世界への挑戦編②
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ボールを止めたロココからマキシへとボールが渡り、彼は追加点取るよ!と人差し指を掲げてドリブルで進んでいく。
「させるか!」
「遅いよ〜」
マキシは止めに来た鬼道を颯爽と抜いて、さらに前からやってくる吹雪と綱海をギリギリまで自分に引き付けてからサイドを上がったキートへボールをパスした後に2人を抜いて、キートからワン・ツーパスでボールが戻ってくる。
そしてマキシはそのボールを高く蹴りドラゴへとセンタリングを上げた。
「ダブル・ジョー」
ドラゴは落ちてきたボールにすかさず必殺技を放った。
ジグザグを縦に描いたボールがゴール目掛けて飛んでいく。
うおおおお、と円堂が雄叫びを上げてゴール前で構える。
「ゴッドキャッチ!!」
円堂の両手でボールを受け止めるも、威力に押されて、ジリジリと後ろに下がる。そんな状態で円堂が出来たのは、ボールの軌道を逸らすことで、自身の体ごとゴールポストへぶつかったが、どうにかゴールを死守した。
「円堂!」
「「円堂くん!」」
勢い良くぶつかった円堂が呻き声を上げ蹲るように地に伏せ、ピッチのメンバーも、ベンチのメンバーも心配そうに彼を見つめる。
そんな中、円堂はみんなに大丈夫だというように親指を立てて見せたあとゆっくりと体を起こして立ち上がった。
相当痛いだろうが、死守したボールがゴールラインを出てしまったから相手のコーナーキックから試合が再開してしまうため、円堂はゴールの真ん中に立ち戻る。
ウェンディがコーナーキックを蹴り、ボールを競りとったゴーシュがユームと共に短い間隔で交互にボールを蹴りながらゴール前へと前進した。
「「デュアルストライク」」
高速にパスされ続けたことによって分身して見えるボールをふたりが同時にシュートしてきた。
「今度こそ……!ゴッドキャッ、うわっ!」
ふたつのボールが螺旋を描くように飛んでいく中ひとつになってスピードと威力を増し、円堂のゴッドキャッチが構築し終わる前に手に当たり円堂は弾かれる。
このままではボールが……!そう思った時だった。
うおおおと、大きな躯体が横から飛び込んでヘディングでボールをゴールラインの方へ突き飛ばした。
『壁山!』
ヘディングを決めた後、そのままの勢いで地に倒れた壁山を心配すれば、同じように傍で心配した円堂に壁山が顔を上げてサムズアップして見せていた。
再度、リトルギガントとコーナーキックで試合が再開する。
今回はマキシがコーナーキックを行った。
弧を描いたボールを長身を活かして綱海がヘディングでたたき落とす。そのボールをすかさず吹雪がゴール前から離そうとクリアするが、そのボールへドラゴが飛びついた。
空中のボールを両足で挟んで止めて、地に降りた彼はすぐさまシュート体制へ入った。
「ダブル・ジョー!」
またもジグザグと走りながらボールが飛んでくる。
「ぐうっ!」
今度こそと、と円堂は足をしっかり開いてどっしりと構えるが、痛みで上手く気が練れないのか、背後の魔神がスっと消えた。
必殺技なしで、止められるのか、そんな不安を前に1つの影が円堂とボールの間に飛び込んだのを見て、私は思わずベンチから立ち上がった。
『っ、』
FWである染岡が円堂の前に居た。
飛んできた必殺シュートを腹部で受け止めボールを弾いたが、シュートの威力で染岡は大きく飛ばされた。何回も回転しながら、頭を打ち、彼はゴール前にぐったりと倒れた。
『うそ……、』
円堂が戻ってきたら手当しようと持っていた救急箱が、手から落ちた。
「染岡!大丈夫か!」
直ぐに円堂が駆け寄って染岡の様子を覗き込む。
「……決め、させるかよ……」
そう小さく呟いた後、染岡はプツリと糸が切れたように動かなくなった。
「おい、染岡!」
円堂が声をかけるが返事はない。
ピッチのイナズマジャパンたちが慌てた様子で染岡を囲む中、シュートを放ったドラゴは自分のシュートでこうなったことにショックを受けているようだった。
本来ならみんなに動かすなとか、揺さぶるなって声を掛けなければ行けなかったのに、この場から動けない。
「染岡さんが……」
「虎丸」
ピッチと同じように動揺しているベンチに向けて、冷静に久遠監督が声をかける。
「はい」
「交代だ」
「……。はい!」
意識を切り替えなければ、とそういった様子で虎丸は力強く返事をして立ち上がり監督からの指示を受けている。
小学生ですらちゃんとしてるのに私は……、いつまでもトラウマを引きずって……、情けない。
走ってサイドラインへ向かう虎丸の背を見ながら震える手を胸に置いて、小さく息を吐く。
虎丸と入れ替わりで医療班に担架に乗せられた染岡が運ばれて行く。
「水津」
『っ、はい』
「染岡の付き添いを頼む」
『分かりました』
そう返事をして、先程落としてしまった救急箱を拾い上げる。
秋ちゃんにハーフタイムまでに戻れなかったら円堂の治療をお願いと伝えて救急箱を手渡して、スタジアム内の医務室へと運ばれていく染岡の後を追うのだった。
大丈夫、だいじょうぶ
祈るようにそう呟きながら、急いで足を進めるのだった。