外殻大地編
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宿屋で聞いたヴァンの話では、六神将は大詠師派であり、彼らは自分が
だが、主席総長という立場でありながら、部下の行動を把握していなかったという点で責任は自分にあると、彼は導師に謝罪した。
私は正直どちらとも分からない。
とりあえず、ヴァンと合流出来たことにより、ルーク様をはじめとして、旅券を持っていなかった者たちも、国境を越える事が可能になった。
導師の体の事もあるので、今日は我々はこのまま宿に泊まり、その間に先にヴァンがカイツール港へ向かい船の手筈を済ませて置くことになった。
「それで〜、そっちの2人ははじめましてですよね」
ヴァンが宿屋を立ち去って、ルークとティアの険悪な空気を壊すためか、きゅるきゅるとした声でアニスが話しかけてきた。
「俺はガイ。ファブレ公爵家の使用人さ」
「よろしくね、ガイ。じゃあそっちのメイドさんもルーク様の?」
『いえ、私はルーク様の婚約者の』
「こ、婚約者ぁ〜!?」
大きな声を上げて驚くアニスに、勘違いしているだろうと気がついて慌てて私の事ではないですと訂正を入れる。
『ルーク様の婚約者のナタリア姫の侍女で、リュリと申します。よろしくね、アニスちゃん』
「こちらこそ、よろしくお願いしますぅ〜」
そう言って挨拶を交わしたアニスはくるりと後ろを向いて、まさか婚約者がいたなんて……、いやでもまだ愛人の枠がワンチャンとか小さく呟いている。
面白い子だなあとその背を見つめていれば、不意に袖を引かれた。
「すみません、リュリ。少しふたりでお話をしたいのですが……」
『アリエッタちゃんの件ですか?』
「えっと……、はい」
フーブラス川で障気で倒れたアリエッタを介抱した時に、導師がひっそりとふたりで話したいことがあると言っていたが、ここまでの道中で皆と離れる訳には行かなかったから話すことができなかった。
彼が私と話したい内容については大体分かっている。
恐らく私とアリエッタの関係で、私が何者なのか気がついたのだろうが、わざわざ話す必要もない。
「はえ?アリエッタ?リュリさんってアリエッタとお知り合いなんですかぁ?」
きょとんとした様子でアニスがこちらを見つめて、会話に入ってきた。
『ええ。私が
「ええー!?根暗ッタに友達!?ってか、元
驚きっぱなしの様子で叫ぶアニスの言葉の1つに、ん?と疑問を抱きながら、元
「それでリュリさんと、どこかで会ったことあるなぁ〜って感じたんですね!」
『どこかですれ違っていたかもしれませんね』
にっこりと笑ってアニスとの会話を区切り、導師の方へ向き直る。
『そんなに気にしていただかなくとも大丈夫ですよ。アリエッタちゃんと戦うことになっても私は、"貴方"を恨んだりしませんから』
「そう、ですか……」
『それよりも、慣れない旅路でお疲れでしょうからしっかり身体を休めてください。と、言うわけで女子は部屋を移しましょうか』
ポンと手を1つ叩いて、行きましょうとティアとアニスに声をかける。
あからさまな会話拒否に導師は、わかりました、と弱々しく答えた。
少し可哀想ではあるが、正直二人で会話したくないのだ。
悲しくなるから。
「(なんか、リュリは、イオンに対してよそよそしいよな……)」
女子が部屋から出ていった後、ガイは落ち込んだ様子のイオンを気にかけて見る。
「ふむ。イオン様、リュリとは初対面だったのですよね?」
ジェイドが何かを確認するようにそう訊ねる。
だが、自分と初対面の時のリュリはあそこまでよそよそしくなかったけどなぁとガイは考える。
「僕はその、初対面だと思っていたのですが、実は昔お会いしていたのではないかと……」
「忘れてるから怒ってるってことか?リュリも案外子供だな!」
「そうではないと思いますが……」
笑うルークにイオンは困ったように答えていた。
ギクシャク
水面下で動く関係で。
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