世界への挑戦編①
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宿舎のミーティングルームに久遠さんと響木さんに来てもらった。
それから先程の4人、円堂、鬼道、不動、佐久間も居るが、あまり大事にはしたくないので他の皆には練習を続けてもらっている。
「それで、影山に会いに行く予定だったというのはどういう事だ、水津」
呼んできたこの子達からあらまし聞いたのだろう。久遠さんも響木さんも険しい顔をしている。
『どうもこうも無いですよ』
4人の子供たちもじっとこちらを見つめている。
『ただ、会って人を紹介してもらう予定だったんです』
「人を?」
『ええ。"神代"に関わりのある者を』
「神代……!」
その名に反応したのは、響木さんと円堂と鬼道。
イナズマキャラバンで共に旅をしなかった後の3人はピンときていないようだ。
『不動と佐久間がピンと来てないんじゃ、影山さんが知らないのも嘘じゃないか』
「どういう事だ?その神代っていうのはいったい……?」
わけが分からないと佐久間は首を傾げている。
『簡単に言えば神代ってのは私をこの世界に呼んだ奴』
まあ、どうにも瞳子さんの調べだと、呼んだと言うより創ったようだけど。それはややこしくなるから伏せていよう。
『そいつと話がしたいから探してるんだけど、接触があった吉良星二郎と繋がってた影山も知ってるんじゃないかと思って聞いてみたんだけど、どうにも知らないようでね。代わりに神代を知ってそうな人物を紹介してもらう予定だったんだよ』
「お前、既に1度会っているのか!?」
『はい』
響木さんが驚いた顔をしているが、ごめん、本当はライオコット島では2度会ってます。
「奴がどんな奴か知っているだろう!」
『あはは、さっき鬼道にも同じことを怒られましたよ』
笑い事ではないというように鬼道に睨まれ、響木さんからは大きなため息をいただいた。
その時だった。プルプルと携帯電話の着信音が鳴り響いた。
『あ、すみません、私です』
ジャージのポケットから電話を取り出せば、画面に表示された名前が見えた。
「まさか、影山か!」
『いや、番号知らないですよ。鬼瓦さんです。出ますね』
いいタイミングだと思って、皆の返事を待たずその場で電話に出た。
『もしもし、水津です』
《こちら鬼瓦。お前さんに確認したいことがあって連絡した》
『イタリア代表の監督の件ですか?』
《!……事情を知ってるとは言え、先に答えられるとやはり驚くな》
『ああ、すみません。このタイミングで私に聞きたいことってそれかなとしか思えなくて』
《そうか。もう分かっているかもしれんがお前に聞きたいのは他でもない。この男が影山かとうかだ》
『影山だと、思いますよ。私が知る通りなら』
電話中静かにしていた皆の顔が険しくなる。
『もし画像とかあるなら送ってもらえますか?念の為、確認したいので』
《分かった後で送ろう。それから、奴に気をつけるよう響木達に伝えてくれ。俺もイタリアでの調査が終わったらライオコット島へ渡る》
『了解です』
それでは、またと電話を切る。
「鬼瓦はなんと?」
『イタリア代表オルフェウスの監督が代わりました』
「このタイミングでか!?」
佐久間が驚きの声を上げる。
そう、世界大会中に変わるなんて変な話だ。
「まさか、」
電話の会話の流れから大体は推察できるだろう。
『あ、鬼瓦さんからちょうど画像送られてきたわ』
仕事が早くて助かるね、と届いた画像を開いて、画面をみんなに見せる。
「この、金髪の男か?」
画像に小さく写った、白いスーツをきた金髪ロン毛の男。
「影山ッ!」
流石、幼い頃から師事していた鬼道はすぐ分かるよね。
「昨日、水津が会っていた男に違いねぇな」
不動の言葉で、じゃあ本当に、と円堂がこちらを見た。
「しかし、監督変更の知らせなど……」
『恐らくまだイタリア国内で決まった事で、大会公式には近々発表されるんじゃ無いでしょうか。それにメンバーの変更もあるかもしれませんし』
「メンバーの変更……?どういう事だ」
『だって、急に監督が何者か分からない日本人に変わって反発がないと思う?イナズマキャラバンの時だって、響木さんから瞳子さんに変わって少なからず反発した子がいたでしょう?』
「反発なんてしたら、あの影山の事だ。何をするか分からないぞ!」
佐久間の言葉にそうだねと頷く。
『それに世宇子中や真・帝国学園を作ったように、真・イタリア代表とか作っちゃってるかもしれないし』
「そうなったら邪魔なオルフェウスは排除ってわけか」
ハッ、と不動が鼻で笑う。
彼も影山に着いていた側の人間だからやりそうだと思ったのだろう。
「フィディオ達が危ないってことか!?」
『そうだね』
「止めないと!」
『どうやって?』
それは、と円堂は口篭る。
「まずはイタリア代表に会って監督の変更が実際にあったのか、それから選手たちの身に危険が及んでないかの確認。そして事情を説明し注意を促すことぐらいは出来るだろう」
鬼道がそう言えば、円堂は顔を明るくし、それだ!と頷いた。
『彼ら、助けに行く気みたいですけど、どうしますか、久遠監督?この子たち、恐らく練習に身なんて入りませんよ』
「……、私たちを呼んで自らの首を絞めたのは、ハナからこれが目的だったから、というわけか」
『人をドMみたいに言うのやめてくださいよ。この子達どう足掻いても着いてきそうだったから、確実に保護者の許可を得てから連れていこうと思ってただけです』
危険人物に会うと分かっていたのになんで連れてった、なんて怒られたくないもん。これから後に起こる事を考えても、一応、許可を得たということが大事だと思った。
「久遠監督、お願いします。イタリア代表の監督が影山だとしたら、放って置くのは危険なんです!」
そう言って鬼道は久遠さんに向かって深々と頭を下げる。
「鬼道……!」
オレからも頼むというように佐久間、そして円堂も頭を下げる。
「……わかった。ただし、水津の指示に従うことだ。いいな?」
顔を上げた3人がはい、と返事をしたのを見て、久遠さんは私を見下ろした。
「水津、お前の目的がなんであれ、優先はイタリア代表の保護だ。そして、全ての責任はお前にある。それを考えて行動するように」
重っ……。でもそりゃあそう。それが大人である私責任だ。
『わかりました』
強く返事をすれば、久遠さんは響木さんを見た。
「響木さん、私は残る選手たちの指導を続けます。その間に、サッカー協会へイタリア代表の件の確認をお願いしたいのですが」
分かった、と頷いて響木さんは部屋を出ていく。
『久遠監督』
「なんだ」
『いや、なんでもないです』
責任は負いますけど、
恨まないでくださいね
この先に起こることを。