第一章
夢小説設定
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私が暗殺チームに配属…異動されたのは今から約半年くらい前のことだった。右も左も分からなかった私は、彼らに酷く馬鹿にされたのを今でも覚えている。…というか、少し根に持っている。
それで…ああ、大事なことを言い忘れてた!
私は男装してるの。男の子としてチームにやってきたんだ。だって女だってバレたら男だけのチームに影響を与えちゃうでしょう?
女の子だから舐められたり、変な目で見られたりするのはもうこりごりだもの!
だから頑張って伸ばした長いブロンドの髪を、黒いかつらの中に押し込んで。くびれた腰を隠すためにごついベルトをつけて、黒いTシャツに黒ズボン、上には白のジャケットを羽織って。
胸はもちろんサラシで潰して完成。
男!っていうよりは男の子?って感じだけど、きっと大丈夫。大丈夫…って念じて私は暗殺チームのみんなの前に立ったなぁ。
リーダーだというリゾットに連れられてアジトに入る。意外にもアジトはそんなに汚くなかった。それよりも、リゾットは不思議な目をしてて思わずじっと見つめてしまう。なんだ?と低い声で言われた時はびっくりして、思わず正直に話してしまった。
「貴方の目…とっても不思議だなって。でもすごくかっこいいね」
「…男をたらしこもうとしているのか?」
「え!?わた、僕は男ですよ…?」
「…『そういうこと』だったな。今からあいつらに会わせるが…そういうことは軽々しく言うんじゃねぇ。お前のようなおん…男はあいつらにすぐ喰われるぞ」
「ええっ!?人間を食べるスタンド使いが居るんですか?」
「……開けるぞ」
「わ、待って、リゾット…!」
「…名前を呼ぶな」
リゾットの大きな背中を掴んで部屋に入る。
呆れたようにリゾットが私を見下ろしてくるけど、関係ない。…怖いわ、すごく。
だって人間を食べるスタンドが居るだなんて聞いていないんだもの。
リゾットの背中から恐る恐る顔を出すと男の人が数人、私を見つめていた。
「おいリゾットォ。今日は新人連れて来るんじゃあねェのかよォ〜!?一時間待ってるんだぜ、俺はよォ!それなのに女連れて来るって舐めてんのか、おい!」
「へェ。良い趣味じゃねェかリーダー。中々イイ美人だな」
「…母体には向いてないかもしれないが…イイ!!ああ、俺の好みど真ん中だ…」
「フン、別に興味は無いな。…でもまぁリゾットに飽きられたらこのイルーゾォが相手してやってもいいぜ」
「お、おいあんな可愛らしい子にそんなこと言うのやめろよ…!可哀想だろ…!」
「イイねぇ、やっとこのチームにも花が咲いたぜ」
好き勝手に喋る男達に私は段々と腹が立ってきた。せっかく男装をしているのに、彼らは私を当たり前のように女だと認識しているらしい。
何で女だと思われてるのかな。
人より少し大きな紅い瞳?うざったい長いまつ毛?ピンクの唇?白い肌?
…ううん!そんなの全部関係ないわ!
私が男になると決めた時!男を突き通すと既に意思は決まっているッ!…なーんて。
実際は凄く焦っていたので情けないことに、半泣きになりながらリゾットを見上げたのだった。
「ね、ねえ…僕が男だって言ってよぉ、リゾット」
「…自分で言ったらどうだ。男なんだろう?」
「…リゾット、さっきから凄く意地悪!名前で呼ぶなって言ったり」
「どこが意地悪なんだ?男に男なんだろう、と言っただけだ」
「〜っ」
意地の悪い顔つきで私を見下ろすリゾットにむう、と頬を膨らませながら対策を練る。
でも、いつの間にか私とリゾット以外みんな黙っていてやっとか!と顔を上げた。
「あ、あの。僕の名前は…」
「っ、ははははッ!アンタが男!?冗談だろ?もっとマシな嘘をついてくれよ」
「う、嘘じゃないもん。僕は男だよ!」
「…へェ。この柔らかそうなお尻で?」
「ひゃあっ!?や、やだ、触らないで!」
「あはは、女みたいな声」
変なマスクを目にした男の人に尻を揉まれる。
…最低最低最低!リゾットがすぐに追い払ってくれて少し好感度が上がった。
ありがとう、リーダー。
「…こいつは男ということになってる。あまりつつくな」
「…?なんか言い方、変だよリゾット」
「…お前は気にするな。いいか、こいつに乱暴を働いた奴は口から鋏を出すことになる。それが嫌ならちょっかいは掛けるな」
最初はそんな感じ。
リゾットのおかげでメローネっていう変態さんにお尻を触られた以外は、セクハラされずに済んだの。
でもそれからみんなと対等な仲間になるのが大変で…えぇ?それも聞きたい?
ん〜でももう時間が無いかな。そんなに泣かないで、痛いのは一瞬よ。貴方がしてきた悪事に比べたら大したことないわ。
それじゃあ、今お話したことは内緒ね?
地獄でも秘密にすること、それじゃあバイバイ。悪人さん。
一つ銃声が響き渡る。
今日だけ、少し無駄話をしてしまった。
それに少し反省しながら、私は最初の頃を思い出して少しだけ笑うのだった。
それで…ああ、大事なことを言い忘れてた!
私は男装してるの。男の子としてチームにやってきたんだ。だって女だってバレたら男だけのチームに影響を与えちゃうでしょう?
女の子だから舐められたり、変な目で見られたりするのはもうこりごりだもの!
だから頑張って伸ばした長いブロンドの髪を、黒いかつらの中に押し込んで。くびれた腰を隠すためにごついベルトをつけて、黒いTシャツに黒ズボン、上には白のジャケットを羽織って。
胸はもちろんサラシで潰して完成。
男!っていうよりは男の子?って感じだけど、きっと大丈夫。大丈夫…って念じて私は暗殺チームのみんなの前に立ったなぁ。
リーダーだというリゾットに連れられてアジトに入る。意外にもアジトはそんなに汚くなかった。それよりも、リゾットは不思議な目をしてて思わずじっと見つめてしまう。なんだ?と低い声で言われた時はびっくりして、思わず正直に話してしまった。
「貴方の目…とっても不思議だなって。でもすごくかっこいいね」
「…男をたらしこもうとしているのか?」
「え!?わた、僕は男ですよ…?」
「…『そういうこと』だったな。今からあいつらに会わせるが…そういうことは軽々しく言うんじゃねぇ。お前のようなおん…男はあいつらにすぐ喰われるぞ」
「ええっ!?人間を食べるスタンド使いが居るんですか?」
「……開けるぞ」
「わ、待って、リゾット…!」
「…名前を呼ぶな」
リゾットの大きな背中を掴んで部屋に入る。
呆れたようにリゾットが私を見下ろしてくるけど、関係ない。…怖いわ、すごく。
だって人間を食べるスタンドが居るだなんて聞いていないんだもの。
リゾットの背中から恐る恐る顔を出すと男の人が数人、私を見つめていた。
「おいリゾットォ。今日は新人連れて来るんじゃあねェのかよォ〜!?一時間待ってるんだぜ、俺はよォ!それなのに女連れて来るって舐めてんのか、おい!」
「へェ。良い趣味じゃねェかリーダー。中々イイ美人だな」
「…母体には向いてないかもしれないが…イイ!!ああ、俺の好みど真ん中だ…」
「フン、別に興味は無いな。…でもまぁリゾットに飽きられたらこのイルーゾォが相手してやってもいいぜ」
「お、おいあんな可愛らしい子にそんなこと言うのやめろよ…!可哀想だろ…!」
「イイねぇ、やっとこのチームにも花が咲いたぜ」
好き勝手に喋る男達に私は段々と腹が立ってきた。せっかく男装をしているのに、彼らは私を当たり前のように女だと認識しているらしい。
何で女だと思われてるのかな。
人より少し大きな紅い瞳?うざったい長いまつ毛?ピンクの唇?白い肌?
…ううん!そんなの全部関係ないわ!
私が男になると決めた時!男を突き通すと既に意思は決まっているッ!…なーんて。
実際は凄く焦っていたので情けないことに、半泣きになりながらリゾットを見上げたのだった。
「ね、ねえ…僕が男だって言ってよぉ、リゾット」
「…自分で言ったらどうだ。男なんだろう?」
「…リゾット、さっきから凄く意地悪!名前で呼ぶなって言ったり」
「どこが意地悪なんだ?男に男なんだろう、と言っただけだ」
「〜っ」
意地の悪い顔つきで私を見下ろすリゾットにむう、と頬を膨らませながら対策を練る。
でも、いつの間にか私とリゾット以外みんな黙っていてやっとか!と顔を上げた。
「あ、あの。僕の名前は…」
「っ、ははははッ!アンタが男!?冗談だろ?もっとマシな嘘をついてくれよ」
「う、嘘じゃないもん。僕は男だよ!」
「…へェ。この柔らかそうなお尻で?」
「ひゃあっ!?や、やだ、触らないで!」
「あはは、女みたいな声」
変なマスクを目にした男の人に尻を揉まれる。
…最低最低最低!リゾットがすぐに追い払ってくれて少し好感度が上がった。
ありがとう、リーダー。
「…こいつは男ということになってる。あまりつつくな」
「…?なんか言い方、変だよリゾット」
「…お前は気にするな。いいか、こいつに乱暴を働いた奴は口から鋏を出すことになる。それが嫌ならちょっかいは掛けるな」
最初はそんな感じ。
リゾットのおかげでメローネっていう変態さんにお尻を触られた以外は、セクハラされずに済んだの。
でもそれからみんなと対等な仲間になるのが大変で…えぇ?それも聞きたい?
ん〜でももう時間が無いかな。そんなに泣かないで、痛いのは一瞬よ。貴方がしてきた悪事に比べたら大したことないわ。
それじゃあ、今お話したことは内緒ね?
地獄でも秘密にすること、それじゃあバイバイ。悪人さん。
一つ銃声が響き渡る。
今日だけ、少し無駄話をしてしまった。
それに少し反省しながら、私は最初の頃を思い出して少しだけ笑うのだった。
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