シスロディア
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「お前たち、外出禁止令が聞こえなかったのか!」
私とメネックは処刑が行なわれる城前に向かう途中にある噴水広場でレナの装甲兵に見つかった。
メネックと一緒に地下通路を逃げてきた銀の剣の人達は、物資を持って逃げて来ていたので彼等はそれらをそれぞれの隠れ家へ持って帰るよう支持されモニターの前で別れたのだった。
「申し訳ございません。先程、放送を知り家に帰る途中でして」
先頭のメネックがペコリと頭を下げれば、装甲兵は
チッと舌打ちをした。
「さっさと行け」
「はい」
返事をしたメネックに続いて装甲兵の横を通る。
「待て」
過ぎようとしたところで声を掛けられた。
『な、なんでしょう?』
「貴様、ダナにしては随分といい服を着ているな」
『そうですか?』
「ああ。それにこの辺りにしては随分と軽装だ。お前たち、例の不穏分子の仲間だな!」
そう言って装甲兵は剣を向けた。
『あちゃ〜、まさか服でバレるとは』
「フッ、詰めが甘かったな!」
『どっちが』
ドヤる兵士を鼻で笑う。
「何を……グアッ!?」
装甲兵は急に悲鳴を上げ、どさりと前に倒れた。
その後ろには槍を抜き血を払う男の姿があった。
「ブレゴン。助かった」
『ありがとう。やるねぇ〜』
「いや、相手が1人だったのが幸いした」
私たちに集中していた装甲兵は後ろから近づいて来たブレゴンには一切気が付かなかったようだ。
『ところでアルフェンたちは一緒じゃないの?』
「彼らは映像を見るなり飛び出して行った」
まあ、そうだろうね。罠だと分かっていてもアルフェンはジルファを助けるために行くだろう。
「俺は、メネックたちの無事を確認したら彼らの援護に向かうつもりだったんだ」
「そうか。逃げ延びた者たちは物資を隠れ家へ運んでもらっている」
よかったとブレゴンが一息つく中、この広場にも備え付けられたモニターから映像と音が流れる。
処刑台に乗せられたボロボロのジルファの両脇にレナの装甲兵が居て。
そしてその処刑台の後ろに見える城のバルコニーに立つ男がこの国の
『ッ……ジルファ!』
「急ごう。こっちだ!」
メネックが走り出し、私とブレゴンも後に続いて走る。
その後ろではモニターからジルファの懺悔の言葉が聞こえていた。
「お前がカラグリアのアルフェンか」
私とブレゴンで兵士を押さえている間にメネックが門を開ければ、処刑台の前にいるアルフェンたちが高い所にいる
「裏切り者にダナの魔女とは面白い供を連れたもの」
「供なんかじゃない。仲間だ」
アルフェンのそんな声を聞きながら、兵士の1人をスプレッドで押し潰す。
「我々もいるぞ!」
「メネック!無事だったんだね!」
ブレゴンが槍で装甲兵穿いて今いる兵たちを倒し終えたところで一斉にアルフェン達の元へ駆け寄る。
彼らの傍にはボロボロのジルファとその息子、ロウが居て、状況的に彼が処刑からジルファを助けてくれたのだろうと見て取れた。
「後はお前を倒すだけだ!
そう言ってアルフェンは高い位置にいる領将を睨みつけ、炎の剣を掲げた。
そうすると何故か、シオンの胸元から炎の光が溢れ出した。
「
突然の事にシオンが戸惑っている。
今までもアルフェンが炎の剣を使っていたが、こんな様子はなかった。
「メネック?」
リンウェルが名前を呼ぶのにつられて、私は隣を見た。
『え……』
突然の事に頭が追いつかなかった。
メネックの右手には金に光る
だが、私が驚いたのは彼の左手……。
「ふむ、もう少し引っ張るつもりだったが」
「それは
皆が驚くのと同時にメネックの目の前に居たジルファが前に倒れた。
「
上にいる領将に気を取られて気づかなかった。
隣でメネックがナイフを握っていて、それをジルファに突き刺した事を。
『お前っー!!』
怒りに任せてテルクェスを飛ばせば、メネックは無駄のない動きで手に持ったナイフでテルクェスを斬り伏せた。
「銀の剣の中に裏切り者がいるという警戒は悪くなかったがね、読みは悪かったようだ。異星人よ」
そう言ってメネックは目を細めて笑ったあと、上を見あげた。
「ご苦労だった。下がれ」
メネックがそう言い放てば、高いところにいる領将は深々と頭を下げ、城の中へ戻っていく。
「まさか、それじゃああんたが」
シオンの話じゃ
そして、去っていった男に対する命令口調。
「いかにも」
眩さに目を閉じ、次に開けた時には光が収束して、メネックの姿が先程高いところにいた男と同じになっていた。
「私がシスロディアの
「そんな……レナの領将がダナの指導者……!?」
銀の剣に所属していたリンウェルは酷く震駭していた。
「お互い素性を隠すのは得意と見えるな。ほんの余興のつもりだったが役に立った。カラグリアの炎の剣を惹き寄せる程度には」
「俺……!?狙いは俺だったのか!?」
話している隙に新たに生み出したテルクェスを分散させジルファの体を引っ張ってメネックの前から動かせば、シオンが走って来てジルファの身体に手を翳し治癒術をかけ始める。
「アルフェン!ジルファが!」
剣を握りガナベルトと対峙しようとするアルフェンの腕をリンウェルが引く。
「親父!親父!」
ロウが駆け寄って、倒れたままのジルファの身体に縋る。
「特製の毒だ。並の治癒術では追いつくまい」
ガナベルトは愉快そうにそう告げる。
しかも、ジルファの治療に専念したいのに、我々の周りを蛇の目の兵士たちが取り囲み始めた。
「だが気に病むな、諸君。皆、ここで死ぬのだから」
「逃げられると思うな反逆者ども!」
そう言って襲いかかってくる蛇の目をアルフェンが剣で防ぐ。
「早くしないとジルファが……!」
「構わず脱出準備よ!」
シオンが声を張ってそう言って、ロウに担いでと指示をしている。
『シオンは逃げながら治癒術をかけ続けて!私とアルフェンで道を開けたらブレゴンは2人を先導!リンウェルは3人の後ろを守って』
そう叫びながら、テルクェスで襲ってくる蛇の目に反撃する。
「くそぉ、数が多い」
アルフェンが叫びながら目の前の蛇の目を斬り伏せた。
「怪我人を守りながらでは、不利だわ」
ロウの体格で巨漢のジルファをおぶることは難しく、肩を貸してジルファと一緒に歩くしかない。
私のテルクェスで運ぶには集中して操作する必要があって、とてもじゃないか攻撃を防ぎながらやるのは無理だ。
重症のジルファは走るどころか毒も回っているだろうし意識も朦朧としていてフラフラとしている。
「親父!しっかりしろよ親父!!」
ロウが泣きそうな声で叫びながらジルファを引っ張って行く。
「ふん、見苦しい。死の順番が多少前後するだけのことであろうに」
「……貴様!」
怒りに任せてガナベルトの所へ行こうとするアルフェンの前に、ロウがジルファから手を離して彼より前へ出た。
そして手を高く掲げたかと思いきや、それを真下に振り下ろして、手に持っていた物を地面に叩きつけた。
すると辺り一面にもくもくと煙が上がり、蛇の目たちが、うわぁと悲鳴を上げた。
煙幕で身を隠した我々は急いで門の外へと飛び出すのだった。
青天の霹靂
まさか、真横であんな堂々と刺すなんて……。私が気づいていれば……
