書きかけ小説

「ーこーーー!!ーーー!?ーー!?!ーーーーーーーーー!!」
「ーー!!ーーーーーーーーー!!!ーーーーーー!!」

 彼らの言葉が頭に入ってこない。そのうち二人は怒って部屋から出ていった。二人に迷惑をかけた。なにもしたくない。誰にも関わりたくない。俺は今まで何のために……アイツを見返す為にアイツに今の自分を見させる為にここまで頑張ってきた。なのにアイツは簡単に手をすり抜けてくアイツは俺のことを心から見向きもしない。アイツは俺が全部台無しにしたと言ってきた……俺じゃないと思ってきたが俺が台無しにしたのかアイツとの時間をアイツとの楽しかった関係を俺が……どんどん気分が沈んでく……でももがいたところで意味なんかない。ならこのまま沈んで消えてしまった方がいいのか……そうすればヴァルとヴェルの迷惑にならない……どうせアイツが見ないなら……アイツが見ていた俺を手放したって……問題ないだろう……アイツが見ていてくれていた俺を……思い出も感情も……俺の中から───

 『───えっ……なにが……』

 切り離したものが形になりアイツとバーで決裂したときの自分になる。

 『……後はお前がやってくれ……俺はもうここからでたくない……』
 『な、なんで……』
 『……お前なら……アイツに見てもらえる……俺が見ていて欲しかったアイツに……』

 どんどん深く沈んでいく逆にもう一人の俺は浮かんでいく。

 『ま、待って!』
 『……後は……任せる……』

 そこから意識は薄れてなにも考えられなくなった。なにも見えなくなった。なにも聞こえなくなった─────

 「待って!!」

 僕は飛び起きるように目を覚ました。周りを見渡すと見覚えがあるようでない部屋に驚きつつ突然切り離されて僕が僕になったことに焦りどうすれば言いか考えた。

 「僕が……彼になれば……いつかは戻ってきてくれるかな……」

 弱々しくこぼしながら深い場所に沈んでいった僕を想う。
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