外殻大地編
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宿に向かい、店主に聞いて宛てがわれた部屋へ向かうと、なにやらルーク様とティアが揉めている様子だった。その間で、導師が落ち着いて下さいと、アワアワとしていた。
「おいおい何があった?」
共に帰ってきたガイが尋ねれば、ルーク様は声を荒げコイツが!とティアのことを指さした。
「ヴァン
ルーク様の言葉に、ティアは大きく、はあ、とため息を吐いた。
「先程から何度も言っているでしょう?大詠師閣下は私に平和の為の任務を与えて下さったと」
『そもそもなんでそんな話になっているんですか?』
そう訊ねて2人から話を聞けば、どうやら宿に向かう途中、街の門の前に六神将達が現れて街に在中させていた
で、六神将が動いているなら戦争を起こそうとしているのがヴァンだ、と言うティアに対して、彼を師と仰ぐルーク様が怒っている、という話だった。
『で、ジェイドは止めもせずにそれを見てたんですね……』
「ええ」
『ええ、じゃないですよ……』
「あんたな……」
やれやれとガイと共に、ジェイドに呆れた。
「お二人さんよ。今は、モースもヴァン揺将もどうでもいい。六神将の目をかいくぐって、戦争を止めるのが1番大事なことだろ」
ガイが諭すように、二人にそう告げると、ティアはバツの悪そうな顔をした。
「……そうね。ごめんなさい」
『ルーク様も、ガイの言ってる意味が分かりますよね?』
「……ふん。
ぷい、とそっぽを向いたルーク様に、やれやれとため息を吐く。
「さて、一段落ついたところで、イオン様にお聞きしたいのですが」
「はい?なんでしょう」
「タルタロスから連れ出されていましたが、どちらへ?」
ジェイドの質問を聞きながら、そういえば、と思い返す。
ガイと共にタルタロスの上へ登った時に、外から連れ帰られた導師をみた。
「セフィロトです……」
「セフィロトって?」
なんだ?と言うようにルーク様が聞き返した。
「大地のフォンスロットの中で最も強力な十箇所のことよ」
「星のツボだな。
「……し、知ってるよ。もの知らずと思って立て続けに説明するな」
ティアとガイの説明にルーク様が怒ったが、そもそも一般常識を忘れてしまったのは記憶障害のせいなのだから恥ずかしがることないのに。
「セフィロトで何を……」
ジェイドが質問し直すと、導師が口を噤んだ。
「………言えません。教団の機密事項です」
「そればっかだな。むかつくっつーの」
「すみません」
『まあ、組織のトップがベラベラと機密事項を話す方がおかしいですから、ルーク様、あまり怒ってはダメですよ』
「別に怒ってねえよ。むかつくだけで」
うーん?それはあまり違わない気がするけどな。
「そうだ。ジェイド、お前は?
「多少は身体能力も低下します。体内のフォンスロット閉じられた訳ですから」
「ご主人様優しいですの」
そう言ってミュウがぴょんとベットの上で跳ねる。
「ち、ちげーよ!このおっさんにぶっ倒れでもしたら迷惑だから……」
「照れるな照れるな」
大きな声で否定し始めたルーク様をガイが揶揄う。
「照れてねー!」
まあ、そういったことが照れくさい年頃なのだろう。
「全解除は難しいですか?」
「
昨日本人にも行ったけど、そんなものを自力で解いてるの、本当に頭おかしい。
「まあ、元の
私も元
「むかつく……」
『ええ、本当に』
深く頷いてルークに同調する。
「すみません。根が正直なもので」
ははは、笑うとこかな。
「ふん。じゃあ、お強い大佐様にイオンを任せるとして、俺たちも寝ようぜ」
『そうですね』
「あ、リュリは私と一緒の部屋になるのだけれど、よかったかしら?」
『無論ですよ』
むしろそれ以外の部屋分けは……、ルーク様はあまり気になさらないだろうが、ガイが可哀想だ。
さあ、行きましょうか、と4人はイオンとジェイドを部屋に残して、廊下から男女別々に与えられた部屋へ入っていくのだった。
しっかり休んで
次はいつベッドで寝れるか分からないから。