書きかけ小説

 「今日はカービィに何をしてやろうかぞい」

 そう独り言をこぼしながら歩くのはこの城の主デデデ陛下、この星にやって来た星の戦士カービィをホーリーナイトメア社から買った魔獣で、何度も倒そうとするがそのたびに痛い目を見ているがそれでも懲りないアホな陛下である。
 そんなデデデに言おう者なら側近のエスカルゴンであろうが大臣の子供達であろうが村のもの達であろうが誰であろうが聞く耳を持たない何なら手ではなくハンマーが飛んでくる始末であった。
 でも唯一そのデデデに言えるものがいた。

 『程々にしとけよ流石に3日連続は可哀想だと思うぞ』

 そう声が聞こえるがその声はデデデにしか聞こえてない。それもその筈それはデデデのもう一人の人格だった。
 いつからかデデデの人格は二つあった。一つは何時ものわがままで傍若無人、自分勝手なアホな陛下と手先が器用で自分の事より部下思いな大王。でも基本的に大王の方は表には出てこない。
 大王は予知夢がありちょっとした先や少し未来を見る力があった。これは先祖代々引き継がれてきた力であり、その為悪い奴ら等に狙われることもあったが陛下がそんな力は無いように振る舞う事で陛下の代でその力は失われたと周りに思い込ませた。そして自分はわがままで自分勝手だと思わせた。
 悪い奴が来るたびに大王が相手をしていたが正直いい加減にしろとこの時二人で思い始めた時陛下が思い付き実行したのだ。そうすれば迷惑な奴らはやってこない。そして案の定周りは両親以外城の者でさえ信じた。まあ元々陛下はわがままで自分勝手な所があったからそれを全面に出しただけだが、それで解決するとは大王は思っても見なかった。
 それから月日が流れた頃、大王は少し先の未来が見えたことがあった。それは悪い奴らがこの宇宙を狙ってることやメタナイト卿がこの星に来ること更に未来で星の戦士がこの星にやってくることが見えていた。
 メタナイトは星の戦士の事は陛下にも話してあったが、来てからの楽しみだった。星の戦士が来る少し前からホーリーナイトメア社という胡散臭い奴らの事も見えていたがその事は陛下には黙っていたが、結局陛下が、そいつらと手を組んでしまったことは大王にとって心配の種だった。
 いつあの会社がこちらを裏切ってくるかもわからないし、もしかしたら予知夢の事も知っている可能性もあるからだ。
 それでも陛下が星の戦士事カービィを倒そうとするところを強く止めないのは自分も楽しんでる
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