書きかけ小説
それはほんの一瞬の出来事でもあったかもしれないでも僕にはすごい長いことのように感じた。
みんなと一緒に最後の戦いに挑んだ僕達はモンストロックスと激しい戦いを繰り広げた。モンストロックスはボロボロにこれで決着が着くと思われた矢先奴が呪文を唱え始めた、その途端マーロックが慌て出して今すぐ止めるように叫んだ。だから僕は阻止しようと最後の力を振り絞り駆け出していた。
それに気付いた、モンストロックスは僕に杖を振り上げ振り下ろした。僕はその攻撃を弾くために剣で防いだ。
剣と杖がクロスするようにキンッ!とぶつかり合いそこから眩しい光がもれだすと辺りを包み込むようにどんどん広がっていった。
咄嗟にシールドで防ぐがそれでも光はどんどん強くなって辺りを照らして周りをのみ込んでいく。目を瞑り光が収まるのを待っているとほんの一瞬で手に握っていた剣とネックスシールドの感触、場の空気等が消えていたことにあわてて目を開いたとき場所が変わっているなど誰が想像するだろうか。
辺りを見渡すとそこはナイトン王国にあるスタジアムだった、いったい何が起こったのかと慌てていたらすぐ近くにいた、メイシーに声をかけられた。
「どうしたのクレイ?まさか卒業バトルがもうすぐ始まるから緊張してきたの?」
「え?卒業バトル?」
そんな筈はない僕達が卒業バトルを終えネックスシールドを貰い王国騎士のネックスナイツになったのは随分と前の事だ。今日の筈じゃない。
「そ、そんな筈──」
「もう何を言ってるのクレイ、今日は第151回目のナイトンアカデミーの卒業式じゃない。考えすぎて忘れるなんて」
「第151回目……」
本当にあの日になっていた。本当に全てが始まったあの日に僕は驚いた。
「?クレイ?」
「あ、いやなんでもないごめんメイシー緊張し過ぎて記憶が混乱してたみたいだありがとう」
「ならいいわ私、パパと話があるから行くわね」
そう言ってメイシーは控え室から出ていった。それを見送って僕は考えた。どうしてこんなことになってしまったのかと、おそらくだがやはりあの時のモンストロックスの呪文のせいだろうと結論づけた。
マーロックがすごくあわてていたことからこうなることが分かっていたからあわてていたのかでもどうすれば戻れるのかそもそも時間だけが戻ったのか、いやメイシーの発言からして知ってるのは僕だけ……いやおそらくあいつも……そもそもこうなったのはモンストロックスが呪文を唱えたからだ、だからもしかしたらあの時攻撃していなかったらあいつだけが覚えていた事になるのかと思うと恐怖したのとこれからどうしようかと思いふと考えてしまった。
今のモンストロックスを倒すことが出来ればジェストロが悪の道に進むことはないのかとでも昔マーロックがこんな話をしていた。
──剣や魔法は使うもの次第で善にも悪にもなる。その者が歩む道によっても左右するのじゃ。もしもこの時こうしてればと変えるきかいがあったとしてもそれが正しいことに繋がるとは言えないのじゃそのせいでとんでもないことに発展することも必ず何かしらの犠牲が出る可能性もあるだからよく考えて行動するようにわかったなクレイ──
「……そろそろか……」
この時間にジェストロはジャグリングを失敗して電気メイスハンマーを発電機にぶつけ王国中を停電させた。それによりマーロックのライブラリーの扉が開きモンストロックスの置かれてる場所も電気が来なくなった。そして彼は悪の道に進むことになった。
自分がやることに後悔がないかと問われれば後悔するところはあるがでも僕の夢が叶い彼は沢山の悪い事をして沢山の人から嫌われた。なら僕がそれを代わりにやったって問題ない筈だ。
「……僕の夢が叶ったんだ。だから、彼の夢が叶っても言い筈なんだ……僕がそれで道を踏み外しても……」
覚悟を決めて前を見る。王国中にまだ電気が走ってる。すると突然廊下の明かりが一瞬で全て消えた。扉のノブに手を掛けて回すと、扉は簡単に開いた。僕は中へと足を進めた。
「……ほぅ貴様が来るということは……やはり覚えていたのか……」
「やっぱり君の仕業だったんだね」
部屋の一番奥にあいつは居た。何度も戦い倒そうとするも最後の最後で逃げられる。最強最悪のモンスターのその魂が入った本、モンスターの書またの名をモンストロックス。ひっくり返ってるから裏の方が表になっているのであいつの顔は見えないがそれでも邪悪なのはわかる。
「ふっ我輩を倒しに来たのか……おいちょっと掴んで前を向かせてくれないかこれじゃあ話が進まない」
「僕もそれは思った」
そう言ってモンスターの書を掴んでひっくり返した。見えたモンスターの書の顔は不機嫌な顔をしていた。
「貴様を脅かしてもジェストロみたいに驚きもしないだろ」
「そんなことしてたんだ……」
まさかそんなことしてたとは思いもしてなかったが考えて見れば彼ならやりかねないしジェストロは絶対に驚くなと思った。
「ふんそんなことはいいさっきも言ったが貴様我輩を倒しに来たのか……だがそんなことをしてみろこれから先に起こることも全て無かったことになるぞ」
「やっぱりそうか……」
考えていた通りだった今を変えれば未来が変わる。本来あったルートを外れるということそうすれば起こる筈だった事も全て変わる。
「いいこちゃんの事だそんなことはしないだろ。そんなことをすればナイツとして掴んだこと全て無くなり国を守った王国騎士としても無くなるぞ」
「それは分かってる」
「だったらお前はお前の持ち場に戻った方が──」
「だから僕が変わりをするよ」
「は?なにを言ってるんだ貴様」
「僕が悪の道を行くって言ってるんだ」
「……貴様自分が言ってることの意味が分かってるのか?」
「分かってるさ。だから僕はここに来た」
「貴様が掴んだ栄光やら仲間との絆等全て放り出して我輩と行くと言うのか!?」
「そうすればジェストロは悪の道には進まない」
「まあそうだが……いや貴様がこの王国中から嫌われることになるんだぞ!貴様ナイツになるのが夢ではなかったのか!?」
「夢だったさそして叶った。なら今度はジェストロの夢が叶ったって悪者じゃなくたって問題ない筈だ」
「いいや貴様分かってないだろこのまま進めば貴様がナイツだったのを覚えてるのは貴様と我輩だけだぞ!?」
「僕の心に残ってるそれで十分だ」
「っ!」
その言葉にモンスターの書は言葉を詰まらせた。分かってるそんなの全て分かってる。でもそうでもしないとジェストロは悪の道に行く。周りから王国中から嫌われ者になる。そんなの僕はやっぱり嫌だ。変えられるのなら彼が悪の道に進まなくていいように出来るなら僕はどんなことだって出来る。悪者にだってなってやる。
「覚悟はもう出来てる」
「……ふっその目じゃなにを言っても無駄のようだな。でもいいのかそんなことをすれば我輩は完全復活しこの王国を支配するぞ」
「君の目的は絶対に阻止される。この国にネックスナイツがいる限りね」
「ふん貴様がいないあのナイツ共何か敵ではないわ」
「みんなを甘く見ない方がいいよ」
「ああくそ邪魔をされると思ったがこう邪魔されるとは思わなかったわ」
「僕がこのままナイツにいたら君は絶対にまた同じ結果になるだけだね」
「ふん分かってたわそんなことくらい!だからここでそうならないように作戦を考えてたのに貴様のせいで全部無駄になったがな」
「そりゃどうもで、君はどうするんだい。のむのかのまないのか……」
みんなと一緒に最後の戦いに挑んだ僕達はモンストロックスと激しい戦いを繰り広げた。モンストロックスはボロボロにこれで決着が着くと思われた矢先奴が呪文を唱え始めた、その途端マーロックが慌て出して今すぐ止めるように叫んだ。だから僕は阻止しようと最後の力を振り絞り駆け出していた。
それに気付いた、モンストロックスは僕に杖を振り上げ振り下ろした。僕はその攻撃を弾くために剣で防いだ。
剣と杖がクロスするようにキンッ!とぶつかり合いそこから眩しい光がもれだすと辺りを包み込むようにどんどん広がっていった。
咄嗟にシールドで防ぐがそれでも光はどんどん強くなって辺りを照らして周りをのみ込んでいく。目を瞑り光が収まるのを待っているとほんの一瞬で手に握っていた剣とネックスシールドの感触、場の空気等が消えていたことにあわてて目を開いたとき場所が変わっているなど誰が想像するだろうか。
辺りを見渡すとそこはナイトン王国にあるスタジアムだった、いったい何が起こったのかと慌てていたらすぐ近くにいた、メイシーに声をかけられた。
「どうしたのクレイ?まさか卒業バトルがもうすぐ始まるから緊張してきたの?」
「え?卒業バトル?」
そんな筈はない僕達が卒業バトルを終えネックスシールドを貰い王国騎士のネックスナイツになったのは随分と前の事だ。今日の筈じゃない。
「そ、そんな筈──」
「もう何を言ってるのクレイ、今日は第151回目のナイトンアカデミーの卒業式じゃない。考えすぎて忘れるなんて」
「第151回目……」
本当にあの日になっていた。本当に全てが始まったあの日に僕は驚いた。
「?クレイ?」
「あ、いやなんでもないごめんメイシー緊張し過ぎて記憶が混乱してたみたいだありがとう」
「ならいいわ私、パパと話があるから行くわね」
そう言ってメイシーは控え室から出ていった。それを見送って僕は考えた。どうしてこんなことになってしまったのかと、おそらくだがやはりあの時のモンストロックスの呪文のせいだろうと結論づけた。
マーロックがすごくあわてていたことからこうなることが分かっていたからあわてていたのかでもどうすれば戻れるのかそもそも時間だけが戻ったのか、いやメイシーの発言からして知ってるのは僕だけ……いやおそらくあいつも……そもそもこうなったのはモンストロックスが呪文を唱えたからだ、だからもしかしたらあの時攻撃していなかったらあいつだけが覚えていた事になるのかと思うと恐怖したのとこれからどうしようかと思いふと考えてしまった。
今のモンストロックスを倒すことが出来ればジェストロが悪の道に進むことはないのかとでも昔マーロックがこんな話をしていた。
──剣や魔法は使うもの次第で善にも悪にもなる。その者が歩む道によっても左右するのじゃ。もしもこの時こうしてればと変えるきかいがあったとしてもそれが正しいことに繋がるとは言えないのじゃそのせいでとんでもないことに発展することも必ず何かしらの犠牲が出る可能性もあるだからよく考えて行動するようにわかったなクレイ──
「……そろそろか……」
この時間にジェストロはジャグリングを失敗して電気メイスハンマーを発電機にぶつけ王国中を停電させた。それによりマーロックのライブラリーの扉が開きモンストロックスの置かれてる場所も電気が来なくなった。そして彼は悪の道に進むことになった。
自分がやることに後悔がないかと問われれば後悔するところはあるがでも僕の夢が叶い彼は沢山の悪い事をして沢山の人から嫌われた。なら僕がそれを代わりにやったって問題ない筈だ。
「……僕の夢が叶ったんだ。だから、彼の夢が叶っても言い筈なんだ……僕がそれで道を踏み外しても……」
覚悟を決めて前を見る。王国中にまだ電気が走ってる。すると突然廊下の明かりが一瞬で全て消えた。扉のノブに手を掛けて回すと、扉は簡単に開いた。僕は中へと足を進めた。
「……ほぅ貴様が来るということは……やはり覚えていたのか……」
「やっぱり君の仕業だったんだね」
部屋の一番奥にあいつは居た。何度も戦い倒そうとするも最後の最後で逃げられる。最強最悪のモンスターのその魂が入った本、モンスターの書またの名をモンストロックス。ひっくり返ってるから裏の方が表になっているのであいつの顔は見えないがそれでも邪悪なのはわかる。
「ふっ我輩を倒しに来たのか……おいちょっと掴んで前を向かせてくれないかこれじゃあ話が進まない」
「僕もそれは思った」
そう言ってモンスターの書を掴んでひっくり返した。見えたモンスターの書の顔は不機嫌な顔をしていた。
「貴様を脅かしてもジェストロみたいに驚きもしないだろ」
「そんなことしてたんだ……」
まさかそんなことしてたとは思いもしてなかったが考えて見れば彼ならやりかねないしジェストロは絶対に驚くなと思った。
「ふんそんなことはいいさっきも言ったが貴様我輩を倒しに来たのか……だがそんなことをしてみろこれから先に起こることも全て無かったことになるぞ」
「やっぱりそうか……」
考えていた通りだった今を変えれば未来が変わる。本来あったルートを外れるということそうすれば起こる筈だった事も全て変わる。
「いいこちゃんの事だそんなことはしないだろ。そんなことをすればナイツとして掴んだこと全て無くなり国を守った王国騎士としても無くなるぞ」
「それは分かってる」
「だったらお前はお前の持ち場に戻った方が──」
「だから僕が変わりをするよ」
「は?なにを言ってるんだ貴様」
「僕が悪の道を行くって言ってるんだ」
「……貴様自分が言ってることの意味が分かってるのか?」
「分かってるさ。だから僕はここに来た」
「貴様が掴んだ栄光やら仲間との絆等全て放り出して我輩と行くと言うのか!?」
「そうすればジェストロは悪の道には進まない」
「まあそうだが……いや貴様がこの王国中から嫌われることになるんだぞ!貴様ナイツになるのが夢ではなかったのか!?」
「夢だったさそして叶った。なら今度はジェストロの夢が叶ったって悪者じゃなくたって問題ない筈だ」
「いいや貴様分かってないだろこのまま進めば貴様がナイツだったのを覚えてるのは貴様と我輩だけだぞ!?」
「僕の心に残ってるそれで十分だ」
「っ!」
その言葉にモンスターの書は言葉を詰まらせた。分かってるそんなの全て分かってる。でもそうでもしないとジェストロは悪の道に行く。周りから王国中から嫌われ者になる。そんなの僕はやっぱり嫌だ。変えられるのなら彼が悪の道に進まなくていいように出来るなら僕はどんなことだって出来る。悪者にだってなってやる。
「覚悟はもう出来てる」
「……ふっその目じゃなにを言っても無駄のようだな。でもいいのかそんなことをすれば我輩は完全復活しこの王国を支配するぞ」
「君の目的は絶対に阻止される。この国にネックスナイツがいる限りね」
「ふん貴様がいないあのナイツ共何か敵ではないわ」
「みんなを甘く見ない方がいいよ」
「ああくそ邪魔をされると思ったがこう邪魔されるとは思わなかったわ」
「僕がこのままナイツにいたら君は絶対にまた同じ結果になるだけだね」
「ふん分かってたわそんなことくらい!だからここでそうならないように作戦を考えてたのに貴様のせいで全部無駄になったがな」
「そりゃどうもで、君はどうするんだい。のむのかのまないのか……」