第一章
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「よォよォ。アンタがあのお姫さんか〜?」
「…?あの、どなたです?あ、もしかして暗殺対象の方ですか?今は殺しの許可が出てないので殺してあげられないんですよ。すいません」
「……お前相変わらずジョークのセンスねェなァ…」
「あはは!ごめんごめん。久しぶり、ミスタ」
手を差し出すとミスタはたくよォ、とぶつぶつ言いながらわたしの手を握り返した。
まだまだジョークの勉強をする必要がありそうだ。
「ジョルノの護衛はいいの?」
「今日はフーゴがついてるぜ。お前は暗殺チームでやれてんの?…手ェ出されてねェよな!?」
「はい?手なんか出される訳ないでしょう。わた、僕は男のフリしてんだからさ」
「いやいやいや…お前よォ〜マジであいつらがお前を男だと思ってると思ってんのか?そんな訳ねェだろ!?」
「う…それよりお姫さんってなに?最初の」
「お前は俺らのチームでそう呼ばれてんだよ。暗殺チームのやつらに甘やかされてるからなァ」
「…それって寂しいからです?」
「男の醜いヤキモチってやつだ」
「……」
ふふ、なんか嬉しいな。
私が笑っているのを見たミスタが少し頬を染めた。それにどうしたの?とわざとらしく問い掛けて見ればミスタが溜息を吐いて行くぞ、と呟く。…どうやらお昼に連れて行ってくれるらしい。うきうきとしてついていく。
「やあ。そこの美しいシニョリーナ。そんな野暮な男じゃなくて俺とデートしない?」
「…あ〜僕男なんですケド。こう見えて」
「…はぁ?どう見たって可愛らしいベッラじゃないか!なぁ、俺はそんな言葉で騙されるほど優しくないぜ」
…ミスタが隣にいるのにナンパかあ。
中々かっこいいお兄さんはにやにやしながら私の腰を掴んで顔を近づけた。…やかましい。
ミスタをちらりと見ると静かな顔をしていて、ああ、これはやばいなとどこかぼんやり考える。
「だァれの許可でこいつのこと触ってんのかなァ?お兄さんよォ」
「あぁ?お前の許可がいるか?」
「ああいんだろーがよォ。こいつは俺の女だぜ。死にたくなかったら消えな」
銃をちらりと見せてミスタが笑う。
男はひッ、と息を呑んでから慌ててどこかへ走り去った。それに思わず吹き出す。なんてダサイ男なんだイタリアーノ!
ミスタも情けねェなァと笑った。
「…んじゃ、気を取り直して。さァお姫様。俺とランチに行きましょうね〜」
「はいはい。連れてって下さいな、王子様」
差し出された手を握って歩き出す。すると、前方から見知った髪色を見つけた。…あ、あれはギアッチョ!な、なんでこんなところに!?
いや、そんなことよりミスタといるところを見られたらまずい!
慌てて下を向く。ギアッチョ達には元護衛チームに居たことを隠さなければならない。
そう、私は元護衛チームのメンバーだったのだから。
「おッ、あれはおめーんとこのやつじゃあねぇの?」
「ちょ、ミスタ!ほっといて!」
「…はぁ?おいおいまさかおめー…言ってねーのか!?あいつらに!」
「だ、だって…言うタイミングがなくて!」
「なーんで言わねーの?別にあいつらと戦ったけどもう解決してんだろォ?」
「いやいやいや!よーく考えてよ。君たちのところにいた時の私は男のフリしてなかったし、暗殺メンバーに女の時の姿を見られてるんだよ!バレる可能性あるだろ…!」
「いやァ、もうバレてんだからいいんじゃねーの?」
「だからバレてないって!(多分)」
ミスタを引っ張って建物の影に入る。
するとミスタはいいことを思いついた!と言わんばかりの満面の笑みを浮かべた。
「今のお前も充分可愛いけどよォ。やっぱり隣にいるのは絶世の美女のほうがいいだろ?つーことでウィッグは要らねーな?」
「ああああ!ちょっ、なにしてんだアンタ!」
「おーやっぱお前の髪すげー綺麗だなァ。隠してんの勿体ねえ」
「なっ、な…!」
「女の格好ならあいつらに見つかっても大丈夫だろ」
「!確かにっ」
「よし!なら行くぜ。あそこのレストランにもうみんな揃ってるからよォ〜」
「え、みんなもいるの!?やったー!」
「…(可愛いッ!!!)お前の幸せそうな笑顔を見れるならなんだってしてやるぜ…ッ」
「はあ〜?」
ドン引きしたような顔を思わずむけてしまったが、ミスタは気にせずに笑っている。
まあいいか、と気を取り直してレストランまで歩いた。前方に見知った顔が数名見える。
思わず涙が出そうになった。
「ジョルノーーー!!」
「!… メーラ!走ったら危ないじゃあないですか!」
「うわああその少し冷たい感じも懐かしいーー!ブチャラティも!ナランチャも!フーゴも!ついでにアバッキオも!」
「俺はついでか?あァン?」
「うひょれすごめんらはい」
頬をぐに、と掴まれてすぐに謝る。それを見てみんなが笑った。…ううう〜!!この感じ懐かしいーーーー!暗殺チームとは少し違うこの家族感!好きだぁ!
「メーラ。暗殺チームじゃうまくやっているのか?」
「…やってる…のかな?少しは仲良くなれたかもしれないけど…まだ数人としか話してないんだ。正直戻りたいよ」
「そうか…それを聞いて少し嬉しく思っている俺を…お前は幻滅するか?」
「…きゅん!ブチャラティすきー!」
思わず抱きつくとブチャラティが慌ててメーラ!と呼ぶが気にしない。照れているだけで嫌がっていないのをもう知っている。
うう、と頭を押し付けるとそろそろと撫でてくれた。ああ、わたしのリーダー…だいすき。
「メーラ。あのへたくそな男のフリはしなくていいのか?」
「フーゴ…へたくそなんて言わないでよ!」
「あれをへたくそだと言わずになんて言うんだ?お前、女にしか見えないぞ。あれじゃあ」
「…仕方ないでしょ!頑張ってるのよ私だってー!フーゴの意地悪!」
「な、ぼ、僕は心配しているんだッ!アンタが男共に犯されたり…ッ!クソッ!考えただけであいつらを殺したくなる!!」
「妄想で人を殺すんじゃあないッ!」
ぎゃあぎゃあと楽しく騒いでいるとジョルノが大きく咳払いをした。それにみんなぴたりと止まる。…ボス!ボスの威厳だッ!
「レストランの前で騒ぐと迷惑になります。中に入りますよ!」
「「「はいッ!ボス!!」」」
「君達と居るときはジョルノと呼んでくださいと…あれほど言ったじゃあないですか…」
「ジョルノー!ピッツァ食べようね!プリンも!」
「メーラ…!」
…みんなもだいすきだけど、暗殺チームでも仲良くなれるように頑張ろう!うん!
「…?あの、どなたです?あ、もしかして暗殺対象の方ですか?今は殺しの許可が出てないので殺してあげられないんですよ。すいません」
「……お前相変わらずジョークのセンスねェなァ…」
「あはは!ごめんごめん。久しぶり、ミスタ」
手を差し出すとミスタはたくよォ、とぶつぶつ言いながらわたしの手を握り返した。
まだまだジョークの勉強をする必要がありそうだ。
「ジョルノの護衛はいいの?」
「今日はフーゴがついてるぜ。お前は暗殺チームでやれてんの?…手ェ出されてねェよな!?」
「はい?手なんか出される訳ないでしょう。わた、僕は男のフリしてんだからさ」
「いやいやいや…お前よォ〜マジであいつらがお前を男だと思ってると思ってんのか?そんな訳ねェだろ!?」
「う…それよりお姫さんってなに?最初の」
「お前は俺らのチームでそう呼ばれてんだよ。暗殺チームのやつらに甘やかされてるからなァ」
「…それって寂しいからです?」
「男の醜いヤキモチってやつだ」
「……」
ふふ、なんか嬉しいな。
私が笑っているのを見たミスタが少し頬を染めた。それにどうしたの?とわざとらしく問い掛けて見ればミスタが溜息を吐いて行くぞ、と呟く。…どうやらお昼に連れて行ってくれるらしい。うきうきとしてついていく。
「やあ。そこの美しいシニョリーナ。そんな野暮な男じゃなくて俺とデートしない?」
「…あ〜僕男なんですケド。こう見えて」
「…はぁ?どう見たって可愛らしいベッラじゃないか!なぁ、俺はそんな言葉で騙されるほど優しくないぜ」
…ミスタが隣にいるのにナンパかあ。
中々かっこいいお兄さんはにやにやしながら私の腰を掴んで顔を近づけた。…やかましい。
ミスタをちらりと見ると静かな顔をしていて、ああ、これはやばいなとどこかぼんやり考える。
「だァれの許可でこいつのこと触ってんのかなァ?お兄さんよォ」
「あぁ?お前の許可がいるか?」
「ああいんだろーがよォ。こいつは俺の女だぜ。死にたくなかったら消えな」
銃をちらりと見せてミスタが笑う。
男はひッ、と息を呑んでから慌ててどこかへ走り去った。それに思わず吹き出す。なんてダサイ男なんだイタリアーノ!
ミスタも情けねェなァと笑った。
「…んじゃ、気を取り直して。さァお姫様。俺とランチに行きましょうね〜」
「はいはい。連れてって下さいな、王子様」
差し出された手を握って歩き出す。すると、前方から見知った髪色を見つけた。…あ、あれはギアッチョ!な、なんでこんなところに!?
いや、そんなことよりミスタといるところを見られたらまずい!
慌てて下を向く。ギアッチョ達には元護衛チームに居たことを隠さなければならない。
そう、私は元護衛チームのメンバーだったのだから。
「おッ、あれはおめーんとこのやつじゃあねぇの?」
「ちょ、ミスタ!ほっといて!」
「…はぁ?おいおいまさかおめー…言ってねーのか!?あいつらに!」
「だ、だって…言うタイミングがなくて!」
「なーんで言わねーの?別にあいつらと戦ったけどもう解決してんだろォ?」
「いやいやいや!よーく考えてよ。君たちのところにいた時の私は男のフリしてなかったし、暗殺メンバーに女の時の姿を見られてるんだよ!バレる可能性あるだろ…!」
「いやァ、もうバレてんだからいいんじゃねーの?」
「だからバレてないって!(多分)」
ミスタを引っ張って建物の影に入る。
するとミスタはいいことを思いついた!と言わんばかりの満面の笑みを浮かべた。
「今のお前も充分可愛いけどよォ。やっぱり隣にいるのは絶世の美女のほうがいいだろ?つーことでウィッグは要らねーな?」
「ああああ!ちょっ、なにしてんだアンタ!」
「おーやっぱお前の髪すげー綺麗だなァ。隠してんの勿体ねえ」
「なっ、な…!」
「女の格好ならあいつらに見つかっても大丈夫だろ」
「!確かにっ」
「よし!なら行くぜ。あそこのレストランにもうみんな揃ってるからよォ〜」
「え、みんなもいるの!?やったー!」
「…(可愛いッ!!!)お前の幸せそうな笑顔を見れるならなんだってしてやるぜ…ッ」
「はあ〜?」
ドン引きしたような顔を思わずむけてしまったが、ミスタは気にせずに笑っている。
まあいいか、と気を取り直してレストランまで歩いた。前方に見知った顔が数名見える。
思わず涙が出そうになった。
「ジョルノーーー!!」
「!… メーラ!走ったら危ないじゃあないですか!」
「うわああその少し冷たい感じも懐かしいーー!ブチャラティも!ナランチャも!フーゴも!ついでにアバッキオも!」
「俺はついでか?あァン?」
「うひょれすごめんらはい」
頬をぐに、と掴まれてすぐに謝る。それを見てみんなが笑った。…ううう〜!!この感じ懐かしいーーーー!暗殺チームとは少し違うこの家族感!好きだぁ!
「メーラ。暗殺チームじゃうまくやっているのか?」
「…やってる…のかな?少しは仲良くなれたかもしれないけど…まだ数人としか話してないんだ。正直戻りたいよ」
「そうか…それを聞いて少し嬉しく思っている俺を…お前は幻滅するか?」
「…きゅん!ブチャラティすきー!」
思わず抱きつくとブチャラティが慌ててメーラ!と呼ぶが気にしない。照れているだけで嫌がっていないのをもう知っている。
うう、と頭を押し付けるとそろそろと撫でてくれた。ああ、わたしのリーダー…だいすき。
「メーラ。あのへたくそな男のフリはしなくていいのか?」
「フーゴ…へたくそなんて言わないでよ!」
「あれをへたくそだと言わずになんて言うんだ?お前、女にしか見えないぞ。あれじゃあ」
「…仕方ないでしょ!頑張ってるのよ私だってー!フーゴの意地悪!」
「な、ぼ、僕は心配しているんだッ!アンタが男共に犯されたり…ッ!クソッ!考えただけであいつらを殺したくなる!!」
「妄想で人を殺すんじゃあないッ!」
ぎゃあぎゃあと楽しく騒いでいるとジョルノが大きく咳払いをした。それにみんなぴたりと止まる。…ボス!ボスの威厳だッ!
「レストランの前で騒ぐと迷惑になります。中に入りますよ!」
「「「はいッ!ボス!!」」」
「君達と居るときはジョルノと呼んでくださいと…あれほど言ったじゃあないですか…」
「ジョルノー!ピッツァ食べようね!プリンも!」
「メーラ…!」
…みんなもだいすきだけど、暗殺チームでも仲良くなれるように頑張ろう!うん!