天使の悪魔【暗殺チーム】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…頼む!!辞めろ、やめてくれ…!俺には彼女しか居ないんだ…!!」
「……」
「彼女の代わりに俺を殺してくれ…!」
「…ごめんなさい。その隣の女の人を渡して。その人のせいで色々な人が死んだ。自分のやらかしたことは自分で片付けないといけない」
銃の安全バーを外して男を見下ろすダイヤは酷く冷酷な空気を纏っていた。
…この女だけを殺すつもりが男がいたことに気付かなかった。無駄な犠牲をこれから生み出す自分に吐き気がする。
ダイヤはそっと拳を握った。
「…あ、あたしのせいじゃないわッ!!こいつにやれって言われたのよ!!」
「な…ッ」
「あたしのかわりにコイツを殺してくれたら一億でもなんでも払うッ!!おねが、」
パン、と銃声が響き渡った。
女の頭からは血が流れていて、顔が醜いまま固まっている。
「…貴方も殺さないといけない」
「…ああ。分かった。騒いですまなかった」
「…?先程までの様子は…?」
「…あの女のための演技だ。あいつが本性を表すのはこういう時しかないと思った。疑ってはいたがまさかあんな女だったとはな。さすがに死んでから地獄でも騙され続けるのは勘弁だ」
「……。殺しの経験は?」
「……ある、が。なんだ?いきなり」
「……ここで死ぬのか…私と来るか…選んで」
「…!!」
「…で。連れ帰って来たのか。ダイヤ…」
「お、お前…ッ!!男拾ってくるたーどーいうことだァ!?」
「ダイヤダイヤダイヤよォ〜お前はいつからそんな腑抜けになっちまったんだ!?」
「おい今から俺がそいつを殺してやる。ダイヤ、渡せ!」
「で、でも…ダイヤがこんなことするの初めてじゃあないか。聞いてあげようぜ…!」
「しょうがねぇな〜。ダイヤもなんか理由があんだろ?聞いてから殺せばいいじゃあねぇか」
「……」
「驚いているところ悪い…けど…これがギャング。…やっぱりやめる?」
「い、いやッ!俺はアンタに着いていくと決めたんだッ!それに、こんな天使のようなシニョリーナに側にいて貰えるなんて…!ああ、なんて幸せなんだ俺は…!」
「…あの、それ以上は、やめたほうがいい…殺される」
そっと隣を見ると暗殺チームの全員がブチ切れた顔をしていた。ダイヤは頭が痛くなるのを感じながら男を見上げる。
「名前は?」
「…シザー・アントニオ・ツェペリ。一応…波紋使いだ」
「波紋?…スタンドよりも前に存在していた…」
「…俺の先祖がすげェ波紋使いだったらしいがな。よく分からん」
「そう…みんな。彼のことはボスから許可は取ってある。私が面倒を見るって…条件付きで」
「……ダイヤ。お前性別は言ったのか?」
「……綺麗な人…とは」
「女だと思っているから許可したんじゃねぇのか?…ダイヤ、お前わざとだな。なんでこんなことをした」
「……なんとなく。シザーをここで殺しちゃいけない気がした。…私の勘はよく当たる…から。行こう、シザー。みんなもよろしく…」
シザーの手を引くダイヤに暗殺チームの顔はむっとしたものになる。そりゃあそうだ。自分たちのお姫様が勝手に男を連れ帰ったのだから。
そしてその男がモデルのようなイケメンだということも関係していた。
そう、僻みと嫉妬である。
「ここ…私の家。シザーには悪いけど…前いた家は捨ててもらう」
「…ああ。…なあ、俺は波紋使いといっても先祖のようにすげェ訳じゃないんだ。それでもいいのか?」
「もっと自信を持っていい。…貴方はきっと…絶対その人を越せる…気がする」
「……はははッ!なんだよ、それ…!随分あんたも自信がないじゃあないか?」
「……これから貴方を知っていくんだから…仕方ない」
「はは、笑って悪かったよ。怒らないでくれ美しい俺の天使」
「…貴方はスケコマシだから女の人にすぐ騙されるんじゃない?」
「うぐっ」
「おい勝手に来ていいのかよォ?」
「うるせェホルマジオ!!ダイヤが家に帰っちまったんだから仕方ねーだろ!…あの男…俺が殺す」
「…お前が殺す理由ただの嫉妬だろ」
「ああそうだなにが悪い!?下らねースタンド使いは黙ってろ!」
「だったら俺を連れてくんじゃあねェクソヘタレ野朗!」
「んだとテメェ…!」
「…ここでなにをしてるんだ?お前ら」
「「…!!」」
ダイヤの家の植木に隠れるように騒いでいた男たちにシザーは耐えきれなくなって声を掛けた。先程引越しを終えたばかりだというのに…とため息をつくと二人の男は苛ついた声を上げる。
「テメェ…夫気取りか!?ダイヤは俺のモンなんだよ!」
「あぁ!?ダイヤはおめーのもんじゃねーチームみんなのモンだろーがッ!」
「…フン、貴様らダイヤに相手されてねェんだろ?その点、俺はこうしてダイヤと暮らせるんだ。アンタらより上、だぜ」
「「ぶっ殺すッ!!!」」
「?二人とも…何か用?どうしたの?」
ダイヤを見て慌てて笑顔を浮かべる二人にシザーはげんなりとした表情でため息を吐いた。
そしてダイヤを抱き寄せて耳元で囁く。
「こいつら…俺がアンタと暮らすことが気に食わないらしいぜ。どうする?」
「!…でも…貴方の面倒は私が見なくちゃ」
「ああそうだな。俺もそれに大歓迎だ」
「…イルーゾォ。ホルマジオ。なんで気に食わないの?」
「……俺も暮らしたい!!」
「なッ、テメェイルーゾォ…!」
「なあダイヤ俺らもいいだろ!?でけー家だし部屋なら余ってる筈だ!頼む!俺らも住ませてくれ!」
いつもの高いプライドはどこに行ったのかと思うイルーゾォの態度にホルマジオは目を見開いた。こいつ…そこまでしてシザーからダイヤを離してえのかよ!
「…それが…部屋は一つしか空いてない。だから…」
「あ、ホルマジオお前は最近女の家に泊まってるよな?ならその女に失礼だしやめておくか。よし、そうと決まれば引っ越しだ。ありがとなダイヤ!…おいシザーテメェの好きにはさせねえ」
「…こいつ…どんだけだよ」
「うるさいッ!!なにもしないよりはマシだ!」
「やれやれ。シニョリーナに飢えた男ってのはこれだから嫌だぜ。ダイヤ。この野蛮なゴリラから俺が守ってやるからな」
「誰がゴリラだッ!テメェだって図体がでかいだろうが!」
「黙れこのスカタンッ!俺はダイヤを守ると決めたんだ!貴様にその役は渡さないッ!」
「こっちの台詞だ!」
ホルマジオはしょうがねぇな〜と間延びした声で呟いた。ダイヤもため息をつきながら家に入っていく。それを追う二人はまるで野良犬のようだったとホルマジオは後に語った。
「まずはルールを決める。おいゴリラ。お前はダイヤから一番離れた部屋だ。異論は認めない」
「はぁ!?テメェ調子に乗ってんじゃあねーよ!俺の方がダイヤと長く居るんだ、勿論隣の部屋だ!」
「貴様襲う気か!?許さねえダイヤは俺が…ごほん。ダイヤ。君はどこがいいんだい?正直に言ってごらん」
「テメェこそ襲う気じゃあねぇのか?あぁ?」
「私は…どこでもいい。寝れればリビングでも構わない、から二人の好きにすればいい」
「シニョリーナをリビングなんかで寝かせる訳ないだろう!…仕方ない。ゴリラと俺の真ん中がダイヤでいいな」
「フン、最初からそーしろ。女たらしめ」
相変わらず仲の悪い二人にダイヤはそっと目を伏せた。めんどうくさい、と思っている。
それにいち早く気付いたシザーはダイヤの手をそっと取った。
「そんな悲しい顔をするな、ベッラ。君には俺がついてる。…この男のことが不安なのか?大丈夫、君に手出しはさせないよ」
「うぉぇぇ…よく言えるなそんな言葉。ダイヤに触るんじゃねえカス。聞けばお前スタンド使いでもねぇんだろ?フン、弱虫のくせにダイヤを守れるだなんて妄言辞めたらどうだ?」
「……言ったな。貴様、許さねえぜ。お前こそ弱虫だって証拠を出してやろうじゃねえか」
ダイヤはもう耐えきれなかった。
こんな仲の悪い二人と生活するのはかなりのストレスがかかるだろう。立ち上がってイルーゾォの顔をがしっと掴む。イルーゾォは顔を真っ赤にさせて固まった。
そのままダイヤは額をこつんと合わせてじっと目を見つめる。プロシュート式説教スタイルだ。
「イルーゾォ。喧嘩は、だめ。…無闇に人のことを見下すのは、よくない。それに、ここに住むのは元はシザー一人だった。それをよく理解して。シザーを馬鹿にするなら私も貴方と距離を置く」
「なッ…こんな男を庇うのか!?俺の方がお前を理解してるのに…!」
「…貴方のことが好きだから言ってる。イルーゾォなら、私を理解して喧嘩なんてしないはず。…それとも、私を理解できない…?」
「かわいい…」
「…イルーゾォ!」
「はい!!理解します!」
「うん」
にこりと美しく可愛い笑顔で笑ったダイヤに今度こそイルーゾォは可愛いすぎんだろ!!と叫んだ。それを見事にスルーしたダイヤがシザーを見上げる。シザーも今のあれをやってくれるのかと期待した。
…が、予想に反してダイヤはシザーもね、と言うだけだ。思わずかなりのショックを受ける。
「な…お、俺にはあの額を合わせるやつやってくれないのか!?」
「…?貴方とはまだ出会ったばかりのはず。なんでそんなことをしないといけないの…?」
「………」
「おいこいつ立ったまま気ィ失ってるぜ。ふはは!ダセー!」
「…イルーゾォ」
「やべ」
「……」
「彼女の代わりに俺を殺してくれ…!」
「…ごめんなさい。その隣の女の人を渡して。その人のせいで色々な人が死んだ。自分のやらかしたことは自分で片付けないといけない」
銃の安全バーを外して男を見下ろすダイヤは酷く冷酷な空気を纏っていた。
…この女だけを殺すつもりが男がいたことに気付かなかった。無駄な犠牲をこれから生み出す自分に吐き気がする。
ダイヤはそっと拳を握った。
「…あ、あたしのせいじゃないわッ!!こいつにやれって言われたのよ!!」
「な…ッ」
「あたしのかわりにコイツを殺してくれたら一億でもなんでも払うッ!!おねが、」
パン、と銃声が響き渡った。
女の頭からは血が流れていて、顔が醜いまま固まっている。
「…貴方も殺さないといけない」
「…ああ。分かった。騒いですまなかった」
「…?先程までの様子は…?」
「…あの女のための演技だ。あいつが本性を表すのはこういう時しかないと思った。疑ってはいたがまさかあんな女だったとはな。さすがに死んでから地獄でも騙され続けるのは勘弁だ」
「……。殺しの経験は?」
「……ある、が。なんだ?いきなり」
「……ここで死ぬのか…私と来るか…選んで」
「…!!」
「…で。連れ帰って来たのか。ダイヤ…」
「お、お前…ッ!!男拾ってくるたーどーいうことだァ!?」
「ダイヤダイヤダイヤよォ〜お前はいつからそんな腑抜けになっちまったんだ!?」
「おい今から俺がそいつを殺してやる。ダイヤ、渡せ!」
「で、でも…ダイヤがこんなことするの初めてじゃあないか。聞いてあげようぜ…!」
「しょうがねぇな〜。ダイヤもなんか理由があんだろ?聞いてから殺せばいいじゃあねぇか」
「……」
「驚いているところ悪い…けど…これがギャング。…やっぱりやめる?」
「い、いやッ!俺はアンタに着いていくと決めたんだッ!それに、こんな天使のようなシニョリーナに側にいて貰えるなんて…!ああ、なんて幸せなんだ俺は…!」
「…あの、それ以上は、やめたほうがいい…殺される」
そっと隣を見ると暗殺チームの全員がブチ切れた顔をしていた。ダイヤは頭が痛くなるのを感じながら男を見上げる。
「名前は?」
「…シザー・アントニオ・ツェペリ。一応…波紋使いだ」
「波紋?…スタンドよりも前に存在していた…」
「…俺の先祖がすげェ波紋使いだったらしいがな。よく分からん」
「そう…みんな。彼のことはボスから許可は取ってある。私が面倒を見るって…条件付きで」
「……ダイヤ。お前性別は言ったのか?」
「……綺麗な人…とは」
「女だと思っているから許可したんじゃねぇのか?…ダイヤ、お前わざとだな。なんでこんなことをした」
「……なんとなく。シザーをここで殺しちゃいけない気がした。…私の勘はよく当たる…から。行こう、シザー。みんなもよろしく…」
シザーの手を引くダイヤに暗殺チームの顔はむっとしたものになる。そりゃあそうだ。自分たちのお姫様が勝手に男を連れ帰ったのだから。
そしてその男がモデルのようなイケメンだということも関係していた。
そう、僻みと嫉妬である。
「ここ…私の家。シザーには悪いけど…前いた家は捨ててもらう」
「…ああ。…なあ、俺は波紋使いといっても先祖のようにすげェ訳じゃないんだ。それでもいいのか?」
「もっと自信を持っていい。…貴方はきっと…絶対その人を越せる…気がする」
「……はははッ!なんだよ、それ…!随分あんたも自信がないじゃあないか?」
「……これから貴方を知っていくんだから…仕方ない」
「はは、笑って悪かったよ。怒らないでくれ美しい俺の天使」
「…貴方はスケコマシだから女の人にすぐ騙されるんじゃない?」
「うぐっ」
「おい勝手に来ていいのかよォ?」
「うるせェホルマジオ!!ダイヤが家に帰っちまったんだから仕方ねーだろ!…あの男…俺が殺す」
「…お前が殺す理由ただの嫉妬だろ」
「ああそうだなにが悪い!?下らねースタンド使いは黙ってろ!」
「だったら俺を連れてくんじゃあねェクソヘタレ野朗!」
「んだとテメェ…!」
「…ここでなにをしてるんだ?お前ら」
「「…!!」」
ダイヤの家の植木に隠れるように騒いでいた男たちにシザーは耐えきれなくなって声を掛けた。先程引越しを終えたばかりだというのに…とため息をつくと二人の男は苛ついた声を上げる。
「テメェ…夫気取りか!?ダイヤは俺のモンなんだよ!」
「あぁ!?ダイヤはおめーのもんじゃねーチームみんなのモンだろーがッ!」
「…フン、貴様らダイヤに相手されてねェんだろ?その点、俺はこうしてダイヤと暮らせるんだ。アンタらより上、だぜ」
「「ぶっ殺すッ!!!」」
「?二人とも…何か用?どうしたの?」
ダイヤを見て慌てて笑顔を浮かべる二人にシザーはげんなりとした表情でため息を吐いた。
そしてダイヤを抱き寄せて耳元で囁く。
「こいつら…俺がアンタと暮らすことが気に食わないらしいぜ。どうする?」
「!…でも…貴方の面倒は私が見なくちゃ」
「ああそうだな。俺もそれに大歓迎だ」
「…イルーゾォ。ホルマジオ。なんで気に食わないの?」
「……俺も暮らしたい!!」
「なッ、テメェイルーゾォ…!」
「なあダイヤ俺らもいいだろ!?でけー家だし部屋なら余ってる筈だ!頼む!俺らも住ませてくれ!」
いつもの高いプライドはどこに行ったのかと思うイルーゾォの態度にホルマジオは目を見開いた。こいつ…そこまでしてシザーからダイヤを離してえのかよ!
「…それが…部屋は一つしか空いてない。だから…」
「あ、ホルマジオお前は最近女の家に泊まってるよな?ならその女に失礼だしやめておくか。よし、そうと決まれば引っ越しだ。ありがとなダイヤ!…おいシザーテメェの好きにはさせねえ」
「…こいつ…どんだけだよ」
「うるさいッ!!なにもしないよりはマシだ!」
「やれやれ。シニョリーナに飢えた男ってのはこれだから嫌だぜ。ダイヤ。この野蛮なゴリラから俺が守ってやるからな」
「誰がゴリラだッ!テメェだって図体がでかいだろうが!」
「黙れこのスカタンッ!俺はダイヤを守ると決めたんだ!貴様にその役は渡さないッ!」
「こっちの台詞だ!」
ホルマジオはしょうがねぇな〜と間延びした声で呟いた。ダイヤもため息をつきながら家に入っていく。それを追う二人はまるで野良犬のようだったとホルマジオは後に語った。
「まずはルールを決める。おいゴリラ。お前はダイヤから一番離れた部屋だ。異論は認めない」
「はぁ!?テメェ調子に乗ってんじゃあねーよ!俺の方がダイヤと長く居るんだ、勿論隣の部屋だ!」
「貴様襲う気か!?許さねえダイヤは俺が…ごほん。ダイヤ。君はどこがいいんだい?正直に言ってごらん」
「テメェこそ襲う気じゃあねぇのか?あぁ?」
「私は…どこでもいい。寝れればリビングでも構わない、から二人の好きにすればいい」
「シニョリーナをリビングなんかで寝かせる訳ないだろう!…仕方ない。ゴリラと俺の真ん中がダイヤでいいな」
「フン、最初からそーしろ。女たらしめ」
相変わらず仲の悪い二人にダイヤはそっと目を伏せた。めんどうくさい、と思っている。
それにいち早く気付いたシザーはダイヤの手をそっと取った。
「そんな悲しい顔をするな、ベッラ。君には俺がついてる。…この男のことが不安なのか?大丈夫、君に手出しはさせないよ」
「うぉぇぇ…よく言えるなそんな言葉。ダイヤに触るんじゃねえカス。聞けばお前スタンド使いでもねぇんだろ?フン、弱虫のくせにダイヤを守れるだなんて妄言辞めたらどうだ?」
「……言ったな。貴様、許さねえぜ。お前こそ弱虫だって証拠を出してやろうじゃねえか」
ダイヤはもう耐えきれなかった。
こんな仲の悪い二人と生活するのはかなりのストレスがかかるだろう。立ち上がってイルーゾォの顔をがしっと掴む。イルーゾォは顔を真っ赤にさせて固まった。
そのままダイヤは額をこつんと合わせてじっと目を見つめる。プロシュート式説教スタイルだ。
「イルーゾォ。喧嘩は、だめ。…無闇に人のことを見下すのは、よくない。それに、ここに住むのは元はシザー一人だった。それをよく理解して。シザーを馬鹿にするなら私も貴方と距離を置く」
「なッ…こんな男を庇うのか!?俺の方がお前を理解してるのに…!」
「…貴方のことが好きだから言ってる。イルーゾォなら、私を理解して喧嘩なんてしないはず。…それとも、私を理解できない…?」
「かわいい…」
「…イルーゾォ!」
「はい!!理解します!」
「うん」
にこりと美しく可愛い笑顔で笑ったダイヤに今度こそイルーゾォは可愛いすぎんだろ!!と叫んだ。それを見事にスルーしたダイヤがシザーを見上げる。シザーも今のあれをやってくれるのかと期待した。
…が、予想に反してダイヤはシザーもね、と言うだけだ。思わずかなりのショックを受ける。
「な…お、俺にはあの額を合わせるやつやってくれないのか!?」
「…?貴方とはまだ出会ったばかりのはず。なんでそんなことをしないといけないの…?」
「………」
「おいこいつ立ったまま気ィ失ってるぜ。ふはは!ダセー!」
「…イルーゾォ」
「やべ」