスにベタ惚れなのは前から知っていたが、いよいよ動き始めるらしい。
メローネは相方にメールをしながら、ナンパ通りへと向かった。
「…フン、メローネのやつ…大方ギアッチョの野朗とアリスをくっつけるつもりなんだろうが、そうはさせるかよ…」
イルーゾォはメローネの携帯画面を鏡から覗き込んで怒りに顔を染めた。
メール内容には『イルーゾォはアリスに本気だ。もう何を言っても他の女に靡かないだろうな。面倒だが、検討を祈るぜギアッチョ』
と書かれていた。
非常に腹が立つが仕方ない。その通りだったからだ。
「…アリスには鏡がお似合いだろ?」
「…ナンパ?」
「ああ。アイツら、ナンパしに行ったらしいぜ。女あさりに」
「うわー不潔だなあ」
けらけらと笑いながらがアリスは鍋にニンジンを入れた。今はシチューを作っているところだ。その隣でイルーゾォが皿を拭いている。
これは一ヶ月前じゃ有り得なかった光景だ。
イルーゾォは決して素直にはなれていなかったが、アリスの側に意地悪をせずにいることが増えるようになっていた。
「ギアッチョも彼女ほしいんだ、意外」
「…アイツも年頃の男だし脳内ピンクなんだろ」
「ええ…ギアッチョが?」
本当はナンパに行ってるのはメローネだけだと思うがイルーゾォは黙っておいた。
少しでもギアッチョに悪いイメージをつけておくためだ。敵を下げることは忘れない。
「でもギアッチョ、女の子にモテそうだよね。キレなきゃ」
「それが一番重要なんだろーが、ばか」
「あは、確かに。イルーゾォも偉そうなの直せばモテモテだよたぶん」
「多分はいらねーし俺は偉そうじゃあない。自信があるんだ、お前と違ってな」
「私も自信あるよー料理美味しいでしょ?」
「…まーな」
イルーゾォが素直に頷くとアリスは嬉しそうに笑った。その笑顔を横目で焼き付けながら心のアリスアルバムに保存する。もうぱんぱんに壊れそうなほどアリスアルバムは溜まっていた。
イルーゾォはベタ惚れである。隙間のないほどに。
だがどうしても意地悪はやめられなかった。
好きな女の子をいじめる歳じゃあなかったが、イルーゾォはアリスをいじめるのが趣味だったのだ。いじめている間、彼女は自分に感情を向ける。それがたまらなかった。
「おいアリス、お前チビなんだからちょこまか動くなよ。潰しちまうだろ」
「そんなにチビじゃないッ!」
「帰ったぞ野朗どもッ!」
「お前は海賊かなんかか?黙って入ってこいよプロシュート」
「うるせーぞイルーゾォ。男なんだからぐちぐちこまけーこと言うんじゃねえ」
「細かくねーだろ。どこが細けーんだよ。当たり前のことしか言ってねーぞ俺」
どうやら兄貴も帰ってきたらしい。とてとてと兄貴のそばに寄れば頭をくしゃくしゃに撫でられた。おおう。
「…今夜はシチューか」
「うん。ライスもあるよ」
「いや、俺はパンだ。それより…お前らいつから付き合い始めたんだ?あん?」
「…は!?イルーゾォと!?私が!?そんなの地球がひっくりかえったって有り得ない!変なこと言うのやめてよー兄貴〜」
「…………」
「…罪な女だなオメーは…まあ悪くねえ。俺好みだ」
「はあ?パードゥン?」
意味の分からない兄貴に首を傾げる。
イルーゾォが虚無のような顔をしていたので怖くなってそっと兄貴のそばに寄った。その瞬間、イルーゾォが私の手を掴んでキッチンへと歩き出す。な、な、なに!?
「あのスケコマシに近づいた瞬間孕まされるぞやめとけ」
「はら…っ!?ちょっと…こんなとこでそういうこと言うのやめて、バレちゃうでしょ!?」
「だったらアイツに近寄んなよ。いいか、俺の言うことは聞いとけ。オメーが妊娠検査薬見ながら泣いてんのは見たくねーんだようぜーからな!」
「な、な…っ、ま、まず子供はえ、えっちしないと出来ないでしょ…!?そんなことしないもん、変なこと言うのやめて!」
「えっち…かわ…ッ。っお、お前SEXのことえっちなんて呼んでんのかァ?うっわ、ガキくせえなァァー!」
「急になんでそんなテンション高いの…きもちわるいよ」
ドン引きした目を向けてやると、イルーゾォはあからさまに顔を赤くして咳払いをした。
自分が変な自覚はあったらしい。
ポテトの皮を黙って撒き始めるイルーゾォの横に立つ。
「…ねえイルーゾォ…最近なんであんまり意地悪してこないの?」
「…ッ、は、はァ!?意地悪だと!?あれは意地悪じゃあねーよ!…い、いびりだ!先輩としての!」
「どの道意地悪じゃない…なんで最近はしてこないの!?その、もしかして、やっと仲間って認めてくれた?」
「………お前のことは最初から仲間だと認めてた…」
「え?なに?」
「なんでもねえっつーの…!いいからさっさと野菜を切れノロマ!」
「うわあ」
野菜の切られたボウルを押し付けられて渋々鍋に向かう。…イルーゾォってほんとよくわからない。仲良くなったと思ったらそっけなくなるし、不思議な男だなあと思った。
「グラッツェ、アリス。聞いてくれよ、今日引っ掛けた女の話」
「それはまた今度ね。今はサッカーみたいんだもん」
「サッカー?アリス、お前あんなの好きだったか?」
「うん。最近ね」
「…へえ。女のくせに変わってるなアンタ」
男女差別反対、と呟くとメローネに胸を揉まれそうになったので慌ててギアッチョの横にひっついた。ぎゃんぎゃん喚いているが気にしない。
「おっま…お前ひっつくなよ!!」
「なんでー親友でしょー?」
「だっから…ああくそちくしょう!可愛い顔すんじゃねェェ!!」
「ギアッチョ!見て、点いれたよ」
「…!よっしゃあ!ホルマジオ!賭けは俺の勝ちだからな!?」
「ちっ、しょうがねぇなぁ〜…アリス、こっち来て慰めてくれよ」
「えーホル先輩の猫じゃないよ私」
「いいから来いって。な?」
「ひゃ、あ!?」
「あー可愛いマジで可愛い…癒される…」
「んわ!吸わないでよ、ホル先輩ってば」
ぎゃあぎゃあ騒がしいリビングがとても楽しい。もう苦手だなんて思わなくなったからか、私は最近とても元気だった。それこそΩのことを考えないくらいには。
「…アリス!」
「っ、い、イルーゾォ…?」
「…こっち来いッ!お前…あんま男とくっつくんじゃねえよ」
ぽそりと耳元で呟かれた言葉に首を傾げる。そんなこと言われても、私にとってのコミュニケーションだ。今更それを言われたとて…
「発情したらどうすんだよ。…こいつらに犯されてーのかお前」
「…っ、だ、大丈夫だよ。まだ」
「んなこと言ってずれたらどうする。俺がずっとお前のそばに居てやれるわけじゃねーんだぞ!?頼むから危機感持てよ、アリス」
「…心配してくれてるの?」
「……そんなんじゃねえよ。てめーが犯されて泣いてるの見るのがうぜーだけだ。分かったら距離感持てよ、いいな?」
「…うん」
「おい。なに笑ってる?」
「だって…ううん、なんでもない」
紛れもない心配に嬉しくなる。
ああ、イルーゾォと私、仲間なんだ。
単純だけどすごく嬉しくてにこにこと笑みが抑えきれなかった。頭を軽く叩かれてイルーゾォを見上げる。
「…その顔も他のやつらに見せるのは許可しない」
「…顔?」
「いいか?あいつらの前で笑うな」
「なんでよ。それはひどすぎる」
「あたりめーだろ。そんなのも分かんねーのかお前。あーあーこれだから馬鹿はいいよなあ楽そうで」
「…イルーゾォって彼女に振られたんだっけ?最近。よかったね」
「!!関係ねーだろクソ女!」
「怒鳴らないでよっ」
「…なんか仲良くなってるのか?」
「……うぜー」
リビングで喧嘩を始める二人を遠巻きに、メローネとギアッチョが話す。
なんだか最近あの二人は仲が良い。それこそ他人に分かってしまうくらいには。
なにかあったのか…それともただ仲良くなった
だけか。だが周りのやつらは気に食わなかった。
「…イルーゾォのやつやっと素直になったのかよ?」
「いや…イルーゾォは素直にはなってないだろう。アリスからなにか変化があったらしいな…なんだ?」
「…クソッ気に食わねえ…!」
「…アンタもそろそろなにか手を打つべきかもな、ギアッチョ。アリスは容姿も性格もいい。そろそろ誰かの物になるな。もしかしたら俺のものになるか、ぐはっ」
「テメーは黙ってろクソ変態野朗」
「ナンパァ〜?」
「ああ。俺とギアッチョとアンタでナンパに行かないか?女と別れたばっかりなんだろう?」
「別れたんじゃねーよ。俺が飽きたんだ。…もうそーいうのはいらねーんだよ。このイルーゾォは下らねーことに時間を使ってる暇はねーからな」
以前なら面倒そうだがこの手の誘いには乗っていたイルーゾォに、メローネは驚いたように目を見開く。
「…まさかアンタ本命が出来たのか?」
「…は!?出来てねーよ」
「……そうか」
…これは相当やばいぞギアッチョ。
この男…イルーゾォはガチだ。
アリスにベタ惚れなのは前から知っていたが、いよいよ動き始めるらしい。
メローネは相方にメールをしながら、ナンパ通りへと向かった。
「…フン、メローネのやつ…大方ギアッチョの野朗とアリスをくっつけるつもりなんだろうが、そうはさせるかよ…」
イルーゾォはメローネの携帯画面を鏡から覗き込んで怒りに顔を染めた。
メール内容には『イルーゾォはアリスに本気だ。もう何を言っても他の女に靡かないだろうな。面倒だが、検討を祈るぜギアッチョ』
と書かれていた。
非常に腹が立つが仕方ない。その通りだったからだ。
「…アリスには鏡がお似合いだろ?」
「…ナンパ?」
「ああ。アイツら、ナンパしに行ったらしいぜ。女あさりに」
「うわー不潔だなあ」
けらけらと笑いながらがアリスは鍋にニンジンを入れた。今はシチューを作っているところだ。その隣でイルーゾォが皿を拭いている。
これは一ヶ月前じゃ有り得なかった光景だ。
イルーゾォは決して素直にはなれていなかったが、アリスの側に意地悪をせずにいることが増えるようになっていた。
「ギアッチョも彼女ほしいんだ、意外」
「…アイツも年頃の男だし脳内ピンクなんだろ」
「ええ…ギアッチョが?」
本当はナンパに行ってるのはメローネだけだと思うがイルーゾォは黙っておいた。
少しでもギアッチョに悪いイメージをつけておくためだ。敵を下げることは忘れない。
「でもギアッチョ、女の子にモテそうだよね。キレなきゃ」
「それが一番重要なんだろーが、ばか」
「あは、確かに。イルーゾォも偉そうなの直せばモテモテだよたぶん」
「多分はいらねーし俺は偉そうじゃあない。自信があるんだ、お前と違ってな」
「私も自信あるよー料理美味しいでしょ?」
「…まーな」
イルーゾォが素直に頷くとアリスは嬉しそうに笑った。その笑顔を横目で焼き付けながら心のアリスアルバムに保存する。もうぱんぱんに壊れそうなほどアリスアルバムは溜まっていた。
イルーゾォはベタ惚れである。隙間のないほどに。
だがどうしても意地悪はやめられなかった。
好きな女の子をいじめる歳じゃあなかったが、イルーゾォはアリスをいじめるのが趣味だったのだ。いじめている間、彼女は自分に感情を向ける。それがたまらなかった。
「おいアリス、お前チビなんだからちょこまか動くなよ。潰しちまうだろ」
「そんなにチビじゃないッ!」
「帰ったぞ野朗どもッ!」
「お前は海賊かなんかか?黙って入ってこいよプロシュート」
「うるせーぞイルーゾォ。男なんだからぐちぐちこまけーこと言うんじゃねえ」
「細かくねーだろ。どこが細けーんだよ。当たり前のことしか言ってねーぞ俺」
どうやら兄貴も帰ってきたらしい。とてとてと兄貴のそばに寄れば頭をくしゃくしゃに撫でられた。おおう。
「…今夜はシチューか」
「うん。ライスもあるよ」
「いや、俺はパンだ。それより…お前らいつから付き合い始めたんだ?あん?」
「…は!?イルーゾォと!?私が!?そんなの地球がひっくりかえったって有り得ない!変なこと言うのやめてよー兄貴〜」
「…………」
「…罪な女だなオメーは…まあ悪くねえ。俺好みだ」
「はあ?パードゥン?」
意味の分からない兄貴に首を傾げる。
イルーゾォが虚無のような顔をしていたので怖くなってそっと兄貴のそばに寄った。その瞬間、イルーゾォが私の手を掴んでキッチンへと歩き出す。な、な、なに!?
「あのスケコマシに近づいた瞬間孕まされるぞやめとけ」
「はら…っ!?ちょっと…こんなとこでそういうこと言うのやめて、バレちゃうでしょ!?」
「だったらアイツに近寄んなよ。いいか、俺の言うことは聞いとけ。オメーが妊娠検査薬見ながら泣いてんのは見たくねーんだようぜーからな!」
「な、な…っ、ま、まず子供はえ、えっちしないと出来ないでしょ…!?そんなことしないもん、変なこと言うのやめて!」
「えっち…かわ…ッ。っお、お前SEXのことえっちなんて呼んでんのかァ?うっわ、ガキくせえなァァー!」
「急になんでそんなテンション高いの…きもちわるいよ」
ドン引きした目を向けてやると、イルーゾォはあからさまに顔を赤くして咳払いをした。
自分が変な自覚はあったらしい。
ポテトの皮を黙って撒き始めるイルーゾォの横に立つ。
「…ねえイルーゾォ…最近なんであんまり意地悪してこないの?」
「…ッ、は、はァ!?意地悪だと!?あれは意地悪じゃあねーよ!…い、いびりだ!先輩としての!」
「どの道意地悪じゃない…なんで最近はしてこないの!?その、もしかして、やっと仲間って認めてくれた?」
「………お前のことは最初から仲間だと認めてた…」
「え?なに?」
「なんでもねえっつーの…!いいからさっさと野菜を切れノロマ!」
「うわあ」
野菜の切られたボウルを押し付けられて渋々鍋に向かう。…イルーゾォってほんとよくわからない。仲良くなったと思ったらそっけなくなるし、不思議な男だなあと思った。
「グラッツェ、アリス。聞いてくれよ、今日引っ掛けた女の話」
「それはまた今度ね。今はサッカーみたいんだもん」
「サッカー?アリス、お前あんなの好きだったか?」
「うん。最近ね」
「…へえ。女のくせに変わってるなアンタ」
男女差別反対、と呟くとメローネに胸を揉まれそうになったので慌ててギアッチョの横にひっついた。ぎゃんぎゃん喚いているが気にしない。
「おっま…お前ひっつくなよ!!」
「なんでー親友でしょー?」
「だっから…ああくそちくしょう!可愛い顔すんじゃねェェ!!」
「ギアッチョ!見て、点いれたよ」
「…!よっしゃあ!ホルマジオ!賭けは俺の勝ちだからな!?」
「ちっ、しょうがねぇなぁ〜…アリス、こっち来て慰めてくれよ」
「えーホル先輩の猫じゃないよ私」
「いいから来いって。な?」
「ひゃ、あ!?」
「あー可愛いマジで可愛い…癒される…」
「んわ!吸わないでよ、ホル先輩ってば」
ぎゃあぎゃあ騒がしいリビングがとても楽しい。もう苦手だなんて思わなくなったからか、私は最近とても元気だった。それこそΩのことを考えないくらいには。
「…アリス!」
「っ、い、イルーゾォ…?」
「…こっち来いッ!お前…あんま男とくっつくんじゃねえよ」
ぽそりと耳元で呟かれた言葉に首を傾げる。そんなこと言われても、私にとってのコミュニケーションだ。今更それを言われたとて…
「発情したらどうすんだよ。…こいつらに犯されてーのかお前」
「…っ、だ、大丈夫だよ。まだ」
「んなこと言ってずれたらどうする。俺がずっとお前のそばに居てやれるわけじゃねーんだぞ!?頼むから危機感持てよ、アリス」
「…心配してくれてるの?」
「……そんなんじゃねえよ。てめーが犯されて泣いてるの見るのがうぜーだけだ。分かったら距離感持てよ、いいな?」
「…うん」
「おい。なに笑ってる?」
「だって…ううん、なんでもない」
紛れもない心配に嬉しくなる。
ああ、イルーゾォと私、仲間なんだ。
単純だけどすごく嬉しくてにこにこと笑みが抑えきれなかった。頭を軽く叩かれてイルーゾォを見上げる。
「…その顔も他のやつらに見せるのは許可しない」
「…顔?」
「いいか?あいつらの前で笑うな」
「なんでよ。それはひどすぎる」