書きかけ小説

 「くそっ……!」

 最近俺をおおいに悩ませている問題があった。それはラジオデーモンことアラスター。アイツが突然消えそして突然舞い戻ってきたのはもうだいぶ前の話、その後天国とのゴタゴタや俺が天国を、手に入れようとして失敗したのもあったがそれらは今はどうでもいい、兎に角あのクソアラスターが、毎度毎度俺の心をかき乱していく。

 「……いい加減にしろ……クソジジイ……」

 俺は何度目かもわからない拳をテーブルに叩きつけた。アイツを見るだけで俺の心は落ち着かなくなる。少し前何気なく監視カメラを覗いた時アイツが映っていた。ノイズ混じりに映っていたがそれでも俺には見えた。それに凄く腹が立つ。自室に戻っても心は落ち着かずむしろどんどん酷くなる。

 「……戻ってくるんじゃねぇよクソアラスター……」

 両手で顔を覆い何度目かの愚痴をこぼす。少しでもこの心を落ち着かせる為にアイツのことを考えないようにする為に。

 「……ん……?」

 そこでふと俺しか居ない筈の部屋から気配がすることに気付いた。ここは完全なプライベートルームであり、知ってるのは部屋の主の俺を除くとヴァレンティノとヴェルヴェットだけだった。

 「誰だ?何処に隠れてる……」

 ソファから立ち上がり右手に電気を集める。ただの下級悪魔なら消し炭にするだけだ、だがこの気配はただの下級悪魔ではない。

 「……いや待て……この気配は……」

 今の今まで頭を悩ませていた気配にそっくりなのだ。

 「───アラスター───?」

 その名を口にすると突然後ろの影がざわついた。

 「っ!?」

 驚いて振り向き後退りはしたものの警戒は解かなかった。何故いるのか何処から入ってきたのかいつからいたのかを問いたださなければならない以上気は抜けなかった。

 「……?」

 そこで気付いた。それは確かにアラスターのものであった。そうアラスターの"もの"でありアラスター本人ではない。コイツはアイツが使役してる───影だった。

 「何故アイツの影がここに……」

 警戒は解かず睨み付け様子をみる。すると影が口を何度か開くが影である以上こちらには声は伝わらない。

 「?……」

 不思議に思い首をかしげると、影は考え込んだ。少し考え込むと何かを思い付いたのか、思い付いた動作をした後、こちらに近付いてきてあっという間に後ろに回り込まれた。

 「なっ!?」

 少し気を緩めていた為に判断が遅れた。影は俺の頭の後ろの入力端子に自分の体の影をそこに差し込んだ。

 「がっ!はっ!?」

 突然頭に異物を挿入されて痙攣したが、そのあとは落ち着き呼吸を整えた。

 「な、なんだ……何を……!?」

 突然のことに驚きアラスターの影を睨み付けながら聞いた。するともう一度アラスターの影が口を開いた───今度は先ほどと違いその口から声が聞こえた。

 〔あ~あ~今度は聞こえますか?〕
 「なっ?はっ?」
 〔あぁよかったうまく行きましたねこれでうまく行かなかったらどうしようかと〕
 
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