裏小説

「ああくそ何でよりにもよってこんな事に……!」

 今日はいつもより更に悪いことに拍車を掛けていた。ヴァルの癇癪は何時もより更に悪い、ヴェルは良いものが決まらずイライラしていて二人をなだめるのに時間がかかった。そこに大量の仕事が積み重なれば現実逃避もしたいところだが生憎それが出来ない性質の悪魔の自分だった。
 何とか夜中を回った所で仕事が片付き後は寝るだけとなったタイミングを見計らったのかあの赤いラジオの悪魔が何処からともなく勝手に入ってきやがった。

『おやおや~?ヴォックス何時もよりだいぶお疲れの様子ですね~?』

 ドプンと音が横からしたらそこにはラジオデーモンことアラスターがいやがった。

「何でいやがるこのクソジジイ!!」

 食って掛かるように噛みつけば相手は笑顔を更に深くした。面白くて仕方がないって顔をしてやがるああくそ……なんだってこんなタイミングで来やがる。こっちは朝から忙しくて今やっと休憩出来たって所なのにこのクソアラスターはそんなことも関係無く来やがる。

「お前の相手をしてる暇は私には無いんでな早々にお帰り願いたいところなんだがな」

 指の先に電気を溜めながら相手の様子をうかがう。下級悪魔なら乗り込んできたところで即消し炭にすれば問題ないが上級悪魔それもアラスターとなれば話は別だ。こいつに隙を見せれば即終わる物理的に終わるそんなのはごめんだ。まあこいつに言ったところで聞くわけは1ミリもないのだがな。

「そんなの私の勝手なので関係ございませんね」
「大有りだ馬鹿野郎!お前が来たからこっちは迷惑してるんだからな!」
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