フットボールフロンティア編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
フットボールフロンティア本戦Bブロック準決勝。雷門対木戸川清修の戦いが今始まる。
前日まで特訓に明け暮れていた皆は気合い十分にフィールドに立つ。円堂なんかは特訓も気合い入りすぎてむちゃくちゃな事をしようとするから怪我しないようにセーブさせるのが本当に大変だった。意外と頑固で言うこと聞かないからなぁ。
新しく入った一之瀬に代わりベンチに下がったのは半田で、千羽山戦の鬼道との件もあってか悔しそうではあったものの、一之瀬に頼むぞと託していた。
ホイッスルが鳴り響き、木戸川清修のキックオフ。
ボールをドリブルして上がる友に染岡がスライディングで突っ込んで行くが飛び躱され、すかさず豪炎寺が立ち向かうが、勝が間に入り友はそのまま駆け上がって行く。
「しょうりん!マックス!中央を塞げ!!」
鬼道の指示で、少林寺と松野が駆けて行くが、友はボールを高く長く上に蹴りあげた。そこにサイドから駆け上がっていた努が身体を回転させながら飛び上がった。
「バックトルネード!!」
「爆裂パンチ!!」
河川敷の決闘では防げたそのシュートに円堂は前回と同じ技で対抗した。
「円堂!?」
「円堂!!」
ゴールを振り返った豪炎寺と鬼道が叫んだ。
前回防げたはずのそのシュートは、パンチングで威力を殺せず、その強い力のまま、円堂の顔面にヒットした。
「「「よっしゃあ!!!」」」
三つ子の喜びの声と共に、ゴールにボールが入った事を知らしめるホイッスルが鳴り響いた。
また、顔面だ。大丈夫だろうか。
一応すぐ手当出来るよう準備はしてあるが...。フィールドの皆が駆け寄って彼を起こしている。
そんな円堂の元に近寄った三つ子は、前回のはデモンストレーションなのに本気を出すわけないでしょ、と散々高笑いした後自分のポジションに帰っていく。能ある鷹は爪を隠すというが、それにしてもいい感じに腹立つよなぁ。この煽りでムキになり過ぎないといいが...。
「まだ1本!皆切り替えていこう!」
ベンチから秋ちゃんが冷静に叫ぶ。
さすが秋ちゃん心強いな。
『円堂!大丈夫!落ち着いてよく見て!DFもしっかりマークについて!』
皆、ああ!とか、おう!とか頷いてポジションに戻っていく。
今度は雷門側のキックオフでスタートする。染岡がボールを持って切り込んでいくが、すぐさま奪われてしまい、木戸川清修の猛攻が続く。
「バックトルネード!!」
再び友からのアシストでボールをもらった努がシュートを打つ。
「今度はやられないぜ!」
そう言って円堂はゴットハンドで立ち向かい、がっちりとボールを掴み受け止めた。
「どうだ!」
「アレが噂のゴットハンドみたいじゃん?」
「本気を出していなかったのは僕達だけではなかったようですね」
「ふん!あんな技直ぐにぶち破ってやる!」
武方三兄弟はそう言っているが、正直円堂は今のでもギリギリそうだったし、トライアングルZだとな...。
観客席も盛り上がり歓声が大きくなる中、再び雷門からボールを奪った武方三兄弟が攻め上がってくる。
ボールがパスされた勝に正面から鬼道、後ろから松野がマークに付く。
それにイラついたように、ウザイんですけど!と言った勝は、友へとループパスを上げる。それを土門が長身を活かしヘディングでパスカットした。
『土門!ナイス!』
そう言えば土門はベンチの方を見てハンズアップしてきた。お茶目な所を今出さなくていいから、とボールを見ろとフィールドを指さす。
「マークされてるぞ!押し込め!」
と、コート側に立った二階堂監督が叫ぶ。その指示にすかさずボールを拾った友が松野を躱し努へと速攻でパスする。
「バックトルネード!!」
「爆裂パンチ!!」
今度は爆裂パンチでもしっかりボールを打ち上げ弾き返した。
「よっしゃあ!!」
喜んだ円堂はしっかりと前を見据え、もう点はやらないと手を叩く。
「ナイスセーブ!」
「凄い気迫です」
春奈ちゃんの言葉に、うんと頷く。
『円堂の気に当てられてか、DFも動きが良くなったね』
「よし、これで相手を見る余裕が出来るだろう」
響木監督の言葉にフィールドに視線をやれば、木戸川清修8番の茂木が上がって来て、少林寺がマークに付く。ターンで茂木が躱し風丸がカバーに入るが、すぐさまパスで6番の小柄な少年、跳山にボールが渡される。しかし、そのボールを何故か跳山を突き飛ばし努が奪った。
「何すんだよ!」
「攻撃は俺たちの仕事だ!下がってろ!!」
そう言って駆け上がる努の前に壁山が立ち塞がる。
「通さないっス!ザ・ウォール!」
雄叫びを上げた壁山の背に現れた大きな壁に努はぶつかり、後ろに倒れボールは転がっていく。コロコロと転がったそれを円堂が広い上げた。
「いいぞ壁山!」
その言葉に壁山は嬉しそうにニッコリと笑っているその反面、止められた努はギリギリと悔しそうに歯ぎしりしていた。
『もうすぐだな』
「前半後10分...」
「ずっと攻撃されてばかりじゃない」
大丈夫なの?と皆不安げな表情を浮かべている。
「いや、突破口はある」
響木監督の言葉に、春奈ちゃんが突破口?と聞き返す。
まあ、監督が言うのは見え見えな木戸川清修の亀裂だよね。
フィールド上では武方三兄弟が未だ攻め上がって来ているものの、雷門MFとDFによる集中的なマークにイライラし、攻撃へと焦るあまりか仲間との連携も上手く行っていない。
「追加点の欲しい3人が攻撃に逸って吐出気味になっている。中盤との連携に隙が出来始めた」
現状、フィールド上では武方三兄弟が自チームのMFと揉めている様子が見受けられた。
「それじゃあ、そこを突けば...!」
「鬼道はもう気がついてるハズだ」
『でしょうね。あの3つ子に対する粘着マークは』
試合を見ている様子からして、雷門の調子が上がってからは他の選手には1人だが、武方三兄弟には必ず2人付くように鬼道が指揮してる。
円堂と土門、それに一之瀬と何やら相談していた鬼道が、すぐさま豪炎寺と染岡に作戦を伝えに行く。
円堂がペナルティーアークの前にボールを置き、そこからゴールキックで試合が再開する。
本来ならそこから大きくMFにパスして攻めを狙うところだが、円堂はゴール正面に立つ、土門へとパスを出した。
「マジそれ!?」
「わざわざチャンスをくれるとは!」
大喜びの武方三兄弟は、土門へと襲いかかる。それを見て、豪炎寺と染岡が木戸川清修の陣地へと駆け出せば、えっ?といった様子で三つ子たちは揃って動きを止めた。
豪炎寺と染岡は左と右、それぞれサイドに別れて上がっていく。それに釣られた木戸川MFとDFのおかげでセンターががら空きになった。
「鬼道!」
そして1人、マークも無しに中央に立った鬼道に土門からのループパスが綺麗に届く。
「今だ!!」
鬼道が叫べば、おう!と返事して土門と一之瀬と円堂の3人が駆け上がり、鬼道から一之瀬にボールが渡される。
「行くぞ!」
ボールを持ち駆け出す一之瀬を見て、秋ちゃんを見れば不安げな顔をしている。
『大丈夫だよ』
相手選手がいる本番で使うのは初めてだが、練習ではちゃんと成功してる。
秋ちゃんの背を安心させるように撫でてフィールドを見つめる。
一之瀬を先頭を真っ直ぐに駆け上がって、円堂と土門がその線に交差する。
巻き上がった風と共に上空にペガサスが舞う。
「「「トライペガサス!!!」」」
雄叫びを上げて飛んだ3人のシュートが木戸川清修のゴールへと勢いよく飛んで行き、キーパーにボールを触れさせることなくゴールを決めた。
よぉし!とベンチの男の子達が立ち上がって喜び、やった!と秋ちゃんが抱きついてきて、その横の春奈ちゃんも秋ちゃん事抱きついて来た。
押されてちょっとちょっと、言いながらと倒れないように踏ん張る私の視線の先で夏未ちゃんはホッと息を吐いていた。
「ハラハラさせるわね」
そんなフィールドの上では、ナイスシュートと、円堂と豪炎寺がハイタッチを交わしていた。
一先ずは
前半戦同点。
前日まで特訓に明け暮れていた皆は気合い十分にフィールドに立つ。円堂なんかは特訓も気合い入りすぎてむちゃくちゃな事をしようとするから怪我しないようにセーブさせるのが本当に大変だった。意外と頑固で言うこと聞かないからなぁ。
新しく入った一之瀬に代わりベンチに下がったのは半田で、千羽山戦の鬼道との件もあってか悔しそうではあったものの、一之瀬に頼むぞと託していた。
ホイッスルが鳴り響き、木戸川清修のキックオフ。
ボールをドリブルして上がる友に染岡がスライディングで突っ込んで行くが飛び躱され、すかさず豪炎寺が立ち向かうが、勝が間に入り友はそのまま駆け上がって行く。
「しょうりん!マックス!中央を塞げ!!」
鬼道の指示で、少林寺と松野が駆けて行くが、友はボールを高く長く上に蹴りあげた。そこにサイドから駆け上がっていた努が身体を回転させながら飛び上がった。
「バックトルネード!!」
「爆裂パンチ!!」
河川敷の決闘では防げたそのシュートに円堂は前回と同じ技で対抗した。
「円堂!?」
「円堂!!」
ゴールを振り返った豪炎寺と鬼道が叫んだ。
前回防げたはずのそのシュートは、パンチングで威力を殺せず、その強い力のまま、円堂の顔面にヒットした。
「「「よっしゃあ!!!」」」
三つ子の喜びの声と共に、ゴールにボールが入った事を知らしめるホイッスルが鳴り響いた。
また、顔面だ。大丈夫だろうか。
一応すぐ手当出来るよう準備はしてあるが...。フィールドの皆が駆け寄って彼を起こしている。
そんな円堂の元に近寄った三つ子は、前回のはデモンストレーションなのに本気を出すわけないでしょ、と散々高笑いした後自分のポジションに帰っていく。能ある鷹は爪を隠すというが、それにしてもいい感じに腹立つよなぁ。この煽りでムキになり過ぎないといいが...。
「まだ1本!皆切り替えていこう!」
ベンチから秋ちゃんが冷静に叫ぶ。
さすが秋ちゃん心強いな。
『円堂!大丈夫!落ち着いてよく見て!DFもしっかりマークについて!』
皆、ああ!とか、おう!とか頷いてポジションに戻っていく。
今度は雷門側のキックオフでスタートする。染岡がボールを持って切り込んでいくが、すぐさま奪われてしまい、木戸川清修の猛攻が続く。
「バックトルネード!!」
再び友からのアシストでボールをもらった努がシュートを打つ。
「今度はやられないぜ!」
そう言って円堂はゴットハンドで立ち向かい、がっちりとボールを掴み受け止めた。
「どうだ!」
「アレが噂のゴットハンドみたいじゃん?」
「本気を出していなかったのは僕達だけではなかったようですね」
「ふん!あんな技直ぐにぶち破ってやる!」
武方三兄弟はそう言っているが、正直円堂は今のでもギリギリそうだったし、トライアングルZだとな...。
観客席も盛り上がり歓声が大きくなる中、再び雷門からボールを奪った武方三兄弟が攻め上がってくる。
ボールがパスされた勝に正面から鬼道、後ろから松野がマークに付く。
それにイラついたように、ウザイんですけど!と言った勝は、友へとループパスを上げる。それを土門が長身を活かしヘディングでパスカットした。
『土門!ナイス!』
そう言えば土門はベンチの方を見てハンズアップしてきた。お茶目な所を今出さなくていいから、とボールを見ろとフィールドを指さす。
「マークされてるぞ!押し込め!」
と、コート側に立った二階堂監督が叫ぶ。その指示にすかさずボールを拾った友が松野を躱し努へと速攻でパスする。
「バックトルネード!!」
「爆裂パンチ!!」
今度は爆裂パンチでもしっかりボールを打ち上げ弾き返した。
「よっしゃあ!!」
喜んだ円堂はしっかりと前を見据え、もう点はやらないと手を叩く。
「ナイスセーブ!」
「凄い気迫です」
春奈ちゃんの言葉に、うんと頷く。
『円堂の気に当てられてか、DFも動きが良くなったね』
「よし、これで相手を見る余裕が出来るだろう」
響木監督の言葉にフィールドに視線をやれば、木戸川清修8番の茂木が上がって来て、少林寺がマークに付く。ターンで茂木が躱し風丸がカバーに入るが、すぐさまパスで6番の小柄な少年、跳山にボールが渡される。しかし、そのボールを何故か跳山を突き飛ばし努が奪った。
「何すんだよ!」
「攻撃は俺たちの仕事だ!下がってろ!!」
そう言って駆け上がる努の前に壁山が立ち塞がる。
「通さないっス!ザ・ウォール!」
雄叫びを上げた壁山の背に現れた大きな壁に努はぶつかり、後ろに倒れボールは転がっていく。コロコロと転がったそれを円堂が広い上げた。
「いいぞ壁山!」
その言葉に壁山は嬉しそうにニッコリと笑っているその反面、止められた努はギリギリと悔しそうに歯ぎしりしていた。
『もうすぐだな』
「前半後10分...」
「ずっと攻撃されてばかりじゃない」
大丈夫なの?と皆不安げな表情を浮かべている。
「いや、突破口はある」
響木監督の言葉に、春奈ちゃんが突破口?と聞き返す。
まあ、監督が言うのは見え見えな木戸川清修の亀裂だよね。
フィールド上では武方三兄弟が未だ攻め上がって来ているものの、雷門MFとDFによる集中的なマークにイライラし、攻撃へと焦るあまりか仲間との連携も上手く行っていない。
「追加点の欲しい3人が攻撃に逸って吐出気味になっている。中盤との連携に隙が出来始めた」
現状、フィールド上では武方三兄弟が自チームのMFと揉めている様子が見受けられた。
「それじゃあ、そこを突けば...!」
「鬼道はもう気がついてるハズだ」
『でしょうね。あの3つ子に対する粘着マークは』
試合を見ている様子からして、雷門の調子が上がってからは他の選手には1人だが、武方三兄弟には必ず2人付くように鬼道が指揮してる。
円堂と土門、それに一之瀬と何やら相談していた鬼道が、すぐさま豪炎寺と染岡に作戦を伝えに行く。
円堂がペナルティーアークの前にボールを置き、そこからゴールキックで試合が再開する。
本来ならそこから大きくMFにパスして攻めを狙うところだが、円堂はゴール正面に立つ、土門へとパスを出した。
「マジそれ!?」
「わざわざチャンスをくれるとは!」
大喜びの武方三兄弟は、土門へと襲いかかる。それを見て、豪炎寺と染岡が木戸川清修の陣地へと駆け出せば、えっ?といった様子で三つ子たちは揃って動きを止めた。
豪炎寺と染岡は左と右、それぞれサイドに別れて上がっていく。それに釣られた木戸川MFとDFのおかげでセンターががら空きになった。
「鬼道!」
そして1人、マークも無しに中央に立った鬼道に土門からのループパスが綺麗に届く。
「今だ!!」
鬼道が叫べば、おう!と返事して土門と一之瀬と円堂の3人が駆け上がり、鬼道から一之瀬にボールが渡される。
「行くぞ!」
ボールを持ち駆け出す一之瀬を見て、秋ちゃんを見れば不安げな顔をしている。
『大丈夫だよ』
相手選手がいる本番で使うのは初めてだが、練習ではちゃんと成功してる。
秋ちゃんの背を安心させるように撫でてフィールドを見つめる。
一之瀬を先頭を真っ直ぐに駆け上がって、円堂と土門がその線に交差する。
巻き上がった風と共に上空にペガサスが舞う。
「「「トライペガサス!!!」」」
雄叫びを上げて飛んだ3人のシュートが木戸川清修のゴールへと勢いよく飛んで行き、キーパーにボールを触れさせることなくゴールを決めた。
よぉし!とベンチの男の子達が立ち上がって喜び、やった!と秋ちゃんが抱きついてきて、その横の春奈ちゃんも秋ちゃん事抱きついて来た。
押されてちょっとちょっと、言いながらと倒れないように踏ん張る私の視線の先で夏未ちゃんはホッと息を吐いていた。
「ハラハラさせるわね」
そんなフィールドの上では、ナイスシュートと、円堂と豪炎寺がハイタッチを交わしていた。
一先ずは
前半戦同点。