時を掛ける暗殺者 【オール】
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「あら、メローネ。新しいバイクにしたの?とっても素敵ね。貴方に似合ってるわ」
「っあ、ああ!き、君も新しいバイクにしたんだな。似合ってるぜ…凄く」
「ふふ。ありがとう。今日は任務?頑張ってね。くれぐれも怪我はしちゃだめよ」
「………ああ…もちろん…」
ぼうっとどこか虚とさえいえる眼差しでカーラを眺めるメローネにギアッチョとイルーゾォが顔を顰める。…あの変態野郎はいつからかカーラにベタ惚れなのだ。それこそ、彼女を前にすると童貞のようになるくらいに。
そしてそれはギアッチョもだった。
自分より前に居た歳上の女に、かなり惚れている。嫉妬をこめた眼差しでメローネを見るギアッチョにイルーゾォがげんなりと舌を出す。
「フン、お前らどんだけあいつに尻尾振ってんだよ下らねー」
「…そーいうテメェはなんでいつもカーラに突っかかるんだァ?嫌いならほっときゃいーだろーが。どうせアンタだって惚れてんだろ!?」
「っ下らねーこと言ってんじゃあねーよ、クソガキめ」
ふい、とカーラから目をそらしてアジトに入って行くイルーゾォにギアッチョがけっと呆れた顔をする。…あいつのほうがよっぽど子供じゃないか。いつもいつもカーラに突っかかって、まるで好きな女の子にちょっかいをかけるクソガキだ。俺らより歳上なのが信じられねーぜ、と思いながら自分もカーラに近づいて行く。
「…お前は今日任務なのかよ?」
「私は違うわ。このあと、イルーゾォと買い出し当番なのよ」
「な…ッ!あいつとか!?」
「?ええ、そうだけど…」
「…っ、いいか!?あいつに触られたらすぐに殺せよ?俺の銃貸してやるから!!」
「…って言われたんだけど。貴方はむしろ私のことが嫌いよね。ギアッチョったら意味がわからないわ。思春期ってやつかしら?」
「……」
「ねえ、ねえねえイルーゾォ?無視はひどいわよ」
「…」
「ねえったら。どうして無視するのよ。イルーゾォ、イルーゾォちゃん?イルく〜ん?」
「〜ッうっせーな!俺に構うな!」
紙袋を両手に持ったイルーゾォがカーラを怒鳴りつける。カーラは眉を少し下げたあと、私も持つわ、と小さく言った。
それにイルーゾォがぐ、と喉を鳴らしていい、と断る。
「どうして?」
「…んな細い腕で持てる訳ないだろう。もううるせーから黙ってろ」
「黙ってろって…どうしてそんな酷いこと言うの?私、貴方になにかした?私は貴方と仲良くなりたいわ…」
「ッ仲良くだと?そんなもんになるのはごめんだぜ。は、お前の周りの金魚の糞の一人になれってか」
「っ、謝って!金魚の糞ですって!?最低よ!私はそんなこと一度も思ったことないわ!」
「お前が思ってなくてもそう見えてるんだよ!いいから黙ってろ!」
「〜っ!きらい…!!私だって貴方なんか嫌いだわ!!!」
泣き出しそうな顔でカーラがイルーゾォから離れようと踵を返そうとする。
だが、イルーゾォの手によってそれは敵わなかった。落ちた紙袋からごろごろとりんごが転がる。カーラがきょとりとしていた。
そんなカーラを無理矢理引っ張ってイルーゾォは壁にカーラを押し付ける。
「っ、殴るなら殴ればいいわ。私は怖くない」
「…だと」
「…え?」
「嫌いだと!?お前…ッ!さっき言ったことを取り消せ!!」
「な、なんでよ!貴方が私を嫌いなように、私も貴方が嫌いだと言っただけだわ!貴方に否定される言われはないッ!」
「ふざけるな…!」
イルーゾォはカーラの柔らかい唇に無理矢理キスをした。カーラはや、と泣きながら身を捩る。ぐちゃぐちゃと舌を入れられてカーラは情けなく腰を震わせた。足が震えて立っていられない。
「ん、ぅや…やっ、ぁ」
「くそ…ッ!お前…ッ」
「やぁ!?っやだ!あなたは、嫌いな女を、犯そうとするの…!?さいていっ」
「〜ッ嫌いなんて誰も言ってねーよ!!」
「っ!?だ、って…いつもいつも私に文句を言ってくるじゃない…っ、それに、淫乱とか、尻軽、とかひどいこと、言ってくるじゃない…っ」
「それは…!気に食わねーんだよ!!俺に好かれたかったら他の男と話すな!!それが条件だ馬鹿女!」
ひく、と肩を震わせていたカーラは涙で頬を濡らしながらイルーゾォを見上げた。
その瞳には柔らかい色が載っている。イルーゾォはごく、と喉を鳴らした。
「…ねえ…それって…やきもち?」
「な…ッ」
「あなた…わたしがすきなの?」
「だ、れが…やめろ!嬉しそうな顔をするんじゃあない!」
「……すきっていって。いわないなら、ゆるさないわ。いったら…なかなおりよ」
ふん、と顔を背けるカーラにイルーゾォは腹が立った。この女…人の弱みを握った瞬間つんとした猫のようになりやがって。むかついたイルーゾォはカーラの顎を掴んで耳元で低く囁くように声を出した。
「…好きだなんて言ってやるかよ。お前の周りの男と同じようになってたまるか。お前はずっと俺を想って泣いてればいいんだ」
「…ッ」
「お前から抱いてくれって頼むならべつだ、ぐはッ」
「大っ嫌い!貴方が私を好きでも、私は貴方を嫌い!これでいいわよね!?最低な強姦魔さん!」
すたすたと路地裏から出てバイクに乗るカーラはもう泣いてなど居なかった。
イルーゾォは慌ててカーラを鏡の中に入れようとするが、一足遅い。カーラは煙を巻きながら颯爽と去った。去り際に中指を立てながら。
「ッあの、馬鹿女!!ぜってー帰ったら抱き潰してやるッ!!」
「あ?カーラ、一人で帰ってきたんか」
「ぎ、あっちょ…うっ、うわぁぁ〜ん…っ!もう、やだぁ!いるーぞの、いるーぞぉなんかきらいぃっ、ふ、ぇっ」
「!お、おい、どうした!?強姦でもされたのか!?」
「う、うん、ひぐっ」
「な…ッ」
カーラは大変腹が立っていた。
イルーゾォに無様に泣かされて無理矢理キスもされた。そのお返しに少しいたずらをしようと嘘をついてみたのだ。ちょっとしたお返しだった。帰ってきたらイルーゾォはきっとカーラになにかするだろうし、ギアッチョに凍らせてもらおうと思いながら。
だが、ギアッチョの切れ方はカーラの想像より遥かに恐ろしいものだった。
「おい…」
「?ぎあっちょ…?」
「ふざけるんじゃあねーよ…カーラが…カーラが犯された?あんなクズ野朗に?俺がいないところで?」
「え…ギアッチョ…?」
「……消毒してやる。カーラ」
ぐいっと抱き上げられて思わず悲鳴を上げてだきつく。ギアッチョの硬い筋肉にカーラの柔らかい豊満な胸が押し当てられてぐにゃりといやらしく形を変えた。それを見たギアッチョが更にカーラを抱く腕の力を強める。
カーラは今更ながらに怖くなった。
「ね、ねえ…ギアッチョ、降ろして…」
「あ?…大丈夫だ。安心しとけよ。アンタは俺が戻してやるから」
「も、もどす?」
どさっとベッドに投げられて部屋の鍵を閉められる。その乱暴な動作にカーラは少しだけ驚いた。いつもギアッチョがカーラに触れるときはとても優しいからだ。
ギアッチョが眼鏡を放り投げてカーラにキスをする。カーラは驚いて身体を強張らせた。
そのまま腰を撫でられて力が抜けた瞬間に、舌を入れられる。にゃんにゃんと熱いキスに喘ぐカーラをギアッチョはじっと見下ろした。
「…イルーゾォにもこうやってされたのか?」
「へ…ぁっ!?ぁ、んっ!や、つめ、たいの、冷たいわ、ギアッチョ…!」
胸の間に氷を挟まれてカーラは顔を真っ赤にしながら抵抗する。ギアッチョはそんな抵抗を嘲笑いながらカーラの胸元に顔をうずめた。
氷がとけた水をぺちゃぺちゃと舐めるギアッチョにカーラは泣きそうになる。
このままじゃ本当にギアッチョに犯されてしまう。
「やぁぁ…っ!やだぁ、ばい、かーとりっぷ!わたしを、んうっ」
「…逃げようとするってことはよォ〜お前はイルーゾォを受け入れたっつーことでいいのか?あ?カーラ」
「ひぅ…っ、ちが、ちがうの!わ、たしっ、はじめてなのぉ!ゆるしてぇ…っ、ギアッチョ…」
「…………は?」
「ふぇぇ…っ、んもぉ、やぁ!みんな…っ、わたしを、びっち、とかいう、けどっ、ほんとは、しょじょなの!」
「………え、は、はぁぁぁ!?う、嘘だろ!?お前が!?」
「そうよ〜〜ッ!ばか〜〜っ!」
「え、あ、わ、悪い、つーか、お前強姦されたんじゃ、」
「うそよ!イルーゾォにされかけただけっ」
「されかけたのかよ!!!やっぱりあいつはぶっ殺す!!」
ギャンギャンと喚くカーラとギアッチョは大混乱していた。その騒ぎにリゾットが駆けつける。ベッドで衣服を乱して泣くカーラを見た瞬間、リゾットから物凄い殺気が溢れ出た。
「ギアッチョ…貴様…」
「ちっ、違えよ!!イルーゾォだ!イルーゾォがこいつを、」
「おい!テメェまさかカーラに手を出したのか!?ふざけるなッ!!」
リゾットの後ろから怒り狂うイルーゾォが出てきてギアッチョはお前だろォが!と胸の中で叫んだ。自分のしたことを忘れてギアッチョに怒っているらしい。こらはまずい、とギアッチョはメローネを探した。…よし、居ない。
「実はよォ…メローネの野朗がカーラを襲いやがったんだ。あいつがカーラにベタ惚れなのは知ってんだろ?俺も止めようとしたんだが…クソッ!」
「なに…?メローネか?カーラ、それは本当か?」
「えっ」
「……!…!」
ギアッチョからの猛視線を受けてカーラはこくりと頷いた。そうか、と返したリゾットはメローネを探しに部屋を出て行く。イルーゾォがぎろりとギアッチョを睨みつけた。
「テメー!!カーラは俺んだクソガキ!」
「それだけはねーよバーカ!お前の女になるやつは頭が軽い女とヤリマンだけだ!カーラみてーなイイ女がお前を相手にすると思ってんのかァ!?」
「っカーラは、カーラは俺が好きなんだよ!!いつも俺と仲良くなりたいって喚くじゃあねーか!」
「…もうイルーゾォとは話さないわ。貴方が嫌いだもの」
「……え?」
「どいて。イルーゾォ『さん』」
「……!!!」
「はははッ、ざまーだなァイルーゾォ!おめーは…ん?お、おい。気絶してる…」
「っあ、ああ!き、君も新しいバイクにしたんだな。似合ってるぜ…凄く」
「ふふ。ありがとう。今日は任務?頑張ってね。くれぐれも怪我はしちゃだめよ」
「………ああ…もちろん…」
ぼうっとどこか虚とさえいえる眼差しでカーラを眺めるメローネにギアッチョとイルーゾォが顔を顰める。…あの変態野郎はいつからかカーラにベタ惚れなのだ。それこそ、彼女を前にすると童貞のようになるくらいに。
そしてそれはギアッチョもだった。
自分より前に居た歳上の女に、かなり惚れている。嫉妬をこめた眼差しでメローネを見るギアッチョにイルーゾォがげんなりと舌を出す。
「フン、お前らどんだけあいつに尻尾振ってんだよ下らねー」
「…そーいうテメェはなんでいつもカーラに突っかかるんだァ?嫌いならほっときゃいーだろーが。どうせアンタだって惚れてんだろ!?」
「っ下らねーこと言ってんじゃあねーよ、クソガキめ」
ふい、とカーラから目をそらしてアジトに入って行くイルーゾォにギアッチョがけっと呆れた顔をする。…あいつのほうがよっぽど子供じゃないか。いつもいつもカーラに突っかかって、まるで好きな女の子にちょっかいをかけるクソガキだ。俺らより歳上なのが信じられねーぜ、と思いながら自分もカーラに近づいて行く。
「…お前は今日任務なのかよ?」
「私は違うわ。このあと、イルーゾォと買い出し当番なのよ」
「な…ッ!あいつとか!?」
「?ええ、そうだけど…」
「…っ、いいか!?あいつに触られたらすぐに殺せよ?俺の銃貸してやるから!!」
「…って言われたんだけど。貴方はむしろ私のことが嫌いよね。ギアッチョったら意味がわからないわ。思春期ってやつかしら?」
「……」
「ねえ、ねえねえイルーゾォ?無視はひどいわよ」
「…」
「ねえったら。どうして無視するのよ。イルーゾォ、イルーゾォちゃん?イルく〜ん?」
「〜ッうっせーな!俺に構うな!」
紙袋を両手に持ったイルーゾォがカーラを怒鳴りつける。カーラは眉を少し下げたあと、私も持つわ、と小さく言った。
それにイルーゾォがぐ、と喉を鳴らしていい、と断る。
「どうして?」
「…んな細い腕で持てる訳ないだろう。もううるせーから黙ってろ」
「黙ってろって…どうしてそんな酷いこと言うの?私、貴方になにかした?私は貴方と仲良くなりたいわ…」
「ッ仲良くだと?そんなもんになるのはごめんだぜ。は、お前の周りの金魚の糞の一人になれってか」
「っ、謝って!金魚の糞ですって!?最低よ!私はそんなこと一度も思ったことないわ!」
「お前が思ってなくてもそう見えてるんだよ!いいから黙ってろ!」
「〜っ!きらい…!!私だって貴方なんか嫌いだわ!!!」
泣き出しそうな顔でカーラがイルーゾォから離れようと踵を返そうとする。
だが、イルーゾォの手によってそれは敵わなかった。落ちた紙袋からごろごろとりんごが転がる。カーラがきょとりとしていた。
そんなカーラを無理矢理引っ張ってイルーゾォは壁にカーラを押し付ける。
「っ、殴るなら殴ればいいわ。私は怖くない」
「…だと」
「…え?」
「嫌いだと!?お前…ッ!さっき言ったことを取り消せ!!」
「な、なんでよ!貴方が私を嫌いなように、私も貴方が嫌いだと言っただけだわ!貴方に否定される言われはないッ!」
「ふざけるな…!」
イルーゾォはカーラの柔らかい唇に無理矢理キスをした。カーラはや、と泣きながら身を捩る。ぐちゃぐちゃと舌を入れられてカーラは情けなく腰を震わせた。足が震えて立っていられない。
「ん、ぅや…やっ、ぁ」
「くそ…ッ!お前…ッ」
「やぁ!?っやだ!あなたは、嫌いな女を、犯そうとするの…!?さいていっ」
「〜ッ嫌いなんて誰も言ってねーよ!!」
「っ!?だ、って…いつもいつも私に文句を言ってくるじゃない…っ、それに、淫乱とか、尻軽、とかひどいこと、言ってくるじゃない…っ」
「それは…!気に食わねーんだよ!!俺に好かれたかったら他の男と話すな!!それが条件だ馬鹿女!」
ひく、と肩を震わせていたカーラは涙で頬を濡らしながらイルーゾォを見上げた。
その瞳には柔らかい色が載っている。イルーゾォはごく、と喉を鳴らした。
「…ねえ…それって…やきもち?」
「な…ッ」
「あなた…わたしがすきなの?」
「だ、れが…やめろ!嬉しそうな顔をするんじゃあない!」
「……すきっていって。いわないなら、ゆるさないわ。いったら…なかなおりよ」
ふん、と顔を背けるカーラにイルーゾォは腹が立った。この女…人の弱みを握った瞬間つんとした猫のようになりやがって。むかついたイルーゾォはカーラの顎を掴んで耳元で低く囁くように声を出した。
「…好きだなんて言ってやるかよ。お前の周りの男と同じようになってたまるか。お前はずっと俺を想って泣いてればいいんだ」
「…ッ」
「お前から抱いてくれって頼むならべつだ、ぐはッ」
「大っ嫌い!貴方が私を好きでも、私は貴方を嫌い!これでいいわよね!?最低な強姦魔さん!」
すたすたと路地裏から出てバイクに乗るカーラはもう泣いてなど居なかった。
イルーゾォは慌ててカーラを鏡の中に入れようとするが、一足遅い。カーラは煙を巻きながら颯爽と去った。去り際に中指を立てながら。
「ッあの、馬鹿女!!ぜってー帰ったら抱き潰してやるッ!!」
「あ?カーラ、一人で帰ってきたんか」
「ぎ、あっちょ…うっ、うわぁぁ〜ん…っ!もう、やだぁ!いるーぞの、いるーぞぉなんかきらいぃっ、ふ、ぇっ」
「!お、おい、どうした!?強姦でもされたのか!?」
「う、うん、ひぐっ」
「な…ッ」
カーラは大変腹が立っていた。
イルーゾォに無様に泣かされて無理矢理キスもされた。そのお返しに少しいたずらをしようと嘘をついてみたのだ。ちょっとしたお返しだった。帰ってきたらイルーゾォはきっとカーラになにかするだろうし、ギアッチョに凍らせてもらおうと思いながら。
だが、ギアッチョの切れ方はカーラの想像より遥かに恐ろしいものだった。
「おい…」
「?ぎあっちょ…?」
「ふざけるんじゃあねーよ…カーラが…カーラが犯された?あんなクズ野朗に?俺がいないところで?」
「え…ギアッチョ…?」
「……消毒してやる。カーラ」
ぐいっと抱き上げられて思わず悲鳴を上げてだきつく。ギアッチョの硬い筋肉にカーラの柔らかい豊満な胸が押し当てられてぐにゃりといやらしく形を変えた。それを見たギアッチョが更にカーラを抱く腕の力を強める。
カーラは今更ながらに怖くなった。
「ね、ねえ…ギアッチョ、降ろして…」
「あ?…大丈夫だ。安心しとけよ。アンタは俺が戻してやるから」
「も、もどす?」
どさっとベッドに投げられて部屋の鍵を閉められる。その乱暴な動作にカーラは少しだけ驚いた。いつもギアッチョがカーラに触れるときはとても優しいからだ。
ギアッチョが眼鏡を放り投げてカーラにキスをする。カーラは驚いて身体を強張らせた。
そのまま腰を撫でられて力が抜けた瞬間に、舌を入れられる。にゃんにゃんと熱いキスに喘ぐカーラをギアッチョはじっと見下ろした。
「…イルーゾォにもこうやってされたのか?」
「へ…ぁっ!?ぁ、んっ!や、つめ、たいの、冷たいわ、ギアッチョ…!」
胸の間に氷を挟まれてカーラは顔を真っ赤にしながら抵抗する。ギアッチョはそんな抵抗を嘲笑いながらカーラの胸元に顔をうずめた。
氷がとけた水をぺちゃぺちゃと舐めるギアッチョにカーラは泣きそうになる。
このままじゃ本当にギアッチョに犯されてしまう。
「やぁぁ…っ!やだぁ、ばい、かーとりっぷ!わたしを、んうっ」
「…逃げようとするってことはよォ〜お前はイルーゾォを受け入れたっつーことでいいのか?あ?カーラ」
「ひぅ…っ、ちが、ちがうの!わ、たしっ、はじめてなのぉ!ゆるしてぇ…っ、ギアッチョ…」
「…………は?」
「ふぇぇ…っ、んもぉ、やぁ!みんな…っ、わたしを、びっち、とかいう、けどっ、ほんとは、しょじょなの!」
「………え、は、はぁぁぁ!?う、嘘だろ!?お前が!?」
「そうよ〜〜ッ!ばか〜〜っ!」
「え、あ、わ、悪い、つーか、お前強姦されたんじゃ、」
「うそよ!イルーゾォにされかけただけっ」
「されかけたのかよ!!!やっぱりあいつはぶっ殺す!!」
ギャンギャンと喚くカーラとギアッチョは大混乱していた。その騒ぎにリゾットが駆けつける。ベッドで衣服を乱して泣くカーラを見た瞬間、リゾットから物凄い殺気が溢れ出た。
「ギアッチョ…貴様…」
「ちっ、違えよ!!イルーゾォだ!イルーゾォがこいつを、」
「おい!テメェまさかカーラに手を出したのか!?ふざけるなッ!!」
リゾットの後ろから怒り狂うイルーゾォが出てきてギアッチョはお前だろォが!と胸の中で叫んだ。自分のしたことを忘れてギアッチョに怒っているらしい。こらはまずい、とギアッチョはメローネを探した。…よし、居ない。
「実はよォ…メローネの野朗がカーラを襲いやがったんだ。あいつがカーラにベタ惚れなのは知ってんだろ?俺も止めようとしたんだが…クソッ!」
「なに…?メローネか?カーラ、それは本当か?」
「えっ」
「……!…!」
ギアッチョからの猛視線を受けてカーラはこくりと頷いた。そうか、と返したリゾットはメローネを探しに部屋を出て行く。イルーゾォがぎろりとギアッチョを睨みつけた。
「テメー!!カーラは俺んだクソガキ!」
「それだけはねーよバーカ!お前の女になるやつは頭が軽い女とヤリマンだけだ!カーラみてーなイイ女がお前を相手にすると思ってんのかァ!?」
「っカーラは、カーラは俺が好きなんだよ!!いつも俺と仲良くなりたいって喚くじゃあねーか!」
「…もうイルーゾォとは話さないわ。貴方が嫌いだもの」
「……え?」
「どいて。イルーゾォ『さん』」
「……!!!」
「はははッ、ざまーだなァイルーゾォ!おめーは…ん?お、おい。気絶してる…」