時を掛ける暗殺者 【オール】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「はァ〜い!元気にしてるゥ?ディオ」
「ぅぐ…ッ!き、さま…いきなり現れるんじゃあない!次やってみろ、徹底的に犯してやるからなッ!!」
「あら。ディオ御坊ちゃまにそんなこと出来るのかしらー?」
「胸を押し付けるんじゃあないこのビッチめ…!」
突然落ちてきた女を抱きしめるようにして抱えるディオの顔は真っ赤に染まっていた。
それを見て美しい女はくすくすと笑う。
ライダースーツから溢れんばかりの真っ白な胸を押し付ける女に、まだ若いディオは熱くなった下半身を隠すように動いた。
…クソッ!このディオがこんな女に!!
と胸の中で叫びながら。
「あの『スタンド』とやらでまた来たのか」
「そうよ。会うのはこれで3回目かな?寂しくなかった?ディオくぅん」
「ば…ッ、さ、寂しいだと!?このディオに舐めたことを言うんじゃあない間抜けが!!」
「ふふふ、かっわい〜」
「…ッ!!」
青筋を浮かべブチ切れた顔をするディオに臆さず、女はからからと楽しそうに笑った。
満足した女がディオの上から降りようとするのでディオがすかさず腰を掴む。
女はひくりと喉を鳴らしてディオを見下ろした。
「…貴様はこうしているのがお似合いだろう。このビッチめ」
「…ビッチ?そのビッチのことが好きなのはだぁれ?ねぇ…ディオ」
「…ッ、す、きだと?誰がそんなイカれたことを。下らないことは言うな。吐き気がする」
「ふーん。いいよ、別に。ディオ以外に、私を楽しませてくれる男の人はたくさんいるもの。素直で紳士で…ジョナサンみたいな素敵な人」
その言葉を聞いた瞬間、ディオは怒りのままに女を床に押し倒していた。ぎらぎらとした目で女を見つめるディオに、女はくすりと妖しげな笑みを浮かべる。
殺されてしまいそうな殺気を浴びているにも関わらず、いつも通りの女にディオは少し拍子抜けした。
「…大丈夫。この時代じゃ、貴方以外に会ってないわ。そんな不安そうな顔、しないで。ディオ」
「…ならなんでアイツの名前を知ってる!!どうせアイツのことも誘ったんだろう!お前のようなビッチは…ッ!」
「ビッチビッチうるさいわ。少し黙って。ディオのあほ」
「…ッ」
ちゅ、と唇に女の柔らかいものが当たる。
それを認識したディオは無理矢理女を押さえつけてキスをした。深く深く舌で女の口の中を犯す。まるでセックスのような下品なキスに女は苦しそうに腰を揺らした。
「ん…ッ、こ、れが、紳士のやること?ディオ…」
「…っお前が悪いんだ。お前が僕を誘惑するから…」
「人のせいにする男は嫌いだわ。誘うならもっと素敵な言葉で誘ってちょうだい」
「…お前が欲しい。僕のものにしたい。一生…『俺』から離れないように躾けたい…」
「……い・や・よ。そんな言葉はいらないわ!ばかっ」
「なッ…!」
ぺしりとディオの肩を叩いて女はするりと逃げた。慌ててディオが女を捕まえようと腕を伸ばしたが、間に合わない。
女はすでに消えかけていた。
「待て…!次だ!次会えるのはいつだ!」
「貴方が望んでくれる時よ」
「待てッ!『カーラ』!!」
「…またね、ディオ」
「…ックソッ!!…次会った時は…絶対に犯してやる、あの間抜けめ…!!」
ディオは赤くなった頬をそのままに、苛ついたようにそう溢した。
「ひゃ、ぁっ!?」
「ッ!?」
「ふふ…や、やっほ〜。露伴ちゃ〜ん」
「…君って女は…突然現れるのはやめろと何度言ったら分かるんだ?猿並みの脳味噌なんだろうな、全く」
「なっ、ひどい!…貴方だってもう私の服を脱がせようとしてる『猿』じゃあないの?センセ」
「……こんなエロい格好をするお前が悪い。犯してくれと頼んでいるようなもんだろ?なぁ、カーラ」
「いやよ。私、好きな男以外に抱かれたくないの。だぁめ」
「…チッ。ならさっさと僕の上から降りろよ」
「それもや!」
「この、悪魔が…」
漫画を描いていた露伴の上に現れた女は悪戯気にそう笑った。それに露伴が苦虫を噛み潰したような顔で罵る。
会うのはもう十回目だった。会うたびに美しくなっているような気がする女に、露伴は深いため息を吐く。
「…で、半年も間を開けた理由を話して貰おうか?カーラちゃん」
「ひゃっ…?…えへへ…それには理由があるのよ…?怖い顔しないで、露伴ちゃ、ぁん」
「…エロい声で鳴きやがって…なあ、本当に駄目なのか?僕を一人にしてたくせに、僕の手を拒否するってのか、カーラ」
「だって…私はイタリアのアサッシーノなのよ。忙しいのは仕方ないことだわ」
「…他の男のを咥えてないよな?」
「私をなんだと思ってるの!?ディオもろは、ん、ぅ!?」
「他の男の名前を僕の前で出すな。嫉妬で殺したくなるじゃあないか」
ペン先でカーラの顎を持ち上げてキスをする。
ん、ん、と溶けた目で身体を揺らす女は壮絶にいやらしい。正直、見ているだけで出そうなくらいだ。
それなのに、この女は抱かれることを拒否する。それがどうしようもなく露伴にとって腹だたしかった。
「クソ…お前はどうせすぐ僕のことなんか忘れるんだろう。僕はお前を思い出しながら寂しくちんこを擦るっていうのにな…!」
「やぁ…っ、下品よ、露伴ちゃん。そーいうことは、言わないで…」
「フン、君のようなビッチが恥ずかしがるんじゃあないぜ。どうせ、他の男にも色目を使ってるくせにさ」
「……っ、さわら、ないでっ!ばか!露伴ちゃんなんかもう嫌いよ!」
「ッ…あー、可愛い…。君わかってるか?怒った顔凄く可愛いんだぜ。いつも怒らせちまうのはそのせいさ。その怒った顔にぶっかけたいって…ぐはァッ!」
「さいってい!もうしばらく会わないわっ」
ふん、と鼻を鳴らして露伴の家から出て行くカーラに、露伴はにやりと嫌な笑みを浮かべた。
スタンドで消えないということは、しばらくはこの時代に留まるということだ。
その間に彼女は必ずまた僕の元に来る、と確信していたのでそーかよ、とだけ答えておく。
カーラはむすりとして承太郎達に会いに行くわ!と叫んだ。
「…カーラの好きなもの買っとくか。言っとくが、僕がここまでするのは君だけなんだぜ、カーラ…」
「じょうたろー!」
「…カーラか。危ないだろう、走るんじゃあない」
「だって聞いて欲しいのよ!露伴ちゃんったらまた私のことをいじめて、」
「ならもう会わなきゃいいだろう。…お前のそーいう所は嫌いだ」
「…う、うぅっ。意地悪よ、承太郎も…」
「…冗談だ。おら、花京院のところに行くんだろう。お前に会いたがってたぞ」
「承太郎は?寂しくなかった?」
「……、…寂しかったに決まってるだろう」
「きゃー!若い頃の承太郎だったら考えられないくらい素直だわ!」
「おい待て。昔の『俺』と会ってきたのか?」
「ふふふ。さぁね?」
「…やれやれだぜ。全く…」
「シーザー!大学はどう?楽しんでる?」
「!カーラ…!来たのか!!随分待ったぞ!」
「ふふふ、実は今いろんな時代に飛んでみんなと会っているのよ?」
「へぇ…それで俺は何番目なんだ?まさか二番や三番目じゃあないだろうな?」
「あら、随分意地悪な質問をする人ね。シーザー」
「はは、冗談だよ。…俺は君が最後に戻ってくる場所になりたいんだ。そんなのは気にしてないさ」
「本当?」
「いや…まあ少しは気にしてるが」
「あはは、素直な男の人はだーいすきよ♡」
「う…っ!」
小悪魔なら笑みを浮かべるカーラにシーザーは顔を赤くした。百戦錬磨とも言われたシーザーを翻弄するのは彼女しかいないだろう、と思いながら。美しい顔を可愛らしい笑みでいっぱいにするカーラをじっと目に焼き付ける。
…本当に彼女は天使のようだ。
「ジョジョは?」
「あいつならリサリサ先生と飯にいってるよ。家族水入らずってやつだ」
「ふふ、それはよかったわ。彼女、きっとすごく張り切ってる」
「あまり想像は出来ないが…」
「きっと顔には出さないでしょうね。でも彼女も母親だわ、立派な。それでもう身体は平気なの?」
「ああ…君があの時助けてくれなかったら、俺は死んでいただろうからな。こんな怪我大したことない」
包帯を巻かれた腕を見せて笑うシーザーに、カーラも柔らかく微笑んだ。
大学でガールフレンドはできたの?とカーラが悪戯気に問いかけると、シーザーはにやりと少し悪い笑みを浮かべた。
「目の前に居るじゃあないか。君は俺のガールフレンドになってくれないのか?」
「私はイタリア男は恋人にしない主義なのよ。それに、貴方みたいな素敵な人と一緒になったら気苦労が絶えないでしょう?私はのんびり過ごしたいのよ」
「よく言うぜ。君は戦いに自ら飛び込んでるくせに」
「今日は意地悪なのね、シーザー?」
ふふ、と笑ってカーラはシーザーにゆっくりと抱きついた。シーザーが思わずごく、と喉を鳴らして彼女の腰を抱く。ごつごつとした手がゆっくりと背中をなぞって尻を撫でた。
カーラがゆるくシーザーを睨んでだめよ、と囁く。
「悪いお手てだわ」
「…悪戯が好きらしい。君限定でね」
「あら、そうなの?手だけじゃなくて足も悪戯が好きみたいね」
カーラの股の間にシーザーの太い男らしい足がぐっ、ぐっと擦り付けられている。
カーラは目元を赤く染めながら身を捩った。
シーザーはそれを押さえつけながら耳元で囁く。
「悪戯好きな男は嫌いかい?カーラ」
「…嫌い…かもね。こんな道端で、はしたないわ」
「君が魅力的過ぎるのが悪い。おっと、これ以上すると引っかかれそうだな。可愛らしい子猫に」
「だーれが子猫ですってぇ?シーザー、私が子猫に見えるなら貴方は大馬鹿ものだわ」
「悪かったよ。子虎の間違いだ」
「変わらないじゃあないの!」
「はは、俺から見た君は可愛らしい女の子だよ。俺の前で暗殺者になり切る必要はないだろ?」
「……そ、そろそろ帰るわ…貴方といると、本当にそうなりそう」
「次に会う時はジョジョとも会ってやってくれよ。…可愛らしい俺のシニョリーナ」
「やっと帰ってきましたか。今日はどの男と一緒に居たんです?」
「…あら、ジョルノ!怒ってるの?怖いわよ」
「怒っているんですよ、全く。この僕が居るのに他の男の場所に行くなんて…無駄でしょう。貴女は僕から逃げられないんですよ、分かっているんですか、カーラ」
「やだ。逃げるなんて。…私のボスは貴方だけよ」
ジョルノがするりと机に腰掛けた彼女をゆっくり押し倒す。カーラは悪戯気に笑ってジョルノを見上げた。その手がカーラのライダースーツのジッパーを引き下げたところで執務室の扉が開く。…暗殺チームのリーダー、リゾットだ。
「…ボス。カーラから離れろ」
「…はァ。ここは執務室だ、ノックも出来ないんですか。貴方は」
「ノックなんてしている暇はない。任務が入った、カーラを借りるぞ」
カーラはひょいとリゾットに抱かれて部屋を出て行く。去り際にジョルノにウインクをしたところ、きっと彼女はリゾットに気付いていたんだろう。まったく恐ろしい小悪魔だ。
「…カーラ。いつか必ず僕の手に堕としてあげますからね」
「ぅぐ…ッ!き、さま…いきなり現れるんじゃあない!次やってみろ、徹底的に犯してやるからなッ!!」
「あら。ディオ御坊ちゃまにそんなこと出来るのかしらー?」
「胸を押し付けるんじゃあないこのビッチめ…!」
突然落ちてきた女を抱きしめるようにして抱えるディオの顔は真っ赤に染まっていた。
それを見て美しい女はくすくすと笑う。
ライダースーツから溢れんばかりの真っ白な胸を押し付ける女に、まだ若いディオは熱くなった下半身を隠すように動いた。
…クソッ!このディオがこんな女に!!
と胸の中で叫びながら。
「あの『スタンド』とやらでまた来たのか」
「そうよ。会うのはこれで3回目かな?寂しくなかった?ディオくぅん」
「ば…ッ、さ、寂しいだと!?このディオに舐めたことを言うんじゃあない間抜けが!!」
「ふふふ、かっわい〜」
「…ッ!!」
青筋を浮かべブチ切れた顔をするディオに臆さず、女はからからと楽しそうに笑った。
満足した女がディオの上から降りようとするのでディオがすかさず腰を掴む。
女はひくりと喉を鳴らしてディオを見下ろした。
「…貴様はこうしているのがお似合いだろう。このビッチめ」
「…ビッチ?そのビッチのことが好きなのはだぁれ?ねぇ…ディオ」
「…ッ、す、きだと?誰がそんなイカれたことを。下らないことは言うな。吐き気がする」
「ふーん。いいよ、別に。ディオ以外に、私を楽しませてくれる男の人はたくさんいるもの。素直で紳士で…ジョナサンみたいな素敵な人」
その言葉を聞いた瞬間、ディオは怒りのままに女を床に押し倒していた。ぎらぎらとした目で女を見つめるディオに、女はくすりと妖しげな笑みを浮かべる。
殺されてしまいそうな殺気を浴びているにも関わらず、いつも通りの女にディオは少し拍子抜けした。
「…大丈夫。この時代じゃ、貴方以外に会ってないわ。そんな不安そうな顔、しないで。ディオ」
「…ならなんでアイツの名前を知ってる!!どうせアイツのことも誘ったんだろう!お前のようなビッチは…ッ!」
「ビッチビッチうるさいわ。少し黙って。ディオのあほ」
「…ッ」
ちゅ、と唇に女の柔らかいものが当たる。
それを認識したディオは無理矢理女を押さえつけてキスをした。深く深く舌で女の口の中を犯す。まるでセックスのような下品なキスに女は苦しそうに腰を揺らした。
「ん…ッ、こ、れが、紳士のやること?ディオ…」
「…っお前が悪いんだ。お前が僕を誘惑するから…」
「人のせいにする男は嫌いだわ。誘うならもっと素敵な言葉で誘ってちょうだい」
「…お前が欲しい。僕のものにしたい。一生…『俺』から離れないように躾けたい…」
「……い・や・よ。そんな言葉はいらないわ!ばかっ」
「なッ…!」
ぺしりとディオの肩を叩いて女はするりと逃げた。慌ててディオが女を捕まえようと腕を伸ばしたが、間に合わない。
女はすでに消えかけていた。
「待て…!次だ!次会えるのはいつだ!」
「貴方が望んでくれる時よ」
「待てッ!『カーラ』!!」
「…またね、ディオ」
「…ックソッ!!…次会った時は…絶対に犯してやる、あの間抜けめ…!!」
ディオは赤くなった頬をそのままに、苛ついたようにそう溢した。
「ひゃ、ぁっ!?」
「ッ!?」
「ふふ…や、やっほ〜。露伴ちゃ〜ん」
「…君って女は…突然現れるのはやめろと何度言ったら分かるんだ?猿並みの脳味噌なんだろうな、全く」
「なっ、ひどい!…貴方だってもう私の服を脱がせようとしてる『猿』じゃあないの?センセ」
「……こんなエロい格好をするお前が悪い。犯してくれと頼んでいるようなもんだろ?なぁ、カーラ」
「いやよ。私、好きな男以外に抱かれたくないの。だぁめ」
「…チッ。ならさっさと僕の上から降りろよ」
「それもや!」
「この、悪魔が…」
漫画を描いていた露伴の上に現れた女は悪戯気にそう笑った。それに露伴が苦虫を噛み潰したような顔で罵る。
会うのはもう十回目だった。会うたびに美しくなっているような気がする女に、露伴は深いため息を吐く。
「…で、半年も間を開けた理由を話して貰おうか?カーラちゃん」
「ひゃっ…?…えへへ…それには理由があるのよ…?怖い顔しないで、露伴ちゃ、ぁん」
「…エロい声で鳴きやがって…なあ、本当に駄目なのか?僕を一人にしてたくせに、僕の手を拒否するってのか、カーラ」
「だって…私はイタリアのアサッシーノなのよ。忙しいのは仕方ないことだわ」
「…他の男のを咥えてないよな?」
「私をなんだと思ってるの!?ディオもろは、ん、ぅ!?」
「他の男の名前を僕の前で出すな。嫉妬で殺したくなるじゃあないか」
ペン先でカーラの顎を持ち上げてキスをする。
ん、ん、と溶けた目で身体を揺らす女は壮絶にいやらしい。正直、見ているだけで出そうなくらいだ。
それなのに、この女は抱かれることを拒否する。それがどうしようもなく露伴にとって腹だたしかった。
「クソ…お前はどうせすぐ僕のことなんか忘れるんだろう。僕はお前を思い出しながら寂しくちんこを擦るっていうのにな…!」
「やぁ…っ、下品よ、露伴ちゃん。そーいうことは、言わないで…」
「フン、君のようなビッチが恥ずかしがるんじゃあないぜ。どうせ、他の男にも色目を使ってるくせにさ」
「……っ、さわら、ないでっ!ばか!露伴ちゃんなんかもう嫌いよ!」
「ッ…あー、可愛い…。君わかってるか?怒った顔凄く可愛いんだぜ。いつも怒らせちまうのはそのせいさ。その怒った顔にぶっかけたいって…ぐはァッ!」
「さいってい!もうしばらく会わないわっ」
ふん、と鼻を鳴らして露伴の家から出て行くカーラに、露伴はにやりと嫌な笑みを浮かべた。
スタンドで消えないということは、しばらくはこの時代に留まるということだ。
その間に彼女は必ずまた僕の元に来る、と確信していたのでそーかよ、とだけ答えておく。
カーラはむすりとして承太郎達に会いに行くわ!と叫んだ。
「…カーラの好きなもの買っとくか。言っとくが、僕がここまでするのは君だけなんだぜ、カーラ…」
「じょうたろー!」
「…カーラか。危ないだろう、走るんじゃあない」
「だって聞いて欲しいのよ!露伴ちゃんったらまた私のことをいじめて、」
「ならもう会わなきゃいいだろう。…お前のそーいう所は嫌いだ」
「…う、うぅっ。意地悪よ、承太郎も…」
「…冗談だ。おら、花京院のところに行くんだろう。お前に会いたがってたぞ」
「承太郎は?寂しくなかった?」
「……、…寂しかったに決まってるだろう」
「きゃー!若い頃の承太郎だったら考えられないくらい素直だわ!」
「おい待て。昔の『俺』と会ってきたのか?」
「ふふふ。さぁね?」
「…やれやれだぜ。全く…」
「シーザー!大学はどう?楽しんでる?」
「!カーラ…!来たのか!!随分待ったぞ!」
「ふふふ、実は今いろんな時代に飛んでみんなと会っているのよ?」
「へぇ…それで俺は何番目なんだ?まさか二番や三番目じゃあないだろうな?」
「あら、随分意地悪な質問をする人ね。シーザー」
「はは、冗談だよ。…俺は君が最後に戻ってくる場所になりたいんだ。そんなのは気にしてないさ」
「本当?」
「いや…まあ少しは気にしてるが」
「あはは、素直な男の人はだーいすきよ♡」
「う…っ!」
小悪魔なら笑みを浮かべるカーラにシーザーは顔を赤くした。百戦錬磨とも言われたシーザーを翻弄するのは彼女しかいないだろう、と思いながら。美しい顔を可愛らしい笑みでいっぱいにするカーラをじっと目に焼き付ける。
…本当に彼女は天使のようだ。
「ジョジョは?」
「あいつならリサリサ先生と飯にいってるよ。家族水入らずってやつだ」
「ふふ、それはよかったわ。彼女、きっとすごく張り切ってる」
「あまり想像は出来ないが…」
「きっと顔には出さないでしょうね。でも彼女も母親だわ、立派な。それでもう身体は平気なの?」
「ああ…君があの時助けてくれなかったら、俺は死んでいただろうからな。こんな怪我大したことない」
包帯を巻かれた腕を見せて笑うシーザーに、カーラも柔らかく微笑んだ。
大学でガールフレンドはできたの?とカーラが悪戯気に問いかけると、シーザーはにやりと少し悪い笑みを浮かべた。
「目の前に居るじゃあないか。君は俺のガールフレンドになってくれないのか?」
「私はイタリア男は恋人にしない主義なのよ。それに、貴方みたいな素敵な人と一緒になったら気苦労が絶えないでしょう?私はのんびり過ごしたいのよ」
「よく言うぜ。君は戦いに自ら飛び込んでるくせに」
「今日は意地悪なのね、シーザー?」
ふふ、と笑ってカーラはシーザーにゆっくりと抱きついた。シーザーが思わずごく、と喉を鳴らして彼女の腰を抱く。ごつごつとした手がゆっくりと背中をなぞって尻を撫でた。
カーラがゆるくシーザーを睨んでだめよ、と囁く。
「悪いお手てだわ」
「…悪戯が好きらしい。君限定でね」
「あら、そうなの?手だけじゃなくて足も悪戯が好きみたいね」
カーラの股の間にシーザーの太い男らしい足がぐっ、ぐっと擦り付けられている。
カーラは目元を赤く染めながら身を捩った。
シーザーはそれを押さえつけながら耳元で囁く。
「悪戯好きな男は嫌いかい?カーラ」
「…嫌い…かもね。こんな道端で、はしたないわ」
「君が魅力的過ぎるのが悪い。おっと、これ以上すると引っかかれそうだな。可愛らしい子猫に」
「だーれが子猫ですってぇ?シーザー、私が子猫に見えるなら貴方は大馬鹿ものだわ」
「悪かったよ。子虎の間違いだ」
「変わらないじゃあないの!」
「はは、俺から見た君は可愛らしい女の子だよ。俺の前で暗殺者になり切る必要はないだろ?」
「……そ、そろそろ帰るわ…貴方といると、本当にそうなりそう」
「次に会う時はジョジョとも会ってやってくれよ。…可愛らしい俺のシニョリーナ」
「やっと帰ってきましたか。今日はどの男と一緒に居たんです?」
「…あら、ジョルノ!怒ってるの?怖いわよ」
「怒っているんですよ、全く。この僕が居るのに他の男の場所に行くなんて…無駄でしょう。貴女は僕から逃げられないんですよ、分かっているんですか、カーラ」
「やだ。逃げるなんて。…私のボスは貴方だけよ」
ジョルノがするりと机に腰掛けた彼女をゆっくり押し倒す。カーラは悪戯気に笑ってジョルノを見上げた。その手がカーラのライダースーツのジッパーを引き下げたところで執務室の扉が開く。…暗殺チームのリーダー、リゾットだ。
「…ボス。カーラから離れろ」
「…はァ。ここは執務室だ、ノックも出来ないんですか。貴方は」
「ノックなんてしている暇はない。任務が入った、カーラを借りるぞ」
カーラはひょいとリゾットに抱かれて部屋を出て行く。去り際にジョルノにウインクをしたところ、きっと彼女はリゾットに気付いていたんだろう。まったく恐ろしい小悪魔だ。
「…カーラ。いつか必ず僕の手に堕としてあげますからね」
1/10ページ