世界への挑戦編①
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いつもビーチで個人練習している円堂の様子を見に行った冬花ちゃんがまた倒れて緊急搬送された。
円堂が付き添っている病院に久遠さんが向かって数時間、冬花ちゃんが目を覚ました事と、過去の記憶を思い出した事と、監督は冬花ちゃんに付き添い病院に残るから明日の午前の練習を響木さんと共に見てくれという連絡があった。
それとは別にもう1件、メールで連絡が来ていた。
夏未ちゃんからだった。
鬼瓦さんと共に調べて分かった事を、円堂と冬花ちゃんに伝えたいという内容だった。
ちょうど彼女が小野冬花であった頃の記憶を取り戻した事、その為に病院に入院していることを記入して、明日の朝に円堂に見舞いに行かせるからその時はどうだろうか、とメールを返信する。
少し待てばまた携帯電話がメールを受信して中を見れば、それでお願いするわと返事が来ていた。
そして、その下に円堂くんを行かせるって、貴女は来ないの?と可愛らしい一文が付いていた。
『ふふっ、』
遠回しに会いたいって思ってくれてるのかな。
残念だが、病院に残る久遠さんの代わりがあるから明日は行けない、と返信を送った。
「なんかいい事でもあったのか?」
『うわっ、』
ふいに声をかけられて、驚いて携帯電話を落としそうになる。
『危なー』
慌てて携帯電話をキャッチした後顔を上げれば、私が座っている席のテーブルの横に染岡が立っていた。
「わりぃ、驚かせるつもりじゃなかったんだけど……」
『ああ、いや、人が入ってきたの気づいてなかったから……』
いつもの如く食堂に居たのだけれど、メールに夢中になりすぎて染岡が入ってきたのを本当に気づかなかった。
「なんか、じっと携帯見つめてたもんな」
『あはは……監督から連絡あったりしたからね。冬花ちゃん無事に目を覚ましたって』
「ああ、それで笑ってたのか、よかったな」
そう言って染岡は小さく笑って見せた。
まあ、さっき笑ってたのは夏未ちゃんからの可愛いメールになのだが、実際冬花ちゃんも無事で嬉しい。
『うん。だから、円堂ももうすぐ帰ってくると思うよ』
「そうか」
そう呟いた染岡が手を伸ばして私の頭の上に置いた。
『え?』
今までわしゃわしゃと乱暴に頭を抑えて来ることはあったが、いつもと違って、優しくぽんと乗せられただけだ。
驚いて染岡を見上げれば、彼は少し頬を染めて目線を逸らした。
「なんだよ、お前だって他の奴らによくやってるだろ」
『いや、まあ、そうだけど……。あれは褒める時とかに……』
「じゃ、じゃあ、いいだろ。お前頑張ってんだし」
そう言って染岡はゆっくりと手を離し、気恥しそうにそっぽを向いた。
「それに、円堂達が影山と戦った後からお前なんかずっと落ち込んでただろ。だからその、元気になればと思って……」
終わりのほうはゴニョゴニョと小さな声になっていく染岡を見て、ああ、と心のなかで独りごちる。
そんな前からバレてたのか。そう言えば、なんか一生懸命話しかけて来てくれてたもんなぁ。アメリカ戦の後はちょっとした勘違い避けられてたけど、木暮の落とし穴の件で…………。
『染岡って、意外とスキンシップ多いよね……』
抱きしめられた事を思い出して顔が熱くなる。
「はあ!?誰彼構わず頭撫でるお前にだけは言われたくねぇよ!」
『ええ?でも、抱きしめたりとかは私からはしないもん……』
「なっ!?アレは……!その……、俺だって、お前以外にはやらねぇよ!バカ!」
真っ赤な顔してとんでもない事言ってきた染岡に、思わず思考がフリーズする。
私が固まっていれば、染岡は自分が言った言葉にやっと気がついて顔だけでなく首まで真っ赤になった。
「いや、違っ……違わねぇけど、今のは、」
「ただいまー!水津いるかー?」
しどろもどろになった染岡の声をかき消す程大きな声で帰宅を告げた円堂が食堂の中へ入ってくる。
「あ、いたいた。ふゆっぺ、記憶が戻ったんだけど今日は病院で安静にするって。それで監督も泊まるから明日の事頼むってさ」
『え、あー、うん。さっき連絡きた』
「そっか!って水津、顔赤くないか?なあ、染岡……って染岡も真っ赤じゃないか!どうしたんだ!?」
「いや、これは……」
染岡にも詰め寄る円堂の肩を慌てて持つ。
『もしかしたら熱でもあるのかも!危ないからもう休もうか!』
くるりと円堂の向きを食堂の入り口の方へ変え、その背中を押して歩く。
「え?水津?」
『あー、私も熱があるかもだから、円堂、悪いんだけど明日の朝も冬花ちゃんの様子見に行ってくれない?』
「ああ、それはいいけど……?」
私に背中を押されながら円堂は不思議そうな顔をして了承してくれる。
『じゃあ、染岡も早く休むんだよ!』
照れ隠しでそう叫んで円堂を押したまま食堂を後にするのだった。
オーバーヒート
色々考えなきゃいけないことあったのに全部吹っ飛んじゃったよ。