バディ!【五部】
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「いーい女だろォ?あそこのバールの胸がでけー女だよ!メローネと狙ってたんだが俺の勝ちだったぜ」
「へェ。…まァまァだな。顔は全く綺麗じゃねェし」
「ばーかそこがイんだろーが!身体がサイコーで顔も綺麗だったら他の男に取られんだろ?めんどくせー駆け引き無しで楽しみてーのよ俺は」
「君たち私が居るってこと忘れてなーい?」
ホルマジオとイルーゾォの会話に茶々を入れる。イルーゾォは大慌てで鏡に入ろうとして足をソファにぶつけていた。おお…なにをそんなに焦ってらっしゃる。
「…おいリン。汚え野朗共に話しかけんな。あいつらはカスだ」
「ギアくん…ギアくんは純真だよね」
「はア!?俺だって普通に経験あるっつーの!」
「うんうん。強がらんでえーのよ」
「だーからあるっつぅの〜…!!テメェこそ男と経験ねーよな!?あったらコロス!」
「うわあ…暗殺者なのに殺すって…プロちゃんにシメられますぜ〜」
「どーなんだよッ!!ねーよな!?なっ!?」
「はっはっはーそれがあるんだよねぇ」
「「「ああ!?」」」「わーこわ」
イルーゾォとホルマジオ、ギアッチョが物凄い形相で私に掴みかかる。私はへらへら笑いながら天井を見上げた。うーん、めんどいな。
「まあ私の話なんていーじゃないすか。今日の晩ご飯は…」
「嘘だ…リンが…リンが汚されている、だと…!?」
「……あのね〜イルちゃんだって女の人と経験あるでしょ?大人なんだからさ」
「…確かにお前はかなりの美人だぜ。だが…純粋無垢で天使なリン…それが…滾ってたのによ…」
「うん。君のオカズに使われてたことに今すごい吐き気がするよ〜ホルマジオくん」
「…相手の男誰だよッ!?くっそ…んなことならさっさとヤっちまえばよかったじゃねェかよ〜…!!」
「わー…ギアくん?怖い一言だよそれ」
「リン。今から鏡ん中行くぞ」
「なにをする気なの?」
大混乱の三人に思わず引いた視線を投げる。
まあ私の初めての相手…知ったらそんなこと言えなくなるかな。
言うの嫌だったけど、仕方ないよね。これ以上騒がれたら面倒だ。
「…リーダーだよ。仕事で男の人に初めてを抱かれるのに抵抗あって…すごい反抗したり我儘言ったりしてたらリーダーが抱いてやるって。それだけ。甘いものも一切ないよ」
「……は?リーダー?」
「…うん。幻滅した?」
「………でもお前とリーダーはかなり年が離れてるじゃねェか」
「……リーダーは私のことを抱けた。これ以上に無いでしょ〜?はい、もう終わり」
ギアッチョを押し退けて部屋に向かう。
…うわあ。余計なこと言ったなぁ。言わなくても通せたのに、私は言った。それは単純に面倒だったのと、イルーゾォとギアッチョに諦めて貰うためだった。
…自惚れじゃあなければあの二人はマジに私に『変な』感情を抱いている。それは暗殺者の私にとって、物凄く面倒なものだった。
「暗殺者は普通の恋なんて出来ないけどさ…同業者はないでしょーよ…」
可哀想に、と胸の中で呟いてから自分の思考に吐き気がする。いつからだろう。普通の女の子みたいに小さな幸せで感情が動かせなくなったのは。
いつからだろう。確かにあった『好き』という感情が分からなくなったのは。
「苛々するな〜…はは」
私、今あの二人が羨ましい。
妬んでる。暗殺者なんて仕事をしてるくせに、人を好きになれる二人を。
…こんな女、好きになるの、イカれてるけど。
「…おいリン!どうした?」
「…!!…い、イルーゾォ…」
「…イルーゾォ?よ、呼び方変えたのか!?やっと!」
「…間違えた!イルちゃん、なんで私の部屋にいる訳〜?もしかして私のお着替え覗こうとしてたんと違う?」
「違う!……さっきの話詳しく聞かせろよ。なんでリーダーに抱かれたんだ?好きなのか?いつから?俺が来る前か?」
「……(めんどい)」
「リンが答えるまで俺はこの部屋から出ねぇ」
「……リーダーのことは…『今は』好きでもなんでもない。…イルちゃんは知らないと思うけど、一回暗殺チームを抜ける前の私と今の私、かなり性格違うんだよね!今の私じゃあ多分リーダーは抱けないと思うよ、うん」
「…俺が来る前のお前か?」
「そーそー。こーんなふざけた性格じゃあなかったんだよ。もっと真面目で…リーダーと二人の時はなんも喋らないロボットみたいだったんだから!」
信じられないように目を見開くイルーゾォに苦笑する。今は少し…猫を被っているというか、本当はもっと静かに出来るんだよ私。
でも女の子は軽いほうが相手に警戒心抱かせなくていいでしょ?
昔の私を知っているのは、もうリゾット…リーダーだけになっちゃったけど。
「…昔のお前、見てみてー…」
「…はぇ?面白くもなんともないよ?」
「…リーダーだけが知ってんのがつまらねーんだよ」
「おーいっちょ前に独占欲ですかぁ?このこの〜」
「ちちちち違う!!俺はお前みたいな生意気な女は好みじゃあないんだ!」
「あはは、うん。その方がいいよ。可愛らしいベッラのほうが君には合う」
じゃあそろそろ、とイルーゾォの背中をぐいぐいと押して部屋から押し出す。こちらを振り向く前に扉を閉めて鍵を掛けた。
イルーゾォがはぁ!?なんて喚いているが聞こえない聞こえない。
「…リゾットちゃん…なんてふざけた呼び方、出来なかったんだよ。昔はね…」
こつりと扉に体を預けて呟く。
…うん。きっと今の私は、リーダーに抱いて貰えないな。あはは。
「へェ。…まァまァだな。顔は全く綺麗じゃねェし」
「ばーかそこがイんだろーが!身体がサイコーで顔も綺麗だったら他の男に取られんだろ?めんどくせー駆け引き無しで楽しみてーのよ俺は」
「君たち私が居るってこと忘れてなーい?」
ホルマジオとイルーゾォの会話に茶々を入れる。イルーゾォは大慌てで鏡に入ろうとして足をソファにぶつけていた。おお…なにをそんなに焦ってらっしゃる。
「…おいリン。汚え野朗共に話しかけんな。あいつらはカスだ」
「ギアくん…ギアくんは純真だよね」
「はア!?俺だって普通に経験あるっつーの!」
「うんうん。強がらんでえーのよ」
「だーからあるっつぅの〜…!!テメェこそ男と経験ねーよな!?あったらコロス!」
「うわあ…暗殺者なのに殺すって…プロちゃんにシメられますぜ〜」
「どーなんだよッ!!ねーよな!?なっ!?」
「はっはっはーそれがあるんだよねぇ」
「「「ああ!?」」」「わーこわ」
イルーゾォとホルマジオ、ギアッチョが物凄い形相で私に掴みかかる。私はへらへら笑いながら天井を見上げた。うーん、めんどいな。
「まあ私の話なんていーじゃないすか。今日の晩ご飯は…」
「嘘だ…リンが…リンが汚されている、だと…!?」
「……あのね〜イルちゃんだって女の人と経験あるでしょ?大人なんだからさ」
「…確かにお前はかなりの美人だぜ。だが…純粋無垢で天使なリン…それが…滾ってたのによ…」
「うん。君のオカズに使われてたことに今すごい吐き気がするよ〜ホルマジオくん」
「…相手の男誰だよッ!?くっそ…んなことならさっさとヤっちまえばよかったじゃねェかよ〜…!!」
「わー…ギアくん?怖い一言だよそれ」
「リン。今から鏡ん中行くぞ」
「なにをする気なの?」
大混乱の三人に思わず引いた視線を投げる。
まあ私の初めての相手…知ったらそんなこと言えなくなるかな。
言うの嫌だったけど、仕方ないよね。これ以上騒がれたら面倒だ。
「…リーダーだよ。仕事で男の人に初めてを抱かれるのに抵抗あって…すごい反抗したり我儘言ったりしてたらリーダーが抱いてやるって。それだけ。甘いものも一切ないよ」
「……は?リーダー?」
「…うん。幻滅した?」
「………でもお前とリーダーはかなり年が離れてるじゃねェか」
「……リーダーは私のことを抱けた。これ以上に無いでしょ〜?はい、もう終わり」
ギアッチョを押し退けて部屋に向かう。
…うわあ。余計なこと言ったなぁ。言わなくても通せたのに、私は言った。それは単純に面倒だったのと、イルーゾォとギアッチョに諦めて貰うためだった。
…自惚れじゃあなければあの二人はマジに私に『変な』感情を抱いている。それは暗殺者の私にとって、物凄く面倒なものだった。
「暗殺者は普通の恋なんて出来ないけどさ…同業者はないでしょーよ…」
可哀想に、と胸の中で呟いてから自分の思考に吐き気がする。いつからだろう。普通の女の子みたいに小さな幸せで感情が動かせなくなったのは。
いつからだろう。確かにあった『好き』という感情が分からなくなったのは。
「苛々するな〜…はは」
私、今あの二人が羨ましい。
妬んでる。暗殺者なんて仕事をしてるくせに、人を好きになれる二人を。
…こんな女、好きになるの、イカれてるけど。
「…おいリン!どうした?」
「…!!…い、イルーゾォ…」
「…イルーゾォ?よ、呼び方変えたのか!?やっと!」
「…間違えた!イルちゃん、なんで私の部屋にいる訳〜?もしかして私のお着替え覗こうとしてたんと違う?」
「違う!……さっきの話詳しく聞かせろよ。なんでリーダーに抱かれたんだ?好きなのか?いつから?俺が来る前か?」
「……(めんどい)」
「リンが答えるまで俺はこの部屋から出ねぇ」
「……リーダーのことは…『今は』好きでもなんでもない。…イルちゃんは知らないと思うけど、一回暗殺チームを抜ける前の私と今の私、かなり性格違うんだよね!今の私じゃあ多分リーダーは抱けないと思うよ、うん」
「…俺が来る前のお前か?」
「そーそー。こーんなふざけた性格じゃあなかったんだよ。もっと真面目で…リーダーと二人の時はなんも喋らないロボットみたいだったんだから!」
信じられないように目を見開くイルーゾォに苦笑する。今は少し…猫を被っているというか、本当はもっと静かに出来るんだよ私。
でも女の子は軽いほうが相手に警戒心抱かせなくていいでしょ?
昔の私を知っているのは、もうリゾット…リーダーだけになっちゃったけど。
「…昔のお前、見てみてー…」
「…はぇ?面白くもなんともないよ?」
「…リーダーだけが知ってんのがつまらねーんだよ」
「おーいっちょ前に独占欲ですかぁ?このこの〜」
「ちちちち違う!!俺はお前みたいな生意気な女は好みじゃあないんだ!」
「あはは、うん。その方がいいよ。可愛らしいベッラのほうが君には合う」
じゃあそろそろ、とイルーゾォの背中をぐいぐいと押して部屋から押し出す。こちらを振り向く前に扉を閉めて鍵を掛けた。
イルーゾォがはぁ!?なんて喚いているが聞こえない聞こえない。
「…リゾットちゃん…なんてふざけた呼び方、出来なかったんだよ。昔はね…」
こつりと扉に体を預けて呟く。
…うん。きっと今の私は、リーダーに抱いて貰えないな。あはは。