天使の悪魔【暗殺チーム】
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「…すぅ…すぅ…」
「うおっ。……誰も居ねーよな?」
リビングのソファでダイヤが寝転がっているのを見て、素早く当たりを見渡す。周りに奴らが居ないことを確認してダイヤに近づいた。
きらきらとした金髪がソファに広がって、その姿は天使だと言われても信じてしまうくらい美しかった。
「下らねーと思ってたけど…本当に天使っているんだな」
「んん…」
「…ダイヤ」
首輪をなぞる様に引っ張る。
首元についた黒いチョーカーは、ダイヤがここにきてしばらく経ってからつけ始めた物だ。
誰からだ、としつこく問い詰めれば困った様にボスからとだけ言われた。新しいボスはこいつに夢中らしい。よく本部から花束を持って帰ってくる。
「気に食わねぇ…フン。ダイヤに手を出したら裏切ってやってもいいかもなぁ」
下らないことを言いながらダイヤの前にしゃがみ込む。美しい顔に涙の跡を見て、また泣いたのかとツキリと胸が痛んだ。
…こいつは寝ている時、いつも泣いている。
それを止めたくてチームの連中が策を考えているのを、俺は知っている。
「…あ〜可愛い…」
「よォ変態。ダイヤから離れな」
「げッ、プロシュートッ!アンタ任務だろ!?」
「早く終わったんだよ。…テメェダイヤを襲おうとしてたな!?あぁ!?」
「ちっげーよ!どこをどう見たらそうなるんだ!?ただ…み、見てただけだよ!可愛いなって!」
「え…」
「…!!!」
「おはよう天使。相変わらず美しい。…ダイヤ、お前また泣いたのかァ?泣くくらいなら俺のベッドに来い。泣く暇もねェくらいに可愛がってやるよ」
「え…」
ダイヤさっきからえ…しか言ってねーよ!!
やべえ、それより可愛いとか言ってんの聞かれたよな!?うわあああ最悪だマジに気持ち悪いじゃねーかよ俺!
自己嫌悪に陥っているとダイヤが俺に近付いて来た。
「なッ、なに?」
「…可愛いってイルーゾォから、始めて言われた」
「べ、別にお前が可愛いのは客観的に見てから、だ!!決して俺の個人的な感情で言ったんじゃあない、お前が可愛いのは世界共通認識で、俺が、可愛いと思ったんじゃあないぞ、可愛いって、」
「うるせーーーッ!さっさと飯の支度しろ!今日お前だろーが!」
「いってェェ!!ダイヤにぶつかったらどーすんだよ!」
「ぶつかる訳ねーだろッ!俺の投球を疑ってるってのかえェ!?」
くすくす笑うダイヤに顔が熱くなる。
可愛い、可愛い、可愛い…。
ぼーっとダイヤを眺めているとプロシュートから煙が出てきた慌ててキッチンに向かった。
今日の当番は俺だ。ダイヤがここにきてから、俺らはアジトで食事をするようになった。
まるで仲良しごっこのようだが、案外悪くない。…ダイヤがここに来なかったら、一生そんな風に思わなかったろうけどな。
「…今日はなにをつくるの?」
「!お前の好きな…トマトとナスのピザ。あとクリームパスタ」
「…嬉しい。イルーゾォのご飯好き」
「っ!」
ぐわああ、とまた顔が熱くなっていく。
俺も好きだよお前がな!
そわなこと言えるはずもなくパスタを茹でていく。ダイヤは俺に無視されたことにしゅん、と眉を下げている。あ〜〜〜可愛い。
俺のために落ち込んでる。もっともっと俺のせいで喜んだり落ち込んだり拗ねたりしてほしい。…俺だけに。
「…イルーゾォ…トマトとナス切った」
「っあ、ああ…」
「…切った」
「ああ…ありがとな」
「…頭撫でないの?いつも、する」
「は、はァ!?してねーよッ、そんなこと…」
「じゃあ無意識…?イルーゾォはよく私の頭を撫でる」
「…くそっ」
くしゃりとダイヤの頭を撫でると嬉しそうにダイヤが目を細めた。
…もう抱きてェよこいつ。可愛いすぎる。
ダイヤが俺を見上げてイルーゾォ、と呼んだ。
「パスタ、伸びちゃう」
「…おう」
「なんかよォ〜このパスタ少し伸びてねーか?」
「ああ?文句言うなら食うなよ」
「ちげーよッ!ただ感想言っただけだろーがよォ〜…!」
「私のせい…イルーゾォにちょっかいかけちゃったから」
ブーッ、と水を吹き出すギアッチョにみんなさっと皿を持ち上げる。みんなすごい。
ギアッチョがごほごほとしていたのでタオルで水を拭ってあげた。
「ちょ、ちょっかいって…」
「?…料理中に話しかけた」
「…なんだそーいうことかよ…マジに焦ったじゃあねーか…!」
「フン、ダイヤは俺(の飯)が好きだからなァ?」
「誰がんなこと言ったよあァ!?つーかその()の中が一番大事だろーがよォ!」
二人が話しているのを眺めていると、リビングの扉が開いた。リゾットだ。おかえり、と声を掛けるとただいま、と頬を撫でられる。
リゾットのピザとパスタをとって椅子を引いた。
「…嫁…?」
「?リゾット…?」
「…疲れてるな。飯を食べたら少し休む。ダイヤ、悪いが報告書を回収しといて貰えるか」
「うん。リゾット…ゆっくり休んで」
「ああ」
もぐもぐと頬にパスタを詰め込むリゾットに苦笑する。…ふふ、ハムスターみたい。
隣に座っているペッシもそう思ったらしい。二人でこっそり笑った。
「…プロシュート。そういえば報告書…まだ?」
「あ?あー…やってねえな、そう言えば」
「やらないと…だめ。今日出さないと、怒る」
「怒ってくれてもいいんだぜ?きっとお前のような天使は怒る時も可愛らしいんだろうな…」
「…うえ、始まったぜ?」
「おいうるせーぞジェラートッ」
食べ終わって皿を運んでいると、ギアッチョがさっとスポンジを手に取った。どうやら洗ってくれるらしい。私も横に並んで皿を拭く。
「…最近どーだよ。任務」
「大丈夫…だと思う。ギアッチョは…怪我とかしてない?」
「しねーよ。する訳ねーだろ」
「でも…心配はする。本当は、ギアッチョに任務をやってほしくない…」
「あ〜?俺が弱いって?」
「違う…でも、だって…死んじゃうか、も…っひゃあ!?」
「…それ以上言うならお前の嫌がることするぜ。いいのかよォ〜?ん?」
「ぎ、あっちょ…こ、腰…掴まないで…!」
「質問に答えろよ。…どーする?嫌がること、してやろう、うおっ!?」
「おっとォ〜悪いなァギアッチョ。間違えてフライパンでお前の頭を殴ったあげく蹴り飛ばしそうになったぜ」
「てっめ…誰がそんな奇跡的なミスすんだよ!ぶっ飛ばす!」
イルーゾォとギアッチョが喧嘩するのをぽかんと眺める。…イルーゾォ、ありがとう…。
あの空気は、少し苦手。赤くなった頬を隠すために、お皿を抱えた。
「うおっ。……誰も居ねーよな?」
リビングのソファでダイヤが寝転がっているのを見て、素早く当たりを見渡す。周りに奴らが居ないことを確認してダイヤに近づいた。
きらきらとした金髪がソファに広がって、その姿は天使だと言われても信じてしまうくらい美しかった。
「下らねーと思ってたけど…本当に天使っているんだな」
「んん…」
「…ダイヤ」
首輪をなぞる様に引っ張る。
首元についた黒いチョーカーは、ダイヤがここにきてしばらく経ってからつけ始めた物だ。
誰からだ、としつこく問い詰めれば困った様にボスからとだけ言われた。新しいボスはこいつに夢中らしい。よく本部から花束を持って帰ってくる。
「気に食わねぇ…フン。ダイヤに手を出したら裏切ってやってもいいかもなぁ」
下らないことを言いながらダイヤの前にしゃがみ込む。美しい顔に涙の跡を見て、また泣いたのかとツキリと胸が痛んだ。
…こいつは寝ている時、いつも泣いている。
それを止めたくてチームの連中が策を考えているのを、俺は知っている。
「…あ〜可愛い…」
「よォ変態。ダイヤから離れな」
「げッ、プロシュートッ!アンタ任務だろ!?」
「早く終わったんだよ。…テメェダイヤを襲おうとしてたな!?あぁ!?」
「ちっげーよ!どこをどう見たらそうなるんだ!?ただ…み、見てただけだよ!可愛いなって!」
「え…」
「…!!!」
「おはよう天使。相変わらず美しい。…ダイヤ、お前また泣いたのかァ?泣くくらいなら俺のベッドに来い。泣く暇もねェくらいに可愛がってやるよ」
「え…」
ダイヤさっきからえ…しか言ってねーよ!!
やべえ、それより可愛いとか言ってんの聞かれたよな!?うわあああ最悪だマジに気持ち悪いじゃねーかよ俺!
自己嫌悪に陥っているとダイヤが俺に近付いて来た。
「なッ、なに?」
「…可愛いってイルーゾォから、始めて言われた」
「べ、別にお前が可愛いのは客観的に見てから、だ!!決して俺の個人的な感情で言ったんじゃあない、お前が可愛いのは世界共通認識で、俺が、可愛いと思ったんじゃあないぞ、可愛いって、」
「うるせーーーッ!さっさと飯の支度しろ!今日お前だろーが!」
「いってェェ!!ダイヤにぶつかったらどーすんだよ!」
「ぶつかる訳ねーだろッ!俺の投球を疑ってるってのかえェ!?」
くすくす笑うダイヤに顔が熱くなる。
可愛い、可愛い、可愛い…。
ぼーっとダイヤを眺めているとプロシュートから煙が出てきた慌ててキッチンに向かった。
今日の当番は俺だ。ダイヤがここにきてから、俺らはアジトで食事をするようになった。
まるで仲良しごっこのようだが、案外悪くない。…ダイヤがここに来なかったら、一生そんな風に思わなかったろうけどな。
「…今日はなにをつくるの?」
「!お前の好きな…トマトとナスのピザ。あとクリームパスタ」
「…嬉しい。イルーゾォのご飯好き」
「っ!」
ぐわああ、とまた顔が熱くなっていく。
俺も好きだよお前がな!
そわなこと言えるはずもなくパスタを茹でていく。ダイヤは俺に無視されたことにしゅん、と眉を下げている。あ〜〜〜可愛い。
俺のために落ち込んでる。もっともっと俺のせいで喜んだり落ち込んだり拗ねたりしてほしい。…俺だけに。
「…イルーゾォ…トマトとナス切った」
「っあ、ああ…」
「…切った」
「ああ…ありがとな」
「…頭撫でないの?いつも、する」
「は、はァ!?してねーよッ、そんなこと…」
「じゃあ無意識…?イルーゾォはよく私の頭を撫でる」
「…くそっ」
くしゃりとダイヤの頭を撫でると嬉しそうにダイヤが目を細めた。
…もう抱きてェよこいつ。可愛いすぎる。
ダイヤが俺を見上げてイルーゾォ、と呼んだ。
「パスタ、伸びちゃう」
「…おう」
「なんかよォ〜このパスタ少し伸びてねーか?」
「ああ?文句言うなら食うなよ」
「ちげーよッ!ただ感想言っただけだろーがよォ〜…!」
「私のせい…イルーゾォにちょっかいかけちゃったから」
ブーッ、と水を吹き出すギアッチョにみんなさっと皿を持ち上げる。みんなすごい。
ギアッチョがごほごほとしていたのでタオルで水を拭ってあげた。
「ちょ、ちょっかいって…」
「?…料理中に話しかけた」
「…なんだそーいうことかよ…マジに焦ったじゃあねーか…!」
「フン、ダイヤは俺(の飯)が好きだからなァ?」
「誰がんなこと言ったよあァ!?つーかその()の中が一番大事だろーがよォ!」
二人が話しているのを眺めていると、リビングの扉が開いた。リゾットだ。おかえり、と声を掛けるとただいま、と頬を撫でられる。
リゾットのピザとパスタをとって椅子を引いた。
「…嫁…?」
「?リゾット…?」
「…疲れてるな。飯を食べたら少し休む。ダイヤ、悪いが報告書を回収しといて貰えるか」
「うん。リゾット…ゆっくり休んで」
「ああ」
もぐもぐと頬にパスタを詰め込むリゾットに苦笑する。…ふふ、ハムスターみたい。
隣に座っているペッシもそう思ったらしい。二人でこっそり笑った。
「…プロシュート。そういえば報告書…まだ?」
「あ?あー…やってねえな、そう言えば」
「やらないと…だめ。今日出さないと、怒る」
「怒ってくれてもいいんだぜ?きっとお前のような天使は怒る時も可愛らしいんだろうな…」
「…うえ、始まったぜ?」
「おいうるせーぞジェラートッ」
食べ終わって皿を運んでいると、ギアッチョがさっとスポンジを手に取った。どうやら洗ってくれるらしい。私も横に並んで皿を拭く。
「…最近どーだよ。任務」
「大丈夫…だと思う。ギアッチョは…怪我とかしてない?」
「しねーよ。する訳ねーだろ」
「でも…心配はする。本当は、ギアッチョに任務をやってほしくない…」
「あ〜?俺が弱いって?」
「違う…でも、だって…死んじゃうか、も…っひゃあ!?」
「…それ以上言うならお前の嫌がることするぜ。いいのかよォ〜?ん?」
「ぎ、あっちょ…こ、腰…掴まないで…!」
「質問に答えろよ。…どーする?嫌がること、してやろう、うおっ!?」
「おっとォ〜悪いなァギアッチョ。間違えてフライパンでお前の頭を殴ったあげく蹴り飛ばしそうになったぜ」
「てっめ…誰がそんな奇跡的なミスすんだよ!ぶっ飛ばす!」
イルーゾォとギアッチョが喧嘩するのをぽかんと眺める。…イルーゾォ、ありがとう…。
あの空気は、少し苦手。赤くなった頬を隠すために、お皿を抱えた。