第一章
夢小説設定
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「このイルーゾォがきっちり絞ってやるから安心しろ」
「…なんでよりによって今一番苦手なあんたなんですかもう」
「あ〜?生意気を言う口はこいつか?ンン?」
「んむっ。やめてってば!」
昨日イルーゾォにからかわれたのにまさかの初任務はイルーゾォと行け、とプロシュートに言われてしまった。なんでも他の任務が重なって行けなくなってしまったとか。
それで急遽暇だったイルーゾォに矢が立った訳である。うう、いやだ。
「つーかお前そんな生意気な感じだったか?最初はこう…僕なんでもやります!(笑)みたいな感じだったよな」
「なんでもやります!って感じだったよそりゃあ最初は!でもあんたが僕のこと馬鹿にするから…っ!うう、こんな筈じゃあなかったのに…」
「そりゃ良かったな」
「…」
「…おい無視すんなよ。おい、ベッラ。チビ。子猫ちゃん。女。…… メーラ」
「……なんですか、イルーゾォ」
「……見れば見るほど女だな。可愛い」
「〜っ死ねッ!」
もう耐えられない!こんなデリカシーない人!
というかバレてる!?女って!うう、怖くて聞けない!
半泣きになりながらイルーゾォについていく。
鏡の前で立ち止まったイルーゾォはちらりと私を見た。その顔はどこか嬉しそうで首を傾げる。
「すげェもん見せてやる」
「…?」
「多分お前すげェ驚くぜ」
「…ふふっ。なんか…今のかわいい。すごい子供みたい」
「ッ、…はァ!?ふッ、ふざけんなよ!誰が子供だって!?つーか笑ってんじゃあねえよ!!その顔辞めろ!」
顔を真っ赤にさせたイルーゾォがぷんすか怒りながら私の手を掴む。ちょっと、と睨むと更に顔を赤くさせたので困惑する。…なんだろ?
「…その顔…」
「え?」
「な、なんでもねェよ!行くぞ、マンインザミラー!メーラを許可する!」
「え…っ、わああ!」
パッと世界が変わった気がした。
辺りは異様な程鎮まりかえっていて、さっきまで居た路地裏の筈なのにどこか不気味さが増している。
怖くてイルーゾォの服の裾を掴むと高慢に笑われたのでむかついた。
「これがイルーゾォのスタンド?」
「ああ、すげェだろ?鏡の中だ、ここは。俺だけの世界…」
そう言って笑うイルーゾォの瞳にちらりと哀愁のようなものが見えた。…この静かな世界がイルーゾォのもの…。
思わず手をぎゅっと掴む。イルーゾォが真っ赤になって何か言っているけど聞こえないフリをした。
「…静かだから、わた、僕もたまに来てあげる」
「…はァ?頼んでねーよ、そんなこと。フン、お前が来たいってんならたまに入れてやってもいいがな」
「じゃあ来たい。こんなとこに一人は、寂しいでしょ」
「………別に、そんな風に思ったことねーよ。これに慣れたぜ。寧ろ、こっちにいる方が安心出来る…いや、今言ったこと忘れろ!いいな!?間違ってもホルマジオなんかには言うんじゃねェぞ!?」
「…うん。言わないよ。君も、僕も心の中の声は誰にでもあるからね」
「……」
「じゃあ任務教えてよ、先輩」
「…フン、イルーゾォ様と呼べよ」
誰が、と軽く言いながらイルーゾォについていく。今日の任務はターゲットの家を特定して、それをリゾットに渡すだけの任務なのですぐに終わった。
「帰り、飯奢ってやるよ。ついてこい」
「わーい!先輩、一生ついて行きます!」
「…現金な『女』だな、全く」
「?なにかいった?」
「別にィ?お前が阿保面してて幸せそうだなって言っただけだぜ」
「は〜?イルーゾォだって今笑ってるじゃん」
「……いいから行くぞッ!よし、今日はイイ女ナンパして最高の夜にしてやるッ!」
「……うわァ…これだからイタリアーノは」
「…じょ、冗談に決まってんだろ!?なんでお前が横にいんのにナンパなんてすんだよ!」
慌てた様に弁明するイルーゾォに首を傾げる。なんで私が居るから?意味わからん、とイルーゾォを見上げると焦った様に顔を赤くして逸らしたので思い切り笑ってしまった。
「あのさ…さっきからなんで照れてるの。君、僕のこと嫌いなのにさ」
「…は?誰が嫌いなんて言ったよ。言ってねーだろ、そんなこと」
「え…だって凄いからかってきたし」
「あれは…俺の性格だろ。お前のことは別に嫌いじゃねェ。寧ろ…いや、いい。それに、スタンドだって見せただろ。俺がお前のことを害の無い存在だと思ったから見せたんだ」
「…ふーん?僕はイルーゾォのこと嫌いだけどね」
「…別にお前に嫌われようがなんでもいい。……」
「…あはは!嘘だよ、イルーゾォ。わた…僕、君のこと意外と好き。寂しがり屋で、面倒くさくて人のことからかう意地悪でほんの少しだけかわいいところ」
「………」
「あれ?おーい、イルーゾォ?」
「…………それは抱けってことか?」
「うんやっぱ嫌い」
「…なんでよりによって今一番苦手なあんたなんですかもう」
「あ〜?生意気を言う口はこいつか?ンン?」
「んむっ。やめてってば!」
昨日イルーゾォにからかわれたのにまさかの初任務はイルーゾォと行け、とプロシュートに言われてしまった。なんでも他の任務が重なって行けなくなってしまったとか。
それで急遽暇だったイルーゾォに矢が立った訳である。うう、いやだ。
「つーかお前そんな生意気な感じだったか?最初はこう…僕なんでもやります!(笑)みたいな感じだったよな」
「なんでもやります!って感じだったよそりゃあ最初は!でもあんたが僕のこと馬鹿にするから…っ!うう、こんな筈じゃあなかったのに…」
「そりゃ良かったな」
「…」
「…おい無視すんなよ。おい、ベッラ。チビ。子猫ちゃん。女。…… メーラ」
「……なんですか、イルーゾォ」
「……見れば見るほど女だな。可愛い」
「〜っ死ねッ!」
もう耐えられない!こんなデリカシーない人!
というかバレてる!?女って!うう、怖くて聞けない!
半泣きになりながらイルーゾォについていく。
鏡の前で立ち止まったイルーゾォはちらりと私を見た。その顔はどこか嬉しそうで首を傾げる。
「すげェもん見せてやる」
「…?」
「多分お前すげェ驚くぜ」
「…ふふっ。なんか…今のかわいい。すごい子供みたい」
「ッ、…はァ!?ふッ、ふざけんなよ!誰が子供だって!?つーか笑ってんじゃあねえよ!!その顔辞めろ!」
顔を真っ赤にさせたイルーゾォがぷんすか怒りながら私の手を掴む。ちょっと、と睨むと更に顔を赤くさせたので困惑する。…なんだろ?
「…その顔…」
「え?」
「な、なんでもねェよ!行くぞ、マンインザミラー!メーラを許可する!」
「え…っ、わああ!」
パッと世界が変わった気がした。
辺りは異様な程鎮まりかえっていて、さっきまで居た路地裏の筈なのにどこか不気味さが増している。
怖くてイルーゾォの服の裾を掴むと高慢に笑われたのでむかついた。
「これがイルーゾォのスタンド?」
「ああ、すげェだろ?鏡の中だ、ここは。俺だけの世界…」
そう言って笑うイルーゾォの瞳にちらりと哀愁のようなものが見えた。…この静かな世界がイルーゾォのもの…。
思わず手をぎゅっと掴む。イルーゾォが真っ赤になって何か言っているけど聞こえないフリをした。
「…静かだから、わた、僕もたまに来てあげる」
「…はァ?頼んでねーよ、そんなこと。フン、お前が来たいってんならたまに入れてやってもいいがな」
「じゃあ来たい。こんなとこに一人は、寂しいでしょ」
「………別に、そんな風に思ったことねーよ。これに慣れたぜ。寧ろ、こっちにいる方が安心出来る…いや、今言ったこと忘れろ!いいな!?間違ってもホルマジオなんかには言うんじゃねェぞ!?」
「…うん。言わないよ。君も、僕も心の中の声は誰にでもあるからね」
「……」
「じゃあ任務教えてよ、先輩」
「…フン、イルーゾォ様と呼べよ」
誰が、と軽く言いながらイルーゾォについていく。今日の任務はターゲットの家を特定して、それをリゾットに渡すだけの任務なのですぐに終わった。
「帰り、飯奢ってやるよ。ついてこい」
「わーい!先輩、一生ついて行きます!」
「…現金な『女』だな、全く」
「?なにかいった?」
「別にィ?お前が阿保面してて幸せそうだなって言っただけだぜ」
「は〜?イルーゾォだって今笑ってるじゃん」
「……いいから行くぞッ!よし、今日はイイ女ナンパして最高の夜にしてやるッ!」
「……うわァ…これだからイタリアーノは」
「…じょ、冗談に決まってんだろ!?なんでお前が横にいんのにナンパなんてすんだよ!」
慌てた様に弁明するイルーゾォに首を傾げる。なんで私が居るから?意味わからん、とイルーゾォを見上げると焦った様に顔を赤くして逸らしたので思い切り笑ってしまった。
「あのさ…さっきからなんで照れてるの。君、僕のこと嫌いなのにさ」
「…は?誰が嫌いなんて言ったよ。言ってねーだろ、そんなこと」
「え…だって凄いからかってきたし」
「あれは…俺の性格だろ。お前のことは別に嫌いじゃねェ。寧ろ…いや、いい。それに、スタンドだって見せただろ。俺がお前のことを害の無い存在だと思ったから見せたんだ」
「…ふーん?僕はイルーゾォのこと嫌いだけどね」
「…別にお前に嫌われようがなんでもいい。……」
「…あはは!嘘だよ、イルーゾォ。わた…僕、君のこと意外と好き。寂しがり屋で、面倒くさくて人のことからかう意地悪でほんの少しだけかわいいところ」
「………」
「あれ?おーい、イルーゾォ?」
「…………それは抱けってことか?」
「うんやっぱ嫌い」