書きかけ小説

 西暦20✕✕年、世界はネットワーク社会となりそれを繋いでいるのがPETと呼ばれる携帯端末である。





 とても仲の良い双子の兄弟がいました。弟は光熱斗、それはもう天真爛漫で室内でも外でも遊ぶ事が凄く大好きな子供でした。

「彩斗兄さん早く早くーー!」
「待ってよ熱斗!」

 兄は光彩斗、一時期油断を許さない程の病気をしていましたが、それがまるで嘘のように今ではすっかり元気に遊び回っていました。熱斗はそれをすごく喜びました。病気の時も治った後でも変わらず兄の彩斗と殆ど一緒に過ごしていました。
 そんなある日、双子が6歳の誕生日を迎えようとした矢先、誘拐事件が発生しました。

 「さ、彩斗兄さん!!」
 「ね、熱斗!!」

 双子が仲良く友達との遊びからの帰り道突然悪い大人達に熱斗が拐われました。

 「熱斗を離せ!!」
 「邪魔だ!」
 「うわっ!!!」

 彩斗は直ぐ様助けようとしましたが大人に子供が勝てるわけもなく簡単に振り払われてしまいました。振り払われたことにより身体を壁に強く打ち付けました。
 悪い大人達は熱斗を車に乗せると直ぐに何処かへと走り去って行きました。彩斗は何とか起き上がると家へと走り出しました。家に着くと母親に熱斗が悪い大人達に誘拐されたと言いました。
 母親は直ぐに警察に連絡し父親に電話をしました。二人の父親は光博士と呼ばれ有名な科学者でありました。父親は直ぐに家へと向かいました。先に警察が家につき彩斗にその時、何があったのか聞きました。それにより身代金の要求だと考えた警察は犯人からの要求を待つことにしました。
 そして拐われた熱斗はとある廃工場に椅子に座らされて縛られていました。悪い大人達の目的はやはり身代金の要求でした。悪い大人達の1人が電話をかけました。

 「息子の1人を預かった、返して欲しければ言うことを聞け」

 男は金の額そのお金の受け取り場所を伝えました。そして最後にこう言いました。

 「明日までに払えなければ息子の命はないと思え」

 言い終わると男は電話を切りました。熱斗は凄く不安でした。でも絶対に兄である彩斗が両親が自分の事を助けてくれると信じ助けが来るのを待っていました。
 次の日父親は指定された場所へお金が入ったバックを持って現れました。その側には彩斗もいました。彩斗は両親の反対を押切説得することで自分も父親と共に来ました。
 指定された場所は廃工場の前でした。悪い大人達は後はお金を受け取るだけ、金さえ受け取れば熱斗の命なんてどうでもよかったのです。でもそこに不幸が訪れました。突然工場が爆発を起こしました。
 その爆発は丁度熱斗の近くで起きました。顔は火傷を負わなかったが全身大火傷を負いました。悪い大人達はまだ金を受け取ってなかった事もあり、熱斗を連れて裏口から工場を出ました。
 表では突然の爆発により驚いた父親、熱斗が心配で廃工場の中に行こうと彩斗が動きだし慌てて父親がバックを離して彩斗を抑えました。

 「ね、熱斗が!!熱斗が中に!!助けないと!!」
 「落ち着け彩斗今は駄目だ!!」
 「熱斗が!!うわぁあああああ!!!」

 彩斗の泣き叫ぶ声が辺りに響きました。父親はただ目の前で燃える工場を見てることしか出来ませんでした。
 火傷を負った熱斗を乗せた車は程なく走っていましたが、あまりの火傷により虫の息だった熱斗を見て電話をかけた男はこのまま乗せていてもいずれ死ぬと考えて熱斗を捨てて行くことにしました。そして少し行った先の土手に止まると車から熱斗を投げ捨てると走り去って行きました。熱斗は坂を転がり落ちて川の手前で止まりました。
 すると空から雨が降り始めました。だんだんと強くなり打ち付けるような雨になりました。熱斗にはまだ若干意識があり朦朧とする意識のなか家に帰ろうとしましたが身体は動かずどんどん意識は消えていくだけでした。

 「………ぱ…ぱ……ま…ま……さ……い……と、に……さ……ん……ご、ごめ……ん……ね………」

 そう呟くと熱斗は意識を失いました。すると川沿いを1人の老人が走ってきました。老人は息抜きのため散歩をしていましたが土手の上の道を車が走っていくのが見え立ち止まると。その車が遠くの方で止まると何かを投げ捨てるのが見えました。
 老人は慌てて近くに行きました。その間に雨が降り始め近くに来た時は全身ずぶ濡れでしたが今はそんなこと考えてる暇はありませんでした。車から投げ捨てられたものが子供だったからです。
 全身ひどい火傷、一刻を争う傷でした。老人は直ぐに子供を抱えると自分の研究所へと急ぎました。
 老人はただの老人ではありませんでした。ロボット工学の第一人者でありあの光正博士の元同僚の科学者でありました。
 博士は一目見て普通の処置では助からないと考えました。この子供を救うには自分が昔、友と考えていたあの技術が必要だと考えました。
 何とか研究所に着いた博士は自分が作った子供達を呼び集めました。何事かと集まった子供達が博士を見てただ事では無いことは一目見て分かりました。子供達は何をするべきかを瞬時に理解するとそれぞれ行動を起こしました。
 博士は火傷の子供を台に乗せる準備に取り掛かりました。絶対に死なせないと博士はその一心で行動しました。博士と博士の子供達のお掛けで子供は助かりましたが、その姿は異なっていました。全身青いボディになっていました。後は子供が目覚めるだけでした。
 程なくして子供は目覚めました。でも……

 「……ここは……何処……俺は……誰……?」

 博士はやはりと思いました。あれだけの火傷を負っていて投げ捨てられたこともあり頭を打った衝撃で記憶が無いかもと考えていました。それに博士はこの子供の名前を知りませんでした。なので博士は新しい名前を着けました。

  「……わ、わしは……どくたー……Dr.ワイリーじゃそしてお主の名前は……ロックマンじゃ……」
 「……ロックマン……?」
 「そうじゃ……そしてここは……お主の家じゃ」

 その日は丁度双子の兄弟の誕生日の日でした。
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