世界への挑戦編①
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
一之瀬がペガサスショットを打ち、円堂がイジゲン・ザ・ハンドで流し、チャンスとボールが回り攻め入る虎丸を最前線から戻ってきた一之瀬が塞ぐ、激しい攻防戦が続く中、スピードコンビの風丸と吹雪の新必殺技、ザ・ハリケーンでジャパン側も1点を取り返す。
それからすぐに前半戦終了のホイッスルが鳴り響いてハーフタイムに入った。
ベンチに戻ってきたみんなにドリンクとタオルを渡し終わると、皆はぐるりと円になって作戦会議を始めた。
そんな中、秋ちゃんはぼんやりとアメリカ側のベンチを見つめていたかと思うと、ふらりとベンチから立ち去ってしまった。
「あれ、木野先輩は……?」
『ああ、御手洗だって』
キョロキョロしだした春奈ちゃんにそう告げると、そうですか、と呟いた後、彼女はあの、と私を見つめた。
「木野先輩、何かあったんですか?なんだか表情が暗いし、梅雨先輩も試合中ずっと手を握ってましたよね」
『幼なじみの大事な試合だからね』
アメリカのベンチの方に目線を移せば、秋ちゃんの幼なじみ2人のうちの1人はそこに居なかった。
「ああ、そっか。一之瀬さんと土門さんは幼なじみなんですもんね。そりゃあ複雑ですよね」
そうそうと頷いて視線を戻せば、ジャパンのみんなは気迫には気迫だ!と目には目を歯には歯を論で作戦会議を終了していた。
『みんな、再開まで10分切ってるからね。トイレとか早めに行きなさい〜』
そう声をかければ、あー!と大声をあげた円堂がトイレ行ってくると走ってベンチから出ていくのだった。
ホイッスルが鳴り、後半戦開始を告げる。
ゴール前に立つ円堂はトイレから帰ってきた時からいつも以上に真剣な顔をしてそこに居た。
円堂と一緒に戻ってきた秋ちゃんは私の隣に座って、膝に置いていた私の手の上に手を重ねた。
「梅雨ちゃん。私、ちゃんと見届けるよ。だけど、不安なの。だから、試合が終わるまで手を握っててもいい?」
『うん。一緒に見届けよう。一之瀬の覚悟を』
秋ちゃんの手を握り返して、もう一度フィールドを向き直した。
後半戦開始早々に一之瀬がパスカットしてボールを奪い、駆け上がるディランとマークに高いセンタリングをあげた。
壁山と吹雪がディフェンスにつくも、彼らは高く飛び上がって、一之瀬の上げたセンタリングからユニコンブーストというシュートを決めた。
一之瀬は元よりMFだ。FWへのアシストも当然上手い。
円堂はイジゲン・ザ・ハンドで対抗するもその威力に打ち破られ、またも得点を許してしまった。
「円堂!この試合はオレたちが勝つ!」
そう言って真っ直ぐ握り拳を円堂へ向ける一之瀬に、円堂は立ち上がって負けないと宣言し、同じように拳を見せつける。
センターから再スタートとなったボールだが、イナズマジャパンのキックオフ後、またもボールを奪われる。
アジア予選からでもレベルアップしているとは言え、一之瀬側からすると今日のジャパンのスタメンは皆、飛鷹を除き雷門中やキャラバンで一緒のチームだったり敵として対峙したことがあったりと、動きを知っている者たちだ。
逆にこちらは一之瀬と土門しか知らないからそこの差は大きのかもしれない。
ボールを持った一之瀬と共にディランとマークが駆け上がる。
行かせるかと鬼道がスライディングを仕掛けるが、一之瀬は分かっていたと言わんばかりにそちらを見ることなく、つま先でボールを蹴り上げてジャンプしそこからそのままセンタリングをあげた。
先程と同じように一之瀬のセンタリングに追いつくよう走っているディランとマークの真ん中へ円堂がゴールをほっぽり捨てて走り出した。
ペナルティエリアを飛び出した円堂は、ディランとマークより先に飛び上がって一之瀬のセンタリングをおでこで受け止めた。
おでこに当たり弾かれたボールが転がってラインの外に出てホイッスルが鳴る。
「なんだか、怖いくらいの迫力ですね。一之瀬さんもキャプテンも」
私とは反対の秋ちゃんの隣に座る春奈ちゃんの呟きにベンチのみんなも、うん、と頷く。
離れたベンチでもわかるくらいだ。同じフィールドに居る彼らは更に感じていることだろう。
円堂と一之瀬に感化され皆キリリとした顔をしている。
アメリカのMFショーンのスローインボールを染岡がカットし、そのままドリブルで上がっていく。
ボールを止めに来たDFのダイクをスピードで突破した染岡はそのままシュート体制に入った。
染岡の後ろにドラゴンが現れ、ビームを放ちボールが飛んでいく。だが、それはGKのキッドのフラッシュアッパーで弾かれ止められてしまった。
だが、弾かれゴールラインの外に飛んで行ったため、コーナーキックからの再開になる。
『チャンスだね』
誰が行くか、とフィールドではジャパンのキックに自身のあるもの達が集まって相談を始めた。
やれやれと言うように、フィールドを見守っていた久遠監督がジャパンゴール側のサイドラインに歩いていった。
「綱海お前が蹴るんだ」
監督のその言葉に皆、え?と困惑していた。
シュートを決めるためのコーナーからの重要なセンタリングになるのに、コントロールよりパワーな綱海を選ばれればそうなる。
有無を言わせない監督の表情を見て、みんなは綱海にコーナーキックを託す。
コーナーアークに立った綱海は流石にプレッシャーを感じているようだった。
「頼むぞ、綱海!」
シュートが打てる面々をできるだけ配置し、前を固めるが、やはりアメリカ側もガチガチにチェックしてくる。
「行くぞ!」
少し助走をつけて走り出した後、綱海は必殺技を放った。
「ザ・チューブ!!」
現れた津波がトンネルのようになって、その波のトンネルを這わすように綱海はボールを蹴り飛ばした。
センタリングより綱海自身を警戒していた様子の一之瀬がボールのスピードに飛ばされ、それを見たキッドが慌てて構えるが、それも虚しく波のトンネル事ボールに押し飛ばされてゴールが決まるのだった。
このまま波に乗っていけ
まあ、アメリカ側はそうはさせてくれなさそうな顔をしていますが。