書きかけ小説
もしも……
もしも……
僕の夢が……
俺の夢が……
叶わず……
叶って……
別の道に進んでたら……
その道に進んでたら……
|いったいどうなっていたんだろうか……《いったいどうなってたんだろうか……》
その日はナイトン王国中が大いに賑わっていた。その理由は新たな王国騎士ことネックスナイツになる5人のナイツアカデミー生の卒業式。その卒業では卒業バトルがありそれを終えるとネックスナイツである証としてネックスシールドを授与される。それを見るために王国中から人が集まっていた。
城の前にスタジアムがありその控え室には今か今かと卒業バトルを待っている5人の卒業生がいた。
その中の1人は卒業バトルの為に見せる技をタブレットにまとめていた。彼の名前はクレイ・モーリントン。彼はナイツアカデミーを主席で卒業し小さい頃からネックスナイツに成ることが夢であり目標である。クレイは孤児であるが王国一の魔術師、マーロックに認められ彼のお陰でナイツアカデミーに入学。頭もよく成績も優秀で剣の腕も鍛えられている。
卒業バトル用の技をまとめたタブレットを卒業生の1人のランス・リッチモンドことランスに持っていって渡したが、必要ないと後ろに投げられた。
彼の得意な武器は名前に入ってるようにランスを使いなかなかの使い手ではあるがだいぶというか抜けてるところがある。彼の両親は超お金持ちでランスは自分の事がすごく好きでほんとはナイツではなくスターになりたかったがリッチモンド家の男はナイツになる決まりでナイツアカデミーに入ったのだ。
残りの3人の卒業生メイシー・ハルバード、アクセル、アーロン・フォックスは3人でまとまって話していた。
メイシーはこの国のお姫様で大のおてんば姫である。彼女のハンマーはすごく痛いと手合わせした相手は口を揃えて言う。ドレスを着るよりも相手を叩きのめす方が好き。両親を説得して何とかナイツアカデミーに入ることが出来たがどうもまだ特に父親はナイツになることを認めてはないようである。
アクセルは自分よりも大きいオノを振り回して戦う。そして何より食べることが大好き。そして家族思いである。彼の実家は宿をやっていてそれを手伝いながら自分はナイツになることが夢だと言っていた。
彼の父親はナイツになることなど無理だと言って将来は宿を次がせようとしていたが彼の頑張りが実り認めてもらいナイツアカデミーに入ることが出来たのだ。
アーロンは危ない事でもやってしまう程スリルが大好き。他の人が見ても危ない事でも平気でやってしまうその後に痛い目を見ても何度でもいろんな事にチャレンジする。
クレイは彼らと少し話をしていると突然近くで爆発音がした。慌てた彼らだったがその原因が分かると呆れていた。
先程から卒業バトルの為の用意をしていた家来ビット達がバトルスーツを爆発させ壊してしまったからだ。
「これを直すのに時間かかりそうだね」
「はぁ…」
ロビンは苦笑いしながら修理を始めた。彼はナイツアカデミーの1年生で今日は彼らの卒業バトルに使われる家来ビットやメカの手伝いのために頑張っていたがまさかここでバトルスーツが壊れるとは思わなかった。
彼の隣にいて呆れて溜め息をついたのはアヴァ、彼女はプログラムを作ったり見直したりとロビンと一緒に手伝っていた。
「直すのに時間がかかるって伝えときましょう」
そう言うとアヴァは慣れた手つきでタブレットをいじった。それをロビンは聞きながらバトルスーツを直している。
「あれじゃほんとに時間かかりそうね」
「せやなもののみごとにぶっ壊れとる」
「だったら何かお腹にいれよっかな」
アクセルはお腹を軽く叩きながら食べ物を食べにキッチンへ向かった。
それを聞いた2人は苦笑いしながらまだ食べるのかと口には出さず心の中で言った。その様子を見ていたクレイは少し考えると何かを決めたのか2人に話しかけた。
「まだ時間があるならマーロックを探してこようと思う。話したかったことが話せるかもしれないから」
「いいんじゃないちゃんと始まるまでに戻ってくれば大丈夫だと思うし」
「ありがとうメイシー」
メイシーがそう返してくれたこともありお礼を言ってクレイはマーロックを探しに控え室から出ていった。
ちょうどその頃スタジオに卒業バトルで使用するメカが壊れて修理することになり時間がかかると発表された。それを見ていた王様と女王様はこのまま座って待っていようと思っていたところに家来ビットが現れ王様に耳打ちで何かを伝えた。それを横で不思議そうに女王様は見ていた。
「わかったすぐに行こうすまぬが少し抜ける卒業バトルが始まるまでには戻るから待っててくれぬか」
「ええわかりました何か大事なことなんですね私は座ってますので行ってきてください」
「ありがとう」
王様は椅子から降りると何処かへと行った。
「クレイ……ナイツになることを少し……待ってくれぬか」
「──え?マーロック何を言って──」
クレイは自分の耳を疑った。今この瞬間に自分はナイツになれないかもしれないとそうマーロックは言っているのだ。少し待つだけでナイツになれるかもしれないし或いは自分はナイツになれないかもしれないとその言葉はそう取れるものだった。
「すまぬなクレイ頼むもう少しだけ待ってくれぬかお主がこれまで頑張ってきたことはワシが一番よく知っておるじゃが……」
彼が一番ナイツに成ることを夢見て頑張ってきたことはマーロック自身一番わかっている。だがもし、もしも彼がと思うと本当にそれでいいのかと迷いがしょうじる。
「……分かったよマーロック……」
力無くそう言うとクレイは来た道を戻っていった。黙って聞いていたハルバード王も困惑した顔でオロオロとしていた。
「兎に角頼む」
「むっむぅ……お主が気にかけることも分かるじゃが本当にこれでよかったのかのう?」
そう言われマーロックは眉間し皺を寄せ困った顔をしていたが元に戻す。
「わからぬじゃがほんとにもう少しだけ考えたいのじゃ…取り返しがつかないようなことにはしたくないのじゃ」
言い終わるとマーロックはハルバード王に背を向けて歩きだした。
「……これが取り返しがつかないことに繋がらなければよいのじゃが……」
王様がそう言葉をこぼした後、席の方に向いて戻っていった。
バトルスーツを直し最終チェックをしていた時にクレイが戻ってきたが出ていく前とは違い力無く項垂れていた。それを心配に思ったメイシーが声をかけるが、クレイは大丈夫だと返し壁の方に歩き壁に寄りかかっていた。
出ていく前とはえらく違うクレイの様子にメイシーは困惑しアーロンは首をかしげていた。ランスは気になりもせず未だにソファーに座ってくつろいでいた。アクセルは食べる事に夢中だった。
「あの老いぼれマーロックが気にしてることを教えてやってもいいんだがな」
「何か知っているのかマーロックがあんなことを言った理由を……」
知りたかったクレイは聞いた。何故マーロックがあんなことを言ったのかそして何に悩んでいるのかを。
「くっくっお前はな─────」
それを聞いたクレイは驚き同時に理解しただからマーロックはあんなことを言ったのかとそして自分はナイツにはなれないことも理解した。
「それじゃ僕は……ナイツには……なれない」
「だが悪い奴にはなれる」
「──え?」
この本は何を言っているのかそれは理解出来なかった。僕が悪い奴になれる?
「だってそうだろそれが事実ならあいつはお前をナイツにする事はあるかもしれないがないことだってあるそれでお前は悩んでいたんだからな」
「そ、それは……」
「だがお前には力があるあんな奴やこの国を守ることよりももっと強い奴にな、元々ナイツになるために頑張ってきたがお前の中にある魔法の力を引き出せればお前はどんな奴だって勝てない悪い奴になれるんだ」
「でも、それだったら良いことにだって──」
「おいおい我輩の話を聞いてなかったのか良いことに使ったところでお前は周りから避けられる力も魔法も使えたならお前を止めることの出きる奴なんかいないそんな危ない奴野放しにしとくと思うかこの国が?」
「っ……」
この本が言っていることは正しいとクレイは思った。もしも魔法の力が使えるようになれば喜ぶ人もいるだろうがそれを危険だと、とらえるものだっている。そうなればこの国は自分はどうなるかわからないし、ナイツになった彼らが危険だと攻撃してきたとしたら自分は戦うしかないのかそれなら最初から悪者になった方が良いのではどうせ自分はナイツにはなれないそれがもう決まっているようなものだ。
もしも……
僕の夢が……
俺の夢が……
叶わず……
叶って……
別の道に進んでたら……
その道に進んでたら……
|いったいどうなっていたんだろうか……《いったいどうなってたんだろうか……》
その日はナイトン王国中が大いに賑わっていた。その理由は新たな王国騎士ことネックスナイツになる5人のナイツアカデミー生の卒業式。その卒業では卒業バトルがありそれを終えるとネックスナイツである証としてネックスシールドを授与される。それを見るために王国中から人が集まっていた。
城の前にスタジアムがありその控え室には今か今かと卒業バトルを待っている5人の卒業生がいた。
その中の1人は卒業バトルの為に見せる技をタブレットにまとめていた。彼の名前はクレイ・モーリントン。彼はナイツアカデミーを主席で卒業し小さい頃からネックスナイツに成ることが夢であり目標である。クレイは孤児であるが王国一の魔術師、マーロックに認められ彼のお陰でナイツアカデミーに入学。頭もよく成績も優秀で剣の腕も鍛えられている。
卒業バトル用の技をまとめたタブレットを卒業生の1人のランス・リッチモンドことランスに持っていって渡したが、必要ないと後ろに投げられた。
彼の得意な武器は名前に入ってるようにランスを使いなかなかの使い手ではあるがだいぶというか抜けてるところがある。彼の両親は超お金持ちでランスは自分の事がすごく好きでほんとはナイツではなくスターになりたかったがリッチモンド家の男はナイツになる決まりでナイツアカデミーに入ったのだ。
残りの3人の卒業生メイシー・ハルバード、アクセル、アーロン・フォックスは3人でまとまって話していた。
メイシーはこの国のお姫様で大のおてんば姫である。彼女のハンマーはすごく痛いと手合わせした相手は口を揃えて言う。ドレスを着るよりも相手を叩きのめす方が好き。両親を説得して何とかナイツアカデミーに入ることが出来たがどうもまだ特に父親はナイツになることを認めてはないようである。
アクセルは自分よりも大きいオノを振り回して戦う。そして何より食べることが大好き。そして家族思いである。彼の実家は宿をやっていてそれを手伝いながら自分はナイツになることが夢だと言っていた。
彼の父親はナイツになることなど無理だと言って将来は宿を次がせようとしていたが彼の頑張りが実り認めてもらいナイツアカデミーに入ることが出来たのだ。
アーロンは危ない事でもやってしまう程スリルが大好き。他の人が見ても危ない事でも平気でやってしまうその後に痛い目を見ても何度でもいろんな事にチャレンジする。
クレイは彼らと少し話をしていると突然近くで爆発音がした。慌てた彼らだったがその原因が分かると呆れていた。
先程から卒業バトルの為の用意をしていた家来ビット達がバトルスーツを爆発させ壊してしまったからだ。
「これを直すのに時間かかりそうだね」
「はぁ…」
ロビンは苦笑いしながら修理を始めた。彼はナイツアカデミーの1年生で今日は彼らの卒業バトルに使われる家来ビットやメカの手伝いのために頑張っていたがまさかここでバトルスーツが壊れるとは思わなかった。
彼の隣にいて呆れて溜め息をついたのはアヴァ、彼女はプログラムを作ったり見直したりとロビンと一緒に手伝っていた。
「直すのに時間がかかるって伝えときましょう」
そう言うとアヴァは慣れた手つきでタブレットをいじった。それをロビンは聞きながらバトルスーツを直している。
「あれじゃほんとに時間かかりそうね」
「せやなもののみごとにぶっ壊れとる」
「だったら何かお腹にいれよっかな」
アクセルはお腹を軽く叩きながら食べ物を食べにキッチンへ向かった。
それを聞いた2人は苦笑いしながらまだ食べるのかと口には出さず心の中で言った。その様子を見ていたクレイは少し考えると何かを決めたのか2人に話しかけた。
「まだ時間があるならマーロックを探してこようと思う。話したかったことが話せるかもしれないから」
「いいんじゃないちゃんと始まるまでに戻ってくれば大丈夫だと思うし」
「ありがとうメイシー」
メイシーがそう返してくれたこともありお礼を言ってクレイはマーロックを探しに控え室から出ていった。
ちょうどその頃スタジオに卒業バトルで使用するメカが壊れて修理することになり時間がかかると発表された。それを見ていた王様と女王様はこのまま座って待っていようと思っていたところに家来ビットが現れ王様に耳打ちで何かを伝えた。それを横で不思議そうに女王様は見ていた。
「わかったすぐに行こうすまぬが少し抜ける卒業バトルが始まるまでには戻るから待っててくれぬか」
「ええわかりました何か大事なことなんですね私は座ってますので行ってきてください」
「ありがとう」
王様は椅子から降りると何処かへと行った。
「クレイ……ナイツになることを少し……待ってくれぬか」
「──え?マーロック何を言って──」
クレイは自分の耳を疑った。今この瞬間に自分はナイツになれないかもしれないとそうマーロックは言っているのだ。少し待つだけでナイツになれるかもしれないし或いは自分はナイツになれないかもしれないとその言葉はそう取れるものだった。
「すまぬなクレイ頼むもう少しだけ待ってくれぬかお主がこれまで頑張ってきたことはワシが一番よく知っておるじゃが……」
彼が一番ナイツに成ることを夢見て頑張ってきたことはマーロック自身一番わかっている。だがもし、もしも彼がと思うと本当にそれでいいのかと迷いがしょうじる。
「……分かったよマーロック……」
力無くそう言うとクレイは来た道を戻っていった。黙って聞いていたハルバード王も困惑した顔でオロオロとしていた。
「兎に角頼む」
「むっむぅ……お主が気にかけることも分かるじゃが本当にこれでよかったのかのう?」
そう言われマーロックは眉間し皺を寄せ困った顔をしていたが元に戻す。
「わからぬじゃがほんとにもう少しだけ考えたいのじゃ…取り返しがつかないようなことにはしたくないのじゃ」
言い終わるとマーロックはハルバード王に背を向けて歩きだした。
「……これが取り返しがつかないことに繋がらなければよいのじゃが……」
王様がそう言葉をこぼした後、席の方に向いて戻っていった。
バトルスーツを直し最終チェックをしていた時にクレイが戻ってきたが出ていく前とは違い力無く項垂れていた。それを心配に思ったメイシーが声をかけるが、クレイは大丈夫だと返し壁の方に歩き壁に寄りかかっていた。
出ていく前とはえらく違うクレイの様子にメイシーは困惑しアーロンは首をかしげていた。ランスは気になりもせず未だにソファーに座ってくつろいでいた。アクセルは食べる事に夢中だった。
「あの老いぼれマーロックが気にしてることを教えてやってもいいんだがな」
「何か知っているのかマーロックがあんなことを言った理由を……」
知りたかったクレイは聞いた。何故マーロックがあんなことを言ったのかそして何に悩んでいるのかを。
「くっくっお前はな─────」
それを聞いたクレイは驚き同時に理解しただからマーロックはあんなことを言ったのかとそして自分はナイツにはなれないことも理解した。
「それじゃ僕は……ナイツには……なれない」
「だが悪い奴にはなれる」
「──え?」
この本は何を言っているのかそれは理解出来なかった。僕が悪い奴になれる?
「だってそうだろそれが事実ならあいつはお前をナイツにする事はあるかもしれないがないことだってあるそれでお前は悩んでいたんだからな」
「そ、それは……」
「だがお前には力があるあんな奴やこの国を守ることよりももっと強い奴にな、元々ナイツになるために頑張ってきたがお前の中にある魔法の力を引き出せればお前はどんな奴だって勝てない悪い奴になれるんだ」
「でも、それだったら良いことにだって──」
「おいおい我輩の話を聞いてなかったのか良いことに使ったところでお前は周りから避けられる力も魔法も使えたならお前を止めることの出きる奴なんかいないそんな危ない奴野放しにしとくと思うかこの国が?」
「っ……」
この本が言っていることは正しいとクレイは思った。もしも魔法の力が使えるようになれば喜ぶ人もいるだろうがそれを危険だと、とらえるものだっている。そうなればこの国は自分はどうなるかわからないし、ナイツになった彼らが危険だと攻撃してきたとしたら自分は戦うしかないのかそれなら最初から悪者になった方が良いのではどうせ自分はナイツにはなれないそれがもう決まっているようなものだ。
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