わたしんち!【現パロ・ジョースター家+α】
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「もう!ジョナ兄さんったら!寝る時はちゃんとベッドで寝てって言ってるじゃないっ」
「…ジョナ…だけど…この論文が…終わらないんだ…」
「ふふん、見ててジョナ兄っ。じゃーん!助っ人を連れてきたわよ。承太郎ですっ」
「承太郎!!来てくれたんだね…!」
じーん、と感動しているジョナサンに冷たい視線を送る承太郎。
承太郎は寝ているところをジョナに叩き起こされて不機嫌なのだ。いつもの3割マシに視線が鋭い。だが天然のジョナとジョナサンがそんなことを気にするはずもなく、ぐいぐいと背を押されて席に着いた。
「…おいジョナ。この借りは高くつくぜ」
「ええっ。兄妹なのにひどいわよじょーたろー」
「……お姉チャンなら弟の言うこと聞いてくれるよな?ジョナ」
「ひゃっ。じょ、承太郎のえっち!なにするのよっ」
承太郎の大きな手がジョナの太腿を撫でた瞬間、ジョナサンがカッと目を見開いた。
慌てて承太郎が手を挙げて無罪ですのポーズを取る。ジョナサンもゆっくりと上げかけた拳を下ろしてペンを持った。
「…アンタは優男のように見えて頭は脳筋だよな」
「こら承太郎。兄のことをアンタなんて呼び方しちゃ駄目だろう?」
「兄さん俺が悪かったから拳を下ろせ」
「…てことがあってね。承太郎の借りが怖くて夜しか眠れないの」
「……お前はモンキーなのか?夜眠れて居れば十分だろうがこの間抜けめ。あと承太郎は殺す」
「嫌ねジョークよジョーク。ディオったらそんなこともわからないの〜?」
「ぐ…貴様…このディオになんて口の聞き方だ。いつか犯すからな…絶対に…」
「やーね。モンキーなのはどっちよ。ディオのお馬鹿さん」
「…ぐゥ…!」
可愛らしく笑ったジョナにディオは言葉に詰まった呻き声を漏らした。
この女…自分の容姿を分かっているッ!
美しく長いダークブルーの髪を一つに纏めて、大きく明るい星のような瞳を細めるジョナに、ディオはもう何年も前から惚れていた。
最初は美しい容姿に目を奪われてペットにしてやってもいいかな、などと舐めて近付いたが最後。ディオは恋と屈辱を見事に味わったのだ。
『おい貴様。喜べ、このディオのペットにしてやるよ』
『…はぁぁ?なーにを言ってるのォ?私、女の子を馬鹿にする男が一番嫌いなのよッ!』
『!?ま、待て。貴様、俺のことを知らないのか?ディオ・ブランドーだぞ!?日本有数の大企業の次期社長だぞ!?』
『…?それがなに?凄いのは貴方じゃなくて貴方の家族でしょ?それに、私のほうが凄いわよ!なんてったってあそこのカフェでバイトしてるんだもの!自分で働いて自分で好きなものを買ってるのよ。権力にあぐらをかいてる貴方よりよーっぽどすごいのっ。分かったらもうおかしなことは言っちゃだめよ』
よしよしと頭を撫でられてディオは顔を真っ赤にさせた。それはもちろん怒りからである。
自分を否定し、挙句子供扱いをしたジョナに酷い仕返しをしてやろうと決めたのだ。
それからディオは毎日ジョナの働いているカフェに通った。
『おい。メニューの品全て持って来い』
『そんなに食べれるの?ディオは大きいけど、あの量はきっと無理だわ…』
『フン、食う訳ないだろう。貴様を馬車馬の様に働かせるためだ。それにあんなレトルト食品不味くて食えたもんじゃあないぜ』
『えっ、レトルトじゃないわよ?ここはちゃんと手作りなの。良かったらディオも食べてね。すっごく美味しいわよ!』
『………貴様が作るなら食ってやってもいい…』
『ヘルプでしかキッチンはしないからなぁ。今は忙しくないし…』
『金なら出す。作れ』
『…そういうことじゃないのよ。ディオは頭がいいのにお馬鹿なのね』
『はあ!?おま…っ、待て!逃げるなジョナ!』
『分かるまで私の料理はあげないんだから!ディオのばーかっ』
『な…ッ』
通って行くうちにディオはジョナには金が通用しないことを知った。
自分の美貌にも金にも権力にも臆さない。
まるでディオをどこにでもいる普通の男のように扱うジョナに、ディオは苛つきながらも惹かれて行くのを自覚していた。
そして、自分の願いを言う時は金で物を言わせるのではなく、素直に口に出してみるというのも、ジョナから学んだ。
『…お前の料理が食いたい…ッ、食わせろ、馬鹿女…』
『ん〜?一言余計なものがあるわ?』
『だから…!ジョナの飯が食いたいと言っている!』
『…ふふふっ。それを言うのに貴方は三ヶ月掛かったのよ。三ヶ月毎日毎日通って…貴方って本当面白いのね、ディオ』
『…!!!』
自分の名前を呼んで、初めて呆れた笑顔じゃなく純粋な美しい笑みを見せたジョナに、ディオは深く落ちていく自覚をした。
その日食べたジョナのオムライスは一生忘れられないだろう。
それから専属の俺のメイドになれと口説き始めて約三年。今日で三年と半年である。
「俺のメイドになる覚悟は出来たか?ジョナ」
「もう、私の料理がそんなに気に入ったの?」
「……。…俺はジョナ、貴様のことぐはァッ!?」
「やあ。ディオ。今日は良い天気だね。ところで、なんでジョナの部屋に居るんだい?まさか僕の知らないところで今までも来ていたとか言わないよね?…それに今ッ!君はジョナの手を握って何を言おうとしたんだい?…許さないッ!僕のジョナは誰にも渡さない!君が泣くまで殴るのをやめないぞ!ディオー!!」
「出たな…悪魔め…ぐはァッ」
「二人ともなんだかんだ仲良しよねえ」
「どこをどうみたらそうな、ごはッ」
「…相変わらず君の家は賑やかだな、ジョナ」
「シーザーっ!ジョセフに会いに来たの?」
「ああいや…君に会いに来たんだ。これを渡したくて」
ジョナを騒がしい部屋から連れ出したシーザーは、持っていた本をジョナに渡した。
以前ジョナが見たいと言っていた本である。
ジョナは驚いた顔をしてシーザーを見つめた。
「これ…良いの?シーザー!」
「ああ、君の為に買ったんだ。勿論俺も読んだぜ。すごく面白かった。よかったら受け取ってくれるかい?俺の大切な天使」
「や、やだ…天使って。ふふ、でも嬉しいわ。ありがとうシーザー」
「君のその笑顔が見れて幸せさ。じゃ、俺はもう行くよ」
「あっ、お茶でもどう?折角来たんだしっ」
「いや、もうお暇するよ。ここでクールに去ったほうが、君は俺を好ましく思うだろう?」
「もうっ、シーザーのばか!」
「ははは、また明日な。ジョナ」
ジョナに紳士的な笑みを見せたシーザーは、ジョナの家から出た瞬間その場に崩れ落ちた。
顔は情けなく真っ赤で恐ろしいほど鋭い瞳をしている。
「(うおおおおお!!ジョナが…ジョナが俺に笑いかけた!!可愛い、可愛い可愛い可愛い…ッ!ああ、愛してるジョナ…だめだぁぁあ、興奮が収まらねえぜッ!!くそっ!あのディオの野朗ジョナに付き纏いやがって…いつか波紋でぶっ飛ばしてやるッ!)」
「うわ…またシーザーちゃんショートしてるよ。ジョナも大変だよねン。こんな変態どもに好かれてさァ」
「煩いッ!!そう言う貴様もジョナで抜いている変態だろうがッ!」
「…う、うるせーッ!俺は純粋な気持ちでジョナで抜いてるんですゥーッ」
「抜くのに純粋もどうもあるか!!」
ぎゃあぎゃあと下品な言い合いをする波紋組を横目に、仗助とジョルノは呆れた目をして通り過ぎた。知り合いと思われたくないが、家の前でやられているので仕方がない。
後でジョナサンに報告すればいいだろう。
「たでーまァ。ジョナ姉、卵買ってきたぜ」
「あ、仗助、ジョルノおかえり!ありがとう、えらいわね〜」
「こっ、子供扱いはやめろって言ってんだろ!」
「もう、仗助ったら」
照れて顔を真っ赤にする仗助は、ずかずかと大きな玄関ホールから去っていく。だが仗助の尻尾はぶんぶんと揺れていた。勿論、幻覚だが。
ジョルノはそっとジョナの手を握って壁に追い詰める。ジョナの両側に手をついて閉じ込めた。
「あ…じょ、ジョルノ?」
「…僕は今日貴女に褒めて貰いたくて、おつかいをしてきたんですよ。ご褒美はないんですか?ジョナ…」
「きゃ…ご、ごほうびって…もう!ジョルノは高校生でしょ。まだまだお子様ね?」
「ええそうです。まだまだ子供なんですよ。ほら、その可愛らしい手で僕のを撫でて下さいよ、ジョナ…」
「や…じょ、ジョルノ…!?」
ぐっ、と手を握られて首筋をぺろりと舐められる。ジョナは顔を真っ赤にして抵抗した。
が、男と女の力の差は歴然ですぐに抱きこまれる。あぅあぅと意味のなさない言葉を溢すジョナにジョルノはうっとりとした目でジョナを見た。
「ああ本当に可愛いですね貴女は…今すぐ食べてしまいたい…」
「やぅ…っ、も、もう!ディオに言いつけちゃうわよぅ…ジョルノのばかぁっ」
「ふふ、いいですよ。あの人より僕の方が賢いので」
「なんだと!?貴様、すぐにジョナから手を離せ愚図が!」
「げ…兄さん。居たんですね」
ずかずかと近寄ってきてジョルノからジョナを奪うディオは今にもブチ切れそうである。
ジョナは困った顔をしながらディオの頭を撫でた。ディオはぴくりと眉を動かしてから、ジョナを抱き締める。
「こいつは俺のモノだ。手を出したら弟の貴様でも容赦はせん」
「はい?貴方のものだって?ジョナが?相応しくないですよ。ジョナに相応しいのはこの僕です!」
「いいや俺だ!」
「僕です!!」
喧嘩を始めるディオ兄弟にジョナはあちゃあと溜息を吐く。普段は比較的喧嘩などしないこの二人は、ジョナを挟むと喧嘩をし始めるのだ。
困った、と思っていると救世主が現れた。
そう、ジョナサン・ジョースターである。
「君たち…何をしてるだァーーーッ!!」
「「げっ、ジョナサン…ッ!!!」」
こんな感じで毎日が大嵐なんだけど…私はみんなが大好きなのであります。まる!
「…ジョナ…だけど…この論文が…終わらないんだ…」
「ふふん、見ててジョナ兄っ。じゃーん!助っ人を連れてきたわよ。承太郎ですっ」
「承太郎!!来てくれたんだね…!」
じーん、と感動しているジョナサンに冷たい視線を送る承太郎。
承太郎は寝ているところをジョナに叩き起こされて不機嫌なのだ。いつもの3割マシに視線が鋭い。だが天然のジョナとジョナサンがそんなことを気にするはずもなく、ぐいぐいと背を押されて席に着いた。
「…おいジョナ。この借りは高くつくぜ」
「ええっ。兄妹なのにひどいわよじょーたろー」
「……お姉チャンなら弟の言うこと聞いてくれるよな?ジョナ」
「ひゃっ。じょ、承太郎のえっち!なにするのよっ」
承太郎の大きな手がジョナの太腿を撫でた瞬間、ジョナサンがカッと目を見開いた。
慌てて承太郎が手を挙げて無罪ですのポーズを取る。ジョナサンもゆっくりと上げかけた拳を下ろしてペンを持った。
「…アンタは優男のように見えて頭は脳筋だよな」
「こら承太郎。兄のことをアンタなんて呼び方しちゃ駄目だろう?」
「兄さん俺が悪かったから拳を下ろせ」
「…てことがあってね。承太郎の借りが怖くて夜しか眠れないの」
「……お前はモンキーなのか?夜眠れて居れば十分だろうがこの間抜けめ。あと承太郎は殺す」
「嫌ねジョークよジョーク。ディオったらそんなこともわからないの〜?」
「ぐ…貴様…このディオになんて口の聞き方だ。いつか犯すからな…絶対に…」
「やーね。モンキーなのはどっちよ。ディオのお馬鹿さん」
「…ぐゥ…!」
可愛らしく笑ったジョナにディオは言葉に詰まった呻き声を漏らした。
この女…自分の容姿を分かっているッ!
美しく長いダークブルーの髪を一つに纏めて、大きく明るい星のような瞳を細めるジョナに、ディオはもう何年も前から惚れていた。
最初は美しい容姿に目を奪われてペットにしてやってもいいかな、などと舐めて近付いたが最後。ディオは恋と屈辱を見事に味わったのだ。
『おい貴様。喜べ、このディオのペットにしてやるよ』
『…はぁぁ?なーにを言ってるのォ?私、女の子を馬鹿にする男が一番嫌いなのよッ!』
『!?ま、待て。貴様、俺のことを知らないのか?ディオ・ブランドーだぞ!?日本有数の大企業の次期社長だぞ!?』
『…?それがなに?凄いのは貴方じゃなくて貴方の家族でしょ?それに、私のほうが凄いわよ!なんてったってあそこのカフェでバイトしてるんだもの!自分で働いて自分で好きなものを買ってるのよ。権力にあぐらをかいてる貴方よりよーっぽどすごいのっ。分かったらもうおかしなことは言っちゃだめよ』
よしよしと頭を撫でられてディオは顔を真っ赤にさせた。それはもちろん怒りからである。
自分を否定し、挙句子供扱いをしたジョナに酷い仕返しをしてやろうと決めたのだ。
それからディオは毎日ジョナの働いているカフェに通った。
『おい。メニューの品全て持って来い』
『そんなに食べれるの?ディオは大きいけど、あの量はきっと無理だわ…』
『フン、食う訳ないだろう。貴様を馬車馬の様に働かせるためだ。それにあんなレトルト食品不味くて食えたもんじゃあないぜ』
『えっ、レトルトじゃないわよ?ここはちゃんと手作りなの。良かったらディオも食べてね。すっごく美味しいわよ!』
『………貴様が作るなら食ってやってもいい…』
『ヘルプでしかキッチンはしないからなぁ。今は忙しくないし…』
『金なら出す。作れ』
『…そういうことじゃないのよ。ディオは頭がいいのにお馬鹿なのね』
『はあ!?おま…っ、待て!逃げるなジョナ!』
『分かるまで私の料理はあげないんだから!ディオのばーかっ』
『な…ッ』
通って行くうちにディオはジョナには金が通用しないことを知った。
自分の美貌にも金にも権力にも臆さない。
まるでディオをどこにでもいる普通の男のように扱うジョナに、ディオは苛つきながらも惹かれて行くのを自覚していた。
そして、自分の願いを言う時は金で物を言わせるのではなく、素直に口に出してみるというのも、ジョナから学んだ。
『…お前の料理が食いたい…ッ、食わせろ、馬鹿女…』
『ん〜?一言余計なものがあるわ?』
『だから…!ジョナの飯が食いたいと言っている!』
『…ふふふっ。それを言うのに貴方は三ヶ月掛かったのよ。三ヶ月毎日毎日通って…貴方って本当面白いのね、ディオ』
『…!!!』
自分の名前を呼んで、初めて呆れた笑顔じゃなく純粋な美しい笑みを見せたジョナに、ディオは深く落ちていく自覚をした。
その日食べたジョナのオムライスは一生忘れられないだろう。
それから専属の俺のメイドになれと口説き始めて約三年。今日で三年と半年である。
「俺のメイドになる覚悟は出来たか?ジョナ」
「もう、私の料理がそんなに気に入ったの?」
「……。…俺はジョナ、貴様のことぐはァッ!?」
「やあ。ディオ。今日は良い天気だね。ところで、なんでジョナの部屋に居るんだい?まさか僕の知らないところで今までも来ていたとか言わないよね?…それに今ッ!君はジョナの手を握って何を言おうとしたんだい?…許さないッ!僕のジョナは誰にも渡さない!君が泣くまで殴るのをやめないぞ!ディオー!!」
「出たな…悪魔め…ぐはァッ」
「二人ともなんだかんだ仲良しよねえ」
「どこをどうみたらそうな、ごはッ」
「…相変わらず君の家は賑やかだな、ジョナ」
「シーザーっ!ジョセフに会いに来たの?」
「ああいや…君に会いに来たんだ。これを渡したくて」
ジョナを騒がしい部屋から連れ出したシーザーは、持っていた本をジョナに渡した。
以前ジョナが見たいと言っていた本である。
ジョナは驚いた顔をしてシーザーを見つめた。
「これ…良いの?シーザー!」
「ああ、君の為に買ったんだ。勿論俺も読んだぜ。すごく面白かった。よかったら受け取ってくれるかい?俺の大切な天使」
「や、やだ…天使って。ふふ、でも嬉しいわ。ありがとうシーザー」
「君のその笑顔が見れて幸せさ。じゃ、俺はもう行くよ」
「あっ、お茶でもどう?折角来たんだしっ」
「いや、もうお暇するよ。ここでクールに去ったほうが、君は俺を好ましく思うだろう?」
「もうっ、シーザーのばか!」
「ははは、また明日な。ジョナ」
ジョナに紳士的な笑みを見せたシーザーは、ジョナの家から出た瞬間その場に崩れ落ちた。
顔は情けなく真っ赤で恐ろしいほど鋭い瞳をしている。
「(うおおおおお!!ジョナが…ジョナが俺に笑いかけた!!可愛い、可愛い可愛い可愛い…ッ!ああ、愛してるジョナ…だめだぁぁあ、興奮が収まらねえぜッ!!くそっ!あのディオの野朗ジョナに付き纏いやがって…いつか波紋でぶっ飛ばしてやるッ!)」
「うわ…またシーザーちゃんショートしてるよ。ジョナも大変だよねン。こんな変態どもに好かれてさァ」
「煩いッ!!そう言う貴様もジョナで抜いている変態だろうがッ!」
「…う、うるせーッ!俺は純粋な気持ちでジョナで抜いてるんですゥーッ」
「抜くのに純粋もどうもあるか!!」
ぎゃあぎゃあと下品な言い合いをする波紋組を横目に、仗助とジョルノは呆れた目をして通り過ぎた。知り合いと思われたくないが、家の前でやられているので仕方がない。
後でジョナサンに報告すればいいだろう。
「たでーまァ。ジョナ姉、卵買ってきたぜ」
「あ、仗助、ジョルノおかえり!ありがとう、えらいわね〜」
「こっ、子供扱いはやめろって言ってんだろ!」
「もう、仗助ったら」
照れて顔を真っ赤にする仗助は、ずかずかと大きな玄関ホールから去っていく。だが仗助の尻尾はぶんぶんと揺れていた。勿論、幻覚だが。
ジョルノはそっとジョナの手を握って壁に追い詰める。ジョナの両側に手をついて閉じ込めた。
「あ…じょ、ジョルノ?」
「…僕は今日貴女に褒めて貰いたくて、おつかいをしてきたんですよ。ご褒美はないんですか?ジョナ…」
「きゃ…ご、ごほうびって…もう!ジョルノは高校生でしょ。まだまだお子様ね?」
「ええそうです。まだまだ子供なんですよ。ほら、その可愛らしい手で僕のを撫でて下さいよ、ジョナ…」
「や…じょ、ジョルノ…!?」
ぐっ、と手を握られて首筋をぺろりと舐められる。ジョナは顔を真っ赤にして抵抗した。
が、男と女の力の差は歴然ですぐに抱きこまれる。あぅあぅと意味のなさない言葉を溢すジョナにジョルノはうっとりとした目でジョナを見た。
「ああ本当に可愛いですね貴女は…今すぐ食べてしまいたい…」
「やぅ…っ、も、もう!ディオに言いつけちゃうわよぅ…ジョルノのばかぁっ」
「ふふ、いいですよ。あの人より僕の方が賢いので」
「なんだと!?貴様、すぐにジョナから手を離せ愚図が!」
「げ…兄さん。居たんですね」
ずかずかと近寄ってきてジョルノからジョナを奪うディオは今にもブチ切れそうである。
ジョナは困った顔をしながらディオの頭を撫でた。ディオはぴくりと眉を動かしてから、ジョナを抱き締める。
「こいつは俺のモノだ。手を出したら弟の貴様でも容赦はせん」
「はい?貴方のものだって?ジョナが?相応しくないですよ。ジョナに相応しいのはこの僕です!」
「いいや俺だ!」
「僕です!!」
喧嘩を始めるディオ兄弟にジョナはあちゃあと溜息を吐く。普段は比較的喧嘩などしないこの二人は、ジョナを挟むと喧嘩をし始めるのだ。
困った、と思っていると救世主が現れた。
そう、ジョナサン・ジョースターである。
「君たち…何をしてるだァーーーッ!!」
「「げっ、ジョナサン…ッ!!!」」
こんな感じで毎日が大嵐なんだけど…私はみんなが大好きなのであります。まる!
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